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「ICOCA」が Apple Pay に対応したので使えるようにしてみた

いやはや唐突でしたね。6月27日付けで JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」が Apple Pay に対応しました。年内対応予定とは聞いていましたが、どこかに告知ありましたっけ?当日知って驚きましたよ・・・。知ってたら ICOCA の作成をもうちょっと待ってたのに(苦笑)。

今まで使っていた「Kobe PiTaPa カード」が利用者減少などを理由にサービス終了となって使えなくなってしまうため、急いで ICOCA を作ったのでした。まあ ICOCA について色々と調べるきっかけにはなったので、これはこれでヨシとしておくことにします。

ということで、「Apple Pay の ICOCA」を iPhone から使えるようにしておきました。ちょっと分かりにくい点もいくつかあったので、この機会に整理して書き出しておくことにします。

■ 「Apple Pay の ICOCA」とは?

JR 東日本が「Suica」を Apple Pay に対応させたのは 2016年の 10月。それから遅れることおよそ 7年!ようやく JR 西日本の「ICOCA」も Apple Pay で利用出来るようになりました。ほんとなんでさっさと対応させてくれなかったのでしょうかね・・・。

Apple Pay の ICOCA 画像:JR おでかけネット

関西の私鉄やバスなどで広く使われている(と思う)「PiTaPa」は未だ Apple Pay に対応する気配すらありません。持ち歩くカード類はなるべく減らしたいと思っている私にとって、” 年内を目処 ” と曖昧な表現ではありましたが、Apple Pay への対応を今年の 3月の時点で明言していた「ICOCA」へ切り替えない理由はありませんでした。

「Apple Pay の ICOCA」は、あらかじめ「ICOCA」を iPhone や Apple Watch の「Wallet」アプリに設定しておくことで、「ICOCA カード」を持ち歩く事無く「ICOCA」の利用が可能になるものです。更に、「エクスプレスモード」が有効になっていれば通常 Apple Pay で決済する際に必要となる FACE ID や TOUCH ID、パスコード入力による端末のロック解除操作も不要です。自動改札機を通る際は、読取り部に iPhone または Apple Watch をタッチするだけで通過出来るようになります。

「Apple Pay の ICOCA」は、以下の要件を満たす端末で利用する事が可能です。

iPhone OS が「iOS 16 以上」で SoC に「A11」を搭載した 「iPhone 8 以降の世代の機種」
Apple Watch OS が「Watch OS 8.7.1 以上」で「Apple Watch Series 3 以降の世代の機種」

2023年7月現在は上記の要件を満たす機種で利用出来ますが、今後 OS のメジャーアップデートによって切り捨てられる端末が出てくるかも知れません。Apple の製品は OS のサポート期間が非常に長いのが特徴ですが、なるべく新しい機種を使った方がよいでしょう。

尚、「Apple Pay」は Apple のサービスなので、当然ながら Androidスマホで利用することは出来ません。Androidスマホで「ICOCA」を使えるようにしたい方は「モバイル ICOCA」の方をお使い下さい。

■ 「Apple Pay の ICOCA」を設定してみる

「Apple Pay の ICOCA」は、手持ちの「ICOCA」「SMART ICOCA」「ICOCA 定期券」「SMART ICOCA 定期券」などを移行(取り込み)するか、「ICOCA」をスマホ上で新規発行することで使うことが出来るようになります。新規発行する際は最低 1,000円のチャージが必要になるとのこと(デポジット不要)。

直接 iPhone標準の「ウォレット」アプリから移行または新規発行することも出来るのですが、「WESTER ID」との紐付けを行っておかないと「WESTER ポイント」という JR西日本グループ共通のポイントを貯めたりサポートセンターでのサポートを受けたりすることが出来ませんので、「ICOCA アプリ」から手続きすることをお勧めします(後で紐付けることも出来ますが)。

「ICOCA アプリ」は下記バッジか、App Store で検索してインストールして下さい(無料です)


また、予め「WESTER ID」も取得しておくと手続きがスムーズです。「WESTER ID」の取得方法については以下の記事でも触れていますので、併せてご覧頂ければ幸いです(SMART ICOCA の取得は不要)。

それでは手持ちの「SMART ICOCA」を「ICOCA アプリ」から iPhone に取り込んで「Apple Pay の ICOCA」として使えるようにしてみしょう。

ICOCA 取り込み-1

「ICOCA アプリ」を立ち上げたら「お持ちの ICOCAカードを取り込む」を選択し、「ICOCAカードの取り込み」をタップします。Apple 標準の「ウォレット」アプリに切り替わるので、「交通系 ICカード」→「ICOCA」と進んで下さい。

ICOCA 取り込み-2

金額は入力せずしたの「お手持ちのカードを追加」をタップして下さい。取り込みたい「ICOCA」カード裏に記載されている「ICOCA ID番号」の下 4桁と生年月日を入力したら「ICOCA」カードの上に iPhone をカードの下半分に掛かる感じで置いて下さい。読み取りには少し(1分ほど)時間が掛かるようなので、そのまま放っておきます。

「カードが追加されました」と表示が切り替われば取り込み完了です。始めて交通系ICカードを Apple Pay に設定した場合は自動的に「エクスプレス交通系カード」として登録されます。「エクスプレス交通系カード」に登録されていれば Face ID などによる認証を行うこと無く電車の改札機や店舗リーダーにタッチするだけで改札通過や支払いが出来るようになります。また、iPhone の電池が無くなってしまっても予備電力によって最大 5時間程度は改札を通過することが出来るそうです。

「エクスプレスカード」として設定することが出来るのは、iPhone などの端末 1台につき 1枚だけです。「Suica」や「PASMO」などを使い分ける場合は端末側で切替操作が必要です。

ICOCA 取り込み-3

続いて「ICOCA アプリ」と連携させるため、「WESTER ID」を使ってログインします。「WESTER ID」が未登録の方はここで作成する事も可能です。「ICOCA」アプリを利用することで定期券の購入や、ICOCA にチャージする際に「WESTER ポイント」が付与されるようになったりします。

■ 移行済みの「ICOCA」「SMART ICOCA」は破棄して OK!

カード型の「ICOCA」「SMART ICOCA」は、「Apple Pay の ICOCA」として移行(取り込み)すると使用できなくなります。カード発行時に徴収されたデポジット相当額(500円)は「Apple Pay の ICOCA」にチャージという形で返還されますので、元のカードの方は各自でハサミを入れて破棄してくれとのことです。カードを返却する必要はありません。

また、一旦「Apple Pay の ICOCA」として移行させた「ICOCA(SMART ICOCA も含む)」は元のカード型の「ICOCA」に戻すことは出来ません。移行により「ICOCA 番号」も変わりますので、新幹線チケットレスサービスなどを利用している場合は登録変更が必要となります。

■ 「Apple Pay の ICOCA」へのチャージ方法

「Apple Pay の ICOCA」へは、これまで同様駅に設置されているトレイ式の券売機や乗り越し精算機、入金機や ICOCAチャージが可能な店舗、セブン銀行の ATM などから現金によるチャージが可能ですが、わざわざ現金を用意しなくても「ICOCA アプリ」や「ウォレットアプリ」からチャージする事が出来ます。

ICOCA チャージ方法


「ICOCA アプリ」でチャージする場合は、アプリホーム画面の「チャージ」をタップし、チャージする金額を指定してから「Apple Pay」か、アプリに登録した「J-WEST カード」を使ってチャージします。

尚、「ICOCA アプリ」に登録することの出来るクレジットカードは「J-WEST カード」のみです。他のカードを利用したい場合は Apple Pay に登録したクレジットカードを支払時に指定して下さい。

「SMART ICOCA」から移行させた場合、紐付けていたクレジットカード情報は「Apple Pay の ICOCA」には引き継がれませんので、改めて支払い方法の指定が必要です。Apple Pay に登録可能なクレジットカードであれば支払いに使う事が出来ます。

チャージ上限は 20,000円までで、この点はカード型の「ICOCA」と同じです。また、午前2時 ~ 午前4時の間はシステムメンテナンスのためチャージすることが出来ません。通信回線(携帯電話網なども含む)やシステムの不具合などでチャージ出来なくなることも稀にあるようなので、出掛ける前に慌てることの無いよう残金のチャージは余裕を持って行うのがよいでしょう。

■ 「Apple Pay の ICOCA」使用上のの注意

これは通常のカード型の「ICOCA」でも同じですが、PiTaPa エリアではチャージ残高が 10円未満の場合は乗車駅の自動改札機のゲートが閉まってしまい、入場することが出来ません。「ICOCA アプリ」や、駅構内の券売機などでチャージしてから改めて改札に行ってください。

「Apple Pay の ICOCA」で「ICOCA 定期券」を購入する場合は、いくつか条件があるので注意して下さい。購入する事の出来る定期券の種類は以下の通り。

  1. JR西日本の ICOCAエリアで完結する区間の定期券(一部除く)
  2. JR西日本の ICOCAエリアを「出発駅」とする連絡定期券(例外あり)
  3. JR西日本の ICOCAエリアと TOICAエリアを跨がる区間の定期券
  4. JR西日本の ICOCAエリアと SUGOCAエリアを跨がる区間の定期券

他社線の駅を出発駅とする定期券や、他社線区間のみの定期券、バス連絡定期券、通学定期券、2区間定期券などを「Apple Pay の ICOCA」で購入する事は出来ません。詳しくは「こちら」よりご確認下さい。

例えば神戸市の場合、ポートライナーや六甲ライナーを運行する「神戸新交通」と連絡する定期券は JR西日本の ICOCAエリアの駅を出発駅としてさえいれば購入する事ができますが、「神戸市交通局」が運行する神戸市営地下鉄(西神・山手線、海岸線、北神線)との連絡定期は購入する事が出来ません。


それにしてもほんとにいきなりでした。事前準備などもあったでしょうから当然 JR関係者は知っていただろうと思うのですが、なぜ「Apple Pay の ICOCA」の事前告知をしなかったのでしょう?Androidスマホの方の「モバイル ICOCA」は確か 2~3ヶ月前から告知があったかと思います。車やバイクの新製品じゃあるまいし、ギリギリまで秘匿しておく理由がどこにあったのかは理解に苦しみます。

「年内開始」との告知しかありませんでしたからね・・・。もうちょっと早く報せてくれていれば作ったばかりの「SMART ICOCA」にハサミを入れる必要も無かったのに・・・(苦笑)。ま、とにかくこれでようやく「Suica」に追いついてくれました。持ち歩くカードを減らせますし iPhoneユーザーとしては有り難い限りです。

それはそうと、7月の初めには神戸市営地下鉄でクレジットカードの「タッチ決済」が 2024年春頃から使えるようになるとのニュースが出ていました。最近のクレジットカード表面に Wi-Fi の電波のようなマークが付いているのを見かけるかと思いますが、アレです。「Suica」や「ICOCA」は ” FeliCa ” の機能を利用した日本独自のサービスですが、海外では VISA や MASTERカードが広めようとしている「タッチ決済」の方が標準になっているようですね。こっちはこっちでもっと早くにサービスインしてくれていたらそもそも「PiTaPa」から「ICOCA」に切り替える必要も無かったのに(笑)。