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何かの参考にして頂ければ幸いです。

大手 3社に対抗して楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」が「Rakuten UN-LIMIT VI」に進化! ~ 新たな料金プランの内容とは? ~

ドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「SoftBank on LINE」、au の「povo」と、大手 3社からこれまでの状態から大きく料金を引き下げたプランが出揃ったわけですが、au が通話料金を全てオプションとすることで変化を付けてきたくらいでだいたい横並びと言えるものになりましたね。

とは言え、これまで 3大キャリアを使っていた方にとっては大きなメリットとなることは確か。大手 3社の新しい料金プランについては以下の記事で少し整理していますので宜しければご覧下さい。

MNO 御三家に料金面で並ばれてしまい、更には UQ mobileY!mobile も 2月から料金の値下げに踏み切るなど、自社回線エリア内では通信量の制限が無いことと「Rakuten Link」経由の通話が無料になる点くらいしか目立ったアピールポイントの無くなってしまった楽天モバイル。どう対応するのか注目されていたわけですが、1月29日に新たな料金プランとなる「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表してきました。

画像:楽天モバイル

2021年1月の時点で「Rakuten UN-LIMIT V」の累計申込者数は 220万人を越えたようですが、何も手を打たなければ確実に大手三社にせっかく獲得したユーザーを奪われていたでしょう。何らかの対抗策を出してくるだろうとは思っていましたが、かなり攻めてきましたね。正式サービス開始から 1年も経っていないなか初期投資はまだまだ必要でしょうし、経営として大丈夫なのだろうか?と心配になるレベルです。

三木谷氏は黒字化達成時期の見込は変わらないとは語っているそうですが、2020年5月の時点で黒字化に必要な回線契約数は 700万回線と発表されていました。今回の新プランの発表により、解約は確かに減るでしょうし新規加入者が増えるのもほぼ間違いないでしょう。ただ、損益分岐点の上昇も避けられないので MNO事業者としての信用を築くことと、如何にユーザーに多く使ってもらうかということが課題となりそうです。

■ 料金プランはあくまでも「1つ」

楽天モバイルの MNOサービスは「ワンプラン」の分かりやすい料金体系を売りの 1つとしてきました。今回 Rakuten UN-LIMIT「V」から「VI」へ生まれ変わるにあたって以下の表のようにデータ使用料の少ない方は料金も安く済むようになります。尚、既存ユーザーの Rakuten UN-LIMIT「V」から「VI」への切替は 4月1日に自動で行われます。費用負担はありません。

Rakuten UN-LIMIT 「V」と「VI」の違い
データ利用量 Rakuten UN-LIMIT V Rakuten UN-LIMIT VI
1 GB まで 2,980円 / 月
(税込 3,278円 / 月)
0円 / 月(2回線目以降は 980円)
3 GB まで 980円 / 月(税込 1,078円 / 月)
20 GB まで 1,980円 / 月(税込 2,178円 / 月)
20 GB 以上(無制限) 2,980円 / 月(税込 3,278円 / 月)

4段階に分かれているように見えるかも知れませんが、料金プランとしてはあくまでも 1つだけの「ワンプラン」。使用したデータ量が少なかった月は低い料金で収まるなど、月頃にデータ使用量に応じた料金が適用されます。低容量プランへ契約を変更するなどといった面倒事は必要ありません。

通話に関しては、「Rakuten Link」アプリを使用している限り国内通話は 0円でかけ放題となります。(0570 など対象外の番号はあります。)SIM 経由での通話だけで無く、Wi-Fi 経由での通話でも構いません。「Rakuten Link」については以下の記事でも紹介していますので併せてご覧頂ければと思います。

まだまだエリアが狭くとても実用にはなりませんが、4G での通信だけで無く 5G も追加料金無しで利用することが出来ます。この点は他社のプランでも同じ状況ですね。今後に期待しましょう。

大手 3社の低料金プランに無い特徴として、「キャリアメールアドレス」の提供が予告されました。2021年の夏頃からの提供を予定しているとのことです。オンラインだけでなく店頭でも契約申込・サポートが可能という点も他社のプランには無い特徴です。

■ 楽天モバイルの自社回線エリアの現状は?

楽天モバイルの自社回線エリアの 2021年1月時点での人口カバー率は 73.5% なのだそうです。これを 3月末までに 80%、今夏には 96% にまで持っていくとのことで、これは昨年 4月の正式サービス開始当初に 2026年までとしていた目標を約 5年前倒しにするものです。

今年 1月の時点の開局数が約 11,500局とのことで、実際昨年の秋口からかなりエリア拡大のペースが上がってきているようです。うちの自宅周辺も昨年 10月頃にようやくバンド 3 の楽天モバイルの電波が入るようになりました。

ただ、人口カバー率 96% と言っても実際の地図上では電波の入らない場所は多く残ります。特に地下街や地下鉄などはまだまだこれから基地局の設置が必要という所でしょう。楽天に割り当てられている電波が 1.7 GHz帯しか無いという、大手 3社の持つ「プラチナバンド帯」に比べて電波の通りが悪いという不利な条件も課せられています。

楽天では「スペースモバイル計画」という、米 AST&Science の低軌道衛星通信サービスを活用して最終的には「人口カバー率」ではなく「エリアカバー率」で 100% を目指していくそうです。ただ、こちらはまだまだ関係省庁などとの協議の必要もあるとのことで、2023年度以降の実用化を目指しているという段階です。衛星の打ち上げも含めまだまだ不透明な部分が多くありますね。

現時点で Rakuten UN-LIMIT V の自社回線とローミングによって利用可能なエリアについては「こちら」の地図から確認することが可能です。

■ 「Rakuten UN-LIMIT VI」で注意が必要な点は?

Rakuten UN-LIMIT VI を利用する際に注意しておくべき点がいくつかあるのでちょっと書き出しておきます。但し細かい条件などは必ず楽天モバイルの HP で確認して下さい。

  1. 上記プランの 2,980円+税でデータ通信使い放題となるのは「自社回線エリア内」のみ

    急ピッチで基地局を設置している楽天モバイルですが、自社回線のエリア化が出来ていない地域では au の通信網を使ったローミングによってカバーしています。ローミングされているエリアでの通信については、月間 5 GB を越える利用があると 最大 1 Mbps の速度制限が掛かります(海外では月間 2 GB 超過で 最大 128 kbps に制限)。この速度制限に関しては、1 GB につき 500円(税込 550円)を支払って回避することは可能です。

    1 Mbps もあれば音楽ストリーミングサービス(ハイレゾ配信サービスは除く)を利用する程度であれば問題無いかと思いますが、動画視聴などには影響が出る可能性があります。

  2. 国内通話料金と SMS が使い放題になるのは「Rakuten Link」アプリ経由で使った場合のみ

    「Rakuten Link」アプリを使用せずに電話を掛けた場合は 30秒 20円の通話料が掛かります。また、0570 など一部無料通話の対象とならない番号があります。同様に、「Rakuten Link」を使わずに SMS を発信すると、日本国内で利用する場合は 70文字辺り 3円、海外へ送信する場合は 70文字辺り 100円の料金が発生します。(料金は全て税別)

    海外→国内への通話も「楽天 Link」アプリで掛けた場合のみ使い放題となります。逆に国内→海外の通話や、海外→海外の通話を利用する場合は従量課金となるので、頻繁に利用するのであれば月額 980円(税別)の「国際通話かけ放題」オプションを契約しておいた方が良いでしょう。

  3. 使用できる端末について

    無料サポータープログラムが行われていた昨年の今頃の段階では MNO版楽天モバイルで動作が確認されていた端末はごく僅かでしたが、現在では多くの端末で Rakuten UN-LIMIT V を利用出来るようになっています。「こちら」の「楽天回線対応製品」としてリストアップされている製品はもちろんのこと、「こちら」では現在利用中の製品を Rakuten UN-LIMIT V で使えるかどうか確認することができます。

    iPhone にも「Rakuten Link」と「my 楽天モバイル」アプリがリリースされており、APN を設定すれば " A12 Bionic " 以降の SoC を搭載した機種(iPhone 12シリーズ、11シリーズ、Xs、Xs Max、XR、SE(2020))について Rakuten UN-LIMIT V を利用することが可能です。(それ以前の機種でも動作させることはできますが、ちょっと面倒な手順を踏む必要がありますのでご自分で検索なさって下さい。)

 

■ 楽天モバイルに改善を望むこと

とにかく自社ネットワークの密度で大手 3社と大きな隔たりがある事は否めませんが、こればかりはある程度の時間が掛かることはやむを得ません。高額なローミング使用料を KDDI に支払い続けたい訳は無いので楽天としても必死でやってくれるでしょう。ただ、これまでの所少なくとも深刻かつ大規模な障害は起こしていないようなのでネットワークの安定性はそれなりに確保出来ているようです。尤も、これについては利用者数がまだまだ少ないという点も考慮する必要がありますが・・・。

それ以外に最も整備を急ぐべきはサポート体制の充実でしょうね。直近がどうなっているかまでは分かりませんが、少なくとも昨年 9月の時点では人数にしろ質にしろかなり手薄だなと言う印象を受けました。電話は通じませんし、my楽天モバイルのチャット機能を使って問い合わせをしても 1つ返事が来るのに 1日以上掛かるのはザラという感じでしたからね。問題解決に至るまでの時間はかなり掛かるので忍耐力が必要なレベルです。大手 3社の廉価プランと違って店頭でのサポートを受けれる点を楽天モバイルのメリットの一つとしていますが、これについては問題が生じないかちょっと気懸かりではあります。

また、Rakuten UN-LIMIT のキモとも言える「Rakuten Link」ですが、相変わらず電話帳機能が使いにく過ぎるのでこちらも早急に改善をお願いしたい点です。いまどき電話帳の 1件につき電話番号を 1つしか登録出来ないというのはどういうことなのでしょうか。

■ 最後に

正直に言ってドコモが発表した「ahamo」がかなり魅力的だったため私も 1年間無料のキャンペーン期間が終わったら楽天モバイルから転出するかどうか迷っていたのですが、これなら継続させていただこうかと思っています。それまでメインで使っていた UQ mobile を昨年の 9月一杯で解約して現在は Rakuten UN-LIMIT V の 1本にしていますが、今のところ特別何か不便があったということもありません。

申込累計数先着300万人を目処に 1年間料金が無料になるキャンペーンはまだ継続中のようですが、2020年1月の時点で 220万人は越えてきているそうです。今回新たな料金プランが発表されたことで加速することも考えられますので、どうしようか迷っている方が居られたら早めに申込をされることをお勧めします。「ZERO 宣言」と銘打っているとおり、MNP の転出手数料や契約解除も掛かりませんし、所謂「期間縛り」の様なものもありませんので。とりあえず副回線として利用を始めてみるというのも大いにアリだと思います。