(新)タイトルいつ決めるのさ

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Yamaha のギガアクセスVPNルーター「RTX830」を購入しました

So-net の VNE (Virtual Network Enabler:仮想固定通信提供者 ) がインターネットマルチフィードの「transix」サービスから JPNE の「v6プラス」へ変更されるという事で色々調べていたのですが、これまで IPv6 IPoE+DS-Lite の環境で使っていた Yamaha の RTX1200 のままは「v6プラス」で使おうとすると NAT関連の能力不足になりそうだということが分かってきました。そこで、ちょうど決算セールで安くなっていた同社の「RTX830」に思い切って買い換えることにしました。安くなっていたと言っても一部は期間限定のポイントバックなのでどう使い切るか考えておかなければなりませんが・・・。


NVR510 でもいいかなとは思ったのですが、うちは西日本なので当面小型ONU には縁がなさそうだったのと、購入時点でそれ程価格差もなかったので RTX830 を購入することにしました。搭載されている CPU の処理能力は NVR510 よりもいいようですし、まあ 10年くらいは十分頑張ってくれるでしょう。購入前に取扱説明書を見てみたいという方は「こちら」からどうぞ。

f:id:Vulpes-ferrilata:20200110142711j:plain:w360,left 正面のサイズはほぼ同じですがコンソールポートは mini-USB に変更されていて、LAN のポート数は RTX1200 のちょうど半分になっています。USBメモリを接続する場合は相変わらず FAT か FAT32 でのフォーマットにしか対応していない点は注意です。exFAT の大容量USBメモリを繋いでも認識されませんので慌てないように。マニュアルとコマンドレファレンスは Web から落とすことになります。
f:id:Vulpes-ferrilata:20200110143143j:plain:w250,right 高さと幅はほぼ同じですが、RTX1200 と比較して奥行きが 2/3 くらいになってかなりコンパクトになりました。どちらの機種もファンレスですが、RTX830 の方は筐体が樹脂製から金属製に変更されて放熱性が良くなったおかげか放熱用のスリットも無くなっています。電源は両機種共に内蔵されていますが、RTX1200 の電源ケーブルが筐体から直出しだったのに対して RTX830 ではメガネコネクタで着脱できるように変更されているので断線リスクは減ったかなと思います。RTX830 の生産地はマレーシアとなっていました。
f:id:Vulpes-ferrilata:20200110143401j:plain:w360,left 横のネジを外すだけでカバーが外せる簡単な構造だったので中を見てみたいという欲求(笑)に負けて開けてみました。RTX1200 と同じく電源は別基板となっていて、電源部のコンデンサには 105℃ 品が使われていました。CPU は 300MHz(シングル)の MIPSコアから 1,333MHz(デュアル)の ARMベースのものへと大幅に強化されています。ヒートシンクも外してみたという方によるとCPUには Marvell の ARMADA 385 が使われていたということでした。NAS などでよく見かけますね。
f:id:Vulpes-ferrilata:20200110144123j:plain:w360,right Web GUI はかなり進化して見た目も格好良くなりました。ダッシュボードのガジェットは用意されているものを自由に配置できるようになってます。LANマップで接続している機器の状態を確認することができるのも面白いですね。かなりの部分は Web GUI 上で設定できますが、やはり CUI での操作もできるようにしておいた方がいいでしょう。
ファームウェアは 15.02 系と言うことで NVR510(15.01系)や NVR700W(15.00系)と同世代ということのようです。CPU も周波数が違うとは言え同じ ARMベースのデュアルコアですしね。恐らく同種類のものなのでしょう。RTX1210 の方は発売後しばらくの間不具合が出たりしてかなりガチャガチャやってたみたいですが、こちらは発売から半年を過ぎて未だに一度もファームウェアのアップデートがないところを見てもかなり安定しているのでしょう。Yamaha のルーターはサポート期間が長いことでも有名ですし今後の機能追加などにも期待したいところです。

個人的にはLANケーブルを繋げば telnet でアクセス出来るし Web GUI もとても使いやすくなっているので普段コンソールポートで接続することは無いとは思うのですがせっかくなのでこちらでの接続も試してみました。先に「ヤマハネットワーク機器 USBシリアルドライバー」をインストールしておき、USBケーブルでPCと RTX830 を繋いだら Tera Term で USBシリアルポート接続を選択して立ち上げてやればOKです。文字化けする場合は Tera Term の「設定」→「端末」から「漢字ー受信」と「漢字ー送信」で「SJIS」を選択してやれば正常に表示されるようになるはずです。操作は telnet 接続時と同じで「quit」で終了する事ができます。

機種変更をしても config は USBメモリーを使ってコピーして流し込めばほぼそのまま動くのはいいですね。(無効なコマンドはスルーされてしまうので確認は必要ですが。)とりあえず以前 RTX1200 で使っていた IPv6 PPPoE + IPv4 PPPoE と IPv6 IPoE + DS-Lite の設定を流し込んでみましたが、フィルター関連の設定が一部蹴られた以外はどちらも問題無く動いています。CPUコアが 2つあるので Web GUI でもとてもスムーズに動きますし回線速度もかなり上がりました。やはり古い CPU がボトルネックになっていたのでしょう。再起動時間だけは RTX1200 の方がかなり早いですね。RTX1200 の方はとりあえず予備機として待機させつつ L2スイッチとして余生を過ごして貰おうかと思っています。まあそのうち売りに出すかもしれませんが。