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ANC 搭載でコスパ抜群!SOUNDPEATS(サウンドピーツ)の新作 TWS「CAPSULE3 PRO」レビュー!

最近は有線接続方式のイヤホンを見直す動きも出てきているようですが、今やほぼ完全にイヤホンの主流は「TWS(True Wireless Stereo)」と呼ばれる Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンになりましたね。

「TWS」も登場した頃はブツブツと音切れが発生したり、明らかに音質が悪かったりしたものですが、ここ最近発売されている製品は、安価なモデルでも充分に実用的なレベルに達しています。とにかく煩わしいコードから解放されるので、” ながら聴き ” にも持って来いなのですよね。

今回は、コスパに優れた製品を多数世に送り出してきた SOUNDPEATS(サウンドピーツ)さんのご厚意により、発売前にレビュー用として新作 TWS の「CAPSULE3 PRO」という製品を提供して頂きました。せっかく頂いた貴重な機会ですので、じっくり使い込み、忌憚の無いレビューをしてみたいと思います。


本記事執筆にあたって、SOUNDPEATS 様より発売前のサンプル製品を提供して頂いております。記事執筆に
あたっては公正な評価を期すよう充分に注意しておりますが、本記事作成時点の製品と発売後の製品との間
で細かな仕様等が異なる場合があり得ます。ご留意頂いた上でお読み下さいますようお願い申し上げます。

TWS と呼ばれるイヤホンは、はこれまでにも Beats by Dr.Dre の「Powerbeats Pro」、Yamaha の「TW-E3B」SONY の「LinkBuds」などを使ってきましたが、「ノイズキャンセリング機能」の付いたイヤホンを試すのは実は私としても初めての体験なので楽しみです。

■ まずは仕様のチェックから

「SOUNDPEATS」は、2013年に設立され、米・英・独・仏・伊での販売からスタートした比較的新しい会社です。日本市場には 2015年に参入し、コスパに優れた製品を買うことの出来るイヤホン専門ブランドとして一定の地位を得るに至っているようです。Amazon や楽天などのネットショップを始め、ヨドバシカメラやビックカメラ・上新電機など、一般的な家電量販店の店頭でも見かけるようになっています。

今回発売される「CAPSULE3 PRO」の基本的な仕様は以下の通り。

型式 カナル(密閉)型(12 mm バイオセルロース製ドライバー搭載)
伝送周波数帯域 最大 20 Hz ~ 40,000 Hz(LDAC 使用時に 24bit / 96kHz 対応)
ノイズキャンセラ 搭載(Active Noise Cancelling 方式)
接続方式 Bluetooth Ver. 5.2(Class 2)
対応コーデック SBC、AAC、LDAC
バッテリー容量 イヤホン:35 mAhx2、ケース:500 mAh
連続音楽再生可能時間 最大約 8時間(ケース併用で最大約 52時間)
防水仕様 IPX4 相当(防滴)

「CAPSULE3 PRO」は、定価で 1万円を切る価格帯のイヤホンでありながら ANC(アクティブノイズキャンセリング機能)を搭載し、LDAC にまで対応しているのが最大の特徴です。バッテリの保ちもイヤホン単体で約 8時間と、十分なレベルにありますね。防滴仕様なのも嬉しいところ。

■ 外観チェック

続いて「CAPSULE3 PRO」の外観や付属品をチェックしていくことにしましょう。

CAPSULE3 PRO -2 CAPSULE3 PRO -3


価格の割にかなりしっかりしたパッケージです。私は新しく買った製品にはパッケージを開ける楽しみが大事だと思っているのですが、こういった姿勢は好感が持てますね。付属品は 7カ国語(英・独・仏・西・伊・日・中)対応の取扱説明書と充電用の USB Type-C to Type-A ケーブル、イヤーピースが 3セット(1つは装着済み)でした。取扱説明書に関しては下記リンクより PDF を入手することが出来ます。

SOUNDPEATS Capsule3 Pro取扱書(PDF)


CAPSULE3 PRO -4 CAPSULE3 PRO -5


ケースには「SOUNDPEATS」の銘板が付いているのですが、私、てっきりこっち側が開くのだと思っていました(笑)。イヤホンはケースに収納した状態で約 48.8g でした。「LinkBuds」の 41.3g には及びませんが、「Powerbeats Pro」の 131g と比べると断然軽いですね。ケースの大きさも 65 (W)x50 (H)x25 (D) mm とコンパクトなので、ポケットに入れて気軽に持ち出すことが出来そうです。

CAPSULE3 PRO -8 CAPSULE3 PRO -9


イヤホン本体の重量は、片側で約 4.8g でした両側共にタッチセンサーが付いていて ANC のオン・オフや音量の上下などの操作ができるようになっています。左右を間違えて着ければ違和感があるのですぐに分かるかと思いますが、イヤホン本体の棒状の部分には L/R の刻印もされていました。

CAPSULE3 PRO -6 CAPSULE3 PRO -7


充電は USB Type-C です。充電ケーブル差し込み口の隣にはペアリングモードに移行させるためのボタンが。こうした TWSタイプのイヤホンでは本体の充電端子がハウジングに設けられているものが多いですが、「CAPSULE3 PRO」はハウジングから伸びる棒状の部分の先端にありました。AirPods と似たような構造になっているのでしょうかね。充電は 1時間もあればフル充電出来るようです。

■ 充電について

ケースの充電端子には USB Type-C が採用されています。USB PD には非対応ですが、Type-C to Type-C のケーブルさえ用意すれば充電器の方は気にせず使用することが可能です。ワイヤレス充電には対応していません。充電器は付属しませんから、スマホ付属のものや市販されているものを組み合わせて使う事になります。5V=1A 以下で出力できるものを使って下さい。

充電中は、充電ケース正面のインジケーターが以下の様に表示されます。

0% ~ 20% 赤でゆっくり点滅
21% ~ 69% 黄色でゆっくり点滅
70% ~ 99% 緑でゆっくり点滅
100% 緑で点灯

なんだかちょっと区分が変わってますね(笑)。充電は 1時間もあればフル充電出来るようです。また、充電ケースのインジケーターは、以下の様にバッテリーの残量を教えてくれます。

100% ~ 50% 緑で点灯
49% ~ 10% 黄色で点灯
10% 未満 赤で点灯


■ ペアリングと操作方法

ペアリングは、iOS であれば「7」以上、Andoroid機は「4.0」以上であれば可能なようです。スマホの寿命などから考えて、現在使っているスマホでペアリング出来ないということはまず無いでしょう。その他、Bluetooth 3.1 以上を使用した DAP(Walkman など)、PC、ノートPC などとも接続可能です。

iOS ペアリング 充電ケースを開いた状態(イヤホンは入れたまま)で、充電ケース下部にある「ペアリングボタン」を 3秒以上押しっぱなしにすると充電ケースの LEDインジケーターが白く点滅してイヤホンがペアリングモードに入ったことを報せてくれます。

iPhone の場合は、「設定」アプリで「Bluetooth」を選択し、「Capsule3 Pro」を選べば繋がります。「デバイスタイプ」は「ヘッドホン」を選んでおけば良いでしょう。

イヤホンを使う度に毎回ペアリングする必要はありません。一度ペアリングすれば次に「CAPSULE3 PRO」をケースから取り出せば自動的にスマホなどと接続されるようになっています。但し、iPhone で使用していて iPad に切り替えたいといった場合は、一旦イヤホンをケースに戻してペアリングボタンを押してペアリングし直す必要があるようです。まあたいした手間ではありませんが。

操作方法は以下の通り。電源の ON/OFF は充電ケースへの出し入れで行われます。

操作方法 左センサー 右センサー
1回タップ 音量ダウン 音量アップ
素早く 2回タップ 再生 / 停止
1.5秒ロングタップ ノイズキャンセルモード切替 次の曲へ
素早く 3回タップ ゲームモード ON/OFF 音声アシスタント(Siri 等)起動

これらの他、電話が掛かってきた場合、どちらかのボタンを素早く 2回押すと通話の開始と終了、電話着信中に 1.5秒ロングタップすると着信拒否が行えます。操作がノイズキャンセルモード切替に利用されているためか、残念ながら前の曲に戻す機能はありません。

この操作感なのですが、ここは価格帯が上のイヤホンと比べてやや明確な差が出ている部分ですかね。タッチセンサーの感度が微妙なのと反応がワンテンポ遅れる(0.5秒くらい?)感じなので、誤操作が起きやすい感じがしました。また、音量操作時に確認音が出ないのもちょっと分かりにくい点かと。

「CAPSULE3 PRO」には、「SOUNDPEATS」という無料アプリが用意されているそうです。


上記アプリの利用にはアカウントの作成とスマホの位置情報サービスを有効化する必要があります。アプリを使用することでファームウェアアップデートやイヤホンのイコライザー調整、プリセットのサウンドモードを利用することが出来るようになるそうですが、12月26日の時点ではプリセットやイコライザーの変更は出来るものの ” Adaptive EQ ” という機能はまだ利用できないようですね。

アプリ

正直あまりアプリの評価は良くないようですし、インストールしなくても普通に使う分に問題はありませんが、なにぶん新製品なのでファームウェアのアップデートくらいはしておいてもいいかも知れません。変更点は不明ですが、取りあえず 12月26日の時点で「v47」から「v55」にバージョンが上がりました。

■ ノイズキャンセラの効果について

「CAPSULE3 PRO」のノイズキャンセラは、単に耳を密閉して外音を遮音する「パッシブノイズキャンセリング」方式では無く、イヤホンに設置されたマイクで外音を拾い、不要な音と逆位相の音を発生させて互いを打ち消して消音する「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」方式が採用されています。

ANC 搭載のイヤホンと言えば Apple の AirPods Pro や SONY の WF-1000XM4 辺りがかなりの高評価を得ていますが、その分かなりいいお値段もします。まずは「CAPSULE3 PRO」の価格帯のイヤホンでも搭載されている事自体にちょっと驚きました。

「CAPSULE3 PRO」のノイズキャンセラは、左耳のイヤホンにあるタッチセンサーをロングタップする度に以下の様に切り替わります。

ANC オン → パススルーモード → ノーマルモード → ANC オン・・・


 ・ANC オン

  「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」が機能している状態です。「ANC」とは、イヤホン
  本体に設置されているマイクで周囲の環境音を集音し、逆位相の音を生成してぶつけることで不要
  なバックグラウンドノイズの成分を中和・低減させる技術です。

 ・パススルーモード( Transparency )

  こちらは逆に、マイクで集音した周囲の環境音を積極的に再生している音楽などと一緒にイヤホン
  で聴けるようにする技術です。車の走行音や駅のホームのアナウンスなどもよく聞こえるので、安
  全のために周囲に気を配らなければいけない環境ではこちらを使うのがよいでしょう。

 ・ノーマルモード

  イヤホンに設置されているマイクを使わないモードです。イヤーピースによってある程度の遮音性
  は得られるため、「パッシブ・ノイズキャンセリング」と呼ばれることもあります。

「ANC オン」の状態で屋外で音楽を聴いてみましたが、なるほど、確かに車の走行音などはほとんど消えてしまいますね。走行音が聞こえるのは、車が真横を通過する時くらいです。公称値で最大 43㏈ ものノイズ低減効果があるそうです。イヤーピースによってある程度の遮音性も確保出来るので、電車やバスで通勤・通学などに使うには最適でしょう。反面、歩きながら外でこのモードを使うのは危険ですね。

「パススルーモード」はわざわざ外音を集音しているだけのことはあって、環境音がとてもよく聞こえます。歩きながら使うのならこのモードでしょう。但し、終始シャーという低音量のノイズは聞こえますね。曲間などでは少し気になることがあるかも知れません。

AirPods Pro などの高級なノイズキャンセリング機能搭載イヤホンを持っていないので比較評価することは出来ませんが、やはりこの価格帯でこれらの機能を実現しているということには本当に驚きました。

■ ランニングのお供にすることは出来るのか?

一般的な方の場合、歩行時にイヤホンが落ちなければ充分でしょう。ただ、私の場合、TWS のイヤホンを使う理由の一つとしてランニング時に音楽を聴きながら走るということがあります。どういうわけか、走って坂を登る際に音楽を聴きながらだと楽に感じるのですよね。というわけで、「CAPSULE3 PRO」をランニングのお供にすることができるかという点についてもちょっと考えてみたいと思います。

イヤホンを装着した状態で首を前後左右に振っても落ちるようなことはありませんでしたが、結論から言って、ランニングのお供として使うのはちょっと厳しいだろうなというのが私の感想です。

防水等級は IPX4 の防滴仕様とのことなので、多少汗で濡れたくらいでは大丈夫だと思うのですが、やはり激しい運動をすると落としてしまうリスクが高いですね。また、ランニングとは関係ありませんが、洗面所で顔を洗ったりする時も外しておいた方が良さそうです。顔をゴシゴシして皮膚が動いたりするとイヤホンが外れやすくなるようで、私、既に 2度ほど洗面台に落としてしまいました(笑)。

ランニングに使うのはやめた方がいいとは思いますが、普段の移動やウォーキングで使う程度であれば全く問題無いと思いますよ。ただ、やはり外で使う場合はパススルーモードがお勧めです。

■ 「ゲームモード」はスマホ・タブレットのゲームに使えるのか?

一般的に Bluetooth接続のイヤホンはタップ操作に対する反応の遅延が大きく、スマホやタブレットでゲームをする際に使用するのはかなりの無理があります。ですが、「CAPSULE3 PRO」には、にイヤホンを低遅延にして使う事の出来る「ゲームモード」という機能も搭載されているということなので、実際に試しておくことにします。

「ゲームモード」への移行は、左耳のイヤホンのタッチセンサー部分を素早く 3回タップすることで行うことが可能で、もう一度同じ操作を行えば普通の状態に戻ります。

ゲームモード

遅延の影響を見るにはやはりタイミングにシビアな ” 音ゲー ” で遊んでみるのが一番です。ということで、「CAPSULE3 PRO」を第 3世代 iPad Pro とペアリングさせて ” ミリシタ ”、” デレステ ” をプレイしてみたところ・・・。全く違和感が無いわけではありませんが、フルコン出来ますね(画面は ” アピールタイム ” で撮影したのでゲームの途中のシーンですが)。プレイ中に宇宙空間でもがくような不自然さを感じる事はありませんでした。

通常モードではゲームの UI操作すらワンテンポ遅れる感じで、とてもゲームになんて使う気にはなれませんが、「CAPSULE3 PRO」の「ゲームモード」は充分実用になると思います。” 音ゲー ” ほどシビアなタイミングが要求されるわけでは無いレースゲームやシミュレーションゲームなどでは全く違和感を感じることは無いんじゃないでしょうか。音質にも影響があるようには感じませんでした。

■ コスパ抜群という点に異論無し!操作にはやや慣れが必要か?

私が今回の「CAPSULE3 PRO」以外に今現在所有している TWS は Powerbeats Pro と LinkBuds くらいなのですが、どちらもスポーツ向けであったり周囲の音を聴きやすく作られていたりと、所謂 ” 高音質 ” であることを格別に指向したイヤホンではありません。このため、高級・高音質を追求したイヤホンとの比較は出来ないのですが、「CAPSULE3 PRO」は日常使いのイヤホンとしては十分な音質を確保しているのではないかと思います。

片耳約 5g というイヤホンの軽さもあって装着感も上々です。イヤーピースを市販のコンプライのものに換えたりすればさらにフィット感が良くなるでしょう。充電ケースもコンパクトなので、気軽にポケットに入れて持ち歩くことが出来ます。LinkBuds はともかく、Powerbeats Pro の場合はケースが大きく重いので、ケースごと持ち歩いたりするのは結構な苦痛だったりしましたからね・・・。

Capsule3 Pro-8

反面、「CAPSULE3 PRO」のタッチセンサーの反応はあまり良好では無いようなので、個人的にはいっそクリック感のあるボタンの方が良かったかなという気もします。ノイズキャンセリングモードを切り替えようとして上手く操作出来ず、音量を下げてしまうという誤操作がちょくちょく起きるのですよね・・・。アプリでワンタップでの操作を禁止にすることもできますが、それはそれで音量調節が不便になってしまいます。目立って気になる所と言えばこの辺りくらいでしょうか。

とは言え、やはりコスパという観点から製品を見ると、抜群であるという点に異論はありません。iPhone の場合は端末のコーデックが AAC までにしか対応していませんが、Android機なら LDAC の恩恵も受けることが出来ますしね。手持ちの Xperia XZ1 Compact で FLAC 再生時に LDAC での出力を確認しました。日常生活に使う事の出来る安価かつノイズキャンセリング機能のあるイヤホンをお探しの方にとってはまさにうってつけの製品だと思います。

製品には購入日から 1年間の製造上の欠陥に対する限定保証が付いています。また、送料を負担する必要はありますが、support@soundpeats.com にメールで連絡を入れれば注文から 30日以内であれば理由に関わらず返品することが出来るそうです。どうしても気に入らないようであれば連絡してみて下さい。

「CAPSULE3 PRO」は定価 ¥8,480 円で、2022年12月26日の発売です・・・と聞いていたのですが、今日の時点(12月22日)で普通に販売開始されていますね・・・。まあ中国製品らしいというかなんというか(苦笑)。ということで、当記事の方も本日付で公開させて頂くこととしました。