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何かの参考にして頂ければ幸いです。

「ahamo」「povo」「SoftBank on LINE」「Rakuten UN-LIMIT V」 ~ MNO 4社の料金プランを比較してみる ~

最後まで渋っていた auKDDI)がようやく「povo」という廉価な料金プランを発表し、MNO 4社の料金プランが出揃いました。ということで、それぞれのプランの特徴を整理しておきたいと思います。

各社のプラン共に、以前の料金プランでよく見受けられた、複雑なオプションが用意されていたり、契約後しばらくしてキャンペーン期間が終了したら料金が上がってしまうといった事も無く、以前に比べて随分シンプルで分かりやすいものになっていると思います。

MNO 4社の料金プラン比較
サービス名 ahamo povo (仮)SoftBank
on LINE
Rakuten
UN-LIMIT V
事業者 NTT DoCoMo au Softbank Rakuten
基本料金
(税抜)
2,980円 2,480円 2,980円 2,980円
データ容量 20GB 20GB 20GB 無制限
(自社回線エリア内)
データ容量超過時
通信速度制限
最大 1Mbps 最大 1Mbps 最大 1Mbps ローミングエリア内のみ
5GB/月の制限
(超過後最大 1Mbps)
追加データ容量
(税抜)
500円 / 1GB 500円 / 1GB 500円 / 1GB (ローミングエリア内のみ
500円 / 1GB)
5G 利用 今夏予定
国内通話料金
(税抜)
5分以内無料
(経過後 20円/30秒)
 20円/30秒  5分以内無料
(経過後 20円/30秒)
「Rakuten Link」
利用で無料
キャリアメール    ✕   
キャリア決済 不明 不明 不明
eSIM 対応 検討中? 対応予定 対応予定
契約・サポート オンラインのみ オンラインのみ オンラインのみ オンライン、実店舗
サービス開始 2021.3~ 2021.3~ 2021.3~ 2020.4.8

概ね上記の表のようになりますが、もう少し各社のプランをよく見てみましょう。

  • ahamo(アハモ)

    画像:ahamo

    大手 3社の中で先陣を切って発表されたドコモの低価格プラン「ahamo」は、国内最強レベルの通信網を使うことが出来ます。ネットワーク構築の優れた能力と体力を持ったドコモの 5Gネットワークを使える点も魅力的です。新規契約事務手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料は無料です。契約期間の縛りや解約違約金も設定されていません。

    海外での利用については、月間 20GB(または月に15日以内)の範囲内であれば世界 82カ国で国際ローミングが追加料金無しで利用可能というアドバンテージを持っています。短期の出張などがある方には非常にメリットがあるでしょう。

    国内の通話料金については、1通話あたり 5分以内であれば何度電話を掛けても無料となり、月額 1,000円で国内通話が掛け放題となるオプションも用意されていますます。

    契約にはdアカウントが必要です。20歳未満の方が利用する場合は親権者が契約を行った上で利用者として登録を行うことで可能となります。「d払い」は使えますが(dアカウントがあれば利用可能)、現時点で「キャリア決済」が使えるかどうかについての情報は無いようです。

    注意点として、「ファミリー割引」や「みんなドコモ割」などの対象にはカウントされません。ドコモ光とのセット割引も効かなくなります。 また、「@docomo.ne.jp」のメールアドレスは利用出来ません。今までドコモのメールアドレスを使用していた方がこちらのプランに乗り換える場合は、事前に別のアドレスを使うように変更しておく必要があります。
       ⇒ ※ ahamo の利用者自身は対象外ですが、「ファミリー割引」は申込可能に、「みん
           なドコモ割」は家族グループの回線としてカウントされることになったようです。
           「ドコモ光セット割」についてもペアとして設定出来るようになっています。
                                           (21.1.16)

    申込とサポートはオンラインのみとなります。スマホの操作が分からない」「プランの見直しをしてもらいたい」などの理由で実店舗に足を運んでも門前払いになると思われますので注意して下さい。サポートにかかるコストを削ったからこそ実現出来た料金プランと言う事でしょう。

    2021年1月現在、下記のサイトにて先行エントリーの受付が行われており、条件を満たすことで 3,000円分のdポイントが付与されます。

  • 「povo(ポヴォ)」

    画像:au

    通話料金を分離する事で他社より見かけ上の料金を安くしてきました。ドコモ、ソフトバンクと同じ「5分間通話かけ放題」をセットすると月額 2,980円(税抜)となり、結局は横並びですが、「トッピング制」を採用することで自分に合った料金プランを組むことが可能という触れ込みです。確かにほとんど通話をしない人にとってはメリットはありますね。

    申込とサポートはオンラインのみとなります。こちらも実店舗や電話窓口でのサポートを期待することはできませんので注意して下さい。現在判明している「追加トッピング」は以下の通り。

     ・「データ使い放題 24時間」: 200円 / 24時間(速度制限がかかる可能性はあり)
     ・「データ追加 1GB」    : 500円 / 1GB
     ・「5分以内通話かけ放題」 : 500円 / 月
     ・「通話かけ放題」     :  1,500円 / 月

    テレワークやオンライン授業などで一時的に大容量のデータを使いたい時に残りの容量を気にせず使うことの出来る「データ使い放題 24時間」は悪く無さそうです。海外ローミングについては検討中とのこと。

    尚、povo の契約者は、au の「家族割」「家族割プラス」といった割引サービスに加入することは出来ず、割引対象としてもカウントされないそうです。家族で au のサービスを利用している場合は注意して下さい。

    申込に必要な専用サイトは後日公開予定。

    UQ mobile サブブランドの「UQ mobile」の方も 2月1日から新料金プランの「くりこしプラン」の提供が始まるそうです。こちらには通話料金は含まれていません(国内通話:20円/30秒、月額オプションもあり)。余ったデータ容量は翌月以降に繰り越す事ができるので、普段通話も通信もあまりすることが無く、少しでも安く済ませたいという方には合ったプランなりそうです。
    画像出典:UQ mobile

  • SoftBank on LINE」

    画像:SoftBank

    ソフトバンクの新プランの特徴は「LINEがギガノーカウント」というプログラムによって、LINEトークや LINE通話などがデータ容量のカウント対象外となって使い放題(予定)となる点にあります。LINEアプリの使用頻度が高い方にとっては非常に魅力的なプランでしょう。

    国内の通話料金については、1通話あたり 5分以内であれば何度電話を掛けても無料です。また、月額 1,000円で国内通話が掛け放題となるオプションも用意されていますます。

    注意点として、ソフトバンク、ワイモバイル、SoftBank on LINE と、ブランドを跨いだ " 家族割 ” には対応しないそうです。今まで割引を利用していた場合は、家族の一人が新サービスに移行することで割引サービスが効かなくなってしまう可能性があります。

    こちらもサポートはオンラインのみ(LINE でのサポートはある模様)です。ソフトバンクやワイモバイルのショップでは相談することはできません。手続きは LINEアプリとWebサイトから行えるようになるそうですが、正式なサービス名称を含め、海外ローミングの扱いやキャリア決済が使えるのか、PayPayモールとの連携はどうなるのかなど詳細について不明な点が現時点で多々あります。

  • 「Rakuten UN-LIMIT V」


    昨年 4月に正式サービスを開始したばかりの Rakuten UN-LIMIT ですが、9月末に「Rakuten UN-LIMIT V」と名称が変わり、5G のサービスも追加負担無しで利用出来るようになりました。(といっても 5G の使えるエリアは今のところ極僅かですが。)

    上記の 3大キャリアと同じくオンライン上で全ての手続きとサポートが受けられますが、楽天モバイルの場合は実店舗での相談も可能です。ただ、オンラインチャットのサポートに関しては昨年秋の時点でレスポンスがかなり悪いので問題の解決まで時間が掛かる印象です。

    3大キャリアが価格競争に入ってきたことで正直楽天にとってはかなり厳しい状況になりました。昨年 12月末の時点で契約申込数が 200万回線を越えたとのことですが、料金面でのアドバンテージが少なくなってしまった以上、せっかく入ってきた利用者がかなりの程度流出してしまうことは避けられないのではないかと思われます。

    「Rakuten Link」経由での通話料金が無料となるので、電話を多く掛ける人にとってはまだまだ魅力的なプランと言えるでしょう。データ容量については自社回線エリア内では無制限となっていますが、実際のところ 1日辺り 10GB という制限がある(日を跨げばリセット)と噂されています。固定回線の代わりにしようと思っている方は気に留めておいて下さい。普通に使う分には気にする必要は無いかと思います。

    海外での利用については、月当たりのデータ容量 2GB までは追加負担無しに利用することができる他、楽天Link 経由での通話も無料です。楽天Link はモバイル回線が使えない状況下でも Wi-Fi経由で使える点は大きなメリットと言えます。契約事務手数料、契約解除料、MNP転出手数料、SIM再発行手数料などは無料になりました。

    基地局開設のペースは決して悪くはないようです。昨年の 9月辺りから自社回線エリアの拡大速度がかなり上がってきたようで、私の自宅周辺もようやくエリア化されました。回線速度については今のところ申し分ありません。ただ、一方で KDDI とのローミング契約を前倒しで終了させるエリアも出てきているようで、いずれにせよ早急な基地局整備とサポート体制の充実が課題でしょう。



競争が起こってスマホ回線の料金が大きく下がったこと自体は消費者としては非常にありがたいのですが、個人的にはちょっと政府が介入しすぎではないかと思うのですよね。反って大手による寡占化が進んでしまいはしないか、今後 MVNO を提供している企業はどうなるのかといった点が気になる所です。