もう長いこと Windows PC の電子メールクライアントとして JustSystems の「Shuriken」というソフトを使っています。 (現行最新版は「Shuriken 2018」。単体で購入する場合はパッケージ版とダウンロード版がありますが、後者で十分だろうと思います。)
「Shuriken」を使えば So-net や G-mail はもちろんのこと、iCloud のメールも全て一つのメールソフトで管理することができ、迷惑メールフィルタや遅延送信機能(作成途中で誤って送信してしまうのを防いでくれます)、キーワードやアドレスを設定しておくことで自動で色々なフォルダに仕分けしてくれる機能などが充実していてとても便利なので愛用していたのですが、今日になって突然 iCloudメールの送受信が出来なくなってしまいました。
iCloud のメールアドレスはメインで使っている訳では無いですし、iPhone や iPad からは正常に送受信できるのでそのまま諦めてしまってもよかったといえばよかったのですが、ちょっと調べてみたところ・・・。
今日やったことと言えば、iPhone と iPad の iOS10.3 へのアップデート。そういえば端末の再起動時に「2 ファクタ認証」を使うかどうかの選択画面が出てきて、セキュリティ向上になるならいいかと特に考えることもなく使う設定にした結果、メールサーバーへの認証時に弾かれるようになってしまったというわけです。解決方法ですが、
具体的には
1. Apple ホームページ下部の「Apple ID の管理」からアカウントページにサインイン。
(2ファクタ認証が有効になっているとiPhoneなどに6桁のパスコードが表示されるので、
それを使ってサインインします。)
2. 「セキュリティ」の「App 用パスワード」の下の「パスワードを生成」をクリック。
3. 「Shriken」など区別しやすい名前を入力して「作成」をクリック
4. App 用パスワードが作成できたら、Shuriken の「設定」→「アカウント登録設定」→
「受信」と進み、今まで使っていた iCloud のパスワードの代わりに新しく発行した App 用
パスワードをコピペしてやればOKです。
以上で今まで通り使うことができるようになるはずです。恐らく Shriken 以外の他のメールソフトでも同様の設定で大丈夫だと思います。 参考までに Shuriken での iCloud メール送受信設定値を載せておきます。お役に立てましたら幸いです。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
受信(IMAP4)サーバーの名前 | imap.mail.me.com |
ユーザー名 | ( iCloud ユーザー名)@me.com |
パスワードの保存 | する |
パスワード | (発行したApp 用パスワード) |
受信サーバーポート番号 | 993 |
SSLを使用 | する |
STARTTLSを使用 | しない |
設定項目 | 設定値 |
---|---|
送信(SMTP)サーバーの名前 | smtp.mail.me.com |
送信サーバーのポート番号 | 587 |
SSLを使用 | する |
STARTTLSを使用 | する |
送信前の受信サーバーによる認証( IMAP before SMTP ) | しない |
SMTP認証 | する |
SMTP認証に受信サーバーのアカウント情報を使う |
使う |
ダウンロード販売のバージョンアップ版で良いのであれば直販サイトの Just MyShop から買うのもアリでしょう。付与されるポイントの使い勝手ははっきり言ってかなり微妙ですけどね(苦笑)。