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映画「アリー/ スター誕生」レビュー ~ 思わずサントラも買ってしまう程の楽曲の良さと主演2人の歌唱力に脱帽 ~

BD などのディスク版の発売は 5月22日と少し遅れますが、iTunes Store などで配信版の販売は既に始まっています。ポスターやポストカードなど物理的な特典こそ付きませんが、僅か 2,500円という価格で 4K HDR に Dolby Atmos という豪華な環境で視聴することができる iTunes Store 版は、Apple TV 4K を持っている方には歓喜の仕様でしょう。インタビュー映像やミュージッククリップ集など特典映像もたっぷり付いてきます。

アリー/ スター誕生 (字幕/吹替)

アリー/ スター誕生 (字幕/吹替)

  • Bradley Cooper
  • ドラマ
  • ¥1528

この「アリー/ スター誕生」という映画自体は 1937年に公開された「スタア誕生(A Star is Born)」のリメイク作品なのですが、驚くことに今回で 3度目のリメイクとなるそうです。オリジナル版と 2作目のスタア誕生はハリウッド女優になる話でした。また、ジュディ・ガーランド主演の 2作目からは「歌」がとても重要な存在となり、バーブラ・ストライザンドが主演した 3作目からは歌手として成功する話に変わるなど時勢に合わせたリメイクが行われています。

本作では有名カントリー歌手のジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)がコンサートの後に偶然立ち寄ったバーで見かけたアリー(レディー・ガガ)のパフォーマンスを気に入ったことから物語が始まります。その後聴いた彼女の自作曲の完成度と歌唱力に惚れ込んで半ば無理やり自分のステージに立たせて歌わせたことから一気にスターダムを駆け上がっていくといったストーリーですが、酒とドラッグに溺れて落ちぶれていくスターの姿と、のし上がっていくヒロインという構図はオリジナル版で使われて以来数多くの映画作品に影響を与えてきたのだそうです。

ブラッドリー・クーパーが監督兼主演男優、レディー・ガガが主演女優を務めて見事な成功を成し遂げたこの作品ですが、実は当初の企画ではクリント・イーストウッド監督で主演女優はビヨンセが予定されていたそうです。ところがその後数々の出演候補者との交渉が不調に終わったりビヨンセの降版、イーストウッドからクーパーへの監督交代などが続き、なかなかの難産となった作品のようです。過去に作られてきた「スタア誕生」の全てがアカデミー賞やゴールデングローブ賞などで有力部門で高い評価を受けていたということもあり、製作にあたってのプレッシャーも相当なものだったでしょう。完成した作品を観る限りそのような経緯の影響など微塵もなく、最初から予定調和されていたかのような素晴らしい出来にしか思えませんが。


レディー・ガガの存在は無論以前から知っていましたが、奇抜なイメージが強くてこれまでまともに彼女の音楽を聴いたことはありませんでした。素顔もこの映画で初めて見ましたが、とにかく驚いたのが彼女の歌唱力の高さ。これ程声が出せるとは思っていませんでした。この映画の前回のリメイク作品で主演していたバーブラ・ストライザンド、「Rose」「For the Boys」のベット・ミドラー、「Evita」のマドンナなど歌手でありながら映画女優としても成功した方はそう多くはいないと思いますが、レディー・ガガも間違いなくこの中の一人ですね。

この映画の中に散りばめられた楽曲はどれもとてもレベルが高く素晴らしいものばかりです。ブラッドリー・クーパーも凄い人ですね。渋い声がカントリーミュージシャンという役柄にぴったりでこれがまた上手い。テレビCM でもよく流れていた主題歌の「Shallow」はグラミー賞やアカデミー賞など数々の賞にノミネートされ、世界中の多くの国で週間チャート 1位に輝いたようですが、その他にも冒頭のジャクソンとアリーの出会いのシーンで流れるガガの「La Vien Rose」(これがまた見事なシャンソン!)、ピアノ弾き語りで始まる「Always Remember Us This Way」、朗々と歌い上げる「Is That Alright?」、ラストに流れる「I'll Never Love Again」では故ホイットニー・ヒューストンを思い起こさせるメロディラインと歌唱法を聴かせてくれたりと正に名曲のオンパレードで、おりじなるサウンドトラックアルバムの方も大ヒットしているそうです。

世界各国での賞賛ぶりから比べると同時期に公開されていた「ボヘミアンラプソディ」の方に話題性を奪われてしまったのか今ひとつ日本では盛り上がりに欠けていたようですが、こちらも是非観て頂きたい作品です。この映画はミュージカル映画ではありませんが、「ラ・ラ・ランド」「マンマ・ミーア!」など音楽を主体とした映画が好きな方には間違いなく薦められる一本だと思います。

P.S. 劇中の楽曲がほんとに良かったので結局サントラアルバムの方も買ってしまいました。「I'll Never Love Again」の拡張版も入っていますよ。