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実売 5,000円以下で入手可能!QCY のコストパフォーマンスに優れた ANC搭載 TWS「ArcBuds(HT07)」をレビュー!

ArcBuds -1 最近は TWS(True Wireless Stereo)と呼ばれるイヤホンにも手にしやすい価格帯の製品が数多く販売されるようになっていますが、イヤホン・ヘッドホンなどのオーディオ機器やスマートウォッチ、ネットワークカメラなどを製造・販売している中国の「QCY」さんより評価用として 2023年5月に発売されたアクティブノイズキャンセリング機能付き TWS の「ArcBuds(HT07)」という製品をご提供頂きましたので、レビューをさせて頂くこととします。


本記事を執筆するにあたり、QCY 様よりレビュー用にサンプル製品の提供をして頂いております。公正な
観点から記事を執筆するよう充分に配慮しておりますが、ご留意頂いた上でお読み下さいますようお願い
申し上げます。


■ 「QCY ArcBuds(HT07)」の仕様について 

「QCY」は、中国で 2009年に設立されたイヤホン・ヘッドホンやスマートウォッチなどを取り扱うブランドです。日本では「MIRISE」というところが輸入代理店になっているようで、一応 日本語のブランド HP もあるようですが、まだ「ArcBuds(HT07)」に関する製品情報は掲載されていないようです。

それどころか、 本家 QCY のサイト でも英語表記のサイトでは「ArcBuds(HT07)」の情報を得ることが出来ず、中国語表記の本家サイト でようやく 製品が紹介されているページ に辿り着くことが出来ました。私は中国語などは全く分かりません(漢字なのでニュアンスは分かりますが)ので Google 翻訳など使いつつ、取りあえず得られた情報を書き出しておきます。いやはや便利な時代です(笑)。

ドライバー インイヤー型(Φ 10 mm ダイナミックドライバー搭載)
再生周波数 20 Hz ~ 20 kHz
ノイズキャンセラ 搭載(Active Noise Cancelling 方式)
サポートプロトコル HFP / A2DP / AVRCP
対応コーデック SBC / AAC
接続方式 Bluetooth Ver. 5.2(通信距離 10m)
バッテリー容量 イヤホン:43 mAhx2、充電ケース:350 mAh
連続使用時間 ANC オフ:通話 約 4.5時間、音楽再生 約 8時間
ANC オン:通話 約 4時間、音楽再生 約 7時間
防水等級 IPX5
サイズ イヤホン:24.9x20.3x25.4 mm
充電ケース:60.3x24.9x43.2 mm
重量 約 4.4g(イヤホン片耳)、約 36g(充電ケース)

ケースに戻して充電しながらだと ANCオンで約 28時間、オフで約 32時間の音楽再生が可能のようです。イヤホン単体でも 7~8時間は音楽が聴けるということですから日常生活には充分でしょう。

Amazon での通常価格は 6,250円となっていますが、しばしばタイムセールの対象製品となっているようで、4,000円台前半程度の価格で購入出来ることが多いようです。スタミナも十分でノイズキャンセリング機能までついた TWS がこの価格で買えるというのは正直に言って驚きです。

■ QCY 「ArcBuds(HT07)」の外観をチェック!

それではまず「ArcBuds(HT07)」の外観からチェックしていくことにしましょう。

ArcBuds -2 ArcBuds -3


非常にリーズナブルな価格帯で販売されている TWS ですからパッケージにはそれ程コストが掛けられていません。まあ必要にして充分というところでしょう。ホワイトカラーもあるようです。

ArcBuds -4 ArcBuds -5


付属品も交換用イヤーピースが最初から付いているものを含めて 3種類と USB Type-A to C のケーブルに取扱説明書のみと非常にシンプルです。私の場合、イヤーピースは最初から付いていたもので大丈夫そう。イヤホン本体のメーカーロゴの主張がちょっと強めです。取扱説明書は中国語と英語の表記のみでした。難しい英語ではありませんが、字が非常に小さいため、老眼の入ってきた私には辛い(苦笑)。

日本語説明書 ・・・と思っていたら、日本語の取扱説明書ありました!Amazon の商品ページを下方にスクロールした「商品ガイドとドキュメント」というところに!分かりにくいのでリンク置いておきますね。

日本語ユーザーガイド (PDF)


ArcBuds -6 ArcBuds -7


ケースは河原で見つけた小石を握っているような感触で非常に手に馴染み、持ち心地がいいですね。厚みも 2.5cm程しかないのでズボンのポケットにもスルリと入ります。充電ポートは USB Type-C。ケース前面にはインジケーターLED が配されています。

ArcBuds -8 ArcBuds -9


ケース込みの重量が約 34.5g、イヤホン片耳が約 4.7g でした。まあほぼカタログ値通りでしょう。ケース込みの重量は TWS の中ではかなり軽い方だと思います。

ArcBuds -10 ArcBuds -11


驚くことに、この価格帯ながら物理スイッチでは無くタッチパッドが採用されています。低価格帯のイヤホンに搭載されているタッチセンサーは感度が微妙でイライラすることもあるのですが、「ArcBuds」に関しては心配無用ですね。タップ、長押し共にきちんと反応してくれます。

10mm 径の大型のドライバーを搭載しているにも関わらず、本体サイズはかなりコンパクトに纏まっています。電源スイッチにあたるものは無く、ケースからイヤホンを出し入れすることで電源が ON / OFF するようになっています。価格が価格なだけにさすがにイヤホンの着脱を検知して再生中の楽曲を一時停止したりするようなセンサーは搭載されていませんね。

イヤホン自体が軽いこともあって装着感はなかなか。多少頭を振ったくらいでは外れませんからウォーキング程度なら問題無いでしょう。ただ、さすがに Powerbeats Pro のようなイヤーフックがあるわけではないので、ランニングでの使用は私としてはお薦め出来ません。通勤・通学など日常生活向けの製品かなと思います。防水性能自体は IPX5 と、汗を掻くスポーツするにも充分なのですけどね。

■ 専用アプリを使ってセットアップ

QCY の製品にはその名も「QCY」という専用アプリが用意されています。初回ペアリング時はケースからイヤホンを取り出せばペアリングモードになるので、無理にアプリを使わなくても一通りの操作は行えますが、アプリを使う事で ANC のモードを「室内」「通勤」「騒がしい環境」の 3種類から切り替えたり「外音取り込み」モードの効き具合を調節したりすることが出来るようになります。


「QCY」アプリの利用には、Bluetooth接続の許可とメールアドレスの登録が必要です。ただ、アプリのレビューにはちょっと物騒な事も書かれているので、念のため登録するメールアドレスやパスワードは普段使用しているものとは分けておいた方がいいかも知れません。

アプリ-1

メールアドレスを入力し、「認証コードを取得する」をタップすると入力したメールアドレスに認証コードが送られてくるのでそれをアプリに入力し、パスワードを設定して「新規登録」を行います。認証コードには有効時間が設定されているので、予めパスワードを決めておいてから取得した方が良さそうです。

アプリ-2


アプリの操作性は悪くありません。しっかり日本語化されていて直感的に分かりやすい UI だと思います。機能の切替もタップして選んだりスライドスイッチを動かしたりするだけでよく、もっと高価格な製品と比べても遜色ありません。

「QCY」アプリ上でのデフォルトのイヤホン動作設定は以下の様になっていました。

1回タップ 未設定 未設定
2回タップ 再生 / 一時停止 再生 / 一時停止
3回タップ 音声アシスタント 曲送り

なのですが・・・これとは別に 右側少し長めの 1回タッチで「ANC モードの切替」、左側少し長めの 1回タッチで「ゲームモードの ON/OFF」が割り当てられているようです。ANC モードの切替時には音声ガイドが流れ、ゲームモードの切替時には「ピピ(ゲームモードオン)」「ピピピ(ゲームモードオフ)」と電子音が鳴るようになっています。

操作方法についてはデフォルト状態では使いにくく感じたので、以下の様に変更して使う事にします。

1回タップ 音量ダウン 音量アップ
2回タップ 再生 / 一時停止 再生 / 一時停止
3回タップ 曲戻し 曲送り

連続タップする場合はトントントンと素早くタップしないといけないようですね。タッチセンサーの感度は悪くないです。楽曲再生中に電話が掛かってきた場合は、左右どちらかのイヤホンをタップで受話と終話の操作、1.5秒の長めのタップで着信拒否になる模様。

■ QCY 「ArcBuds(HT07)」を使ってみて

実売で 4,000円台前半で買う事の出来る非常にコスパに優れた TWS であることに異論は無いのですが、残念な点もあります。というのも、どうやら「マルチペアリング機能」に対応していないようなのです。

「マルチペアリング機能」というのは、複数のデバイスをイヤホンの接続先として登録しておく機能のことなのですが、「ArcBuds」の場合は一旦イヤホンをファクトリーリセットしないと他のデバイスとペアリング出来ないようです。そう言えば多くの TWS にはある充電ケースのペアリングボタンも存在しないのですよね。ちなみに「ArcBuds」のファクトリーリセットは、イヤホンを充電ケースに戻し、左右それぞれのタッチパネルを 5回タッチすることで行えます。

1つのデバイスとだけペアリングして使用する場合は特に問題は無いと思うのですが、例えば iPhone と PC で「ArcBuds」を使い回したいという場合、その都度ファクトリーリセット→ペアリングという手間が掛かるのを覚悟しなければなりません。このへんは低価格機種の限界なのですかね・・・。

ゲームモード

「ゲームモード」についてはちゃんと効果を感じる事が出来ますね。iPad Pro とペアリングさせて「ミリシタ」をプレイしてみました。「ゲームモード」が「オフ」の状態では Bluetooth接続のイヤホンでゲームをプレイした時によく味わう ” 水中で藻掻くような感じ ” がありますが、「オン」にすることで概ね支障なくプレイすることが出来ました。ゲーム側でも微調整すれば違和感はほぼ消えるでしょう。

ノイズキャンセラの効きは、まずまずといったところでしょうか。オンとオフでは明確な差があるので電車やバスで移動する際には役に立ってくれると思います。パススルーモードではちゃんと外音も拾ってくれますが、ややノイズが多くなる印象です。外部への音漏れは少ないようなので、よほど音量を上げない限り移動中に周囲の人の迷惑になることも無いでしょう。

音質はやや低音が強調されているものの、価格からは考えられないほど良好です。ボリューム感のある音作りがされているようなので、流行の曲を聴いたりロック、ポップスなどを楽しむにはかなりいいんじゃないでしょうか。所謂 ” ハイレゾ ” 対応という訳ではありませんし、atpX や LDAC など高音質とされる Bluetoothコーデックには対応していませんが、どのみち iPhone や iPad では AAC 止まり。Apple製品と組み合わせる TWS としては悪い選択では無いと思います。

先程も触れたように「マルチペアリング機能」に対応していないのは残念ですが、普段使い用になるべく安価で音質の良い TWS を探している方にとって QCY の「ArcBuds(HT07)」は相当魅力的な選択肢となるでしょう。バッテリーの保ちもかなりいいですからね。このイヤホンが実勢価格 5千円以下で買えてしまうというのはやはり驚きですよ。