(新)タイトルいつ決めるのさ

何かの参考にして頂ければ幸いです。


▼ 当ブログはアフィリエイトサービスを利用しており、リンクにはプロモーションが含まれます ▼
当ブログではアフィリエイト広告により得た収益をブログの運営・維持に充てさせて頂いております。提携しております ASP につきましては「プライバシーポリシー」よりご確認下さい。
尚、企業様より商品またはサービスの提供を受けて掲載した記事につきましては、別途「PR・プロモーション」カテゴリに分類し、記事冒頭にその旨を分かりやすく記載するよう心掛けております。
当ブログ記事の記載内容や広告の掲載方法に関するご指摘がございましたら「こちらのフォーム」よりお問い合わせ下さい。

Bontrager のカーボンホイール「Aeolus Pro 37V」にブレーキディスクローターとカセットスプロケットを組み込んで走ってみた

先日購入した Bontrager のカーボンホイール「Aeolus Pro 37V」ですが、前回は取りあえずタイヤを塡めてシーラントを注入し、空気を入れてビードを上げるところまで進めていました。その後数日様子を見ていましたが、エアの抜け具合も許容範囲だったので、今回はブレーキディスクローターとカセットスプロケットを取り付けた上で愛車の Checkpoint ALR 5 に組み込むことにします。

「Aeolus Pro 37V」については以下の記事でご紹介していますので、併せてお読み頂ければ幸いです。

まずは必要な工具を用意しておきます。


「フリーホイール リムーバー」は、センターロック式のブレーキディスクローターやカセットスプロケットを着脱するための工具です。シマノ と SRAM のコンポーネントでは同じ工具を使う事が出来ますが、Campagnolo や FULCRUM のホイールには形状の異なる工具が必要になるようなのでご注意を。トルク管理をしっかりしたい場合は セパレートタイプのもの の方がいいのかも知れません。


「スプロケット リムーバー」は、ホイールからカセットスプロケットを外す際に回転しないように保持するための工具です。ブランド名が「DT SWISS」となっていますが、「GIZA PRODUCTS」が OEM しているようですね。こちらも同じ形状の工具が色々なメーカーから発売されていますが、機能としては大差ありませんのでお好きな物をどうぞ。

工具の価格の差はずばり品質の差なのでしょう。上を見れば切りが無いのは何でも同じですが、とりあえず上記の 2点の工具があればディスクローターの取付とカセットスプロケットの着脱という目的は果たせます。全く初めて工具を買う方は 工具セット を買うのもいいのでしょうが、私の場合ダブってしまうものも多いので、少しずつ必要な物を買い揃えていくことにしました。

■ ブレーキディスクローターの取付

まずはブレーキディスクローターを取り付けることにします。私の Checkpoint ALR 5 には納車された時点でシマノの「RT70」という、センターロック式でローター径 160mm、ナロータイプのブレーキパッドが適合するブレーキディスクローターが取り付けられていました。「105」グレードの製品です。

もちろんこれをそのまま移植しても良かったのですが、どうも長い下り坂で熱変形し易いような気がしていたので、冷却能力がアップしたとされる「ULTEGRA」グレードの「RT-CL800」に変えてみることにしました。今までのローターではしばらく使っていると「シャンシャンシャンシャン」とブレーキパッドに擦るようになってしまい、時々ショップで修正して頂いていたのですよね。


「RT70」でも制動力に不満を感じたことは特にありませんでした。放熱フィンの存在がどの程度効果があるかは使ってみないと分かりませんが、見た目もかなり良くなりますので物は試しです(笑)。

RT-CL800-1

RT-CL800-2RT-CL800-3


ローター本体と、ロックリングという、ローターをホイールに固定するためのパーツが付属します。このロックリングは、「内セレーション」というタイプのもので、ロックリングの内側に工具が噛み合う溝があります。「外セレーション」という、ロックリングの外周に溝があるタイプのものもありますが、使う工具が変わってくるのでご注意を。

ロックリングの裏側にはワッシャーが取付済み。このワッシャーは何度かロックリングの着脱を繰り返してくると痛んでくるため、時々交換が必要になるようです。まあブレーキローターはそんなに外さないでしょうけどね。ローターに油分が付いてしまって外して徹底的に洗浄する時くらいでしょうか。

RT-CL800-3RT-CL800-4


ローター本体が 112.5g、ロックリング+ワッシャーで 8g の約 120g でした。

ローター取付-1ローター取付-2


取付は簡単!まずはローターをホイールのハブにはめて・・・

ローター取付-3ローター取付-4


固着しないようロックリングのネジ山にグリスを塗って軽く手締めし、

ローター取付-5

「フリーホイール リムーバー」を使って締め込むだけです。締めていくとゴリゴリした感触が手に伝わって来ます。前後同様に仕上げて終了!DURA ACE グレードのローター(RT-CL900)には放熱塗装が施されて更に冷却性能が上がっているようです。ドレスアップ効果も期待出来るので、予算が許せばそちらを使うのもいいかも。

■ カセットスプロケットの移植

次は「カセットスプロケット」の付け替えです。こちらは新規購入では無く、付け替えることにしました。まだまだ使えそうですし、カセットスプロケットも安くは無いですからね・・・。

スプロケ交換-1スプロケ交換-2


まずは今まで使っていたホイールからカセットスプロケットを取り外します。今回使う工具は上記の 2点。「フリーホイール リムーバー」と「スプロケット リムーバー」を組み合わせて使います。「スプロケット リムーバー」は作業中にスプロケットが回転しないようにするための工具なのであって、力を入れるべきは「フリーホイール リムーバー」の方。ゴリゴリとした感触と共にロックリングが外れます。

スプロケ清掃前スプロケ清掃後


以前のホイールからスプロケットを外す前に一応クリーニングはしたのですが、いざ外してみるとまだ結構汚れていますね。なので改めてクリーニングした結果、結構綺麗になりました。所々に黒いスペーサーパーツが挿入されています。きちんと順番通り組めるかちょっと不安だったのですが、これは杞憂でしたね。正しい位置にスペーサーが入っていないと歯車の間隔が一定にならないので嫌でも気付きます。

スプロケット取付後

ロックリングの締め付けに「スプロケット リムーバー」は不要です。ブレーキディスクローターと同様、「フリーホイール リムーバー」だけで締め付けることが出来ます。ロックリングの内側に 交換可能なワッシャー が入っている点もブレーキローターのロックリングと同じです。

組み付けが終わったらスプロケットを回転させてみてガタつきや偏心などの異常が無いかチェックして移植完了!あとはバイクに取り付けさえすればOK!・・・だと思っていたのですが・・・。

■ ディスクブレーキキャリパーの位置調整とディスクローターの修正

事はそう簡単には終わりませんね。てっきりポン付けでホイールを交換すればすぐに走れるものだと思っていたのですが、ブレーキパッドが擦ってしまってまともにホイールが回りません。調べてみるとディスクブレーキキャリパーの位置の微調整が必要になる場合があるようです。

キャリパー位置調整

ディスクローターセンタリングツール」というものもあるようですが、無くても出来るということなのでとりあえずやってみます。写真はリアのディスクブレーキキャリパーを下から見たものですが、赤〇のボルト 2本でキャリパーが固定されているのが分かるかと思います。この 2本のボルトを緩めるとキャリパーがぐらぐら動くようになるので、その状態でブレーキレバーを握りながらボルトを仮止めし、ドラッグの様子を確認しながら微調整していくという方法です。

フロントブレーキはこの方法でわりと難なく調整することが出来たのですが、リアがまだ擦ってしまいます。Checkpoint ALR 5 はチェーンステーとディスクローターのクリアランスが非常に狭くなっていて、リアホイールの脱着がどうも難しいのですが、どうやらこの時にディスクローターをぶつけて少し歪めてしまったようです。ということで、ディスクローターの修正を行ってみることにしました。


ローター修正機

この工具は、片側がローター修正器、もう片側がブレーキピストンレバーになっていて、誤ってホイールを外している状態で パッドスペーサー を差し込むのを忘れてブレーキレバーを握ってしまった場合などに油圧ディスクブレーキキャリパーのピストンを押し戻すことも出来るようになっています。

ディスクローター修正

ローターの修正なんて自分で出来るのか不安もありましたが、やってみるとなんてことはありません。ホイールを回転させながらブレーキパッドと接触してしまう場所を探し、このツールを使ってディスクローターの歪みを直してやるだけです。どちらに曲がっているのかよく分からない場合は、試しに片方に曲げてみて、接触が少なくなるようならOK、駄目なら逆に曲げてみるという感じで大丈夫です。コツは欲張らずに少しずつやってみることですかね。

何度か微調整を繰り返したところ、無事にホイールの回転に支障が出なくなりました。正直、毎回ディスクローターが歪む度にショップで修正してもらうのも悪いなと思っていましたし、こちらのツールはいずれ買ってみようと思っていたので逆に良い機会になりました。

■ ホイールを「Bontrager Aeolus Pro 37V」に変えてみて

愛車の Checkpoint ALR 5 のホイールを元々付いていた Bontrager の「Paradigm SL」から「Aeolus Pro 37V」に付け替えてから約 2ヶ月間、距離にして 360km ほど走ってみました。

Aeolus Pro 37VAeolus Pro 37V


バルブキャップも今まで使っていた KCNC のアルミキャップ に交換しました。私の Checkpoint ALR 5 は、白、黒、銀が基調になっているのでそれに合わせた感じです。

Aeolus Pro 37V 換装後1

まずはタイヤのサイドウォールが飴色になったこともあって見た目が大きく変化しました。これだけでもかなりテンションが上がります(笑)。リムハイトは 37mm なのでそれほど威圧感はありません。

Aeolus Pro 37V 換装後2

まず漕ぎ出しですが、ここが一番効果を感じやすい部分かも知れません。ラチェットの掛かりが多くなっているためか、ペダルを踏み込むと本当にスッと発進することができますね。

今回履いてみることにした 700x35c のタイヤは、40c のものと比べるとやはり悪路や轍などの影響は受けやすくなるようですが、それでもクロスバイクで履いている 32c のタイヤよりは断然安心して走行することが出来ます。タイヤのブロックパターンの違いもあるのでしょうが、以前よりスムーズに転がってくれている気がします。やはり長距離のサイクリングに出掛けるならば 35c ~ 38c 辺りが得られる安心感と走行性能のバランスがいいのでは無いかと個人的に思います。

今のところパンクは 1回。サイクルトレイン に参加しようと集合場所に向かっている時だったのでちょっと焦りましたが(笑)、シーラントのお陰で大事にはならず、エアを入れるだけで復帰することが出来ました。TLR(チューブレスレディ)のタイヤの運用にもだいぶ慣れてきました。3~6ヶ月に 1回程度シーラントを補充してやることを忘れなければやはり便利なものだと思います。ただ、万が一に備えてチューブレスタイヤ用のパンク修理キットは常備しておいた方が良いでしょう。

ヒルクライム時にもやはり Rapid Drive 108 がいい仕事をしてくれるようで、踏めばグイグイ登ってくれます。私の場合はほぼいつもカメラとレンズを入れたパニアバッグなどを常備しているのでどうしても重くなってしまうのですが、軽装で登ればより「Aeolus Pro 37V」の恩恵を感じる事が出来るでしょう。

平地巡行時も明らかに楽になりました。これまた私は ハンドルバーバッグ もほぼ付けっぱなしにしているので空力的にはかなり不利なのですが、垂水~須磨間の国道 2号線で 30km/h 以上での巡航が維持しやすくなって驚いています。横風の影響もさほど気にはなりません。

乗り心地は 40c を履いていた頃と比べると多少バンプの影響を受けやすくなったとは思いますが、特に長い距離を走っても脚への負担が増えたようには感じません。それよりもやはりキビキビと反応するようになったと感じるので走っていて気持ちがいいですね。ホイールを変えると走りが変わるという話は本当なのだと実感。定価ベースだと Checkpoint がもう 1台買えてしまうほどの金額ですが、これは思い切って良かったと心底思えるカスタマイズになりました。来年もガンガン乗っていきたいと思います。