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TREK FX 3 Disc のサドルを Bontrager「Verse Elite Bike Saddle」に交換してみました

クロスバイクで遠出をする時にはだいたい KAPELMUUR のパッド入りズボン を履いていくか、パッド入りインナー をズボンの下に履いて出掛けているのですが、さすがに走行距離が 50km を越えた辺りからお尻の痛みが無視出来なくなってきます。そこで、TREK のクロスバイク「FX 3 Disc(2021)」のサドルを、購入時に取り付けられていたものから Bontrager の「Verse Elite Bike Saddle 」という製品に思い切って買い換えてみることにしました。

「サドル沼」という言葉があるそうなのですが、自分に合ったサドルを見つけるのはなかなか至難の業なのだそうです。その点、Bontrager の製品であれば、万が一買ったサドルが合わなかったとしても「30日満足保証」というプログラムが用意されていて、購入後 30日以内なら購入時のレシート(または領収書)と一緒にショップに持っていくことで返品または交換することが可能なのですよね。

Bontrager の製品は通販で購入する事は出来ないので TREK の直営店やコンセプトショップ、またはワイズロード(こちらも販売は対面のみになります)などで購入するしか入手する手立てが無いという欠点はありますが、サドルのように実際に使ってみないことには自分に合うか合わないか分からないような製品を購入する場合にはこの「30日満足保証」プログラムは非常に魅力的です。


■ Bontrager のサドルの選び方

TREK(Bontrager) のサドルはバイクの乗車姿勢の違いによって 1~5 の 5段階に商品ラインナップが分かれています。「正しいサドルの選び方」というページではそれぞれの乗車姿勢に推奨されるサドルが以下の様に分類されていました。

乗車姿勢 1 トライアスロン・タイムトライアル Aeolus Pro/Elite/Comp、Hilo Pro/Comp
乗車姿勢 2 レース Aeolus Pro/Elite/Comp、Hilo Pro/Comp
乗車姿勢 3 パフォーマンス Verse Pro/Elite/Comp、Arvada Pro/Elite/Comp
乗車姿勢 4 フィットネス Commuter Fluid、Commuter Comp
Sport(Men、Women)
乗車姿勢 5 コンフォート Boulevard Fluid、Sport(Men、Women)
Urban、Retro Textile

FX 3 Disc の場合は乗車姿勢 3~5 に該当するようです。ただ、表面が柔らかかったりゲルクッションが入っていたら長距離を乗ってもお尻が痛くならないかというと、そうとも言えないところがサドル選びの難しいところ。私個人的にはクッション性よりもむしろサドルの幅が坐骨の位置に合っているかどうかの方がよほど重要なんじゃないかと思います。

同じサドルでも複数の幅がバリエーションとして用意されているものがあります。少なくとも TREK の直営店には座るだけで簡単に坐骨の幅を測定することのできるツールが用意されているはずなので、まずはお店の人にサドルの幅を測定させて欲しいと聞いてみることをお勧めします。私の場合はこれでサドルの幅は 145mm が良さそうだという事が分かりました。

■ Bontrager Verse Elite Bike Saddle

TREK のクロスバイク FX 3 Disc(2021)の仕様 に拠ると、購入時に付いていたサドルは「Bontrager H1」という製品だった模様。調べてみたところ、「Bontrager Nebula H1」が正確な名称のようです。既に販売は終了されラインナップからも消えていますが、寸法が 170x250mm でサドルレールはスチール製です。中央に溝はありますが所謂 ” 穴あきサドル ” ではなく、お尻の当たる部分には厚めのクッション材が入っています。

今回私が購入した Bontrager の「Verseシリーズ」のサドルが登場したのは 2020年の9月頃。お店で取付をお願いしても良かったのですが、自分でやってみたかったので持ち帰って挑戦してみる事にしました。

Verse Elite サドルレールの種類と座面の堅さによって、カーボンレールを採用した最も軽量の ” Pro ”、オーステナイト製のレールが採用され快適性を高めるフォームパッドが追加された ” Elite ”、ある程度のクッション性も確保されたスチールレールの ” Comp ” の 3つのグレードに分かれており、更にそれぞれのモデルでサドルの幅を 135/145/155/165 mm の 4種類の中から選ぶ事が可能です。
その中で私が購入したのは「Verse Elite」の 145mm のモデル。サドルレールに使われている ” オーステナイト ” はステンレスの 1種で、軟らかくて粘り強く錆に強いという特性を持っているそうです。中空チタン製のレールよりも軽量で強さ、堅さに優れているそうですよ。

Elite / Comp のモデルならカーボンレールではないのでさほど取り付けに神経を使う必要も無かろうという事で自分で取り付けることにしましたが、カーボンレールのサドルに交換するのならまずショップの方に相談してみることを強くお勧めします。シートポストの ” ヤグラ ” もカーボンレール対応のものに交換が必要ですし、カーボン製品は締め付けすぎてパキッとやってしまわないようトルク管理も必須です。締め付け時には必ずトルクレンチを使用して下さい。

Verse Elite-1 Verse Elite-2


「Verse Elite」は最近流行の(?)サドル前端から後端までが左右に分かれたフルカットアウトを軽く丈夫な構造と組み合わされた作りになっています。最新の生体力学研究や装置を利用した ” inForm ” デザインを採用しており、オンロード・オフロード両方で快適さとパワーを向上させるのだとか。

Verse Elite-3 Verse Elite-4


クランプ部が広げられた長めのレールが採用されており、サドルポジションの調節幅がワイドになっています。レール寸法はラウンド型の 7x7mm と極一般的な形状。

Verse Elite-4 Verse Elite-5


” F-24 ” というカバー素材の素性はよく分かりませんが、非常に触り心地・座り心地の良いサドルです。サドル後端には Bontrager の Flare テールライトなどをマウントすることの出来る「Blendr システムマウント」が取り付けられていました。不要であればアーレンキーで簡単に取り外すことも可能ですが、シートポストに取り付けるよりも車のドライバーの視線に近くなるので、被視認性はかなり良くなるだろうと思われます。Bontrager のライトにしか対応しないのが残念ですが。

■ サドル交換に挑戦!

事前記録 まずは FX 3 Disc に最初から付いていた「Nebula H1」サドルを取り外します。・・・なのですが、その前にどのように取り付けられているかの観察と、現状の取付位置を写真に撮って残しておくことにしました。こうしておけば交換した後のポジション調整が若干楽になります(笑)。まあシート形状やサドルレールの長さが違うのでいずれにせよ調整は必要なんですけどね。
ヤグラ サドルを固定するヤグラにはいくつかのパターンがあるようですが、FX 3 Disc のヤグラはボルト 2本で固定する方式でした。

サドルの取外しですが、ヤグラを分解してしまわなくてもボルトを緩めるだけで可能だったのですね・・・。知らずにバラしてしまったので、後で組み立てるときにちょっと手間取りました。
アーレンキーは 5mm のものが適合しました。サドル取付の構造としては、サドルレールをヤグラの上下のパーツで挟み込んで固定する構造になっており、レールの範囲内で前後にポジション調節が可能です。


取り外した「Nebula H1」と「Verse Elite」を比べてみました。145mm と 155mm でサドルの幅が違うのはいいとしてもかなり形状に違いが見られますね。パッドの量は明らかに「Nebula H1」の方が多いようでしたが、「Verse Elite」のサドルの触り心地を始めとした質感は非常に良かったです。

Verse Elite-上面Nebula H1-上面 Verse Elite-下面Nebula H1-下面


サドルレールの長さは「Verse Elite」の方がかなり長くなっていました。Blendr システムに対応したリアライトは持っていないので、せっかくですがマウントパーツは外しておくことにします。

Verse Elite 重量 Nebula H1 重量


重量を比べてみました。左が「Verse Elite」、右が「Nebula H1」です。「Verse Elite」の方は Blendr アダプターが付いたままの状態で量っています。後で Blendr アダプターのみを量ってみたところ、取り付けボトル込みで約 12.3g でしたので、サドルは実質 240g くらいですね(幅 145mm のサドルです)。

「Verse Elite」に交換すると少し軽くなることは確かですが、私の場合は他に色々と余計なパーツを取り付けているので、重量の軽減に関してはまあ誤差レベルですね(苦笑)。

交換-1 交換-2


サドルを「Nebula H1」から「Verse Elite」に交換し、5mm のアーレンキーで固定します。ヤグラの 2本のボルトの締め付け具合を調整することで、サドルの取付角度を変えることが可能です。

一応サドルは水平にして取り付けるのが基本らしいですが、緩めに仮組みした状態で実際にサドルに跨がってみて自分に合うよう微調整した方がいいですね。私の場合は若干先端を下げた方が座り心地がいいようでした。水平にしたい場合はスマホの水準器アプリを使うと良いでしょう。サドルの位置と角度が定まったら 2本のボルトを均等に締め付けて取り付け完了です。

走行テスト

サドルを「Verse Elite」に交換してから 50km ほど走りに出てみましたが、うまくフィットしたのかお尻の痛みはこれまでよりかなり改善されたようです。やはりサドルは一概にクッションが多かったり柔らかければいいというわけでもないのですね。これならもっと距離を伸ばしても大丈夫でしょう。

通販はいいものを安く手に入れることができますが、サドルは本当に使ってみないと自分に合うかどうか分かりませんからね。通販で一旦取り付けたサドルを返品・交換するといったことはなかなか難しいと思いますが、実際に試した後でも返品・交換可能な Bontrager 製品の「30日満足保証」プログラムの存在は非常に心強く感じました。幸い今回は返品したりせずに済みそうですけどね。

サドルの交換も終わったことですし、暑くなる前に小野まで行ってこようと走りやすそうな道を探しています。ただ、最近は天候が安定しないのですよね・・・。このまま梅雨に入ったりしないことを祈ります。