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見せてもらおうか、「POCKETALK(ポケトーク)S」の性能とやらを!「ガンダムEdition シャア特別セット」レビュー!!

「POCKETALK(ポケトーク)」って聞いたことありますでしょうか?明石家さんま さんを起用した TV CM を観たことがあるという方も居られるでしょうが、当然見たことも聞いたことも無いという方も居られるでしょうから、まずはどういったものかと言うことからご紹介しておきましょう。

■ POCKETALK(ポケトーク)?

一言で言ってしまうなら「現代版 ” ほんやくコンニャク ”」です。そう、ドラえもん が持っていたあの道具ですね。さすがに宇宙人との会話までは出来ませんが(笑)、手の平に収まるサイズのデバイスを使うだけで別の言語を使う人々と意思疎通を図ることができるという夢のガジェットです。2021年9月の時点で世界の 61 の言語を音声とテキストに、21言語をテキストに翻訳してくれるというのだから驚きです。

「POCKETALK(ポケトーク)」の初代機が登場したのは 2017年の 12月。2021年9月には累計販売台数が 90万台を突破し、国内の AI翻訳機市場に於いて 49ヶ月連続で販売台数・金額ともに 1位の座を守り続けているのだそうです(2021年12月現在)。

端末のボタンを押している間に喋った内容を音声認識し、ボタンを放すと他の言語へ翻訳した内容をスピーカーから流してくれます。別の言語の人と会話する場合は、交互に言語を切り替えて翻訳させる手間はありますが、ちょうど通訳者が傍らに控えているような感じですね。ショッピングなど基本的な会話なら自分で出来るという方でも、持っていればいざ病院などに行く羽目になって症状を説明したいといった場合などに重宝しそうです。

POCKETALK(ポケトーク)


私が「ポケトーク」の存在を初めて知ったのはちょうど販売が始まった頃に見た WBS(ワールド・ビジネス サテライト)のニュースだったかと思います。当時からずっと気になっていたデバイスですが、今回販売元のソースネクストさんのご厚意で触らせて頂く機会を得ましたので、しっかりとレビューしてみたいと思います。

※ 本記事執筆にあたってソースネクスト様より製品をご提供頂いています。記事執筆に
  あたっては公平を期すよう細心の注意を払っておりますが、ご留意頂いた上でお読み
  下さいますようお願い申し上げます。

■ 「ポケトーク」シリーズのラインナップと機能の違い

現在「ポケトーク」は、2代目モデルにあたる「ポケトークW」、3代目の「ポケトークS」、ポケトークS を大型化した「ポケトークS Plus」の 3機種が販売されています。

ポケトークW
ポケトークS
ポケトークS Plus
参考価格(税込) 9,900 円 32,780 円 34,980 円
画面サイズ 2.4 インチ 2.8 インチ 3.97 インチ
解像度 320x240 px 640x480 px 800x480 px
SoC ARM Cortex53 Quad-Core 1.3GHz
メモリ ROM 8GB / RAM 1GB
OS Android OS 8.1 のカスタマイズバージョン
対応 SIM eSIM(グローバル通信用) + nano-SIM
バッテリー容量 2,200 mAh(8.14 Wh) 1,200 mAh(4.56 Wh) 1,550 mAh(5.89 Wh)
翻訳対応言語数 音声 + テキスト:62 言語 テキストのみ:20 言語(対応言語一覧
カメラ翻訳機能 ○(55言語 対応言語一覧
通貨換算機能
発音練習機能
AI会話レッスン機能
GPS
Wi-Fi IEEE 802.11 a/b/g/n
Bluetooth 4.0 4.2 4.2
サイズ 約 59.8x15.8x110 mm 約 53.8x11.5x91.6 mm 約 65x11x123 mm
重量 約 100 g 約 75 g 約 125 g
備考 直販限定でエントリーパックあり

※ 2022年1月時点の情報です
「ポケトークS」と「ポケトークS Plus」の違いは画面サイズとバッテリー容量のみです。「ポケトークW」は先代モデルですが、2021年2月に大きく価格が引き下げられ、エントリーモデルとして販売が継続されているようです。いずれのモデルでも翻訳作業自体は本社のサーバーで行われる仕組みということなので、各モデル間での翻訳性能に差異は無いそうです。

いずれのモデルも SoC は 4コアの Cortex53 ということですが、「ポケトーク」の端末自体が翻訳処理をしているわけでは無い(サーバーの AI で処理している)ので、端末の能力はそれほど必要では無いのでしょう。OS も Android 8 ベースと、今となっては古いですが、ネットから何かアプリをダウンロードして機能追加したりするわけではないので、セキュリティ的に問題になるような事は無さそうです。

購入してすぐに使い始めることの出来るグローバル通信用の eSIM が内蔵されていますが、通常のスマホに使われている nano-SIM も挿して使う事が可能です。「ポケトークW」では 4G携帯電話回線の対応バンドが少なかったため、実質的に nano-SIM で運用するのは厳しかったようですが、「ポケトークS」シリーズでは日本で使われている 4G回線用のバンドが概ね使えるようになっています。

初めからセットされているグローバル通信用eSIM の契約年数は 2年間ですが、期限満了後は契約の延長を行う(2年間 11,000円)か、他社製の nano-SIM を装着するか、Wi-Fi またはスマホのテザリング機能を使用することでポケトーク端末を引き続き利用可能な点はいいですね。

■ 「ポケトーク S」ガンダムEdition「シャア特別セット」

パッケージ ソースネクストは以前からコラボ商品の開発が上手い会社ですね。パソコンを使い始めた頃は同社の「タイピング波動砲」という、宇宙戦艦ヤマトとコラボしたタイピング練習ソフトを使った覚えがありますが、「ポケトーク」にもドラえもんとコラボしたモデルなどが用意されていますが、今回は機動戦士ガンダムとのコラボモデル、それも ” 赤い彗星 ” こと「シャア特別セット」をご紹介。
ガンダムとのコラボモデルには青いパッケージの「アムロ特別セット」もありますが、ここはやはり ” 赤い彗星 ” でしょう!しかも各色 2,000台の限定モデルとのこと。これは惹かれます。

パッケージ1段目 パッケージ2段目


あたかも官給品のようなしっかりしたパッケージを開けると上段に「ポケトークS」本体と充電クレードル&ケーブルが、下段には取扱説明書と充電器などがまるで格納庫の整備ハンガーで出撃を待っているかのような出で立ちで収められています。なかなか凝っていますね。

パッケージ内容

「ポケトークS」本体と付属品一式です。画面保護フイルムくらいは買った方がいいかなと思っていたのですが、予めセットに含まれていました。ケースこそ付属していませんでしたが、貼り付け用のクリーニングクロスやマニュアルまで添付されており至れり尽くせりです。

シャア特別セット背面 「シャア特別セット」のポケトーク端末背面には、シャア・アズナブル専用機を意味するパーソナルエンブレムと、かつての所属部隊番号であった「A12」が大きく描かれています。ジオニック社製の「MS-06S」ということは、このポケトークは実は シャア専用ザク の備品だったのかも知れませんね(笑)。カラーリングはイメージによく合っていて非常に良いと思います。
取扱説明書については 「こちら」から各国言語版の Webマニュアル も見ることが出来ます。PDF のマニュアルの提供は無いようですが、「印刷」から「PDF として保存」を選ぶ事で PDFマニュアル を入手する事が可能です。スマホなどに入れておけば出先でもすぐに見ることが出来て便利でしょう。

クレードル前 クレードル後


充電クレードルはハンガーデッキのような感じになっていて雰囲気を出しています。ただ、ケーブルは横から出してくれた方がありがたかったかも。いずれにせよ、直接ケーブルを挿せばいいわけで、個人的にはクレードルを使う事は無さそうですけどね・・・。

各部名称

スピーカーは上部に、マイクは上下の 2箇所に配置されています。このマイクですが、ノイズキャンセリング機能を搭載したデュアルマイクとなっていて、雑踏の中でも人の声を非常に良く聴き分けてくれるようです。1.5Wx2 と、スピーカーの出力も十分で、翻訳した内容を相手にしっかり伝えてくれます。

ケースはどうしようかなと思ったのですが、試しに以前 Beats のイヤホン用に買った Smatree という中国メーカーのセミハードケースに入れてみたところちょうど良いサイズだったので、とりあえずこれでいってみようと思います。ポケートークにはストラップホールがあるので普段はスマホ用のストラップを取り付けておき、外に持ち出すときはこれに入れて行くことにします。

■ 充電について ~ 市販の充電器を使う場合は組合せに注意 ~

充電器 付属の充電器は 5V=1A、AC 100-240V 対応で、海外でも プラグ形状の変換アダプター さえ持っていけばそのままホテルなどのコンセントに挿して充電することができます。「ポケトークS」側の USB端子は Type-C ですが、充電器の USB端子は Type-A になっています。付属の Type-C to Type-A のケーブルや市販のケーブルを使えば充電することができ、Type-A to Lightning のケーブルさえ用意すれば iPhone の充電にも使用可能です。

ですが、ここで注意点が 1つあります。というのも、どうやら「ポケトークS」が USB Type-C の端子を持っているからと言っても、USB Power Delivery(USB PD)対応の充電器から Type-C to Type-C のケーブルで充電することは出来ないようなのです。高速充電が出来ないというレベルでは無く、一切電流が流れません。

話がややこしいのですが、USB PD 非対応の充電器からの場合は Type-C to Type-C のケーブルでも充電することが出来ます。更に、USB PD 対応の充電器からであっても、 Type-A to Type-C のケーブルを使った場合は充電可能です。

実際に手持ちの充電器とケーブルの組合せを試してみたところ、以下の様な結果となりました。

充電器側の端子 Type-C to Type-C Type-A to Type-C
「ポケトークS」付属の充電器
iPad Pro 付属の充電器
Anker「PowerPort Ⅰ PD
AUKEY「PA-T15」

モバイルバッテリーとの組合せに於いても同様で、先日購入した Anker のモバイルバッテリー(「こちら」でレビューしています )を使った場合も Type-A to Type-C のケーブルでのみ充電可能でした。

旅行などに持っていく場合は必ず事前に充電可能な組合せである事を確かめてから出掛けて下さい。基本的に Type-A to Type-C で充電すれば問題になることは無いと思いますが、よく分からないのであれば「ポケトークS」付属の充電器も持っていくことをお勧めします。

■ セットアップ

最初に「ポケトーク」端末の電源を入れた時点で eSIM のグローバル通信が有効化され、2年間の利用期間が始まります。ユーザー登録を行うと、特典として 3ヶ月間の eSIM有効期間の延長と 1年間の端末保証を受けることが出来るようになるので、忘れないよう早めに「こちらのページ」の手順に従って登録しておきましょう。製品のユーザー登録完了後、「お持ちの製品一覧」→「シリアル番号の確認」で内蔵SIM の IMEI を登録すると eSIM の有効期限が延長されます。

セットアップ

端末のセットアップは非常に簡単です。端末操作につかう言語を選択し、モバイル通信(eSIM)の有効化を確認したら普段利用する Wi-Fiアクセスポイントを登録するだけです。Wi-Fi を登録しなくてもポケトークを使う事は出来ますが、端末のソフトウェアの更新は Wi-Fi に接続していないと行うことが出来ません。バグフィックスや機能の追加・改善が行われるので、Wi-Fi も是非登録しておきましょう。

初期設定はたったこれだけ。終わればすぐに翻訳機能を使い始めることが出来ます。

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POCKETALK(ポケトーク) POCKETALK(ポケトーク)


■ ええい、POCKETALK S の翻訳性能は化物かっ ごめんなさい、ごめんなさい💦💦

基本画面 操作も非常に直感的です。右の写真が基本画面になるのですが、真ん中の矢印が翻訳の方向を示しています。左が「日本語から英語へ」、右が「英語から日本語へ」ですね。翻訳する方向の切替は真ん中の矢印をタップするだけ。自分が話して翻訳した内容が相手に伝わったら真ん中のボタンをタップして相手に話してもらうという使い方になります。
ポケトークの「トーク」ボタンを押しながら話し、ボタンから手を放すと話した内容が即座に翻訳されます。通信状況にも拠るようですが、ほとんど待つ必要は無いでしょう。

言語選択 言語の選択も簡単。基本の翻訳画面上で変更したい側の言語をタップすると左のような言語メニューが表示されるので、翻訳させたい言語を選んで「OK」をタップするだけです。相手が何語を話しているのか全く分からない場合は、右上の「旗のアイコン」をタップすると国旗が一覧表示されるので、相手に見せて自分の国の言葉を選んでもらえばOKです。
例え全く言葉が通じないとしても、身振り手振りで国の選択くらいはしてくれるでしょう。

どの程度の早さ、正確さで話した内容を聞き取ってくれるのか知りたいという方も居られるでしょう。そこで、スマホで Audible の「鉄道員」の一節を朗読させたものを聴き取らせてみました。今回は本の一節ということで、翻訳結果はちょっと微妙な感じになってしまいましたが、日本語の聴き取りに関してはほぼリアルタイムに出来ているようです。
実際の人の話し声に比べると、スピーカーから出力された音声の認識は若干苦手なようですが、Al Jazeera(カタールの放送局)の英語ニュースも聴き取らせてみたところ、何が起きているかはなんとか解るレベルで翻訳してくれました。まあ中東訛りの強い人の話はやはり苦手なようでしたが(笑)。旅行や出張先でテレビなどから情報収集をしたいといった場合でもある程度は役に立ってくれそうです。

日常会話 日常会話はこの通り。値切ったときに「make it a little cheaper」というのはちょっと不躾な気がしないでもないので個人的には「Could you please give me a discount ?」とかの方がいいような気もしますが好みの問題でしょうかね。フランス語とかでも辞書や語学帳を見ながらでなくても料理を頼んだり出来るのはいいですね。
ビジネスに使うような文章ならどうかと思って、とある企業のアニュアルリポートの一節を読み上げて翻訳させてみたところ、以下の様に綺麗に訳されました。日本語→英語はかなり優秀なようです。

例文:
 「当社は国内では 1950年代から天然ガスの探鉱・開発・生産活動を開始し、1984年か
  ら日本最大級の南長岡ガス田の生産を続けています。」

翻訳結果:
 「In Japan, we started exploration and development of natural gas and production
  activities in the 1950s, and have continued to produce Japan's largest Minami
  Nagaoka gas field since 1984.

実際に喋った内容を聴き取らせた場合は、固有名詞などで上手く判別されないものはあるものの、ほぼ完璧に聴き取ってくれるようです。日常英会話程度なら出来るよという方も多いでしょうが、旅行先では例えば空港のロビーで、例えば観光地の列に並んでいる時など、見知らぬ人との会話も楽しいもの。ポケトークを持って行っていればフランス語であったりタイ語であったりと、話すことが出来ない言葉の国の方とでも楽しいひとときを過ごせることでしょう。

ちょっと意地悪もしてみましたが、「なんでやねん」や「ほんまかいな」「ええねん(→ Yeah)」などの基本的(?)な大阪弁はちゃんと訳してくれるようですね。

意地悪翻訳

でもさすがに「ちゃうちゃうちゃうちゃうちゃう(違う違うチャウチャウじゃない)」や「なにしてはんのん(何をしているんですか)」までは無理でした(笑)。関西弁とは言っても実質的には大阪弁までの対応のようです。実用性はともかく、もっと方言にも対応してくれると色々楽しめそうですね。

■ カメラ翻訳機能

カメラ翻訳機能起動 「ポケトークS」の背面には 800万画素のカメラが付いていますが、これは「カメラ翻訳機能」専用です。写真を撮影することは出来ますが、元の文章を撮影してサーバーに送って翻訳するためのものであって、SDカードに移して他の機器で読み込んだりといったことは出来ません。

カメラ翻訳機能は、画面左上をタップして表示されるメニュー画面から起動することが出来ます。撮った写真をサーバーに送って翻訳させる仕組みですね。
実際のところどれくらい使えそうなのか、手元にあったマイナンバーカードのパンフレットを読み取らせてみたのが下の写真です。撮影した画像の四隅にある「」で翻訳範囲を指定して青のレ点をタップすれば数秒程度で翻訳結果が表示されます。

カメラ翻訳原文 カメラ翻訳結果


どうでしょう?日本語のパンフレットを読み取らせてみたのですが、概ね意味の通じる英語に翻訳されていると思います。これくらい出来るのであれば外国人の方に何かを説明したりするのにも使えそうじゃないですか?フランス語で書かれたメニューなんかでも試してみましたが、どんな料理かはだいたい分かるといった感じでした。長い文章だと訳文が画面に表示しきれずに尻切れトンボになってしまうことがあるのがちょっと難点ですが・・・。

ただ、やはり「ポケトークS」の 2.8インチという画面サイズではカメラ翻訳機能を使うには小さすぎますね。「ポケトークS Plus」であれば画面サイズが約 4インチと、小型のスマホ程度のサイズにはなるので、カメラ翻訳もたくさん使いたいのであれば「ポケトークS Plus」を購入すべきだと思います。

■ 気になった点

実際にしばらく使ってみて気になった点もやはりいくつかありますので、ちょっと書き出しておきます。

  • バッテリーの持続時間

    やはりシリーズ最小の 1,200 mAh というバッテリー容量では正直に言ってかなり減りが早いですね。「ポケトークS」は「ポケトークW」の半分ほどの容量しかありません。小型・軽量化の弊害がモロに出た形ですが、SoC の世代や OS のバージョンの古さも影響しているのかも知れません。

    使わずにしばらく放っておくと自動的に画面が消えて待機状態になるのはスマホと同じですが、この状態でも 1日は保たない感じです。バッテリーを節約するためにはこまめに電源を切るようにした方が良さそうです。海外旅行や海外出張などで長時間使用することを考えているのであれば、モバイルバッテリーは必携でしょう。

  • 起動に掛かる時間がやや長い

    バッテリーの節約にも関わる話ですが、ストップウォッチで計ってみたところ、電源オフから ポケトークS が起動して使えるようになるまで 40秒ほど掛かりました。使うかも知れないなと思ったら早めに起動しておいた方が良さそうですね。

  • 言語の自動判別機能までは無い

    音声認識に言語種類の自動判別機能までは無いので、「ポケトーク」を使うためには相手の話している言語が何語なのか知る必要があります。一応国旗を見せて相手に自分の言語を一覧から選んでもらう機能はありますが、今後是非実装して欲しい機能です。

  • 携帯電話回線事情の影響を受ける

    日本は携帯電話回線の電波状況がかなり良い国です。公衆Wi-Fi もかなり整備されてきているので、日本でポケトークを利用する際に電波状況が悪くてうまく使えないということは心配しなくても良いでしょう。「グレート・ファイヤーウォール」のある中国など、検閲の厳しい国では VPN接続で回避もしているようですが、かなりテンポの悪い会話となってしまう可能性はあります。

とりあえずはこんなところでしょうか。

■ 海外旅行がまた気軽に出来るようになることを願って

サイズ比較 iPhone 13 mini と「ポケトークS」を並べてサイズの比較を行ってみました。iPhone 13 mini も最近のスマホとしては充分に小型なモデルなのですが、「ポケトークS」はそれよりもかなり小さいですね。手の平にすっぽりと収まるので、ホールド感は非常に良いです。翻訳に特化している分直感的な操作ができるので、お年寄りや機械が苦手だという方でも操作に困るような事は無いでしょう。
最近は Google翻訳や、iPhone純正の翻訳アプリの性能もかなり良くなってきているのは事実なので、翻訳程度ならスマホアプリで充分という方も居られるでしょうが、「ポケトークS」のノイズキャンセリング機能付きマイクが雑踏の中でもきちんと話した言葉を聞き分けてくれるのを体験してしまうと、やはり専用機だけのことはあるなと思います。店頭などで見かけたら是非試してみて下さい。

順調に成長を続けていた「ポケトーク」ビジネスですが、新型コロナ禍によって海外旅行客が激減した影響は避けられず、「ポケトーク」の事業戦略も大きな影響を受けたとのこと。オリンピック需要なんて吹き飛んでしまいましたからね。無理もない話です。本来であればここ最近の ” インバウンド ” の増加と、東京オリンピックが非常の大きなビジネスチャンスとなるはずだったのでしょう。この点についてはソースネクストさんに同情せざるを得ません。

ですが、意外にも(失礼)この新型コロナ禍の中にあっても、米国での販売は非常に好調に推移しているようで、広告宣伝活動をきちんとしていないのにも関わらず口コミなどから病院などでの利用も増えているそうです。なるほど、米国は多民族国家ですから重宝されそうですよね。こういった流れもあってか、昨年末にはポケトーク事業が分社化され、2024年を目処に上場を目指すことが発表されました(「日経ビジネス」インタビュー記事)。調達した資金で更なる飛躍を狙うそうです。

日本国内に於いても、テレワーク需要の増加に対応し、パソコンのリモート会議画面などにオーバーレイさせて字幕として表示させることの出来る「ポケトーク 字幕」のリリースや、ワクチン接種会場や医療機関などで「ポケトーク」が採用されるなど、着実に利用の幅を広げてきているようです。今でこそ受け入れが止まっていますが、技能実習生を受け入れる農家の方などにも喜ばれるんじゃないでしょうか。

「ポケトークS」には通貨換算機能もあるのですが、その日の仲値(基準レート)を自動取得して換算してくれるようです。これはいちいち調べる必要が無いので買い物には非常に便利。いったい新型コロナが収束するまでにあと何年かかるのか全く分かりませんが、また気軽に海外旅行へ出掛けられるようになったら一緒に「ポケトーク」も持っていって色んな国の方と交流してみたいですね。一日も早く騒ぎが収まりますように。。。

POCKETALK(ポケトーク)