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楽天証券の国内株式取引手数料が無料に!

2023年10月1日付けで楽天証券の国内株式取引手数料が無料化されました。SBI証券の方でも同様に 9月30日から国内株式の売買手数料が無料化されたようです。同じネット証券でもマネックス証券や松井証券、岡三証券などでは今のところ同調する動きは無いようですが、ただ指をくわえて見ているだけというわけにはいかないかも知れません。

私は今のところ SBI証券の取引口座は持っていないので、こちらでは楽天証券の国内株式取引手数料無料化について何か条件はあるのか、デメリットになるようなことは無いのかといったことについてちょっと整理しておきたいと思います。

楽天証券バナー 画像:楽天証券

■ 「手数料コース」の変更手続きが必要

楽天証券に証券口座を持っていれば誰でも利用することが出来ますが、何もせず放っておいても手数料が無料になるというわけではありません。手数料コースをこれまで使っていたものから、新設された「ゼロコース」に自分で変更する必要があります。

ゼロコース 国内株式取引手数料
現物取引 信用取引
約定代金にかかわらず 0円

これまでは一定の約定代金毎に段階的に手数料が上がる仕組みでしたが、今回新設された「ゼロコース」では、約定金額に関わらず、現物・信用取引ともに国内株式取引手数料が無料となります。但し、電話でオペレーターに指示して売買する場合の手数料はこれまで通りです。

また、楽天証券の単元未満株取引である「かぶミニ」も買付取引手数料だけでなく売却取引手数料も無料化されます。但し、単元未満株取引は楽天証券を売買の相手方として市場外で売買を成立させる ” 相対取引 ” となるため、提示される価格には「スプレッド(東証参考価格の 0.22%」が含まれます。

「単元未満株取引」とは、通常国内株式を取引するには ” 単元株(通常 100株単位) ” で取引する必要があるところを 1株から取引することが出来るようにするサービスです。これによって少額からの投資が行えるようになり、配当金も受け取ることが可能です。

但し、議決権については単元株以上の所有者にのみ与えられるため付与されません。株主優待については多くは単元株以上の所有が必要ですが、1株以上の所有で権利が得られる銘柄もあります。1株以上持ち続けていれば株主番号が変わらないというメリットもありますね。買い増しして単元株の要件を満たせば通常株として取引することも可能です。

■ 「ゼロコース」申込の条件

「ゼロコース」への変更を申し込むには、楽天証券の「SOR」注文を有効にし、「Rクロス」が利用されることにも同意する必要があります。どういうものなのか確認しておきましょう。

「SOR」は、東証や PTS(私設取引システム)など複数の市場から、” 最良価格 ” がある市場を自動的に選び、注文を執行する仕組みのことです。楽天証券では、東証のほかに CboePTS、ジャパンネクストPTS に接続し、注文受付時の東証の最良気配より有利な価格が PTS市場で提示されていた場合はそちらの価格で約定するようになります。追加の手数料が生じることはありません。

「Rクロス」とは、所謂 ” ダークプール ” の 1種で、楽天証券が運営している注文のマッチングシステムです。PTS の 1種ではありますが、気配値等の取引前の注文情報が開示されることは無く、マーケットメーカーと呼ばれる機関投資家を含む楽天証券の顧客同士の売り注文と買い注文がマッチした場合に ToSTNeT市場(つまり立会時間外取引)で売買が成立させられます。

「ダークプール」には情報開示義務がないため、取引参加者や注文動向、気配情報が外部から分かりません。このため、顧客が最良の価格での注文執行を望んでいるにもかかわらず、実際にに最良価格で約定しているのか確認できないという問題点が指摘されています。楽天証券は自己勘定取引(所謂ノミ行為)は行っていないとしていますし、東証の最良気配価格と同値または有利な価格で約定するとしているので、ここは楽天証券を信用出来るかという判断になります。

「ダークプール」については、以前に HFT との絡みで米国で問題になったことがありました。どのような行為が行われていたかについては以下の書籍で触れられていますので、興味のある方は読んでみて下さい。読み物としてもなかなか面白い本ですよ。この本を元に映画化もされています。


楽天証券の「SOR」注文の利用方法は簡単。楽天証券の注文画面にある「SOR 有効」にチェックを入れるだけです。「Rクロス」については、「ゼロコース」を利用している場合は優先的に「Rクロス」の方に注文が回送されることになります(信用取引は「Rクロス」の対象外)。また、「ゼロコース」に設定していても、PTS市場を指定して発注することは可能とのこと。

■ 「ゼロコース」へ変更してみた

私も早速「ゼロコース」へ変更しておくことにしました。

手数料コース変更-1

手数料コース変更-2 楽天証券の HP でログインしたら、上部のメニューから「国内株式」をクリックします。続いて画面の右隅に「現在の手数料コース」というところがあるので、「コースを変更」をクリックして下さい。
手数料コース変更-3

手数料コースの変更画面が表示されるので、取引条件に同意できる場合は変更したいコースのラジオボタンにチェックを入れて「条件に同意し内容を確認」をクリックします。確認画面が表示されたら「変更する」をクリック。これだけです。


ちょうどこんな記事を書いていたら、「みずほ証券と楽天証券が共同で新会社設立」やら「ドコモがマネックス証券を子会社化」といったニュースが出ていました。なにやら証券業界でも色々と再編が起きそうな感じですね。松井証券や岡三証券なども今後何か動きがあるのでしょうか。

まあぶっちゃけ株式売買の取引手数料が無料化されたと言っても、もともとが激安でしたから微々たる差です。税金なんて所得税 15% に住民税 5%、加えて復興特別所得税が 0.315% で合計 20.315% も持っていってしまわれますからね・・・。