(新)タイトルいつ決めるのさ

何かの参考にして頂ければ幸いです。

PC用の電源を使って古いカーオーディオ機器を自宅で動かせるようにしてみました

随分前に車から取り外して保管したままになっていた Pioneer の「DEH-P919」というカーオーディオが出てきたのですが、このまま置いていてももう使う事は無いだろうということで、出来る範囲で整備して処分することにしました。ただ、動作確認ができていると処分価格にも影響してきますので、なんとか自宅で動かせるようにと頑張ってみました。

DEH-P919-1 DEH-P919 は当時市場に出回り始めたばかりの OEL(Organic EL:有機EL)ディスプレイを搭載し、1DIN のコンパクトなサイズで CD再生・FM/AMチューナー・MP3/WMAファイル再生と多才な音楽ソースの再生が可能となっており、50W 4ch のアンプや多才な音場補正機能も詰め込まれていました。CD-R に焼いた mp3 ファイルの再生に対応していたので、スキーに行く時など FM電波の入りにくい地域を長距離運転する時には車に持ち込む CD の枚数を大幅に減らせて大変重宝したものです。
カーオーディオを動かすには車のバッテリーから供給される DC12V の電源が必要です。最初は手持ちの ACアダプタなんかを物色していたのですが、カーオーディオ機器ともなるとある程度の電流を扱える物が必要。どうしたものかと思案していると、あるじゃないですか!おあつらえ向きの DC12V の大きな出力が得られる電源が!そう、PC用の電源を使えばいいじゃないかということに気づきました。

もちろんそのまま接続できるわけでは無いので、PC用の電源から DC12V のラインを取り出し、カーステレオに接続できるよう端子を加工してやる必要があります。ちょうどペリフェラル 4Pin コネクタ(IDE規格の HDD や DVDドライブなどの電源コネクタです)から冷却ファン用の 12V を分岐させるケーブルが手持ちのジャンクボックスにあったので、それを加工して電源を取り出すことにしました。

※ ここからの作業は電源のケーブルを加工する事になりますので自己責任でお願いします。 ※


12V電源取り出し 本来であれば何かあった時に色々巻き込んでしまったりしないように、PC電源とカーオーディオだけで実験すべきです。まあ余っていた古いパーツを寄せ集めて組み上げた 3rd PC なら最悪壊れてしまってもいいか・・・ということで横着して稼働中の PC に加工したペリフェラル 4ピンコネクタを接続して DC12V を取り出しました。とても人に勧められるような方法ではありません。もし同様にされるのでしたらショートさせて火事など起こさないよう十分ご注意願います。私には何の補償もできませんので。

DEH-P919 のハーネスの「Battery」「ILL(イルミ)」「ACC(アクセサリー)」をまとめたものと PC電源のペリフェラル 4Pinコネクタの 12V(黄色のケーブル)を接続し、双方の「GND(黒いケーブル)」同士を接続します。絶縁だけはしっかりとやってください。

ケーブルの分岐や DEH-P919 のハーネスへの接続にはギボシ端子を使用しました。車を弄ったりする方にはお馴染みだと思いますがケーブルの被覆を剥いてラジオペンチなどでかしめるだけでよく、半田づけの必要が無いのでこの種の工作にはとても便利なものです。

尚、PC電源単体で起動させる場合にはメインケーブルの 24ピンコネクタ(20+4ピンの構成になっていることが多いと思います。)の一部をショート差せてやる必要があります。EVGA の電源に付いていた「Power On Self Tester」なるパーツのようなものがあれば便利ですが(よろしければ「記事」参照下さい。)、無い場合はマザーボードに繋ぐメインケーブルのコネクタの PS_ONCOM(20Pinの場合14Pinと15Pin、24Pinの場合16Pinと17Pin)をショートさせることで電源単体での起動が可能です。

DEH-P919 稼働中 配線の接続を終えたらショートや配線ミスのないことを確認して電源を入れてみたところ無事起動できました。早速表示パネルや CD の読込、各種ボタン反応、音出しの状況などをチェックしてみましたが、取り外してから長い間ほったらかしにしていたにも関わらず問題なさそうです。DEH-P919 はギミックも結構凝っていて、こんな感じで表示パネル部全体が下へスライドして CD のローディング機構が動きます。CD はパイオニアの得意としていたトレーが無く直接 CD を本体に差し込むスロットイン方式です。カーステレオ機器自体が元々過酷な環境(暑さ寒さ振動など)での動作を考慮して設計されているはずですが、それにしてもたいしたものです。液晶テレビの大型化やスマホタブレットPC によるカーナビ市場の侵食で今では経営危機に陥るほどすっかり凋落してしまったパイオニアですが、この製品の発売された頃はカーナビが本格的に普及し始めた頃で他にも羨望の的となる製品を数多く輩出していました。

調べてみるとカーオーディオ機器をこのようにして室内で動かしている方は結構いらっしゃるみたいですね。ちょっと高機能な機種では音場補正なども充実していますし、省スペースのオーディオ機器としては確かに結構いいのかも知れません。