関東地盤の家電量販チェーンであるビックカメラ(東証プライム市場・証券コード 3048)から株主優待割引券が届きましたので、優待の内容や使い方についてご紹介してみようかと思います。
「ビックカメラ」を聞いたことが無いという方はあまり居ないでしょうね。家電量販チェーンとしてはヤマダデンキに次ぐ業界第 2位の位置に付いている超大手グループですから。傘下には「ソフマップ」や「コジマ」などを抱えています。長いこと「ビッグ」カメラだと思い込んでいたのは内緒(笑)。
ビックカメラの株主優待割引券は、同じビックカメラグループのコジマやソフマップでも使用することが出来るという特徴を持っています(コジマのネット通販では利用不可)。また逆にコジマの株主優待券をビックカメラやソフマップで使用することも可能(ネット通販では不可)です。ビックカメラの株主優待とコジマの株主優待は、実店舗では併用することも出来るようですね。
同じビックカメラグループに属する「BS 11(東証スタンダード市場・証券コード 9414)」でもビックカメラの商品券が株主優待として贈られていましたが、こちらは 2022年8月末の株主優待を以て廃止となってしまいました(PDF)。優待割引券と違って期限のない「商品券」だっただけにがっかりされた方も多かったんじゃないでしょうか。まあ今後は配当として還元するとのことではありますが。
■ ビックカメラの株主優待の内容
ビックカメラでは 8月末と 2月末の権利日に 100株以上の株式を保有していた株主を対象として、自社の店舗や Webショップで利用することの出来る株主優待割引券を発行しています。それぞれの基準日毎の優待内容は以下の通り。本決算期の 8月には長期保有株主優待も実施されています。
継続保有年数 | 100株~499株 | 500株~999株 | 1,000株~9,999株 | 10,000株~ |
---|---|---|---|---|
規定無し | 2枚(2,000円分) | 3枚(3,000円分) | 5枚(5,000円分) | 25枚(25,000円分) |
継続保有年数 | 100株~499株 | 500株~999株 | 1,000株~9,999株 | 10,000株~ |
---|---|---|---|---|
1年未満 | 1枚(1,000円分) | 2枚(2,000円分) | 5枚(5,000円分) | 25枚(25,000円分) |
1年以上 2年未満 | +1枚(1,000円分) ※ 株主名簿に連続 3・4回記載) | |||
2年以上 | +2枚(2,000円分) ※ 株主名簿に連続 5回以上記載) |
例え 1単元(100株)しか保有していなくても、2年以上継続保有していた場合には、2月の 2,000円分と 8月の 1,000円分、更に長期優待の 2,000円分で年間 5,000円分の割引券を貰えることになります。2022年8月期の年間配当は 15円でしたから、配当+優待利回りで 5%~6% 程度となかなかのものになりますね。ここの株主優待は、コジマの分と合わせて最低単元で長期保有するのがお得なのかも知れません。ここは NISA 口座にでも入れて放っておくのも良いでしょう。
長期保有株主として認定される条件は、毎年の 2月及び 8月末日の時点で株主名簿に株主番号が変わることなく連続して規定の回数記載又は記録されることです。1株でも持ち続けていれば途中で保有株式数の増減があっても株主番号が変わることはありません。但し貸株を行う場合は注意が必要です。
2月末日を基準日として 5月に発行される株主優待割引券は、発行年の 11月30日まで、8月末日を基準日として 11月に発行される株主優待割引券は、発行翌年の 5月31日までが有効期限となっている点もご注意下さい。2月と 8月にそれぞれ取得した株主優待割引券を合わせて使うことが出来るのは、5月と 11月の極短い期間だけという事になるようです。
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■ ビックカメラの株主優待割引券の利用方法
ビックカメラの株主優待割引券は、先程も書いたように、同じビックカメラグループのコジマやソフマップでも使用することが出来ます。但し、ネット通販では下記の様な制限が一部あります。
店頭 | インターネット通販 | |
ビックカメラ | ○ | biccamera.com |
ソフマップ | ○(ユーフロントは使用不可) | sofmap.com、a.sofmap.com |
コジマ | ○ | ✕ |
一番簡単な利用方法は、やはり店頭での利用でしょう。商品の会計時に差し出して残金を現金やカードで支払うだけで済みます。コジマの株主優待割引券も同時に使う事が出来ますしね。
ネット通販で利用する場合は、注文後 14日以内に「株主様お買物優待券ご利用票」を印刷して必要事項を記入し、株主優待割引券を同封して特定記録郵便か簡易書留にして郵送する必要があります。キャッシュバックという形で銀行振込されますが、振込手数料の負担は不要です(但し、株主優待券の利用によって発生したポイント分は差し引かれて振り込まれます)。また、手続きに 1ヶ月程度の時間が掛かるという点と郵便料金の負担が生じる点にもご注意下さい。
楽天や Yahoo! ショッピングに出店しているビックカメラ、ソフマップでも利用することが出来るそうです。直営のネットショップ同様、株主優待割引券は郵送する必要がありますので、利用方法については各ショッピングモールの方でご確認下さい。
また、株主優待割引券に同封されてくる株主通信には 3% のポイントアップクーポン(対象外の製品もあります)と、” ラクウル ” 利用時に買取金額が 1,000円増額されるクーポンが付いていますので、そちらも合わせて使いたいところです。