先日発売された PlayStation 5 用のワイヤレスコントローラー「DualSense」の新色を購入 して予備機が出来たこともあって、前からストレスを感じていたコントローラーを修理に出すことにしました。放っておいても良くなることはありませんしね・・・。
所謂「ドリフト」と呼ばれている症状が右のアナログスティックに出ていました。視点が勝手に上を向いてしまうので非常に酔いやすくて困っていたのですよね。左スティックに同様の症状が出ている方も居られるようです。コントローラーをリセットしたりスティックをグリグリ動かしたりすれば一時的に直ることもあるのですが、しばらくするとまた症状が再発します。修理申込の手順について書き残しておきますので、今後修理に出される方の参考にでもして頂ければ幸いです。
今回は保証期間内なので無償修理になるはずですが、保証期間外の場合や、利用者の側に重過失がある場合は以下の料金体系が適用されることがあります(料金は税込の金額、送料込み)。もし DualSense の修理で費用が発生するようであれば事前連絡は頂けるようです。
外装部品の交換 | 7,150円(8,250円) |
電源ブロックの交換 | 9,350円(10,450円) |
メイン基板の交換 | 27,500円(30,250円) |
ディスク読取、駆動ブロックの修理・交換 | 8,800円(9,900円) |
DualSense の交換 | 5,759円(5,759円) |
※()内はオンライン修理以外の場合の料金
「オンライン修理以外の場合」とは電話でカスタマーセンターに修理の依頼を行う場合のことを指すようです。どうしても電話で直接やりとりしないと嫌だというのでもない限りは料金の割引のある「オンライン修理」を利用した方が良いでしょう。(保証期限内であればどちらでも大丈夫だと思いますが)
PlayStation 5 の場合、販売店で独自の延長保証サービスを提供しているところもありますし、SONY でも購入から 1年以内であれば 4,400円(税込)で「PlayStation 延長保証サービス」に加入することが出来ます。少なくとも根本的な改良が施されるまでは DualSense の故障は充分にあり得る話だと思うので、こうした「保険」に加入しておく価値はあるんじゃないでしょうか。
■ 修理申し込みの流れ
修理の申込は以下のサイトから行います。「故障診断」を試すように書かれていますが、DualSense のアナログスティックの不具合の場合は「動かない」「反応しない」しか選べる項目がないので、直接修理申込へ進んで良いでしょう。尚、修理の申込にはメールアドレスが必須です。
「ハードウェアと修理」から「オンライン修理受付サービス」に進んで下さい。
修理の申込件数が多いようで、以下の様な注意書きが書かれています。やはり同様のトラブルを抱えている方が多いのでしょうか。まあ致し方ありませんね・・・。
依頼集中に伴う修理遅延のお詫び(最大2週間) PlayStation®5、および周辺機器において修理の依頼が集中しております。 ご返却までに最大2週間程度お時間をいただく可能性がございますのでご了承ください。
「PS5 の修理をオンラインで申し込む」へ進むとメールアドレスの登録を求められます。折り返し htmlメールが送られてきますので「オンライン修理受付サービスの登録」をクリックすると修理に必要な情報を入力できるようになります。(htmlメールが受信出来ないと先に進めませんのでご注意を。)
「アフターサービス規定 / 保証規定」を確認し、データ削除(初期化)・最新のシステムソフトウェアへのアップデートの同意と、申込者が20歳以上であることを確認して住所・氏名・電話番号などの利用者情報の入力へ進みます。
「修理品選択」画面では「PlayStation 5」「周辺機器」「ワイヤレスコントローラー DualSense」を選択します。
「症状入力」画面では「ボタン操作関連」を選び、不具合の内容を入力します。
費用が発生する場合は事前に連絡することへの同意を行ったら配送方法を選択します。自分で発送(着払い)するか引取修理(ヤマト運輸の引取)か好きな方を選んで下さい。入力事項の確認をしたら送信をクリックすれば登録完了です。すぐに「SIEJA オンライン修理受付サービスからのお知らせ【送付方法案内】」というメールが送られてきます。
しばらくすると、「SIEJA オンライン受付サービスからのお知らせ【受付番号案内】」というメールが送られてきます。ここに書かれている「受付番号」は修理品を送る時に必要になるので誤って破棄してしまったりしないよう注意して下さい。
■ 修理品を送る
今回はゆうパックで自分で送ることにしました。送付するものは以下の通り。
- 不具合のある DualSense 本体
- 付属コントローラーは外箱が無いので損傷しないようプチプチなどで包む
- 「住所・氏名・電話番号・オンライン修理受付番号」を書いた紙
- 「オンライン修理受付番号」は修理の受付メールに記載されていたもの
- 本体付属のコントローラーである旨を同封のメモに記入
- PlayStation 延長保証サービスに加入している場合は加入番号も記入
- 改めて不具合症状も記入しておいて良いかと思います
- 購入日、販売店名、製品名が記載された購入証明書
- レシートなど原本に限ります
メモは手書きでも全然構いませんが、自分の場合は Windows のメモ帳でタイプしたものをプリントアウトして送りました。これだと控えも残しておけますしね。あとは着払い伝票に記入して貼り付けて送るだけです。コンビニからの発送ももちろんOKです。
送付先住所は以下の通り。
〒283-0013
千葉県 東金市士農田 17-9
プレイステーションクリニック アクセサリー係
クリニックに修理品が到着すると「SIEJA オンライン受付サービスからのお知らせ【入荷連絡】」というメールが送られてきます。
■ 思っていたより早く戻ってきました
今回の場合、クリニックへの故障品の到着が日曜日になってしまったのですが、なんと翌日にはもう交換品の発送を行ったとの連絡がありました。数週間かかるというのは本体の方の修理なのですかね?何はともあれ予想より遥かに早く帰ってきたので驚きました。こんなことならさっさと修理に出しておけば良かったとは思いましたが、たまたまタイミングが良かっただけかも知れません。
修理では無く新品交換となったようで、シリアル番号も新しいものが送られてきました。保証期間内ということで費用も掛かっていません。
修理の申し込みに若干手間は掛かったものの、修理(交換)自体は非常にスピーディーでした。今回のように新品交換となった DualSense の保証期間は、「交換品の出荷された日から 3ヶ月」か、「本体購入日から 1年間の標準保証残期間」かのどちらか長い方が適用されるそうです。
保証期間内なら迷うこと無く修理に出しましょう。自力修理したければパーツ自体は aliexpress などで入手できるかも知れませんが、ハンダ付けが必要ですし、キャリブレーションの問題があるようなので簡単にはいかなそうです。DualSense の分解マニュアルは「IFIXIT」が公開してくれています。
今思うと PlayStation 3 の Dual Shock 3 はかなり丈夫だったなと思います。PlayStation 4 の Dual Shock 4、PlayStation 5 の DualSense と、なんだか複雑になっている分壊れやすくなっているような気がしてなりません。安くはないコントローラーなので、なんとか根本的な改善をお願いしたいところです。