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INPEX(旧 国際石油開発帝石 東証プライム市場・証券コード 1605)からの株主優待が届きました

INPEX(東証プライム市場・証券コード 1605)から株主優待のクオカードが届きました。「INPEX」というよりも「国際石油開発帝石株式会社」と聞いた方が分かりやすい方も居るでしょう。海外での事業活動を通じて広く浸透していた会社名に合わせる形で、2021年4月1日を以て「国際石油開発帝石株式会社」から「株式会社 INPEX」に社名変更されました。私としては漢字のみの以前の社名も硬派な感じが伝わってきて好きだったのですけどね・・・。

INPEX 株主優待 2023

今年は、日本三大花火の 1つ「長岡まつり大花火大会」で「正三尺玉」が打ち上げられているシーンの QUOカードを頂きました。新潟に INPEX の LNG基地がある関係ですね。1000円の QUOカードには海上油田基地、2000円にはアブダビの油田、3000円にはが直江津の LNG基地がデザインされていたようです。デザインにバリエーションがあると他のものも欲しくなってしまいますね(笑)。

INPEX の株主優待制度は 2019年10月に新設されました。最近は株主の公平性の観点から配当を重視する方向に方針転換して株主優待を廃止してしまう企業も多い(トラスコ中山 の様に株主数増加による負担増を理由とした場合もありますが)中で、INPEX の様な歴史ある会社が株主優待を新設するというのには正直驚きました。企業同士の株式の持ち合いがしにくくなってきているので少しでも長期安定株主を増やしたいということなのでしょうか。

株主優待の内容は、所有株式数と保有継続期間によって以下の様に異なった内容となります。尚、長期優待の判定は、2019年12月31日以降の権利日から判定が開始されました。それ以前から国際石油開発帝石の株主であったとしてもそれらの期間は保有継続期間としてカウントされません。

所有株式数 / 保有期間 1年以上 2年未満 2年以上 3年未満   3年以上  
400株以上 800株未満 1,000円分 2,000円分 3,000円分
800株以上 2,000円分 3,000円分 5,000円分

保有株式数が「400株」「800株」という中途半端なところに線引きがあるのは、2013年に 1:4 の株式分割を行っていることと関係があるのでしょう。400株以上の株式保有者のみを対象としているのは長年株式を持ち続けていた方への配慮といったところでしょうか。また、長期で株式を保有してくれる方のみを対象としているため、株式保有継続期間が 1年未満の株主は所有株式数の多寡にかかわらず株主優待の対象とはなりません。

INPEX の株主優待は、決算期末日(12/31)および第 2四半期末日(6/30)の時点で作成される株主名簿に、普通株式 400株以上を所有している株主として同一の株主番号で 3回連続して載った場合に「保有期間 1年以上 2年未満」、5回連続して載った場合には「2年以上 3年未満」、7回以上連続して記載された場合は「3年以上」としてカウントされます。

相続・贈与・婚姻・転居などによって名義人の住所や氏名に変更があった場合や、貸株サービスの利用により株式の名義が変わった場合などに株主番号が変更される場合があります。このような場合は長期保有者と見做されない事があるので注意して下さい。株式移管によって証券会社を変更した場合や、株式の保管を一般口座から NISA口座に切り替えた場合、保有株式を全て売却した後に基準日までにまた買い戻した場合などにも要注意です。

また、応募者の中から抽選で 80名程度ではありますが、新潟にある「直江津 LNG基地」の施設見学会にも参加することが可能です。まあこちらはちょっと私には遠すぎて行けませんけどね・・・。プラントの内部に入ることの出来る機会なんてまず無いので、近ければ是非参加してみたいところですが・・・。

■ 株式会社 INPEX について

「INPEX(旧 国際石油開発帝石)」は、石油・天然ガス、その他鉱物資源の調査・探鉱・開発・生産・販売などを行っています。1941年に半官半民の石油上流専業会社として「帝国石油」が発足。翌年「日本石油」など 4社の石油鉱業部門を譲り受け、1945年までに「大日本石油鉱業」など 4社を統合して我が国の石油開発に関わる資産・人員を結集した会社となります。

終戦後は台湾・樺太などの海外資産の多くを失い、国内油田の衰退、余剰人員問題、労働争議など多難な時代を迎えましたが、1950年に民間会社として新たなスタート。その後も国内ガス田開発の投資が嵩み 1963年には経営危機を迎えたこともありましたが、1974年には海外での油田生産開始により累積損失を一掃。2001年に「国際石油開発」と社名を改め、2004年には「ジャパン石油開発」を完全子会社化、2008年に「国際石油開発」と「帝国石油」が経営統合して「国際石油開発帝石(現在の INPEX)」となり、原油と天然ガスのバランスの取れたポートフォリオを有する国際的な企業が誕生しました。

エネルギーの安定供給という使命を持つ国策会社の流れを汲んでいるため、所謂「黄金株(1株でも決議に拒否権を持つ)」と呼ばれている「甲種類株式」が経済産業大臣に割り当てられており、筆頭株主は経済産業大臣となっています。

世界各地に油田・ガス田の権益を持ち、自身がオペレーターともなって事業を行っているため、当然ながら原油・天然ガス市況の影響を大きく受けます。2020年 4月に WTI 原油先物価格がマイナス 40ドル台という前代未聞の価格を付けた頃には一体どうなってしまうのかと思いましたが、その後は相場の回復とともに業績も復調。2023年12月期は、前年度よりも原油及び天然ガス価格が落ち着いたことから連結売上高 2兆1645億円、経常利益 1兆2534億円となっています。

長年停滞していた株価は昨年夏頃からようやく上昇し始めましたが、2008年に記録した上場来高値の 3600円(株式分割後の価格で換算)には未だ届いていません。イクシスLNGプロジェクトでは日本企業初のオペーレーター(事業主体)を務めており、他にも多数有望なプロジェクトを抱えているものの、未だに PBR 0.7倍程度と割安な状態から抜け出られずにいます。東証が PBR 1倍割れの企業に対して改善策の提示を要求するようになったことをきっかけに多くの企業でも対策が発表されているので、今後自社株買いや更なる増配なども期待出来るかも知れません。事業の性質上内部留保は多めに取らざるを得ませんけどね。

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■ 過去に頂いた INPEX の QUOカード

ここからは過年度に頂いた株主優待の QUOカードをご紹介しておきます。毎年違ったデザインで送られてくるようですね。

INPEX優待2022INPEX優待2021

2022年12月期分は「スナネコ」でした。原油を生産している UAE(アラブ首長国連邦)に棲息する希少種なのだそうです。2021年12月期は、「長澤樹(ながさわいつき)」さんという女優さんが絵柄になったもの。この年の INPEX のイメージキャラクターを務められていたそうです。

INPEX優待 2020INPEX優待 2019

左は 2020年12月期の、右は 2019年12月期の株主優待として送られてきたものです。株主優待制度新設の特例として、2019年は INPEX の株主優待制度が新設された年で、本来であれば継続保有の対象外とされるところですが、この年に限って 400株以上保有していた株主が「1年以上 2年未満」継続して保有していたと見做されて送られてきました。「INPEX」の株式については今のところ長期保有継続方針です。まあこの先どうなるかは分かりませんけどね・・・。