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Bontrager のカーボンホイール「Aeolus Pro 37V」のフリーハブメンテナンスに挑戦!

まだまだ寒い日もありますが、ぼちぼちサイクリングに最適な季節が近づいて来ました。真冬の間はさすがになかなか洗車する気になりませんでしたが、これくらいなら・・・ということで、久々に洗車して綺麗な状態で春を迎えることに。ついでにホイールのラチェット音が大きくなってきていたので、フリーボディを分解してグリスアップに挑戦してみることにしました。

今回メンテナンスに挑戦するホイールは、昨年 9月に購入した Bontrager の「Aeolus Pro 37V Disc TLR Road Wheel」。「TLR」と書かれている通り、チューブレスレディ対応モデルで、現在は Pirelli の「Cinturato Gravel H Tire」を組み合わせて走っています。 カセットスプロケットは納車時点で装着されていた ” 105 ” グレードの「HG-700」をそのまま流用、ブレーキディスクローターの方は、初めから付いていた「RT70」というローターが熱変形してパッドと擦れて異音が出ることが多かったので、冷却性能が高められた ” ULTEGRA ” グレードの「RT-CL800」という製品に交換しています。 価格は倍ほどしますが、追加された放熱フィンがいい仕事をしていてくれているらしく、こちらのディスクローターに変えてからは大幅にローター修正の頻度が下がって助かっています。

さて、前置きはこれくらいにして(苦笑)、フリーハブのメンテナンスを行ってみたいと思います。

スプロケット取外し前

作業前に洗車したのでピカピカです。「Aeolus Pro 37V」は、カセットスプロケットを取り付けたままでも工具無しでフリーボディを取り外せると聞いていたのですが、引っ張っても全然外れる気配が無かったので、一旦スプロケットも外してから作業することにしました。まあ初めてなので慎重に・・・。

でもどうせ外すんだったら洗車する時に先にスプロケットを外しておくべきでした・・・。普通に洗車しただけでは取り切れない裏側や隙間の汚れも分解してしまえばより綺麗に出来ますしね・・・。

Rapid Drive 108 構造図 画像:TREK
分解を始める前に一応「Rapid Drive 108」の構造を見ておきます。ベアリングはカートリッジ式で、分解は出来ないようですね。痛んだ場合はカートリッジごと交換ということになりそうです。

フリーハブ分解-1フリーハブ分解-2

フリーボディは確かに工具要らずで引っ張っただけで外れました(固くてちょっと難儀しましたが)。一番外側のキャップで固定されているだけなのですね・・・。このホイールを使い始めてまだ半年なので、それ程汚れていないかと思っていましたが、結構汚れてきているものなのですね。使われていたグリスの量も思っていたよりかなり少ない感じでした。

「Aeolus Pro 37V」のリアハブには ” RAPID DRIVE 108 Road ” という機構が採用されていて、6つの爪が 54t のドライブリングと交互に 108箇所で噛み合うようになっています。通常ラチェットの数は 24個程度らしいので、動力の伝達効率がかなり良くなっているそうです。確かに踏んだ時にすぐ駆動力が得られる気がするんですよね。坂もグイグイ登るという感じが伝わってきます。

フリーハブクリーニング

ベアリングもあるし、さすがに水で洗うのはまずかろうと言うことで、ワコーズのフォーミングマルチクリーナー でクリーニングし、ウエス で拭き上げました。6個のバネが見えるかと思いますが、非常に小さいのでピンセットが必須です。バネを無くしてしまうとラチェットとして機能しなくなってしまいます。

一応 TREK で スペアパーツ として買えるようですが、なんとこの小さなバネが 3個で 1300円!油断すると飛んで行ってしまいますので、無くしてしまわないよう要注意です。ちなみに爪の方は「こちら」(3個で 2600円)。こうしたスペアパーツも地味に値上がりしてきていますねぇ・・・。

フリーボディクリーニング後フリーハブクリーニング後

フリーボディ側もウエスに含ませたフォーミングマルチクリーナーでクリーニングしたあと拭き上げます。これだけ綺麗にしておけば大丈夫でしょう。

グリス塗布バネ組込

フリーハブに爪とスプリングを組み付けていきます。まずスプリングが飛んで行ってしまわないよう爪の付け根辺りにグリスを多めに塗布しておき、溝にバネを填め込みます。

爪組込動作チェック

次に、バネをピンセットの先で抑えて縮めながらラチェットの爪を填め込みます。フリーハブの溝に 6個の爪とバネを組み込んだらグリスを足して指で伸ばし、ラチェットとして機能することをチェック。

フリーボディにグリス塗布

フリーボディ側でラチェットの噛み合う所をたっぷりとグリスアップ。指で伸ばして均しておきます。

フリーボディ取付キャップ取付

組み立てたフリーハブをボディに組み付けます。ラチェットが働く方向に軽く回しながら差し込むとスムーズに入るでしょう。外側のエンドキャップは押し込むだけです。工具は要りません。

あとはスプロケットを取り付けて「フリーホイール リムーバー」でしっかり締め付けるだけ。スプロケットのギアが等間隔で組み付け出来ているか、回転させた時にガタが出たりしないかなどをチェックし、フリー機構の動作を確認出来たら(逆回転しない)バイクにホイールを取り付けて作業終了です。

今回使用したシマノの「プレミアムグリス」は所謂万能グリスではあるものの、低温環境下では粘度が高くなる特性があるようで、冬場にフリーボディのグリスとして使うにはあまり向いていないらしいです。同じシマノからもフリーハブ用に調整されたグリスが発売されているようなので、次にメンテナンスする際にはこちらを使ってみましょうかね・・・。


初めて作業したので結構な時間が掛かりましたが、慣れればスピードアップ出来そうです。ラチェット音はかなり静かになりました。作業としては難しくは無いと思いますが、分解する際にバネを飛ばしてしまったりするリスクもありますので、不安な方はショップにお願いするのがベターだと思います。ホイールによっては専用グリスの使用を義務付けているものもあるようですからね。

ショップにも拠るでしょうが、ラチェット機構のメンテナンスだけなら工賃も三千円程度くらいかららしいです。これくらいの費用ならショップに頼んでしまってもいいのですが、私がお世話になっているショップでは特にメカニックの方の人気が高いようで、スケジュールが先の方まで埋まっていたりしてメンテナンス予約も入れにくいんですよね・・・。なので、出来る範囲で少しずつ弄れるところを増やしていこうと思っています。さすがにベアリングの交換やブレーキフルードの交換などは素直にお願いするつもりですけどね(笑)。