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何かの参考にして頂ければ幸いです。

Nocuta 製 CPUクーラーのフラグシップモデル「 NH-D15 」を購入&レビュー!

メインPC の改修をするに当たって CPUクーラーも新調することにしたので、ツインタワーに 140mmファンを 2基搭載することのできる Nocuta製 CPUクーラーのフラグシップモデル「Nocuta NH-D15」を購入しました。現在使用している同社の「NH-U12P SE2」という 120mmファンを 2基搭載した CPUクーラーはマザーボードもろともごっそりサブPC に移植する予定です。

Noctua製の CPUクーラーは価格としてはかなり高価な部類に入りますが、その冷却性能の高さと作りの良さから人気はとても高いようで、入荷しては売り切れ欠品という状態をあちらこちらのショップで繰り返しています。価格が割り引かれることもほぼないので、購入を検討しているのならば見つけたらさっさと買ってしまった方がよいでしょう。品薄時の Amazon では逆に若干のプレミア価格が付いてしまうことすらあります。

2014年5月に発売された NH-D15 は固定パーツの改良や派生品(NH-D15S、NH-D15 SE-AM4)の発売はあったものの、既に 5年近く販売され続けているロングランモデルとなっていて、今でも最強クラスの空冷 CPUクーラーのひとつとなっています。この事からも基本設計の良さがうかがい知れますね。

NH-D15 の対応CPU は Intel の LGA20xx/115x、AMD の Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+ となっています。Socket AM4 にも取り付けできますが「NM-AM4」という専用のマウンティングキットが必要となっています。(※ 最後でも触れていますが、滞留在庫にでも当たらない限り現在のロットは Socket AM4 用のマウンティングキットが同梱されるようになっています。)


NH-D15 寸法図 左は Noctua のHPに掲載されている NH-D15 の寸法図です。非常に巨大な CPUクーラーとなっていて、CPU に接触するベースプレート面から通常の位置にセットした CPUファンの最上部までが 165mm もあるので高さには特に注意が必要です。PCケースに余裕があることを確かめてから購入しないと側板が閉まらないなんてことになりかねません。中央のみのシングルファン構成なら高さ 64mm まで、デュアルファン構成なら標準で高さ 32mm までのメモリに対応しています。デュアルファン装着時にはヒートシンク付きのメモリとの干渉を避けるためにファンの取付位置を更に上部にずらすこともできるようになっていますが、当然ながら位置をずらす分だけケースにクリアランスが必要になるので注意が必要です。ファンを取り付けた状態の CPUクーラー全体の重さも 1.3kg と重量級ですが、こちらは取り付けパーツが非常にしっかりしているので問題になるような事は無いと思います。

購入前に取り付け方法を確認しておきたいという方は「こちら 」から各プラットフォームのインストレーションマニュアルが PDF で落とせるので見ておかれるとよいかと思います。(但し英語です。)

NH-D15 外箱 大きさの比較のため横にペットボトルのお茶を置いてみましたが、外箱からしてこの大きさです。このとおりとても高級感があって出来がよいので外箱も捨てずに取っておきたいところですが保管場所に少々困ってしまう程です。

それでは中身を確認していくことにしましょう。下の写真のように各パーツ毎に仕分けられ、非常に丁寧に梱包されています。開けていくときのワクワク感がたまりませんね。箱の中から箱が次々に出てきます(笑)。

Noctua NH-D15 開封

付属品は「Secu Firm 2」と呼ばれる Intel 用とAMD 用のマウンティングキットが一式、「NT-H1」という自社開発のCPUグリスが 1本、「NF-A15 PWM」という 140mmファンが 2基、騒音低減用のアダプタケーブル(L.N.A.)が 2本、Y字の分岐ケーブルが 1本、ファン固定用のワイヤークリップが 2組(1組は取り付け済)、金属製エンブレムに取付用の工具ととても豪華です。

「NF-A15 PWM」というファンの外形寸法は 150x140mm と大型で変則的なものになっているのですが、フレームには 12cm ファン用の取り付け穴(ピッチ間隔 105mm)も用意されているので周囲の取り付けスペースさえ許せば静かで風量豊かなケースファンとしても流用することができます。そして驚くのがその寿命の長さ。「SSO2 ベアリング」という長寿命の流体軸受けベアリングが組み込まれていてなんと公称 15万時間・保証期間も 6年間となっています。ヒートシンクと接する部分には「AAOフレーム」と称する防振パッドも装着されています。

NH-D15 ベースプレート ニッケルメッキされた 6本のヒートパイプが受熱ベースから左右それぞれの放熱フィンブロックに延びています。ヒートパイプの直径は 6mm なのだそうです。昔「峰」というヒートシンクのフィンに触れただけで指から出血してしまうという恐ろしいクーラーがありましたが、丁寧に加工されているので勿論そのようなことはありません。ベースプレート部分も強度・加工精度ともに素晴らしいのひとことで、重量級クーラーをしっかりと支えることが出来るようなっています。放熱フィンには腐食防止のアルマイト加工も施されているそうです。
ここからは Intel LGA 1151 の「ASRock Z390 Taichi」への取り付け例を載せてみたいと思います。

Z390 Taichi 背面

まずマザーボード背面に装着されている補強プレートに被せる形で NH-D15 のバックプレートを装着します。バックプレート自体が肉厚でとてもしっかりした物になっていて安心感があります。マザーボード背面に実装されているコンデンサなどに干渉してしまうようなこともありません。

NH-D15 取り付け

取り付けたらマザーボードをひっくり返し、バックプレートの足にプラスチックスペーサーを差し込んでマウンティングバーを渡してスクリューで固定するのですが、CPU の固定レバーの操作ができなくなるので CPU は先に取り付けておく必要があります。ヒートシンクはケースに組み込んだ後に取り付けた方がよいでしょう。中央のファンを取り外した状態でヒートシンクを乗せ、ベースプレートに組み付けられているバネネジで本体を固定するのですが、このバネが意外に強力で少し固定するのに苦労しました。付属の工具でも取り付けできなくはありませんが、押しつけながら回す必要があるので可能であれば自動車整備用などの柄の長いドライバーを使った方が楽かと思います。メモリに関しても少なくとも一番奥のソケットも使用するのならヒートシンクを取り付ける前に差して置かないとかなり厳しいでしょう。尚、ファンは後から取り付けることができます。

NH-D15 組み込み完了 組み込んでみました。メモリ側のファンは 10mm 程上にずらしています。3年程前に購入した「Nanoxia の Deep Silence 1」というPCケースを使っていますが側板も問題無く閉じることができています。FAN の回転数は PWM 制御によって 300~1500rpm の間で変化しますが非常に静かです。(L.N.A.ケーブルを併用すれば更に最大回転数を 1200rpm にまでに制限することも可能です。)水冷式のようにクーラント漏れやポンプ故障の心配する必要が無くほぼメンテナンスフリーにできるのが空冷式クーラーの最大の利点ですね。

2月の出荷分から Socket AM4 用のマウントパーツセットも NH-D15 など Noctua の現行製品に同梱されるようになったようです。これによって NH-D15 SE-AM4 の存在意義は無くなってしまうのでいずれ NH-D15 に統合されることになるのでしょう。尚、AM4 用のマウントが付属するようになる前から NH-D15 を購入して持っており、Ryzen 環境でも使いたいという方は「こちらのフォーム」から Noctua に NH-D15 の購入証明と Ryzen のCPUかマザーボードの購入証明を送れば(送付に 2週間ほどかかるので急ぐ場合はショップで購入してくれとのことですが)無料で送付してくれるそうです。こうしたサポートの手厚さも Noctua の人気の理由のひとつですね。

※ 追記 ※


派生モデルとして「Noctua NH-D15 chromax.black」という、基本性能は「NH-D15」のままに、特色のあるファンだけで無くヒートパイプからヒートシンクのフィンまで黒色で統一されたモデルの販売が始まっています。Noctua はファンの色が・・・という方も居られるのは事実ですし、そういった方には打って付けのモデルでしょう。こちらも引き締まっていて非常にスタイリッシュで「機能美」を感じずにはいられませんね。

(2019.12.10)

※ 追記 ② ※


Noctua に「NM-AM4」マウンティングキットの送付を請求してみました。申請の手順や用意する必要のあるものなどについて書いていますのでこちらも参考にして頂ければ幸いです。 (2020.7.29)