Mac であれ Windows PC であれ、最近のノートPC なら Bluetooth 接続機能が付いていないということはまず無いでしょうが、デスクトップPC の場合、特に自作PC の場合は組み込まれているマザーボード次第で Bluetooth 機能を搭載していないものもまだまだあります。
うちでもサブPC のマザーボードに MSI の「MAG B550 TOMAHAWK」という機種を使っているのですが、Wi-Fi と Bluetooth の機能は持っていません。ほとんど設置した場所から動かすことの無いデスクトップPC に Wi-Fi が必要かどうかはともかくとして、Bluetooth 機能はやはり使える方が便利なので、USB接続のアダプタを追加しておくことにしました。キーボードやマウスなどの入力デバイスだけで無く、スマートスピーカーに音声を飛ばしたりすることも出来ますからね。
今回購入したのは周辺機器メーカーの BUFFALO(バッファロー)から発売されている「BSBT5D200BK」という製品。Amazon では型番が「BSBT5D205BK」となっていますが、どうやら Amazon 専用の型番らしく、機能としては「BSBT5D200BK」と全く同じ様です。以前に NEC の Wi-Fiルーターでも見たことがありますが、Amazon では時々このように専用の型番で販売されているものがあるようですね。
ブリスターパッケージに Bluetooth アダプタ本体と取扱説明書が入っているだけです。取扱説明書については PDF でも提供されています。「こちら」のページから入手しておくと良いでしょう。
主な仕様は以下の通り。
Bluetooth バージョン | Bluetooth 5.0 + EDR/LE |
対応プロファイル | A2DP、AVRCP、DI、DUN、GATT、HCRP、HFP、HID HOGP、OPP、PANU、SPP |
通信距離 | 最大 40m |
USB 仕様 | USB 2.0 |
対応 OS | Windows 11 / 10 / 8.1 |
本体サイズ | 約 18x15x8 mm |
本体重量 | 約 2g |
大人の親指の先っぽくらいの大きさしかありません。非常に小さいので USBポートの取り付けてしまえばほとんど目立たないでしょう。ただ、小さいが故に一旦取り付けると外しにくいという難もあります。
ドライバ類のインストールは不要です。PC の空いている USBポートに差しただけで自動的に認識され、必要なドライバもインストールされます。Realtek のチップを使っているようですね。ドライバーファイルの詳細を確認してみたところ、「rtl8761b」の記述が確認できました。
取りあえず手持ちの Bluetooth接続の TWS「Powerbeats Pro」をペアリングさせてみます。
Windows 11 もだいぶ UI がこなれてきたのか、Bluetooth 機器のペアリングはだいぶ楽になりました。Bluetooth デバイスの方をペアリングモードにしておき、スタートボタンをクリックしてメニューから「 設定」を開き、「Bluetooth とデバイス」で「デバイスの追加」をクリック。デバイスが検出されたら該当のデバイスを選ぶだけです。
さて、Windows 11 では OS の標準機能として SBCコーデックのほかに apt-x と AAC がサポートされています。PC側とデバイス側の双方が対応していればより高音質で音楽を聴くことが出来るのですが、残念ながらスマホなどと違って Windows では簡単にどのコーデックで接続されているのかを確認する術がありません。そこで以下の記事を参考にさせて頂いて調べてみました。 Powerbeats Pro は SBC と AAC にのみ対応しています。上記の方法で「A2dpStreaming」の値を確認してみたところ「2.0.0」となっていたので、楽曲再生中に AAC での接続はされているようでした。今回は apt-x については調べていませんが、近いうちに確認して追記したいと思います。まあ SBC でも音のいいイヤホンはあるので、コーデックが全てだとは思いませんが・・・。
それにしても Realtek のサイトに「RTL8761B」に関する情報が全く無いのは何故なのでしょうね。ドライバはおろかドキュメントすら存在しません。まあこれでサブPC の方でも無事にキーボードやマウス、TWS などを Bluetooth で接続出来るようになりました。Bluetooth アダプタは安価な中華製品が多数販売されていますが、例え OEM で海外生産されていようと、BUFFALO なら少なくとも国内メーカー品という安心感は得られると思います。