フリマアプリやオークションサイトで不要になったものを処分している方も多いかと思います。少しでも多く利益を残すため、可能な限り配送コストは抑えていきたいところですが、昨今の燃料高騰や、慢性的なドライバー不足から生じる人件費の上昇は配送料金の値上げとしても現れています。
これまでのところ、厚さ 3cm 以内に収まる荷物に関しては、「クリックポスト」「ゆうパケット」「ゆうパケットポスト」「レターパック ライト」「ネコポス」と、かなりリーズナブルな配送手段が用意されており、以前に当ブログでもいくつかの配送手段について特徴や注意点をご紹介してきました。
ただこの「厚さ 3cm 以内」というのがなかなかの曲者で、あと少しだけどギリギリ収まらないという事を経験された方も多いのではないでしょうか。これらの配送サービスと、「60 サイズ」の宅配便の間を埋める配送手段としてはヤマト運輸の「宅急便コンパクト」か、日本郵便の「レターパックプラス」くらいしか用意されていなかったのですが、日本郵便の「ゆうパケットプラス」という新しい配送サービスが利用出来るようになっていますので、ちょっと整理しておく事にします。
■ 専用ボックスは郵便局かローソンで購入!
ヤマト運輸の「宅急便コンパクト」同様、日本郵便の「ゆうパケットプラス」も郵便局かローソンまで行って ” 専用ボックス ” を買ってこなければなりません(「メルカリストア」でも買えるようですが、送料が掛かりますし割高で売られているような・・・)。
私は最寄りのローソンで買って来たのですが、雑誌コーナーの下の棚に置かれていて、店員さんに聞かないとどこにあるのか分かりませんでした。
「ゆうパケットプラス」の専用ボックスは 1箱 65円(税込)。別途運賃が発生します。残念ながらまとめ買いによる割引などは無いようです。2023年8月時点で「ゆうパケットプラス」で発送可能なのは、メルカリの「ゆうゆうメルカリ便」、楽天ラクマの「かんたんラクマパック(日本郵便)」、ヤフオク! および PayPayフリマの「おてがる配送(日本郵便)」のみです。
「ゆうパケットプラス」で送ることができるのは以下の条件に収まるものに限られます。
長さ | 24 cm |
幅 | 17 cm |
厚さ | 7 cm 以下 |
重量 | 2 kg 以下 |
上記は「ゆうパケットプラス専用箱」自体の規格ではありません。規格にさえ収まれば多少の箱の膨らみは大丈夫なようです。信書や現金を送ることは出来ません。当然危険物などもダメですよ!
配送料金は、利用するフリマ・オークションサイトによって多少の違いがあるようです。
ヤフオク!、PayPay フリマ | 出品者負担 → 全国一律 380円、落札者負担 → 全国一律 410円 |
メルカリ | 全国一律 455円 |
楽天 ラクマ | 全国一律 380円 |
※ 料金は 2023年8月現在の税込価格
この専用ボックスの問題は・・・嵩張るんですよね・・・。5個買って来ただけでこの高さになってしまいます。いちいち買いに行くのも面倒なのですが、まとめて買って来ても置き場所に困るという・・・。
” 厚さ 7cm ” ってかなり余裕があります。御茶のペットボトルだってこれこの通り。2本は入ります。
発送方法は通常のゆうパックなどと同じです。ヤフオク!の場合は取引画面から配送コードを発行し、郵便局に設置されている「ゆうプリタッチ」の端末か、ローソンのマルチメディア端末「Loppi」にスマホアプリの画面を読み取らせて出力された送り状またはレシートを郵便局員さんか店員さんに渡して手続きを行うだけです。荷物の紛失・破損など配送事故が発生してしまった場合もヤフオク!の場合は 3万円を上限とする補償も付くようです。
中に入れる事の出来る物の厚さに余裕があるので緩衝材でしっかり商品を保護することが出来ますし、箱自体がかなりしっかりしているので、壊れやすいものも安心して送ることが出来るでしょう。追跡機能は通常のゆうパックと変わりません。
またこの専用ボックスは、「ゆうパケットプラス」のロゴや文字が抹消されていたり、穴が空いていたり変形させたり加工したりして荷物の輸送に耐えられる状態で無いと判断されなければ再利用もして構わないようです。この点でもヤマト運輸の「宅急便コンパクト」よりかなり使い勝手は良さそうですね。