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「空間オーディオ」にも対応し、Amazon のスマートスピーカー史上最高音質と謳われる「Echo Studio」をレビュー!

Echo Studio -1 ” スマートスピーカー ” って使っていますか?私は Amazon の「Echo Spot」で初めてスマートスピーカーというものに触れて以来、今ではすっかり日々の生活に欠かせない存在となっています。

2年半前からは第 4世代となった「Echo」に買い換えてずっと使ってきましたが、この程更に Amazon 自身が「シリーズ最高音質」と謳う「Echo Studio」に入れ替えることにしました。

” スマートスピーカー ” としての機能性は「第4世代の Echo」でも充分に満足いくものでした。音声コマンドでサーキュレーターや照明のオンオフが出来ますし、音楽を聴きながら出掛ける準備をして、出掛けに「ストップ!」と言えば聞きに触ること無く音楽を止めてそのまま出掛けることも可能です。

今年の夏は非常に暑かったため、稼働させると室温上昇も招く AVアンプの代わりに PC からの音声を Bluetooth で「Echo」に飛ばして音楽を聴いたりテレビを観たりしていたのですが、そのような使い方をするとなるとやはり「第4世代の Echo」では音声の籠もり具合が気になって来ます。

買い換えが夏では無くこの時期になったのは、単に安く買えるタイミングを狙っていたからです(笑)。「Echo シリーズ」のスマートスピーカーは認知度が上がって無理をする必要が無くなったのか、低価格モデル以外は最近値引きが渋かったのですよね・・・。Black Friday のセールでようやく買ってもいいかなというレベルまで下がってくれました。ということで、今回は楽天のケーズデンキで購入!


「Echo Studio」は、発売開始から時間が経っているのでレビュー記事もちらほら見かけますが、せっかくなので(?)私のブログでもレビューしておくことにします。宜しければお付き合いください。

■ 現行の「Echo シリーズ(画面無しモデル)」の仕様を比較!

Amazon のスマートスピーカー「Echo シリーズ」には画面付きの「Echo Show」もあるのですが、ここでは画面無しモデルに話を絞ってみたいと思います。まずはスペックの違いから確認しておきましょう。

機種名 Echo Studio

Echo
(第 4世代)

Echo Dot
(第 5世代)

Echo Pop
通常時価格 ¥29,980 ¥11,980 ¥7,480 ¥5,980
本体サイズ(mm) 206x175x175 144x144x133 100x100x89 99x83x91
重量 3.5 kg 940g 304g 196g
特徴 空間オーディオ対応 プレミアムサウンド
球体
コンパクト
球体
コンパクト
スピーカー ウーファーx1
(133 mm)
ミッドレンジx3
(51 mm)
ツイーターx1
(25 mm)
ウーファーx1
(76.2 mm)
ツイーターx2
(20 mm)
フルレンジx1
(44 mm)
フルレンジx1
(49.5 mm)
オーディオテクノロジー Dolby Atmos Dolby Atmos - -
音楽ストリーミング再生 Ultra HD対応
Zigbee スマートホームハブ - -
温度センサー - -
モーションセンサー - -
Bluetooth 接続
Wi-Fi 802.11
a/b/g/n/ac
802.11
a/b/g/n/ac
802.11
a/b/g/n/ac
802.11
a/b/g/n/ac
外部入出力 3.5mmミニジャック
光ミニプラグコンボ
(入力のみ)
3.5mmミニジャック
(入出力切替)
ACアダプタ容量 電源内蔵 30W 15W 15W

「Echo Studio」は間違い無くシリーズ最上位機種なのですが、発売が開始されたのが 2019年。結構前に発売された機種であるためか、下位モデルにあたる「Echo」や「Echo Dot」に搭載されている温度センサーや人感センサーを搭載していないなど、ちょっとした矛盾を抱えています。

比較 画像:Amazon

音質の要、スピーカーの質に関しては搭載されているユニットの数や口径が奢られていて、やはり「Echo Studio」の優位性が一目瞭然です。大口径ウーファーの存在感が際立っていますね。また、他の機種では ACアダプターが必要なところ、電源内蔵型となっているのもポイントの 1つ。

ソフトウェアは日々アップデートされ続けていて、他の機種に無い「空間オーディオ」に対応するなどの機能追加も行われました。Amzon では販売終了からも少なくとも 4年後まではソフトウェアのセキュリティアップデートを保証しているそうです。とは言え、下位機種ではほぼ毎年新機種が発売されている「Echo シリーズ」に於いて、人感センサーや温度センサーが追加された新機種が出てこないのは不思議に思わざるを得ません。まあ出たら出たでかなり価格が上がってしまうかも知れませんが・・・。

■ 「Echo Studio」とご対面!

2台買えばペアリングさせてステレオで使う事も出来るのですが、結構な金額になってしまうので、とりあえず 1台からスタート。「Echo シリーズ」はスピーカーからの音声が空間全体に広がる作りになっているので、1台でもそれなりの臨場感は期待する事が出来るはずです。

Echo Studio -2 Echo Studio -3


「Echo Studio」は 3.5kg もあって重いのですが、パッケージから取り出しやすいようこのような袋に入れられた状態で収まっています。まあこの袋、正直他にあまり使い道はありませんが・・・(苦笑)。

Echo Studio -4

事前に置く場所を確保するためにメジャーで測ってだいたいのサイズのイメージは持っていましたが、実際に目の前にして見るとやはりかなりの存在感ですね。シンプルなデザインなので、どんな部屋に置いても違和感は無いでしょう。本体カラーは、私の購入した「チャコール」の他に「グレーシャーホワイト」が用意されています。音声コマンドに反応している時は上面の LEDリングが光るようになっています。

Echo Studio -7 付属品

付属品は電源ケーブルと極簡単なセットアップガイドのみで、詳細なマニュアルなどは付属していません。同梱のクイックスタートガイドは「こちらの PDF」と同じ内容のものです。実際、ほとんどの操作は声で行えますし、後述の専用アプリから視覚的な操作も出来るので使い方に困ることはあまり無いんじゃないかと思いますが、やっぱりそれじゃ困るよという方は「Alexa の使い方ガイド」のページや、「Echo Studio サポート」のページにアクセスしてみて下さい。

Echo Studio -5 Echo Studio -6


本体上部にはリングの他に操作ボタンが配置されていますが、スマートスピーカーという性格上、実際に使う事はほぼ無いでしょう。なにせ話しかけるだけでほとんどの操作が出来てしまうのですから・・・。電源コードを接続すると少し出っ張るため、壁にぴったり寄せて設置することは出来ません。尤も、こちらに関しては最高の音質を得るために壁から 15cm 以上離して設置することが推奨されています。

「Echo Studio」には音声出力端子は用意されていません。入力に関しては 3.5mm ステレオミニジャックと光入力が共用になっています。但し、光入力は「mini-optical」というやや特殊なコネクタが採用されているため、接続するには一般的な 角形から丸形に変換するコネクタ や、片側が mini-optical 仕様になっているケーブル を使う必要があります。

背面には micro USB 端子も配置されていますが、こちらの用途は不明です。恐らく Amazon で不具合の診断などを行うためのものなのでしょう。USB DAC としても使えたりすると万々歳なのですが。

「Echo Studio」上部にあるリングライトの色による意味の違いは以下の通り。他にもいくつかパターンがありますが、代表的なものをいくつか挙げておきます。詳しくは「こちら」を参照下さい。

意味・状態
黄色でゆっくり明滅 メッセージあり(「何の通知?」で確認可能)
赤色で点灯 マイクが OFF になっている(マイクボタンを押せば復帰)
青色の上に水色 音声コマンド待機中
白色 音量レベル表示(+/- で光る領域が増減)
緑色 通話中

特に黄色や赤色で光っていると、知らなければ何か不具合があるのかとビックリするかも知れませんね。

■ 「Echo Studio」の初期設定とカスタマイズ

「Echo Studio」をセットアップするには下記の「Amazon Alexa」というアプリをスマホかタブレットにインストールする必要があります。


「Echo Studio」に電源ケーブルを接続した後、「Amazon Alexa」アプリに Amazon アカウントでログインします。と言っても「Echo Studio」を Amazon から直接購入していた場合は既に使用中の Fire TV などの情報が引き継がれるらしく、ほとんど何もしなくてもセットアップは終わってしまいます。

今回私は楽天のケーズデンキで「Echo Studio」を購入していたため、自力でセットアップする必要がありましたが、そうは言っても非常に簡単!指示に従っていけばすぐに終わってしまいます。

セットアップ-1

「Echo Studio」を電源に接続すると、ボディ正面の LEDリングが回転を始め、しばらくすると Alexa が挨拶をしてきますので、「Amazon Alexa」アプリを立ち上げて下さい。少しするとアプリ上で「Echo Studio」が検出されます。あとは Wi-Fi のネットワークを選んでパスワードを入力するだけ!

セットアップ-2

「Echo Studio」がマイクとスピーカーを使って周囲の環境を測定します。やや大きめの音が出ますが、少しの間辛抱して下さい。置いてある場所やスマートホームデバイス(コンセントなど)の設定は後でいくらでも出来ますので、この時点ではスキップしてしまっても構いません。ちなみにこれまで「第4世代 Echo 」でペアリングしていたコンセントの情報はそのまま引き継がれました。

スマートプラグを紐付けたい場合は、以前に TP-Link と Amazon 純正プラグについてご紹介していますので、以下の記事を参照頂ければ幸いです。 スマートプラグで行うことが出来るのは基本的に電源の ON/OFF といった単純な操作だけですが、暗闇の中でも声だけで照明を付けたり、その場から動かずにサーキュレーターを回したりと、使い方次第ではなかなか便利なものです。エアコンの操作など、より複雑なことをさせたい場合は「SwichBot ハブ 2」などの追加をご検討ください。


カスタマイズ-1

少しカスタマイズもしておきます。「Echo Studio」の設定画面へは 「Amazon Alexa」アプリ下部の「デバイス」をタップし、「Echo Studio」を選んで右上の から入ることが可能です。

カスタマイズ-2

取りあえず、リクエスト開始時の音声通知を ON にし、ウェイクワードをデフォルトの「Alexa」から他のワード(私は「Echo」に設定)に変更しておく事をお勧めします。音は低音がやや強調され気味なので、イコライザーでベースを少し下げておいても良いかと。

リクエスト開始時の音声反応を ON にしておかないと呼びかけた時に反応しているのかどうか分かりにくいのですよね。ウェイクワードの変更は、以前に Alexa がテレビの音声などに反応して勝手に買い物をしてしまったといったことが話題になったことがありましたが、そのような事故を防ぐためです。

「Echo Studio」を始めとする 「Amazon Echo シリーズ」では、搭載されている AI の「Alexa」に「スキルを追加する」という形でニュースやラジオ再生、子どもの遊び相手など様々な機能を追加させることができるようになっています。

「Echo Studio」だけでも Amazon Music を利用して様々な楽曲を楽しんだり天気予報やニュースを聞いたりすることができますが、特に「radiko」や「Spotify」辺りは必携のスキルと言って良いでしょう。使い勝手の良さそうなスキルについても以下の記事でご紹介していますので、併せてお読み下さい。 上記の記事でご紹介しているスキルの中には、今はもう使えなくなっているものもあるようなので、また近いうちに見直してみたいと思います。

■ 「Echo Studio」を「第4世代 Echo」と使い比べてみて

第4世代Echoとの比較

「Echo Studio」を「第4世代 Echo」の横に置いてサイズを比較してみましたが、やはりかなり大きくなってますね。電源プラグが出っ張るので、設置する場所は購入する前に考えておいた方が良いでしょう。なるべく壁に寄せる場合でも奥行きが 25cm 程確保出来ると安心です。ベストな音質を得たいのであれば、奥行きを 35cm程度確保可能でかつ左右もそれぞれ 15cm程度の空間のある場所に設置するのが良いようです。棚に置く場合は「Echo Studio」本体の重量(3.5kg)にも気をつけて下さい。

「Echo Studio」の LEDリング上面に配置されていますが、目線より下に「Echo Studio」を設置していないと分かりにくいですね。「第4世代 Echo」のように本体の下部に設置しておいて欲しかった・・・。

肝心の音質ですが、Amazon自身が「シリーズ最高音質」と謳っているだけのことはありますね。「第4世代 Echo」でも以前に使っていた機種と比べてかなり良くなったと感じていましたが、1台の「Echo Studio」でも音の広がりが思ったより良く、充分にステレオ感のある音楽を楽しむことが出来ます。さすがに専用に組んだホームシアターシステムには及びませんが、テレビや映画の視聴も問題無くこなせますし、これなら PC用のアクティブスピーカーとして使うのもいいんじゃないでしょうか。

余裕が出来れば 2台体勢にしたいところですけどね・・・。部材価格の上昇の影響もあるのでしょうが、無理に安くしなくても売れる程度には「Echo シリーズ」が認知されるようになった結果か、エントリーモデル以外、特に「Echo Studio」については以前ほどの安値で売られなくなってしまいました。

ですが、「Echo Studio」は素直に買い換えて良かったと満足出来るデバイスでした。いや、もっと早くに買い換えておくべきだったとすら思います。発売開始から時間が経っているので後継機が気にならないわけはありませんが、そもそも発売されるのかどうかすら分かりませんし、もし少しでも安くなっているタイミングに出会うことが出来たなら飛びついてしまっていいと思いますヨ!