チェアリングに最適な季節がやって来ました。お気に入りのパン屋さんで買ったパンを持っていき、景色や行き交う人々を眺めながら珈琲でも飲みつつボーッと過ごす至福の一時は、一度味わってしまうとなかなかの中毒性があるものです。夏は蚊や虻との闘いが起きますし冬は寒いしで、やはり春と秋がチェアリングにはベストな時期なのですよね。桜や紅葉を愛でつつ・・・なんて最高じゃないですか?
さて、昨秋から Helinox の「チェアワン」を使い始めました。携帯性と座り心地の良さについては、アウトドアチェアの定番モデルと言われるだけのことはありますね。さすがの一言に尽きます。 ですが実際に使っていると、強風に弱い(椅子が軽すぎて飛ばされてしまう)ことや、柔らかい地面だと脚がめり込んでしまうといったことも分かってきました。「チェアワン」の脚はテント用アルミポールで有名な DAC社のものが使われているのでそう簡単に折れたりする心配は無いのですが、やはり 1本の脚に体重が集中してしまう事態は避けたいところ。めり込みには脚の細さも関係しているようです。
そこで今回は、Helinox から「チェアワン」のオプションパーツとして販売されている「チェアボールフィート」なるものを買って Helinox のチェアワン に取り付けてみることにしました。果たして価格に見合う価値があるのか、効果の程とやらを見てやろうじゃありませんか。
こちらはオーソドックスな純正品のボールフィートです。う~ん、これでもなかなかのお値段(苦笑)。
同じ Helinox からは「ビムラム社」製のゴムを使用した「ビブラムボールフィート」という商品も発売されています。「ビムラム社」は登山靴のソールなどで有名なメーカーで、グリップ力に定評があるようですね。更なる割高感は否めませんが、正にブランド料といったところでしょうか。
まあ靴底と違って椅子の脚なんてそれほどすり減ることもないでしょうから、私は素直に標準品を購入することにしました。「ビブラムボールフィート」の方が若干お洒落な気がしないでもありませんけどね。
ボールフィートは 4個で 1セットになっています。たかがゴムボール 4個の価格にしてはちと高い気がしないでもありませんが・・・。1個辺りの重さは実測で約 67g でした。1セット取り付けると 270g 程重量が増えることになります。
ボールフィートには「チェアワン」のポール製造元と同じ DAC社のロゴが入っていますね。「長野アウトドアスタイル」というブランド名で 互換品 も販売されているようですが、そちらは若干安い代わりに少し重いといったところでしょうか。他にどこか違いがあるのかは分かりません。好みで選んでいいかも?
取付は簡単!最初から付いているゴム脚の上からそのまま差し込むだけです。ちょっと固いのでなかなか奥まで入らないかも知れませんが、焦らずゆっくりやって下さい。抜くのも大変ですが、基本付けっぱでいいと思います。まあ着脱が大変ということは勝手に外れて無くす心配も少ないということで(笑)。
若干パツパツにはなりますが、純正のケースにボールフィートを付けた状態のままチェアワンのケースに収納することが可能です。一応この辺りも考慮してケースが作られているのでしょう。
先日サイクリングに出掛けた際に久々に持ち出してみました。” 完全体 ” に進化した感じです(笑)。
舗装面やコンクリート、固い地面などでは最初から付いているゴム脚で全く問題が無いのですが、写真の様な砂混じりの芝生であったり森の腐葉土の上だったりすると脚が埋まっていってしまう事がありました。その点、「チェアボールフィート」を取り付けると明らかにそのような心配が減ります。
また、チェアワンなどは軽すぎて強風で飛ばされてしまうというのもよくある話なのですが、少し重量が増したおかげで重心が下がって安定性が良くなり、風への耐性も増しました。せっかくのチェアワンの軽さが犠牲になってしまうことと、決して安くはない価格がネックになって気にはなりつつ長いこと購入を躊躇っていましたが、これはさっさと買ってしまって損の無いアイテムだと思いますよ。