(新)タイトルいつ決めるのさ

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Microsoft Office のアップデートのせいか Excel の動作が不安定になってしまったのでロールバックさせてみた

先日 Microsoft Office の更新があり、「バージョン 2206」がリリースされたようなのですが、どうやら色々と不具合が出ているようです。うちも Excel が使い物にならなくなってしまい、非常に困りました。調べてみると Office のバージョンをロールバックさせれば取りあえずは回避出来るかも知れないということが分かったので、手順などをメモとして残しておきます。もし何らかの不具合に悩まされている方が居られましたら試してみてください。

■ うちの Excel で出た症状

うちの場合、Excel を立ち上げたあとファイルを開いて操作していると、次のような症状が現れました。

  • Excel のファイルを開くと操作出来るようになるまでしばらく時間がかかり、その間固まってしまう

  • 操作中にセルが真っ白になってしまう
     → スクロールすれば何故か直る

  • セルに値を入力したりタブを切り替えたりすると、CPU の使用率とメモリの使用率が 100% に貼り付いてしまう。

特に最後の問題が深刻で、この時何故か GPU の負荷率も 40%程度にまで上がります。メモリなんて 16GB程余裕のある状態から一気に全部食い尽くしてしまいます。SSD なのでスワップが出ていてもなんとか操作することができましたが、HDD なら完全に固まっていたでしょうね。一応 Excel を kill すると元の状態には戻るので何かが暴走しているとしか思えません。再現性もありました。

メインで使っている PC は、Core i7-9700K + 32GB RAM に NVMe SSD と Radeon 6700XT。最新環境でこそありませんが、特に問題になるようなスペックでもないでしょう。この数日内に Office や Windows のアップデートがあったので、この辺りが怪しいのはほぼ間違い無いと思います。

■ Office のバージョンをロールバックさせる方法

対処方法を調べていると、別のトラブルに関するものなのですが、Microsoftコミュニティの「こちらの記事」に Microsft Office のバージョンを戻す方法が書かれていましたので手順を共有しておきます。

コマンドプロンプト起動 1. 「コマンドプロンプト」を起動

 Windows の検索ボックスに「cmd」と入力して「コマンドプロ
 ンプト」を起動します。この時、「管理者として実行」を選ぶ
 ようにして下さい。「Windows ターミナル」ではダメです。

 「スタートメニュー」→「すべてのアプリ」→「Windows ツー
 ル」から起動しても構いませんが、検索ボックスを使った方が
 圧倒的に便利だと思います。
2. 戻す Office のバージョンを確認

 ロールバックさせるためには以前の Office のバージョンとビルドナンバーを指定しなければいけませ
 ん。以前の Office のバージョン履歴は以下のページで確認する事が可能です。

3. Office を以前のバージョンに戻すコマンドを実行

 バージョン 2205 の最終ビルドナンバーは 15225.20288 ということなので、コマンドプロンプトで
 以下のコマンドを実行します(コピペでOK)。

 
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
 

 続いて以下のコマンドも実行します。

 
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.15225.20288
 

実際のコマンドプロンプトでは以下の様に表示されます。

CMD

「Office の更新プログラムをダウンロードしています」という画面が表示され、しばらく放っておくと以前のバージョンがインストールされます。この時、「管理者権限」で コマンドプロンプトを実行していないと何も起こらないのでご注意下さい。

ロールバック

バージョンナンバーを確認してみたところ、以前のバージョンに巻き戻っていました。

自動更新無効化 以前のバージョンの Office にロールバックさせた後は、Excel でも Word でもいいので Office のアプリを起動し、「アカウント」→「Office 更新プログラム」の「更新オプション」で「更新を無効にする」に設定しておきましょう。こうしておかないとまたいつの間にか自動更新されて最新版の Office がインストールされてしまいます。但し、セキュリティ的な問題が出てくる可能性もあるので、不具合解消などのアナウンスを目にしたら早めに最新版に更新しておいた方がよいでしょう。


「バージョン 2206」の Office では、このほかにマクロ関係で不具合に悩まされている方がかなりいらっしゃるようです。一応マイクロソフトのサポートに問い合わせてみたのですが、マクロ関係の不具合報告はかなり上がっているものの、うちのように CPU負荷やメモリ使用率が貼り付いてしまうというケースは報告が無く、原因も分からないとのこと。

同じ時期に Windows のアップデートも来ていたので複合的な原因になっているのかも知れません。一番いいのは OS から再インストールすることなのかも知れませんが、今は勘弁してください(苦笑)。取りあえず使えるようにはなったようなので、しばらく様子を見てみようと思います。