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何かの参考にして頂ければ幸いです。

AUKEY の多機能 USB Type-C ハブ「CB-C55」を 11インチ iPad Pro との組み合わせで試す

昨秋第4世代の iPad Pro が発売になりましたが、第3世代からは USB Type-C が採用されています。そして、OSが「iOS」から「iPad OS」になったことでキーボードや USB メモリ、外部 HDDなど様々な機器を iPad に繋ぐことができるようになり、非常に便利になりました。ただ、手持ちの USBメモリ(大抵 Type-A だと思います)やSDカードなどを使おうとすると USBハブなどを噛ませて USB Type-C から USB Type-A へ変換してやらねばなりません。

USB Type-C に対応した USBハブは既に多くのメーカーから様々なタイプのものが発売されているのですが、中には安価ではあるものの素性の怪しそうな製品(特に中国メーカーのものに多いのですが)もあったりしてどれを買えば良いのか迷ってしまいます。

Apple USB-C Digital AV Multiportアダプタ」という純正オプションもありますが、どうせ同じくらいの価格のものを購入するのならもっと色々使えるものを買っておこうと思い、AUKEY が発売している非常に多くの機能が詰め込まれた「CB-C55」という USBハブを買ってみることにしました。

「8in1 」とあるように、なんとこのUSBハブ、8つもの機能を内包した超多機能な製品です。AUKEY は中国・深圳の会社ですが総じてなかなかの品質の製品を販売しており、ANKER と並んで充電器やケーブル類などスマホ用アクセサリー分野では相当メジャーな存在になっています。全ての製品に 2年間の製品保証がついており、サポートの評判も上々のようです。何か AUKEY の製品で購入を考えている製品があるのであればたまに「 公式ブログ 」をチェックしておくと良いことがあるかも。(不定期でクーポンなどが配られています。)

現在販売されている「CB-C55」は 3世代目になるようで、2世代目で SDカードリーダーが追加され、この 3世代目では USB-PD による電力供給量の 60W→100W への増加と、SDカードリーダーのデータ速度の 480Mbps から 5Gbps への引き上げが行われたようです。

CB-C55-0 AUKEY の製品は大体このような非常に質素なパッケージになっていて、中も製品本体と簡単な説明書、2年間の保証について書かれたカードが入っているだけです。不具合などがあった場合は「ここから」問い合わせれば良いようですが、Amazon で購入した場合は 30日以内であれば Amazon の返品規定に従って欲しいとのことです。最近ではヨドバシカメラビックカメラでも AUKEY の製品が取り扱われているようですね。
それではまず筐体と機能について見てみたいと思います。外寸 102x58x18mm、重量 120g とクレジットカードを少し長くしたようなサイズです。外装はアルミニウム合金製なので安っぽさは感じません。

CB-C55-1

ケーブルの出ていない方には映像出力用の HDMI 端子(最大解像度:4K@30Hz)と D-Sub VGA端子ト(最大解像度:1080p)がひとつずつ用意されています(HDMI出力と VGA出力は排他利用)。HDMI 端子については仕様から Ver.1.4 以上だろうとは思われますが、詳細なスペックの記載が無く不明です。ケーブル(Type-C / PD対応 / 2.0)の出ている方には 有線LANポート、USB Type-Cx1(最大 20V・5A、給電専用?)、USB Type-A(3.1 Gen1)x2 が配置されています。

CB-C55-2

ロゴの手前側には何もありませんが、奥側には micro SD と SDカードのスロットがあります。どちらのスロットも SD/SDHC/SDXC規格に対応しており、最大転送速度 5Gbps、最大認識容量 2TB となりますが、同時に使用することはできず排他利用となります。尚、両方差してしまった場合は最初に書き込みや読み出しをした方が認識されるようです。

CB-C55-Ether ひとまずメインPCに繋いでみたところ、LANアダプタとUSBポート、SDカードスロットが認識されました。LANのチップについては Realtek の「RTL8153B」のようです。Windows 10 の標準で「10.7.218.2016」がインストールされましたが、AUKEY の HP から「10.13.1115.2016」というドライバをダウンロードすることも可能です。(無理に入れる必要は無いと思います。)
うちの PC ではディスプレイアダプタとしての認識はされず画面出力不可でした。マザーボード(Z390 Taichi)の USB Type-C が「DP Alt Mode」に対応していなかったのではないかと思います。
まあデスクトップPCでグラフィックカードを積んでいるのであれば映像出力端子が不足すると言う事はないでしょうしね。ノートPCなどでは使えると便利な機能かとは思いますが、「DP Alt Mode」へ対応しているどうかは確認しておいた方が良さそうです。


iPad Pro との組み合わせを検証

MacBookiMacGoogleChromeBookDELL のノートPCなどが動作確認リストに載っていますが、USB Type-C を採用した iPad Pro についての言及はありません。そこで実際に 2018年秋に発売された第3世代となる 11インチの iPad Pro を使って上手く動くかどうか調べてみることにします。

CB-C55接続 iPad Pro に「CB-C55」を接続すると iPad Pro の画面右上に赤〇印のような青いアイコンが表示(しばらくすると消灯)されます。ハブ以外に何も差していない状態では 1.6W程の給電が iPad Pro からハブに対して生じます。
iPad Pro給電 接続ケーブルのすぐ上にある USB Type-C ポートはどうやら給電専用でデータ通信には使えないようです。「USB PD(Power Delivery )」に対応した「Anker PowerPort I PD(Type-C の最大出力30W)」を繋いでみたところ、18W弱程度でiPad Proへの給電が行われていました。ちなみにPD非対応の「AUKEY PA-T15」でも Type A to C のケーブルを使って給電は可能(但し最大 5V / 2A になるようです)でした。
CB-C55xUSBメモリ 写真はUSBメモリを差し込み、iPad OS になって格段に使いやすくなった純正の「ファイル」アプリで中身を表示させてみた様子です。ちなみに SDカードと micro SDカードは排他利用ですが、USBメモリ 2個と micro SDカードの組み合わせでの同時利用はOKでした。但し、色々繋ぐ時はハブへの給電もしておいた方がいいと思います。
CB-C55 LAN 有線LAN接続時はこんな感じになりました。今時 iPad を有線LANで使う機会というのはそうは無いかも知れませんが、Wi-Fiの無い環境や通信が安定しない場合などに利用することもあるかも?知れません。(速度に関しては最近テレワークの増加などで測定サーバーなども含めて全体的にネットワーク速度が落ちてきているようなので参考値としてのみ見て下さい。)旅行した時なんかには便利かも知れませんね。

さて、いよいよ映像出力です。

CB-C55 映像出力

上の写真はアイ・オー・データ機器の「LCD-RDT241XPB」に CB-C55 から HDMI と D-Sub でそれぞれ映像出力してみた様子です。どちらの場合もフルHDでの表示が出来ています。というか、D-Sub ってフルHDの出力までできたのですね。ただ、HDMI の方はすんなり差し込めたのですが、形状の関係なのか D-Sub のコネクタの差し込みが非常に固くて奥まで差し込むのにちょっと苦労しました。

古いプロジェクタなどは D-Sub しかないものもまだ残っていると思うのでちょっとしたプレゼンを行う時などには便利だろうと思います。もちろん D-Sub は DVI に変換して使う事も可能です。

CB-C55 使用中 左の写真は「CB-C55」を使って有線LANで 11インチの iPad Pro(2018)を接続し、「EIZO EV2785」にHDMIAmazon Prime Video の映画を出力させながら「Anker PowerPort I PD」から USBハブへの給電と iPad Pro への充電を行っている様子です。このように iPad を充電しながら映像出力差せることも可能で、14.7V / 1.2A での給電が行われているのが分かると思います。iPad から CB-C55 の認識は「Dock コネクタ」となるようですね。

ただ、このような使い方をする際は USB PD対応の充電器が必要かも知れません。「Anker PowerPort I PD」を使った場合は問題なく画面出力と充電の両立ができましたが、Quick Charge にしか対応していない AUKEY の「PA-T15」を使った場合、D-Sub での充電させながらの映像出力は可能でしたが、HDMI では画面が映りませんでした。
その他、マウス、キーボードも接続してみましたが、共に正常に使用することが出来ました。同時使用も全く問題ありません。USBハブとしてはやや値が張りますがなかなかに便利な一品です。

■ その他気になった点について

気になる所もあります。まず、USB端子が全て接続ケーブルの出ている側に集中している点です。間隔が狭いので USBメモリを複数個差す場合などに抜き差しがしにくくなっています。また、本体から出ているケーブルが 15cmと短くて固く、取り回しがやや不便に感じました。もう少し長いケーブルだと良かったのですけどね。アルミニウムの外装のおかげで iPad の側に置いても安っぽさはありませんが、カラーに関してはスペースグレーもあれば尚良かったと思います。


※ 追記 ※


そういえば手持ちの OPPO Reno A も USB Type-C だったなと思ったので試しに接続してみました。CB-C55 と接続しただけでは機能しませんが、Reno A の設定から OTG接続を ONにしてやると USBメモリや SDカードの読み書きは出来るようになりました。また、この状態で CB-C55 の USB Type-C で充電器を接続してみたところ、Reno A への充電もできるようです。ディスプレイ出力と有線LANに関しては使えませんでしたが、まあ当然こんな繋ぎ方は想定されていなかったでしょうからしょうがないですね。

(2020.5.10)