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「Kobe PiTaPa カード」が ” サ終 ” となるので交通系電子マネーを「ICOCA」に乗り換えた話

今では JR や地下鉄・バスに乗るのに欠かせない存在となっている「交通系ICカード」を、「PiTaPa(ピタパ)」から「ICOCA(イコカ)」に切り替えることにしました。

ICOCA PiTaPa から他の交通系ICカードに移行することは前から考えてはいたのですが、どれにするのか考えるのが面倒くさくてズルズルと先延ばしにしていました。ところが先日 Suica と PASMO が半導体不足で無記名カードの発売を中段すると聞いてようやく踏ん切りを付けました。今のところ直接 ICOCA の話は出ていませんが、恐らく近日中にこちらの販売にも影響が出てくるのではないかと・・・。
で、慌てて ICOCAカードを入手してきました。てっきり JR の駅に行かないと入手出来ないのかと思っていましたが、今は神戸市営地下鉄の券売機でも入手出来るようになっているのですね・・・。ただこちらの ICOCAカード、現金からのチャージしか出来ないようです。もっときちんと調べておかなかった私が悪いのですが、改めて「SMART ICOCA」という、予め紐付けしておいたクレジットカードからチャージする事の出来る ” ICOCA ” を作り直すことにしました。

「交通系ICカード」と呼ばれる Suica や ICOCA などは登場から久しく今更感のある話題だとは思いますが、これから作るという方もまだまだ居るでしょうから、ICOCA の種類や機能の違いなどについてちょっと整理しておくことにします。

■ 「Kobe PiTaPa カード」がサービス終了に・・・

廃止通知1 特に「PiTaPa」に不満があったわけではありません。ポストペイ(後払い)方式なので事前に残高をチャージしておく必要が無く、電車に乗ろうとしたら残高が無くて券売機でチャージ・・・という面倒はありません。読み取り速度も速く、駅の改札やバスの料金箱にタッチするだけで乗降できるので便利に使っていました。強いて言えば年に1度以上クレジット機能と PiTaPa の両方を利用しないとそれぞれに年会費が掛かる事くらいでしたかね。こちらは普段から使っていれば問題ありませんが・・・。わざわざ他の交通系ICカードに切り替える必要性も感じなかったので、ズルズルとそのまま利用し続けていました。ところが、2020年の晩夏に左のような一方的な通告が送られて来ました。
通告の内容を掻い摘まんで言うと・・・

  • 「KOBE PiTaPa」以外にも PiTaPaカードは多数発行されている。
  • 「KOBE PiTaPa」は発行枚数が伸び悩み、利用者も減少傾向。
  • 交通利便や生活利便は他の PiTaPaカードや交通系ICカード(ICOCA)などでも補える状況。
  • 2021年3月以降順次新規発行と更新を停止。
  • カードの有効期限が来たものから順次自動退会処理。

といった内容でした。元々「Kobe PiTaPa カード」を作った経緯は、地下鉄の駅から出たところで勧誘を受けたからです。当時既に ICOCA もあったかとは思いますが、その頃は神戸市営地下鉄との相互利用が出来ていませんでした。一々券売機で乗車券を買わなくても改札でワンタッチするだけで乗車でき、しかもポストペイなので残高を気にする必要も無く便利そうだったからと入会した記憶があります。

勧誘しておいて廃止かよとちょっと頭にきましたが、カードの有効期限が残っている場合は期限切れになるまでは今まで通りクレジット機能も PiTaPa も利用できるとのこと。この通知が届いた時点ではまだ 3年程度カードの有効期限が残っていたことと、代替となり得る PiTaPaカードについての案内がほとんど無かったので、急ぐ必要もあるまいと取りあえずは放置・・・。

昨年 10月に改めて通告が届き、ようやく乗り換え先を探し始めることに。手持ちのクレジットカードの枚数は減らしてもいいかなと思っていたので、クレジットカード機能のない「PiTaPa ベーシックカード」を新規発行する選択肢もあったのですが、PiTaPa って Apple Pay には対応していないのですよね。出来れば持ち歩くカード類は減らしたいと思っているので、他の手を探すことにしました。

■ 「ICOCA」に切り替える事に決定

「交通系ICカード」の中で最も発行枚数が多いのが 2021年の時点で8500万枚を突破した JR東日本の「Suica(スイカ)」、次いで 4000万枚超の「PASMO(パスモ)」、2500万枚超の「ICOCA(イコカ)」と続き、PiTaPa は 330万枚超とかなり水をあけられていたようです。

今は相互利用が進んでいるので、どの「交通系ICカード」を選んでも電車やバスに乗る分には大差ありませんし、現時点で Apple Pay にも対応しているのは「Suica」のみなので、「Suica」に切り替えようかとも思いましたが、「Suica」はやはり関東圏でこそ最大の恩恵を受けられるものなのですよね。

「Suica」の利用で「JREポイント」というポイントを貯めることが出来ますが、これらは JR東日本管内で「Suica」を利用しないと付与されないようですし、そもそも関西圏で使えるところも無さそうです。生活圏が関東にあって、関西へは仕事や遊びで行くくらいなら「Suica」で構いませんが、せっかくの恩恵を得られないのであればわざわざ選ぶ必要もありません。

だったら「WESTER(ウェスター)ポイント」という JR西日本グループ共通のポイントを貯めたり使ったりする事の出来る「ICOCA」の方がよかろうということでこちらに乗り換えることに決めた次第です。

現在「ICOCA」には、大きく分けて以下の種類のものが発行されています。

ICOCA の種類 ICOCA SMART ICOCA モバイル ICOCA
初期費用 デポジット 500円
初回チャージ 1500円
デポジット 500円
初回チャージ 1500円
初回チャージ 1000円以上
現金チャージ △(トレイタイプのみ)
クイックチャージ ○(ICOCA アプリより)
電子マネー
履歴確認 自動券売機などのみ Web 上でも可能 ICOCA アプリで可能
紛失再発行 なし 利用停止 → 再発行 利用停止 → 再発行

いずれの「ICOCA」もチャージ可能な最大金額は 2万円までとなっています。「現金」でのチャージは、一部の ICOCA 加盟店(コンビニ、家電販売店やスーパーの一部)店頭でも行えるようです。最後に利用してから 10年間チャージも利用もしないと残高が残っていても失効してしまう点にはご注意ください。

  • 基本タイプの「ICOCA」

    駅の券売機などで 2000円(デポジット(保証金)の 500円と初回チャージ分の 1500円)を支払えば老若男女問わず誰でも入手可能です。事前に現金でチャージした分しか使えないので、クレヒスに傷がある方でも利用可能です。但し、紛失時の利用停止手続きや再発行を行うことが出来ません。落としたり盗まれたりして他人に残高を利用されてしまうとどうにもならないので管理にはご注意を。

  • 「SMART ICOCA」

    発行するにはクレジットカードとの紐付けが必須です。こちらも初回発行時に 2000円(デポジット 500円 + 初回チャージ 1500円)が必要となりますが、後日クレジットカードの方に請求が来ます。紛失時に利用停止手続きをしたり再発行が可能で、Web上で利用履歴の確認が可能などメリットが多いので、作るのであればこちらを作っておいた方が良さそうです。

  • 「モバイル ICOCA」

    2023年3月に始まったばかりのサービスで、「おサイフケータイ」機能を持つ Androidスマホ(Android 10.0 以上)でのみ利用可能なサービスです。デポジット不要で初期費用を抑えられますが、既に他の ICOCA や SMART ICOCA を持っていたとしても、残高を移したり定期券を移行させたりすることは出来ないようです。

現時点で iPhone で「ICOCA」を使う事は出来ませんが、「Suica」と同様に「Apple Pay」への対応が予定されているようです。利用出来るようになれば「モバイル ICOCA」よりかなり便利になりそうですね。

他に「こども ICOCA」という、12歳までの小児用カードもありますが、こちらは記名式であり、紛失時の再発行が可能であると言う点以外は通常の「ICOCA」に準じます。「ICOCA 定期券」についてはここでは割愛させて頂きます。

■ 「SMART ICOCA」を発行し直すことにしました

冒頭でも書いたとおり、慌てて通常の「ICOCA」を入手してきたのですが、帰ってきてから色々と調べ直していてやはり現金でしかチャージ出来ないのでは不便だと感じたので「SMART ICOCA」を作り直すことにしました。入手済みの「ICOCA」については残高を使い切ってから返却しようと思います。

「SMART ICOCA」を入手するには、「JR おでかけネット」で申し込む方法と、駅などに設置されている「SMART ICOCA 入会申込書」に必要事項を記入して郵送で申し込む方法があります。いずれの方法でもクレジットカードの他に本人確認書類(運転免許証等)が必要となります。

免許証のある方なら「JR おでかけネット」からオンラインで申し込むのが一番手っ取り早いでしょう。今回はこちらの方法で「SMART ICOCA」を作ってみることにします。

  1. まずは「JR おでかけネット」の「ICOCA トップ」へ。
    下部ある「SMART ICOCA のご購入方法」から「JRおでかけネットでお申し込み」の「オンライン入会(運転免許証をお持ちの方)」へ進みます。クレジット機能のある「J-WESTカード」を一緒に作る方はさらに下方の「J-WESTカードを新規申し込みをして SMART ICOCA を購入」からどうぞ。

    SMART ICOCA 作成-1

  2. ログイン画面に移るので、下の方にある「初めてご利用の方へ」の「新規会員登録」へ進みます。

    SMART ICOCA 作成-2

  3. 「WESTER ポータル」に遷移するので、スクロールして中段辺りにある「はじめて会員登録される方」から「WESTER ID をお持ちでない方」をクリックして下さい。「SMART ICOCA」のオンライン申し込みには「WESTER ID」の取得が必要となるのでここで会員登録を行います。

    SMART ICOCA 作成-3

  4. メールアドレスを登録します。折り返し送られてくるメール文中の「登録用 URL」を踏んで「WESTER ID」の本登録へ進みます。

    SMART ICOCA 作成-4

  5. 規約が表示されるので、内容に了承できたら「上記規約・ポリシーすべてに同意する」にチェックを入れ、「同意して次へ」をクリックします。

    SMART ICOCA 作成-5

  6. 必要事項を入力します。使用できるパスワードの長さは 8文字以上 64文字以下(大文字・小文字区別あり、半角英数字・記号が使用可能)です。数字と英字は必ず 1文字以上使用する必要があります。

SMART ICOCA 作成-6


7. 登録が完了すると「会員登録完了のお知らせ」というメールが送られてくるので、発行された
 「WESTER ID」と設定したパスワードは忘れないよう控えておきましょう。

8. 続いて「SMART ICOCA」の申し込みに移ります。先程作成した「WESTER ID」を確認し、紐付ける
 クレジットカード情報と運転免許証番号を登録して下さい。

SMART ICOCA 作成-7


以上で「SMART ICOCA」の申し込みが完了となります。オンラインで申し込んだ場合は、作成された「SMART ICOCA」は 佐川急便の「受取人確認サポート」で届けられます。この時に登録した運転免許証を使って本人確認を行うそうで、家族を含む申込者本人以外が受け取る事は出来ないようなので、時間調整等ご注意下さい。後日デポジットの 500円と初回チャージ分の 1500円を合わせた 2000円がクレジットカードの請求に載ります。


申込者数増加などから現在は「SMART ICOCA」の申し込みから発行まで 2週間程度掛かる場合があるそうです。しばらくは通常の「ICOCA」の方を使いましょうかね。

今年の 3月にスタートした「モバイル ICOCA」が Androidスマホのみの対応と知った時は正直がっかりしましたが、iPhone の方では年内を目処に「Apple Pay」への対応が準備されているそうです。

ICOCA の Apple Pay 対応予告(PDF)


「モバイル ICOCA」は既に他の種類の「ICOCA(通常の ICOCA や SMART ICOCA など)」を持っていてもチャージ残高を移したり定期券を引き継がせたりといったことは出来ず、新規の「ICOCA」を発行する形になるようなので、手持ちの ICOCAカードを登録して使えるようになるという iPhone の「ICOCA」の方が便利になりそうですね。期待して待ちたいと思います。ついでに「Garmin Pay」も「ICOCA」に対応しないですかね・・・。対応したとしても「モバイル ICOCA」のように新規の「ICOCA」を発行する形にはなりそうですが・・・。


※ 追記 ※


SMART ICOCA 思いのほか早く「SMART ICOCA」が届きました。2週間ほど掛かるかも・・・なんて書かれていましたが、たった 3日のスピード発行でした(笑)。佐川急便の「受取人確認サポート」では、カードの受け取りには免許証を使った本人確認を本人自身で行う必要があるので、アプリなどから時間指定をしておく方がよいでしょう。配送の方が目の前でスマホ型の端末に免許証番号を入力して確認を取っておられました。

これで現金を使わずクレジットカードからチャージ出来るようになったわけですが、今のところオンラインでチャージすることが出来るのは Androidスマホの「モバイル ICOCA」のみです。当面は駅の券売機や精算機などでチャージしなければなりませんが(とは言ってもカードを置いてチャージする金額を選ぶだけです)、年内に Apple Pay に対応するとのことなので、そちらを楽しみに待ちたいと思います。

SFCard Viewer 2 ちなみに利用履歴の確認は Web上だけでなく、SONY の IC Card Reader / Writer を持っていれば「SFCard Viewer 2」という PC のアプリからも可能です。こちらはアプリを立ち上げた状態で ICカードリーダライタに ICOCA を乗せるだけで利用した日付や区間・料金などの確認が行えるのでわりと便利です。これを見る限り申し込んだその日にカードは発行されていたようですね。

もともとは e-tax の為に買ったこの ICカードリーダライタですが、最近はスマホを使ってマイナンバーカードの読み取りが出来るようになったのであまり出番は無くなってしまいました。「ICOCA」の利用履歴確認のためにわざわざ買う必要は無いかとは思いますが、既にお持ちの方は是非使ってみて下さい。
(2023.6.16)