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スマートウォッチを Garmin の「ForeAthlete 745」に買い換えたので「ForeAthlete 645」と比較レビュー!

スマートウォッチを Garmin の「ForeAthlete 645」から同社の「ForeAthlete 745」へと買い換えました。約 3年ぶりの更新となります。バッテリー的にはまだまだ問題無さそうだったのですが、「ランニングダイナミクスポッド」が付いてくるというキャンペーンを行ってたので釣られてしまいました(笑)。

現在はサイクリング時に使うことが多くなっているスマートウォッチですが、真冬になると自転車は厳しそうなのでまたしばらくランニングの方に戻そうかなと思っています。「ランニングダイナミクスポッド」については前からちょっと気になっていたのですよね。


サイクリングに使うのであればナビゲーション機能が優秀な「Edge」シリーズが非常に魅力的なのですが、100g 無いとは言え、ランニングにも使うとなると持って走るというのはちょっとねえ・・・。無理やり持って使うとするとスマホを腕に巻いて走っている人のようになるのでしょうか。

今はサイクリングの方ばかりになっていますが、走るのを止めたわけではないというわけで「Edge」シリーズの購入は見送りました。いずれは欲しいなとは思っているのは確かなのですけどね。

■ ForeAthlete 745 と ForeAthlete 645 との違い

Garmin ForeAthlete 745 は ForeAthlete 645 とどう違うのか、上位モデルの ForeAthlete 945 も交えてちょっと比較してみることにします。この中では ForeAthlete 745 が一番新しいモデルになります。

機種名 ForeAthlete 745 ForeAthlete 645 ForeAthlete 945
参考価格(税込) ¥49,280 ¥49,280(販売終了) ¥76,780
発売時期 2020.10 2018.5 2019.6
ディスプレイ 半透過メモリインピクセル(MIP)1.2 inch カラー(解像度:240x240 pixel)
レンズ素材 Corning Gorilla ガラスDX 化学強化ガラス Corning Gorilla ガラスDX
ベゼル素材 繊維強化ポリマー ステンレススチール 繊維強化ポリマー
稼働時間 スマートウォッチモード:最大7日間
GPSモード:最大16時間
GPS+音楽再生モード:最大6時間
UltraTracモード:最大21時間
スマートモード:最大7日間
GPSモード+心拍計:最大14時間
スマートウォッチモード:最大14日間
GPS+音楽再生モード+光学式心拍計:最大10時間
GPSモード+光学式心拍計:最大32時間
UltraTracモード:最大50時間
衛星測位システム GPS,GLONASS
みちびき(補完)、Galileo
GPS,GLONASS
みちびき(補完)
GPS,GLONASS
みちびき(補完)、Galileo
Garmin Pay ◎(Suica対応)
防水等級 5 ATM
本体サイズ (mm) 438x438x133 425x425x135 470x470x137
重量 47 g 42.2g 50 g
備考 Music機能付きは +¥5,000

参考価格から見て分かるように実質的に ForeAthlete 745 は ForeAthlete 645 の実質的な後継モデル(もちろん ForeAthlete 735XT の後継機でもあるわけですが)と考えて良さそうです。現行モデルでは 600番台のモデルは消滅してしまいました。まあ下位の ForeAthlete 245 との差別化が微妙な感じになっていましたからね。モデルが細かく分かれすぎていたのでこれで良かったんじゃないでしょうか。

ForeAthlete 945 は昨年からずっとモデルチェンジの噂が出ているようですが、期待していた方は今年 6月に発表された「ForeAthlete 945 LTE」を見てがっかりされたようです。しかもどうやら日本未発売モデルとなってしまった模様。本格的なモデルチェンジは来年になるのでしょうかね?

いずれの機種も外部センサーは Bluetooth と ANT+ に対応。Wi-Fi も搭載しているので、データの転送やウォッチフェイス・ウィジットなどのインストールもかなりスムーズに行うことが可能です。それぞれのモデルに搭載されているセンサーは以下の通り。

ForeAthlete 745 ForeAthlete 645 ForeAthlete 945
光学式心拍計
気圧高度計
コンパス
ジャイロセンサー
加速度計
温度計
血中酸素トラッキング

「血中酸素トラッキング」とは所謂「SpO2」の計測機能の事です。他に「血中酸素飽和度」とも呼ばれますが、血液中の酸素濃度を数値化したものです。医療機器としての認定を受けている訳では無いので参考程度にしかなりませんが、「パルスオキシメーター」と同様の機能になるので、新型コロナの重症化傾向の判断の一助とする事が出来る可能性があります。最近の Apple Watch にも装備されていますね。

ForeAthlete 745 と ForeAthlete 945 ではバッテリーの保ちに非常に大きな差がある事と地図機能の有無で差別化されています。ForeAthlete 745 でも事前にルートを作成してデータを転送しておけばコースのナビゲーションは可能ですが、周辺のルート検索や地形図の確認までは出来ません。また、搭載されているセンサーはほぼ同じですが、ワークアウトメニューにゴルフや登山向けのものが用意されています。ウルトラマラソンや登山をされる方には ForeAthlete 945 の方が確実に向いているでしょうが、両者の価格差がかなり大きいのですよね。

「Garmin Pay」は上記 3機種のいずれでも使えますが、ForeAthlete 745 の Gamin Pay は「Suica」にも対応しています。Suica に対応した Gamin Pay が使えるのは、今のところ ForeAthleteシリーズの中では ForeAthlete 745 だけです。ForeAthlete 945 の次期モデルでも確実に搭載されてくるでしょうが、ランニングなどに出ていて何らかの事情でバスや電車に乗る必要が生じたり、補給物資をコンビニで緊急調達したりという事も考えられるだけに、Suica に対応している事はかなりのアドバンテージになるでしょうね。まあ私のようにスマホを持って走りに行く人間にはどちらでもいいことではあるのですが・・・。

■ いざ開梱!

「ランニングダイナミクスポッド」は別のパッケージになっているのかと思っていましたが、同じ箱の中に同梱されていました。梱包の仕方はやはり Apple の製品には到底叶いませんね。ただの外箱には違いありませんが、安くは無い買い物なので、もうちょっと箱を開ける時の楽しみは欲しいかな・・・。

ForeAthlete 745 パッケージ内容

ForeAthlete 235j → 645 → 745 と買い換えて来ましたが、なんだか充電ケーブルは買い換える度に別のものに代わっています。こういう事をされると予備のケーブルを買いにくいのですよね・・・。ケーブルの長さが 1m 程しかないので、延長ケーブルを合わせて使うと便利になるかと思います。USB Type-C とかを採用してくれると有り難いのですが。充電器は一般的なスマホ用のものを使う事が出来ます。

画面は Corning社の「Gorilla ガラスDX」が採用されているので、ForeAthlete 645 よりは確実に頑丈になっているはずですが、そのままだと指紋が結構目立つので低反射タイプの保護フイルムを貼っておくことにしました。ぱっと見の綺麗さは光沢タイプのフイルムの方が断然上ですが、外で使うモノですからね。もともと「半透過メモリインピクセル」というディスプレイ自体が屋外でもとても見易いものですが、これで太陽光が反射して・・・ということも減ってくれることが期待出来ます。


ForeAthlete 745 のベルトは ForeAthlete 645 のものと比べて脱着も随分し易くなり、ベルト自体がかなりしっかりしたものになったようです。交換ベルトは 22mm幅のものを使うことが出来るようです。残念ながら ForeAthlete 645 用のストラップとは互換性がありません。

重量比較 重量はほぼカタログ値通りでした。腕に実際に付けてみましたが、5g 程度の差なら全く気になることはなさそうですね。ForeAthlete 745 のベルトの方がしっかりしている分、装着感はかなり良くなったように感じました。各ボタンの配置と役割も同じなので移行はスムーズに進められそうです。

■ Garmin Connect とペアリング

セットアップ時は先にスマートフォンに「Garmin Connect」というアプリを入れておくとスムーズに行うことが出来ます。iOS版と Android版がそれぞれ用意されており、もちろん無料で使う事が出来ます。


ForeAthlete 745 の電源を入れるとまず日本語か英語かの選択を求められます。次にスマホとペアリングさせるかどうか聞かれますので、「はい」を選択してスマホとのペアリング作業に移ります。時計単体でも設定出来ますが、スマホとペアリングさせれば残りの設定が非常に楽になります。

ペアリング作業には「Garmin Connect」のアカウントを使用しますので、全く初めて Garmin のデバイスを触る場合は「こちら」の「サインイン」をクリックして前もってアカウントの作成を行っておくと作業がスムーズに進みます。PC からもデータ閲覧が行えるようになるので本当に便利ですよ。

ForeAthlete 745 ペアリング作業1 ForeAthlete 745 ペアリング作業2


スマホの「Garmin Connect」アプリを起動させた状態でスマホの近くに ForeAthlete 745 を置くと左の写真のような画面が表示されるので「接続する」をタップし、ForeAthlete 745 に表示されるパスコードを打ち込むだけで Bluetooth でのペアリングが完了します。

Garmin Connect ペアリング

既に別のデバイス(今回の場合は ForeAthlete 645)がペアリングされていると、どちらのデバイスで優先的に記録を行うのかを選ぶ事が出来ます。これは後からいつでも変更することが出来るので、深刻に考える必要は全くありません。古い機種をもう使わないのであれば Garmin Connect のアプリから削除し、本体を初期化してしまうだけOKです(この時「データ削除と設定リセット」を選べば工場出荷状態に戻すことが出来ます)。

音楽機能や Garmin Pay の設定は後からいくらでも行えますが、Wi-Fi のセットアップだけはすぐにやっておくことをお勧めします。デバイスソフトウェアの更新時間や、データ転送時間が短縮され、ウォッチフェイスやアプリのインストールが非常に快適に行えるようになりますので。

Wi-Fiセットアップ

Wi-Fi への接続も非常に簡単。「ネットワークの追加」をタップすると接続可能なアクセスポイントがリストアップされるので、接続先を選んで Wi-Fiルーターのパスワードを入力するだけです。スマホが使えると Wi-Fiパスワードの入力が非常に楽になりますね。ちなみに ForeAthlete 745 が対応しているのは 2.4 GHz帯の Wi-Fi のみ(IEEE 802.11 b/g)、セキュリティ規格は WPA2 までの対応となります。

Garmin Connect はスマホアプリだけでも充分使えますが、下記のサイトでログインすれば PC の webブラウザ上でデータの閲覧・編集も可能です。

セットになっていたランニングダイナミクスポッドは予めペアリングされていました。こちらについては寒くなってランに切り替えたら実際に使ってみてレポートしてみたいと思っています。

■ Connect IQ

「Garmin Connect」と一緒にもう一つスマホにインストールしておくべきなのが「Connect IQ」というアプリです。こちらは Garmin のデバイスのカスタマイズに使用します。


有料のものが多いですが、探せば無料でも使い勝手や見栄えのいいウォッチフェイスやアプリが見つかります。ForeAthlete 745 では ForeAthlete 645 と比べて随分インストールに掛かる時間が短くなったように思います。また、アプリなどをインストール可能な領域も ForeAthlete 645 に比べてかなり余裕のある容量になっているようです。こちらのアプリを使った ForeAthlete 745 のカスタマイズについては以下の記事でご紹介していますので、よろしければご覧下さい。

■ ForeAthlete 745 の強制終了方法

ForeAthlete 745 もスマートウォッチですからフリーズして操作不能になってしまう可能性は充分にあり得る事です。実際私も ForeAthlete 235j や ForeAthlete 645 で何度か経験しています。なので、強制的に電源を切る方法をメモとして置いておきます。

方法は簡単、「ForeAthlete 745 の電源が切れるまで「Lightキー(画面左上のキー)」を 15秒間ほど押しっぱなしにするだけです。無事電源が切れたら、再び「Lightキー」を押せば再起動されます。

■ ForeAthlete 745 と ForeAthlete 645 を見比べてみました

左が ForeAthlete 745、右は ForeAthlete 645 です。ForeAthlete 745 の方が全体的に一回り大きくなっているようです。画面の解像度は同じ 240x240 pixel ですが随分印象が変わるものですね。(ForeAthlete 745 のウォッチフェイスはデフォルトのままになっています。)

比較1 比較 2


背面のセンサーは ForeAthlete 645 の 3灯1点測定式のものから 2灯2点測定式の光学センサーに変更されています。また、これに伴って血中酸素濃度の測定も出来るようになりました。センサーが緑色に光っている間は心拍数を測定し、赤色に光っている間は血中酸素濃度の測定を行うようです。

充電端子もクリップで挟む方式からコネクタにパチッと差し込む方式に変更されています。こちらは特にどちらがいいというわけでは無いですね。それよりも使い回しの出来ない方がちょっと・・・。

ベンチ比較 「Connect IQ benchmark」というベンチマークアプリの結果を比較してみたのが右の写真です。一応 CPU性能は引き上げられているようですね。他のベンチも採ってみたかったのですが、ForeAthlete 745 と 645 の両方で動くベンチが残念ながらこれしか見つけられませんでした。

ForeAthlete 745 と ForeAthlete 645 のスペック上の違いは、若干のサイズ&重量アップと血中酸素トラッキングセンサーの追加、Galileo(EU の衛星測位システム)への対応、Garmin Pay の Suica対応の他、ワークアウトメニューにトライアスロン向けの機能や「トラックラン」の追加といったところです。一般開放されている陸上競技場のトラックを借りたり、” 皇居ラン ” のような一定の場所を周回する形のトレーニングをしている方には便利な機能でしょう。

実際に使ってみたところ、GPS の補足は明らかに早くなっています。ForeAthlete 645 では 1分程度掛かっていたところが、ForeAthlete 745 ではほんの数十秒程度で補足されるようになりました。内蔵メモリの容量も 32MB に引き上げられているそうで、ウォッチフェイスを複数インストールしておいて気分で切り替えたり、アプリやデータフィールドを色々試したりといったことが行いやすくなっています。

音楽再生関連の機能は標準搭載となりましたが、スマホも持ち出すのが普通になっている私が使う事はないでしょう。スマートウォッチに楽曲データを転送しておけるとは言ってもスマホでの操作性には到底叶いませんからね。Spotify や Amazon Music を使うにしても結局モバイル通信の回線は必要になりますし、ダウンロードするにしても手間が掛かります。そういう方のための「ForeAthlete 945 LTE」だったのかも知れません。

Garmin Connectアプリとの同期に掛かる時間も随分早くなっているようです。個々の操作感についても ForeAthlete 235j から ForeAthlete 645 に買い換えたときほどの変化は感じませんが、レスポンスは間違い無く向上しています。一方、バッテリーの持続時間は ForeAthlete 645 とほとんど変わらないようです。フルマラソン程度なら問題ありませんが、100kmマラソンやウルトラマラソンなどを考えている方はバッテリーの持続時間が長い ForeAthlete 945 を購入した方がいいでしょうね。