もっと長い距離を乗っている人がたくさん居るのはもちろん知っていますが、自転車で 100km というのはやはり 1つのマイルストーンではないでしょうか。これまでに 80~90km の距離は何度か走っていますが、まだ 100km というのは達成していなかったので、姫路城までサイクリングに出掛けてみることにしました。正確には学生の頃に京都~神戸を何度か MTB で走ったことはあるのですが、もうン十年前の話になりますし・・・。
実は姫路城も実物はこれまで見たことがなかったのですよ。なのでちょうどいい目標になります。姫路では穴子が名物だと聞いているので、ついでに「穴子めし」とやらも食べて来たいと思います。もっと早くに出れば涼しいのは分かっているのですが、いつも通り準備やらなんやらでウダウダしていて結局出発は昼前になってしまいました(苦笑)。
明石から江井島までは「浜の散歩道」という遊歩道を通るのが安全なのでこちらを通ることとし、そのまま「住吉神社」のある魚住まで走ります。そこからは少し北上して国道 250号線(明姫幹線)で姫路へ向かうルートを採ります。以前に高砂まで行った 時はスタンプラリーに参加していたせいもありますが、海岸線をジグザグ走ってかなり疲れましたからね・・・。
14時過ぎに加古川を渡河。でもここから姫路まではまだもう少し距離があります。
■ 姫路駅前の「たけだの穴子めし」でお弁当を調達!
今回のライドの目的の 1つ「穴子めし」を調達すべく、JR姫路駅の目の前にある「たけだの穴子めし」さんに伺いました。Google Map でこの辺りの食事が出来そうなところを探していて以前から目を付けていたお店です。テイクアウト専門の「穴子めし」弁当を販売しているようですね。
「たけだの穴子めし まねき本店」
住所 : 兵庫県姫路市駅前町363-1 フェスタビル 1F
電話 : 079-223-8652(予約取り置き可)
営業時間 : 9:00 ~ 19:30
定休日 : 不定休(フェスタ南館に準ずる)
支払い方法: カード利用可、電子マネー(Suica など)利用可
備考 : 店内飲食不可、持ち帰りのみ
ただかなりの人気店らしく、行って売り切れだったらショックが大きすぎて膝から崩れ落ちそう(大袈裟)だったので、高砂市に入った辺りで電話して到着しそうな時間で予約しておく事にしました。


Google Map で計画を立てていた段階で姫路駅前もかなり駐輪には厳しそうだということは分かっていたので、お弁当を買う間お店の前に自転車を停めていても大丈夫かなと心配はあったのですが、それくらいなら大丈夫とのことだったのでそのまま鍵とアラームを掛けて停めさせて頂きました。ダメなら周辺の駐輪場へと思っては居ましたけどね。
思いのほかスムーズに走行できたため予約した時間の 10分ほど前に着いてしまったのですが、到着してみるとこれから穴子を焼くところだとのこと。出来たてを提供したいということでギリギリまで待ってくださっていたようです。「5~10分程掛かりますがよろしいですか?」とのことですが、待ちます!待ちます!待ちますとも!(笑)。
ちなみにこちらのお弁当は「たけだの穴子めし」の「小」と「レギュラー」サイズの 2種類のみです。
お弁当としてはちょっとお高いですが、肉厚の穴子が食欲をそそります。「冷たいほうじ茶あります」とポップが出ていたので一緒にお願いしたのですが、こちらは普通のペットボトルでした。これだったら自販機で買っても良かったなとは思いましたが、まあほうじ茶好きですし・・・。
この「たけだの穴子めし」は、姫路を拠点とする「まねき食品」に属しているお弁当屋さんです。JR.姫路駅前で茶店を開いていたご主人が、山陽鉄道(現在の JR.山陽本線)姫路駅の側で我が国初の「幕の内弁当」の販売を始めたのがルーツなのだとか。姫路や加古川で評判の「えきそば」も同じグループのようです。「えきそば」の方にもそのうち食べに行ってみたいですね。
さて、お弁当も無事調達できたことですし、食べる場所をさがしつついざ往かん!姫路城へ!
■ やはり圧巻の姫路城!
それはそうと、JR姫路駅前ってものすごく広いですね。駅から姫路城まで真っ直ぐに広く整備された道が続いています。時折大名行列のようなイベントなんかもやっているらしい。


駅から一直線に姫路城まで伸びている道路が非常に気持ちいいですね。電線が綺麗に地中化されていたり、お堀の前にある土産物屋や食事処の外観も武家屋敷っぽくなっていて雰囲気を盛り上げています。
さあ、来ました!世界遺産「姫路城」!「白鷺城」とも呼ばれるだけのことはあって非常に完成された美しい外観に圧倒されます。戦時中には天守閣に焼夷弾が落とされたそうですが、不発弾だったため焼失を免れるという幸運にも恵まれたそうです。いやほんとよく今まで残ってくれたものです。
立派な桜門が出迎えてくれます。ですがこの楼門、意外にも現在建っているものは昭和 13年に建てられたものなのだそうです。チケット売り場はかなり奥にあるので、この辺りは自由に見て回れます。
お約束ですね(笑)。この日は左側のパニアにカメラとレンズ 2本(標準ズーム&広角ズーム)、右側に雨具や途中で買ったお弁当などを入れています。暑くなったのでドリンクボトル 2本は必携。
奥に見えるのがチケット売り場で、この先は有料です。開場時間は 9:00 ~ 17:00 まで(閉門 16:00)。夏期は 1時間開場時間が延長されるそうです。中に入るには自転車は姫路市立美術館の近くの自転車置き場に置いておく必要がありますが、買って間もないロードバイクを長時間駐輪する勇気はありませんので、いずれまた電車ででも来た際にゆっくり城内を見て回りたいと思います。
城内は順路通りに見て回るだけでも 1~2時間は掛かる広さだとのことなので、やはり改めて余裕を持って来ることにします。西隣にある「好古園」という日本庭園も非常に素晴らしいそうですからね。今回は時間的な制約もあって外から眺めるだけでしたが、それでも充分に楽しむことが出来ました。
■ 穴子めしを頂いて帰宅
姫路城の北側に回ってくると「姫山公園」という公園がありました。こちらの方へはあまり観光客も来ないようで、たまにジョギングや散歩で通る人が居るくらいで閑散としています。
ちょうど気持ちのいい池とベンチがあったので腰を掛けて買っておいた「たけだの穴子めし」を頂くこととしましょう。城内をウロウロしていたせいもあって 16時過ぎになってしまった(笑)。


お弁当の蓋を開けると一面に敷き詰められた穴子が目に飛び込んできます。付属の山椒を振りかけて口に頬張ると穴子は肉厚でとても柔らかく、非常に満足度の高いものでした。お口直しの生姜、奈良漬け、柴漬けもまたよく穴子に合いますね。決して安くはありませんが、それだけの価値はありますよ!
「穴子めし」を頂いていると、臭いなのか池の鯉がたくさん集まってきてしまいました。いや、さすがに味付けご飯をあげるわけにはいかないし(苦笑)。
帰りがけにお城の敷地の中に神社があったことに気付きました。「姫路神社」というそうなのですが、今回はさすがに時間が押してきているのでお詣りは断念。またいつか改めて伺ってみたいと思います。
姫路城東側の出口です。この側には「姫路市立美術館」があります。こちらもいつか観に行ってみたい。
明石・江井島海岸の「浜の散歩道」辺りに戻ってきた時点でもう 19時になっていました。まあここまで戻って来てしまえばあとは勝手知ったるルートなので暗くなっても無問題。
大蔵海岸へは 19時50分くらいに到着。少し休憩して帰ることにします。あと 1時間くらいですかね。

当初の予定通り 100km オーバー達成です!まあ今回は東西の移動なのでほぼフラットな路面だったのですけどね。それにしても疲れて帰ってきた最後の最後に登りがあるのは住んでいる場所のせいとは言え堪えます(苦笑)。とにもかくにもこれで今年の目標の 1つは達成することが出来ました。
ほぼ東西一直線の移動とは言えなにぶん始めて行く場所だったので、今回は Garmin Edge 840 のナビに大いに助けられました。オフコースしてもリルート計算も早いですし、家を出てから帰るまで 9時間半ほど経過していましたがスマホ(iPhone 13 mini)ではとてもナビさせながらではバッテリーが保ちませんからね。一応モバイルバッテリーも持っていってはいましたが、全く持って余裕でした。まあお店の場所を調べたりするのは圧倒的にスマホの方が便利なので、要は使い分けが大事だということですね。