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64層 3D TLC NAND 搭載!「WD_Black SN750」シリーズの NVMe SSD(WDS500G3X0C:500GBモデル)をレビュー!

私自身初めて使う NVMe SSD となる M.2 2280 の「WD_Black SN750 500GB(WDS500G3X0C)」 を購入しました。中身を入れ替えるメインPC のシステムドライブとして使う予定です。

前モデルとなる「WDS500G2X0C」 でもよかったのですが、若干の性能アップが計られたこちらの新製品とほとんど価格差がなかったので、どうせなら新しいものを試してみたい!ということでこちらにした次第です。SATA の SSD よりはかなり高価ですが、このところの SSD 全般の価格下落のおかげで M.2 の SSD も 500GB 辺りまでは手を出しやすい価格になってくれています。「2280」はサイズを表しており、つまりは SSDボードのサイズが幅 22mmx長さ 80mm ということで最も一般的なサイズとなります。

SN750 パッケージ 今回は PayPay 残高を使いたかったのでドスパラにて購入しました。ただパッケージには「ドスパラ通販部」とのステッカーは貼ってあったものの代理店らしいシールなどはありませんでした。どうやら独自に仕入れた並行輸入品くさいですね。「メーカー保証期間に準ずる」とドスパラの商品ページにはありますが気にされる方はご注意ください。PayPay 残高の消化という目的がなかったのならいっそのこと個人輸入でもよかったかも知れませんが、それはそれで色々と面倒な部分もありますしまあ初期不良の対応くらいは大丈夫でしょう。
Western Digital Black ブランドの NVMe 対応 M.2 SSD としては第 3世代目にあたり、64層 3D TLC NAND を搭載しているそうです。ほぼ同じ容量の 500GBクラスの製品を比較してみることとします。

WD Black NVMe SSDの世代間比較の世代間比較
製品型番 WDS512G1X0C WDS500G2X0C WDS500G3X0C
(SN750)
容量 512 GB 500 GB
Form Factor M.2 (Type 2280)
Interface PCIe Gen3 8Gb/s 最大4レーン
Sequential Read 2,050 MB/s 3,400 MB/s 3,470 MB/s
Sequential Write 800 MB/s 2,500 MB/s 2,600 MB/s
Random Read 170,000 IOPS 410,000 IOPS 420,000 IOPS
Random Write 134,000 IOPS 330,000 IOPS 380,000 IOPS
MTTF (平均故障間隔) 175 万時間
TBW 160 TB 300 TB
動作温度範囲 0°C~70°C

上の表の通り、第三世代は第二世代のマイナーチェンジに留まるようでさほど大きな性能差はありません。なのでもし旧世代のものが処分価格などになっていた場合は飛びついてしまっていいと思います。


SN750 表裏

NAND やコントローラーは全て片面実装となっており、背面には何もありません。固定用のネジは付属していませんのでマザーボード付属のものなどを使う必要があります。ドライブ管理用ソフトとして「WD_Black SSD Dashboard」、クローン作成ソフトとして「Acronis True Image WD Edition」をダウンロードして使用することができます。

SN750 取り付け WD_Black SN750 には EK Water Blocks 製のヒートシンク付きのモデルも準備されており、3月から市場に投入される予定となっています。ただ、最近のマザーボードには NVMe SSD 用のヒートシンクを標準で用意してくれているものも多くあるのでそちらを流用できるならヒートシンク無しのモデルで十分でしょう。価格の上乗せがどの程度になるかは気になるところではあります。

私は ASRock の Z390 Taichi 付属のヒートシンクを装着して使う事にしました。NVMe SSD を使用する場合マザーボードによっていくつかの SATAポートと M.2スロットが排他利用となるものも多いので取扱説明書で確認しておく必要があります。同時に接続してしまった場合、大体は M.2スロットの方が優先されるはずです。
ASUSTeK Z97 Pro 上での SanDisk Extreme Pro 240GB(SATA3接続)と WD_Black SN750(NVMe)を ASRock Z390 Taichi でのものを比較してみました。マザーもCPUも異なりますので参考程度という事で。

SN750 ベンチ

Z97 Pro において WD_Black SN750 の速度が出ていないのは M.2スロットの接続されている PCIe の世代による制限(Z97 は PCIe 2.0x2)で頭打ちになってしまっているためです。WD Black SN750 のベンチ中温度は 45°C程度までで安定していました。ただこれは季節によるものとヒートシンクを装着していた為である可能性はあります。夏場にどうなるかは気になりますね。

SN750 dashboard こちらはドライブ管理用ソフトの「WD Black SSD Dashboard」を起動してみた様子です。ソフトウェアとしては以前のものと同じですが、SN750 を認識すると画面が黒くなり、「ゲームモード」という機能が利用できるようになるそうです。「ゲームモード機能」を有効にすると(切り替え後は再起動が必要)SSDの省電力機能が無効化されて常に最大パフォーマンスで稼働するようになるとのことです。
正直私は省電力の方がありがたいのであまり「ゲームモード」を使う事はなさそうですが・・・。耐久性に関してはまだ評価出来ませんので今後に期待する他ありません。思ったより発熱が少なそうな事については安心しました。

当初は NVMe SSD を導入することは決めていたものの、OSシステムくらいにしか利用するつもりは無かったので 250GBクラスのものを買う予定でしたが、このところ思いのほか SSD 全般の価格が下がってくれているおかげで 1クラス上の容量を購入することができました。SSD は性能的にも耐久性的にも大容量モデルの方が有利な傾向にあるのでこちらが買えて良かったです。余裕があるので通常使うアプリケーションなども色々入れることが出来ますしね。

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※ 追記 ※


PCIe Gen4 に対応した「WD_Black SN750SE」という後継モデル(?)が発売されているようです。Read 3,600 MB/s Write 2,830 MB/s と、Gen4対応の M.2 SSD としては速度は遅いですが、30%程度の消費電力の削減が行われているようです。とは言え、この程度の速度差は誤差程度でしょうかね。通常の使用で体感できる程の差はないでしょう。
(2021.9.15)