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SONY純正!APS-C ミラーレス一眼カメラ用超望遠ズームレンズ「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS(SEL70350G)」レビュー!

SONY α6600 と組み合わせてほぼ常時着けっぱなしにしている TAMRON の「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」は、35mm 換算の焦点距離が 25.5 ~ 105mm 相当の非常に使い勝手の良いレンズなのですが、やはり野鳥を撮影したり航空機を撮影したりするには焦点距離が足りません。

望遠ズームレンズもなるべく早く手に入れたいなとは思っていましたが、買うならコレだなとずっと心に決めていたレンズがありました。SONY の純正 APS-C ミラーレス一眼カメラ用超望遠ズームレンズ「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS」こと「SEL70350G」です!このレンズ、とにかく評判が凄いのですよね。35mm 換算では焦点距離が 105 ~ 525 mm 相当と、超望遠での撮影をも可能にしてくれます。


当初はキャッシュバックキャンペーンの開始を待つか、来年になってから購入するつもりでしたが、9月からの値上げリストの中に「SEL70350G」の名前が・・・。「次にキャッシュバックキャンペーンの対象になるのがいつかなんて分からないし、今のうちに買えば値上げ前の価格で買えるじゃないか!」「買うのを我慢している間にさっさと使い始めようぜ!どうせ買うんだからさ!」という心の中の声に押されてポチッとやってしまいました(笑)。せっかく(?)なのでレビューもしておくことにします。

■ レンズスペックを確認!

新しく使うレンズですから、まずは特徴を把握しておくことにします。主な仕様は以下の通り。

焦点距離 70 ~ 350 mm(35 mm 判換算 105 ~ 525 mm 相当)
開放絞り F 4.5 ~ 6.3
レンズ構成 13群 19枚
絞り羽根 7 枚(円形絞り)
最短撮影距離 1.1 ~ 1.5 m
最大撮影倍率 0.23 倍
手ブレ補正 ○(レンズ内手ブレ補正方式)
フィルター径 67 mm
サイズ・質量 Φ 77.0(最大径)x142(長さ)mm / 約 625 g
その他 防塵防滴、丸形バヨネット式のフードが付属

「SEL70350G」の発売は 2019年の 10月。α6600 の発売が同 11月でしたからほぼ同時に登場してきたのですね。レンズ内手ブレ補正方式なので、当然同じ年の 2月に発売された α6400 と組み合わせるのも理想的な組合せとなるでしょう。携行性を重視して APS-Cサイズにクロップされること前提でフルサイズ機と組み合わせる方も多いようです。

レンズ構成とMTF曲線 画像:SONY

レンズ構成は 13群 19枚。非球面レンズ 1枚と EDガラス 3枚が組み込まれています。5倍の超望遠に手ブレ補正ユニットも搭載しながら全長 142mm で約 625g と軽量に抑えられているのはなかなか凄いことなのではないでしょうか。35mmフルサイズ用で同じような大きさの SEL70300G で 854g ですからね。AF性能も「XD リニアモーター」採用ということで期待出来ます。

■ SONY の純正レンズを買うならソニーストアもお薦め

カメラレンズを買う時は、少しでも安く手に入れるために家電量販店で交渉したりポイント還元率の高いショッピングモールを利用する方が多いかと思いますが、SONY の純正品を買う場合は保証の手厚さなどまで含めると直販のソニーストア(オンラインショップも同様)で買うのもお薦めです。

まず、ストア利用に必要な「My Sony ID」を登録すると 10% OFF のクーポンが貰えます。このクーポンには有効期限がありますが、年に 2回新しいクーポンが送られてくるので、実質的にずっと 10% OFF での購入が可能です(ソニーストアでの累計購入金額が 5万円を超えると回数制限も無くなります)。更に、「ご愛顧感謝」として不定期で送料無料券やお買い物券も発行されます。

次に、通常 1年間の製品保証期間が、追加負担無く「長期保証<3年ベーシック>」となります。また、「長期保証<5年ベーシック>」や、落下・水没まで対応してもらえる「長期保証<3年ワイド>」「長期保証<5年ワイド>」などに申し込むことも可能です。

更に「α あんしんプログラム」というサブスクリプションサービスも用意されています。入会金 110円と、月額料金として 550円(年額 6,600円)の支払いが必要ですが、3,000円分は「お買い物券」として戻ってきます。レンズに関しては上述の「長期保証<5年ベーシック>」「長期保証<3年ワイド>」が無料になるほか、「長期保証<5年ワイド>」も 50% OFF で申し込むことが出来るようになります。

「α あんしんプログラム」に加入すると、ソニーストアで購入するレンズならば何本でも長期保証を優待価格で付けることが出来るそうです。一般の家電量販店でも独自の延長保証に加入することの出来るところはありますが、純正レンズを何本か買うつもりならソニーストアで買う方がオトクになって来ますね。このほか、カメラ本体やレンズの清掃・点検サービスが最大 50%オフとなる点も魅力的です。

ソニーストア


■ 「SEL70350G」とご対面!

人生初の純正「G」レンズ!(大袈裟)ということでテンションを上げてお迎えしました(笑)。

SEL70350G-1

付属品は前後のレンズキャップと丸形バヨネット式のレンズフードのみ。「G」レンズにはレンズポーチが同梱されているものが多いのですが、残念ながら「SEL70350G」には付属しません。

SEL70350G-2 SEL70350G-3


マウント部や可動部などにはシーリングが施されているので、多少水しぶきがかかったり小雨の中で撮影したりしたくらいでは問題無さそうです。不要な光の反射を低減し、内面反射によるフレアやゴーストを抑えてくれるという「ナノARコーティング」は残念ながら採用されていません。

SEL70350G-4 SEL70350G-6


「G」エンブレムの下にある丸いボタンはフォーカスホールドボタンです。このボタンはカメラボディ側でカスタマイズ出来るようになっています。MF / AF 切り替えや、手ぶれ補正機能の ON /OFF を手元で切り替え出来るようになっています。フード装着時にはレンズ面がフード先端から 4cm ほど奥になってしまうので、PLフィルターなどの効き具合がちょっと調節し難くなってしまいますね。

SEL70350G-5 SEL70350G-7


ズームロックスイッチもあるので、移動時にレンズの自重で鏡筒が伸びてしまう心配はありません。フードは反対側にして被せて収納する形ですが、収納時はズームリングがほぼ隠れてしまいます。フードを収納した状態でのズーム操作は困難ですね。

比較-1 比較-2


TAMRON「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」と並べて大きさを比較してみました。こうしてみるとやはりテレ端ではかなり鏡筒が伸びますね。スポーツ観戦にも持って来いのレンズですが、そうした場ではカメラレンズの長さに制限がある場合があるので事前確認はしておいた方がよいでしょう。

「SEL70350G」の場合、α6600 に装着した状態でフード先端からアイピースカップ先端までの長さが 28.5cm、フード美装着時のレンズ先端からアイピースカップ先端までが 24.5cm 程度となりました。

SEL70350G+α6600

SONY α6600 に装着してみたところです。さすがに存在感がありますね。この状態での重量合計が約 1,325g でした(SmallRig の L型ブラケット 、レンズプロテクター、レンズキャップ取付時)。TAMRON「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」取付時は 1,227g でしたから約 100g アップといったところですね。でもまあそんなもんか。やはり超望遠ズームレンズでこの軽さは凄いです。

絞り開放時のF値と焦点距離の関係は次のようになっていました(実測値です)。

開放F値 レンズ焦点距離
F 4.5 70 mm ~ 81 mm
F 5.0 82 mm ~ 113 mm
F 5.6 114 mm ~ 199 mm
F 6.3 200 mm ~ 350 mm


MAPカメラ


■ フィルター径は 67mm !

フィルター系は 67mm。これは手持ちの TAMRON製標準ズームレンズ「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」や、超広角ズームレンズ「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)」と同じです。ということは、これら 3本のレンズでフィルターを使い回す事が可能!。偏光フィルターなどは高価なので、これは非常に助かります。

まあレンズプロテクターくらいならたいした負担でも無いので、こちらのレンズ用にも購入しておく事にしました。いつもは Kenko の PRO 1D を使っているのですが、違うものも試してみたかったので、今回は HAKUBA の「XC-PRO」という製品を購入してみました。


反射率は 0.3%。ドイツ SCHOTT社のガラス材が使われているとのこと。SCHOTT社は、カール・ツァイス財団に属している企業の 1つです。撥水・防汚加工がされているようなので手入れは楽そうですね。薄枠タイプなので広角レンズにも使用可能です。

XC-PRO-1 XC-PRO-2


ケースは半透明のポリプロピレン製。Kenko のフィルターが入っていたケースはアクリル製で、そのまま鞄に入れていると割れてしまう恐れがありましたが、HAKUBA のタイプの方が使い勝手は良さそうです。

■ いろいろ撮影してみました

TREK のクロスバイク「FX 3 Disc」に取り付けた トランクバッグ に入れてあちこち巡って撮影してきました。あまりに重量級のレンズだと自転車で持ち出そうという気にはなりませんが、「SEL70350G」はまだ比較的気軽に持ち出せる重さなのでいいですね。はてなブログ では画像サイズの制限があるため、掲載にあたって「SILKYPIX JPEG Photography 10」で解像度のみ 1200pix に落としています。

タムロン17-70 SEL70350G


同じ場所で 70mm F11 に揃えて TAMRON の「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」と撮り比べてみたのが上の 2枚です。右側が「SEL70350G」ですが、こちらの方が発色がいい感じでしょうか。

恋人岬

ここはサイクリング時によく立ち寄る、垂水漁港近くの「恋人岬」というところ(別に ” 岬 ” でもなんでもありませんが)です。対岸の淡路島や行き交う船、明石海峡大橋などが一望出来るお気に入りの場所。

70mm 350mm


こちらは 70mm(35mm 判換算 105mm)と 350mm(同 525mm)の画角の違いです。煙の出ている中央付近の小屋の近くで作業している人や坂を登っている自転車などもはっきりわかります。

彼岸花

三木市内の田園にあったお墓。なんだか大事にされているような感じの印象的な佇まいに惹かれてパシャリ。彼岸花は暑さで枯れかけていたのか、なんだか ” 乾いている ” 感じでした。

メジロ-1 メジロ-2


最近庭にある柿の木の実を食べにメジロがたくさん来ています。警戒しているのかキョロキョロとせわしない動きをしますが、AF の追従性も良いですね。野鳥撮影にはやはり望遠レンズが必需品。

メジロ-3

こちらは幼鳥でしょうか?なんだかあどけなさが残っている感じがします。1つの実を集中して食べてくれればいいのですが、色々味見されて荒らされています。私らの食べる分が・・・(苦笑)。

潜水艦-1 潜水艦-2


ハーバーランド対岸の川崎重工業で修理中の潜水艦。昨年初めに衝突事故をおこした「そうりゅう」だと思うのですが、随分長いこと修理に時間が掛かっているようですね・・・。

神戸空港-1 神戸空港-2


神戸空港屋上の展望デッキから。9月下旬だったのでまだそれ程人は多くなっていませんでしたが、新型コロナ禍の移動制限も緩くなったのでこれから混んできそうです。

神戸空港-3 神戸空港-4


やはり航空機の撮影にも望遠ズームは最適ですね。撮っていて楽しい!AF の食い付きも優秀です。

神戸空港-5

手前に写っているのは空港島の構造物。ここから明石海峡大橋までは直線距離で 20km ほど離れているのですが、超望遠の ” 圧縮効果 ” のお陰で橋が凄く近くに感じます。

■ 噂に違わぬコンパクトさと性能を兼ね備えたレンズ

「SEL70350G」の気になる点ですが、まずあまり寄れません。最短撮影距離がワイド端で約 1.1m、テレ端では約 1.5m、最大撮影日率は 0.23倍 となります。普段使っていた TAMRON のような感じで撮影しようとするとアレッ?ということがままあります。まあこの辺は慣れの問題でもあるでしょうね。

また、フォカスレンジリミッターは非搭載なので、例えばフェンスの外から望遠で撮影していて急に手前のフェンスにピントが来てしまうというような事があるかも知れません。まあここはフォーカスホールドボタンを上手く使っていけばいいのかな?あとはレンズフードのクオリティくらいですかね。樹脂製なのはまあいいとしても、TAMRON のものに比べてカチッと嵌まる感じがあまりしません。脱着を繰り返しているとガバガバになってしわないかとちょっと気になるところです。

TAMRON の「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)」の 2本に今回購入した SONY「E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS(SEL70350G)」が加わったことで、11mm ~ 350mm(35mm判換算 16.5mm ~ 525mm)までカバー出来るようになりました。

ズーム3本

これらのセットで約 2.2kg になりますが、自転車で持ち歩くには問題無い範囲ですね。Bontrager のトランクバッグ には α6600 と SEL70350G の組合せを入れたら後レンズ 1本入れるのがやっとですが、他にパニアバッグもありますし。まあ実際には「超広角ズーム + 標準ズーム」か「標準ズーム + 超望遠ズーム」の組合せで持ち出すことが多いかなと思います。

レンズ側に手ぶれ補正機構を搭載しているので、もちろん α6400 ユーザーにとって最適な 1本になりますし、α6600 との組合せに於いても望遠レンズ使用時に起こりやすいとされる「角度ブレ(Pitch / Yaw)」の補正をレンズ側で行い、マクロ撮影時に現れやすい「シフトブレ(X/Y)」、夜景撮影時などに起こることのある「回転ブレ」についてはボディ側で分担することで、最適な 5軸手ブレ補正を実現してくれるとのことなので、より安定した撮影が可能になります。

「XD リニアモーター」によるフォーカシングは非常に早くて静かです。「G」レンズの銘を冠した望遠レンズとしては比較的入手し易い価格帯ですし、価格に見合った満足感はまず間違い無く得ることの出来る 1本でしょう。今後カワセミや月の撮影なんかにも挑戦してみるつもりです。