最近クラウドファンディングで支援したプロジェクトを 2点ほどご紹介。これまで世に存在しなかった全く新しい発想のものであったり、既存のものにより使いやすくなるよう手を加えたものだったりと、様々な趣向の凝らされたクラウドファンディングの案件の数々は見ているだけでも飽きないものですが、ついつい手も出してしまいます(苦笑)。まあ今回の 2件は支援というよりは先行販売という感じですけど。
■ 充電式マスク除菌ケース
まず 1点目は、マスクの形状を保ったままケースに入れることで乾燥と UVライトによる除菌を行ってくれるという充電式のマスク除菌ケース。こちらはクラウドファンディングサイト「Makuake」の案件で、2021年1月25日が募集〆切りとなっています。
実はこの製品既に実用化されて Amazon などで販売もされており、今回クラウドファンディングで募集されているものはその改良型で第3世代にあたるもののようです。
第1弾のものは元々インフルエンザの流行などに備えて使い捨てマスクを 1度で捨ててしまうのは勿体ないということで開発されていたようです。新型コロナ流行前の 2019年10月末に Makuake でクラウドファンディングとして一応成立していますが、目標金額 20万円に対してサポーター 170名から集まった金額が 70万円ちょっとと、一番割引率の高い案件が売れ残るなどプロジェクトとしては微妙なものとなったようです。
ところが欧州などで所謂 ” ロックダウン ” が行われる程に新型コロナウイルスが猛威を振るっていた時期に募集され、4月末に締め切られた第2弾のプロジェクトは、同じ目標金額 20万円に対してなんと 3万人弱もの支援者から 2億円以上が集まるというとんでもない規模になったようです。紫外線の出力上昇や光源からより広い範囲に光を照射できるようにするなどの改良も加えられており、こちらは現在「MDK-M02」の品番で Amzon などでも販売されており、評判も上々のようです。
そして、現在参加者が募られているのが今回私も支援させて頂いた第3弾の製品。現在市販されているモデルから更に改良が加えられているそうで、乾燥と除菌に掛かる時間の短縮、UV光源の効率と光量の改善などが行われているとのこと。主催している「MEDIK」という企業は、主に病院向けの医療設備を取り扱っているところなのだそうで、この充電式マスク除菌ケースの他にも複数のプロジェクトを Makuake で成功裏に終えており、実績・信用共に十分ありそうです。
現在はマスクの在庫も回復していて価格も落ち着いており、前回程の勢いは無いようですが、それでも 12月28日の時点で 1,100人以上から 800万円ちょっとが集まっているようです。支援者の手元に届くのは来年(2021年)の1月末頃とのこと。無事受け取れましたらまた改めて使い勝手などをレビューしてみたいと思います。数にはまだまだ余裕があるようなので興味がある方はご覧になってみて下さい。
■ ドイツ発の世界最薄級スマホグリップ&スタンド「goBelt」
2件目はクラウドファンディングサイト「machi-ya」の案件。「machi-ya」は「Campfire」傘下のサイトですが、GIZMODO や lifehacker などのメディアを使った宣伝サポートが行われるという特徴のあるサイトです(その分手数料は高めになっているようです)。
こちらの「goBelt」も既に製品化されているものの改良版となるそうです。オリジナルのプロジェクトは KICKSTARTER で 2019年9月初旬に締め切られ、2,100人以上から 400万円少しを集めて成功裏に終わったようで、コメントを見る限り評判も上々だったようですね。日本では先に Makuake の方で募集が行われ、こちらも 2020年10月初旬に 4,000人以上から 1,000万円少しを集めて無事にプロジェクトを終えています。
「公式販売サイト」も存在しているのですが、残念ながら日本への発送は対応してません。いずれ日本でも Amazon などで販売する予定はあるようですがいつ頃になるのかは分かりませんし、価格も安いので 1つ分申し込んでみました。今回の案件は " 先行予約販売 " という認識でいいだろうと思います。まあ machi-ya の場合、支援する側にも 220円の手数料が掛かるので今回の場合は特に安く手に入るわけではないのですが。
「goBelt」は、所謂スマホリングの代わりとなる製品です。スマホリングは、スマホの背面に貼り付けることで中に指を通してしっかりとグリップすることが出来るようになり、片手での操作を安定して行えるようになるので市場では様々な製品が発売されていますが、多くの製品では置いた時にガタガタ動いたり机に傷を付けてしまう恐れがあったりというデメリットもありました。「goBelt」のベルト部分は使わない時は畳んでおくことが可能で、厚さも 1mm程度とポケットに入れたりする時に邪魔にならず、ポリプロピレン製のためワイヤレス充電にも影響しないそうです。
最近はキャッシュレス決済が浸透してきており、店頭でスマホを取り出すことも増えて来ました。コンビニなどではセルフ会計が出来るところなどもあり、スマホを持ちながら商品のバーコードをスキャンしたりしていてうっかり落としてしまうというようなこともあり得ますので、こうした製品を取り付けていると少しは安心出来るかなと期待しています。
「goBelt」の募集締め切りは 2021年2月5日。発送予定は 2021年3月とのことなので、こちらの製品に関しましても手元に届きましたらまた改めてレビューさせて頂く予定です。
今回紹介した 2つの案件はいずれもこれまで実用化された製品に改良が加えられたものなので比較的リスクは少ないと思われますが、クラウドファンディングであることに違いはありません。基本的にキャンセルはできませんし、プロジェクトの進行に遅れが生じて予定通りに手元に届かなかったり品質に問題が生じる可能性も皆無ではありません。支援を検討される場合はこれらのリスクの存在だけはしっかり認識して置かれますようお願い申し上げます。