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Apple 謹製の忘れもの防止グッズ「AirTag」を買ってみました

先日の Apple の新製品発表イベント、ご覧になりましたでしょうか?「M1」チップを搭載した新型 iPad Pro や iMac、「A12」と新型リモコンを携えて久しぶりの新型機となる Apple TV など非常に魅力的な製品の数々が発表されました。iMac の薄さも凄いですね。最早でっかい iPad !

YouTube の Appleチャンネルに 4月21日に開催されたイベントがアップロードされているので、まだご覧になっていない方で興味のある方は是非ご覧になってみて下さい。Apple のプロモーション映像はいつも非常にクォリティが高いので、観るだけでも楽しめます。


私の 2018年モデルの iPad Pro は昨年末に Apple Care+ を使って交換したばかりなので今回は見送るつもりだったのですが、中でも新型 iPad Pro には度肝を抜かれてしまい、未だに心が揺らいでいます。

それはそうと、ガジェット好きとしては非常に興味を惹かれる製品が登場しました。「AirTag」です。

■ 「AirTag」とは?

iPhone や iPad、Apple Watch といった Apple製品は、端末にプリインストールされている「探す(Find My)」アプリを使うことで、置き忘れ・盗難などによってどこにあるのか分からなくなってしまった端末を、同じ Apple ID でサインインしている別のデバイスを使って地図上でだいたいの位置を特定したり、音を鳴らせて見つけることのできる機能を備えています。

また、この機能を使って「デバイスを紛失としてマークする」ことにより、紛失したデバイスの画面上に電話番号を表示したり、見つけた場合は連絡してくれるようカスタムメッセージを表示させたりといったことも行えます。「紛失としてマーク」している間ももちろん位置情報の追跡は行えますが、最悪個人情報保護が最優先である場合は遠隔操作でデバイスを消去することも可能です(元には戻せませんのであくまでも最終手段としてですが)。

これまではこのような追跡・発見を行うことが出来るのは iPhone や iPad、MacBookシリーズなど、モバイル回線や Wi-Fi に接続することのできる端末に限られていましたが、今回発表された「AirTag(エアタグ)」はそれ自体が Bluetooth と「U1」チップの通信機能を備えているので、AirTag を付けた紛失物の近くを iPhone などを持った人が通ってくれさえすれば発見できる可能性があります。

この分野で先行していた製品に「Tile」という製品 がありますが、「Tile」が独自に構築したサーバーとアプリのネットワークを介して紛失物の追跡を行っている(「Tile」の所有者である必要がある)のに対して、Apple ではこれまで iPhone などの追跡に使っていた「探す」アプリのネットワークをそのまま利用することが可能で、AirTag を持っていない人も巻き込んだ捜査網を作ることが出来るという違いがあります。特に日本での iPhone の普及率を考えるとどれくらいインパクトがあるか容易に想像できますね。

Apple も反競争的との批判を避けるために自社の「探す」アプリの API をサードパーティーへ公開しているそうですが、「Tile」では自社のネットワークを使ったサブスクリプションサービスを行っている事もあってこちらへは参加していないようです。ただ、「Tile」には正直気の毒な気はしますが、このサブスクリプションモデルの今後は相当厳しいでしょうね。なにせ相手は無料で同じ機能が使えるのですから。

それでは最もスペックの近そうな「AirTag」と「Tile Pro」とを比較してみましょう。

 AirTag  Tile Pro(2020)
参考小売価格(税込) 3,800円 3,500~4,300円程度
カラー ホワイトのみ ホワイト&ブラック
電池タイプ   CR2032(約1年間稼働)   CR2032(約1年間稼働)
防水・防塵 IP67(防塵・防水) IP55(防滴)
接続方式 Bluetooth + U1チップ Bluetooth
サイズ(mm) 直径 31.9x厚さ 8.00 42x42x6.5
重量 11g 12g

AirTag の「IP67」は、iPhone X の世代までと同じ防塵・防水等級です。最大 1メートルの水深で 30分間程度水に浸かっていても機能に致命的な影響が出ないという事を意味しています。過信は禁物ですが、屋外落としてしまって雨ざらしになっても概ね問題無いレベルと言えるでしょう。

定価ベースで 1個 3,800円(税込)から買うこと出来るリーズナブルさも魅力的ですね。4個セットなら 12,800円(税込)と、1個あたり 3,200円で買えるようになります。

■ 開封~セットアップ

AirTag-パッケージ とりあえずどんなものか確かめてみたい!ということで、まずは 1つだけ購入してみました。

いつもながら Apple の製品はパッケージングも丁寧ですね。こんな安価な製品でも手を抜かれること無くいつもの手触りの外装に包まれており、開ける時のワクワク感を得られるものになっています。
表面に貼られている保護フイルムを剥がし、上部へ引き抜くと電池が電極に接するようになって「ピロンピロン」という起動音が鳴ります。裏面から見ると完全に「碁石」ですね(笑)。

AirTag 表 AirTag 裏


Appleロゴのある表面は傷つきやすいそうで、既に 専用保護フイルム もいろいろと販売されているようですが、う~ん、どうでしょうね・・・。鍵と一緒に持ち歩きたいという場合は貼っておいてもいいかも知れませんが、そこまで神経質にならなくてもいいような気もします。今回私が購入したものはカメラバッグに入れておくつもりなのでこのままで使いますが、キーホルダー型の保護ケース はほぼ必須だろうと思いますけどね。デザインも色々あって楽しそうです。

AirTag サイズ感 AirTag のサイズは 500㎖ のペットボトルの蓋とほぼ同じです。ホルダーを付けて使うのももちろんいいですが、このサイズならそれこそ鞄でも何でも、ありとあらゆるものに使えますね。車やバイクに付けておけばショッピングセンターなどで「あれ?どこに停めたっけ?」といったことも少なくなるかも知れません(笑)。
AirTag セットアップ AirTag のセットアップは非常に簡単です。パッケージから取り出した後、購入時の保護フイルムを引き抜いて電源の入った状態の AirTag を iPhone・iPad に近付けると右の様な通知が表示されるので、「接続」をタップするだけでセットアップが開始されます。今回は iPhone SE(2020)でセットアップしてみました。「正確な場所を見つける」という U1チップならではの機能こそ使えませんが、それ以外は問題無く利用することができます。

AirTag 設定

あとは画面の指示に従っていくだけです。AirTag の名前はリストから選ぶ以外に「カスタム名」を選択すれば好きな名前を付けることが出来ます。特に複数ある場合は絵文字も選択しておくとよいでしょう。AirTag は持ち主の Apple ID と紐付けられるので、例えば登録に使った iPhone 以外にも iPad などからも音を鳴らしたりすることが出来ます。

「探す」アプリ 左の写真はセットアップを終えた後「探す」アプリを起動してみた様子です。残念ながら私の使っている「iPhone SE(2020)」は「U1チップ」を積んでいないので、AirTag の売りの機能の一つである「正確な場所を見つける」という機能を使うことはできませんが、このように地図に自分が向いている方向と AirTag の位置が表示されるので大体の場所の特定までは可能です。近くに寄ることさえできればアプリから AirTag の音を鳴らすことで充分見つけることは可能でしょう(駅などざわざわしている場所では聞こえにくいかも知れませんが)。
ちなみに「サウンドを再生」をタップすると AirTag から下のような音が聞こえてきます。



■ 電池の交換方法

「AirTag」の電池は交換可能です。使われているのは「CR2032」という直径 20mm、厚さ 3.2mm の極一般的なコイン型電池。「CR2025」という厚みが少しだけ違うものもありますが、接触不良になったりする可能性もあるので、きちんと指定されたサイズの電池を使うようにして下さい。


ボタン電池ですがどうやら粗悪品がかなり流通しているようです。私は先日「これ」を買ってしまったのですが、レビューを見てやってしまったかな・・・と思っています。取りあえず電圧を測ってみたところ正常な値は出ていたのですが、どうも寿命が極端に短いものがあるらしいのですよね。扇風機のリモコン用に買ったのでまあいいかとは思っていますが、購入時はちょっと注意した方が良さそうです。

AirTag電池交換 AirTag の電池を取り替えるにはまずは蓋を開けないといけません。Appleロゴのある金属部分を少し押し込みつつ反時計回りに回すと右の写真の様にカバーが外れます。電池を取り替えた後は爪に合わせて蓋をはめ、少し押し込みつつ時計回りに動かなくなるまで回すだけです。最初に箱から出した時と同じ様に、「ピロンピロン」と鳴れば完了です。
バッテリーは 1年以上保つとのことですが、電池交換のタイミングは iPhone に通知してくれるそうです。また、「探す」アプリ上でもバッテリーの残量が表示されます。

■ プライバシーに問題はないのか?盗難防止タグとしては有効なのか?

さて、世の中性善説に頼っていてはなかなか上手くいかないもの。こういった便利なデバイスが登場すると当然悪用しようという輩は出てきてしまいます。例えばこのような位置を追跡することの出来るデバイスではストーカー被害などは容易に想定できる話です。

このような身に覚えの無い AirTag がポケットやバッグに入れられていた場合に備えて、一定時間自分の物ではない AirTag を身につけて一緒に移動すると、その当人の iPhone に AirTag が一緒に動いていることの通知が届くそうです。また、iOSデバイスを保っていない場合は音が鳴って AirTag の存在を報せるようになっているそうです。

落とし物や身に覚えの無い AirTag を見つけた場合の対処法については以下に書かれています。


AirTag 読取り 右のスクリーンショットは、iPhone に紐付けた AirTag を Xperia XZ1 Compact で読み取ってみた時の様子です。AirTag の白い碁石様の面を NFC の読取り面にかざすとブラウザが立ち上がり、右の様なページが表示されます。

持ち主が紛失モードに設定していない場合は右の様なシリアル番号だけが分かる状態で表示されますが。紛失モードに設定していて連絡先を指定していた場合は持ち主への連絡方法を記したメッセージが表示されます。

借りたものに AirTag が付いていた場合でも持ち主の手から一定時間離れた状態で移動すると、デバイスが正しい使い方をされていないとみなされてビープ音が鳴ったり iPhone に通知が出たりしますが、この「セーフティ通知」を無効にする手順も上記のページに書かれています、

ただ、このようにセーフティ通知の無効化手順も公開されているので、盗難防止タグとしてはあまり有効では無いですね。時間が経つと通知によって犯人に AirTag の存在を知られてしまう可能性があります。万が一盗難に遭ってしまった場合は素早く行動する必要がありそうです。


Apple としては、AirTag は子供やペットの追跡には適さないと明言しています。持ち主の手元を離れて AirTag が一定時間動き回ったりすると通知音が鳴るのでは確かにこういった用途には不向きでしょうね。いくら安全のためとは言え子供を追跡するのはなかなか難しいところもありますが、犬や猫といったペットの追跡はやはり需要はあるだろうと思います。今後はそうした製品の登場にも期待したいところです。

上でも書いたようにプライバシーとの兼ね合いから盗難防止タグとしての機能には限界がありそうですが、少なくとも置き忘れや無くしたアイテムの追跡には非常に有効だと思います。一つの Apple ID には最大 16個までの AirTag を登録出来るとのことですし、折を見ていくつか買い足してみようと思います。


※ 追記 ※


TREK のクロスバイク FX 3 Disc に AirTag を仕込んでみました。以下の記事で取り付け方法などレビューしていますのでご参照ください。 (2021.11.5)


※ 追記 ② ※


AirTagケース 思いのほか使い勝手が気に入ったので AirTag を追加で購入しました。こんなことならやっぱり最初から 4個入りを買っておけば良かったです・・・。併せて Belkin のケースも購入してみました。さすが ” 準純正 ” と言われるブランドだけあってよくマッチしていますね。これで「鍵どこやったっけ?」が減ることを期待しています(笑)。
(2021.11.28)


※ 追記 ③ ※


探索中 スマホを iPhone 13 mini に買い換えたのでようやく UWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線通信)を使ったもの探しが出来るようになりました。

捜し物のある程度近くまで来ると右のように矢印で具体的な方向が示され、対象物に近づくにつれ徐々にスマホの振動が大きくなって捜し物の場所を教えてくれます。ソファーの裏やベッドの下に落としていても見つけやすくていいですよ、これ。
(2021.12.5)