キノコ生産大手のホクト(東証プライム市場 証券コード 1379)から今年の株主優待が届きました。毎年楽しみにしているものの一つです。株主優待の権利日は 3月末日で、普通株式 100株(1単元)以上の保有者に権利が付与されます。株主優待品は選択制になっており、株主総会の後に送られてくる申込書(6月下旬頃)で 3種類の中から 1点を選ぶ形になっています。保有継続年数や、所有株式数の多寡による優待内容の差異はありません。
株主優待品の内容は、” Cセット ” の一部が「いためのこ」という調味料から「スープの素」に変わっているだけで、前年のものとほぼ同じでした。
A | 健康セット | 生アガリクス100%エキスx1本 梅香るアガリクスエキスx1本 ヤマブシタケ「記憶の素」x7日分 ホクトの青汁x1袋(30包入) |
B | レトルトセット | ホクトの霜降りひらたけ まるごと使った菌活・贅沢カレーx1個 ミートソースx1個 信州産マイタケポタージュ~豆乳仕立てx1個 信州産きのこを味わう具沢山スープ~トマト仕立てx1個 炊き込みご飯の素(3合用)x1個 |
C | きのこ・レトルトセット | きのこx2パック ホクトの霜降りひらたけ まるごと使った菌活・贅沢カレーx1個 信州産きのこを味わう具沢山スープ~トマト仕立てx1個 炊き込みご飯の素(3合用)x1個 スープの素(3種類) |
私は健康食品というものには一切興味が無いので、今年も生のきのこが入った「Cコース」一択です。
到着は 10月30日でした。今年も可愛いゆるキャラ(?)が描かれた箱で送られて来ました。
きのこは今年も「霜降りひらたけ」と「エリンギ」の 2点。レシピや通販の案内なども入っています。
こちらはレトルト食品。この炊き込みご飯の素は結構美味しいですよ。それにしても今年はスープ系が 4点か・・・。正直スープよりカレーがもう 1箱あると嬉しいのですが・・・。
「霜降りヒラタケ」をまだ食べたことが無いという方は、是非一度買って食べてみて下さい。非常に良い出汁がたっぷり出てくるので、ホイル焼きにしてもいいですし、パスタの具材、煮物等色んな食べ方が楽しめます。以前に株主優待として「霜降りヒラタケ」を頂いて味を知って以来すっかり気に入ってしまい、スーパーで見かけたら時折購入するようになりました。
ホクトは国内キノコ生産の最大手です。ブナシメジ(ブナピー含む)・エリンギ・マイタケや数年前に新開発した霜降りヒラタケなどの生産のほか、椎茸の生産にも進出しています。他にもレトルト食品や健康食品の製造・販売も手がけており、海外展開にも積極的で米国や台湾・マレーシアなどでも生産しています。2019年秋に長野を襲った台風によって主力工場の 1つと研究開発施設が大規模な浸水被害に見舞われましたが、翌年6月中旬には出荷を再開し、その後もキノコの生産量は順調に伸びているようです。
2024年3月期は、原材料価格やエネルギーコストなどが増大する中コスト削減を推し進め、衛生管理を徹底してキノコの品質向上と安定栽培に務めたことや生産調整の功などから国内のきのこの価格は安定的に推移したようです。一方、海外事業は米国では堅調だったものの台湾・マレーシアでは苦戦が続いている模様。2023年3月期の赤字からは脱却したものの、今期についても引き続きコストの上昇圧力などが続くと予想され、減益になる見通しを出しています。
株価的には正直冴えない状態が続いていますね・・・。更にここに来て長野にある「上田第一きのこセンター」のブナシメジ工場で出荷作業などを行っていた作業棟が全焼してしまう事故が発生しました。あまり報道では触れられていませんが、どうやら屋上に設置していた太陽光パネルが消火作業の妨げになったらしく、消火までに 43時間も掛かってしまったようです。当然保険には加入しているでしょうし、幸いにも人的被害は無かったようですが、当面は出荷にも影響しそうで気懸かりですね・・・。
それはともかく、ホクトの株主優待は実際に自社の商品を株主に味わって知ってもらうという、個人投資家に向けた株主優待品としては最も効果的であろう内容になっていて好感が持てます。
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こちらは 2023年3月期の株主優待として頂いた品々です。いつも通り 3つのコースの中から 1つを選択して申し込む形式でした。以下は「Cコース」の株主優待品の内容です。
例年どおりユニークなキャラクターがプリントされた箱で送られて来ました。前年からカレーが 1点減った代わりに「きのこを味わう具沢山スープ」がセットに入り、更に「いためのこ」というホクトの新商品が加わりました。
きのこはエリンギと「霜降りひらたけ」の 2種類。どちらもプリップリで見るからに美味しそうです。「いためのこ」は、「ピリ辛かつお」「ヤンニョム」「ガーリック」の 3種類 6食分が入っていました。
「いためのこ」の使い方は非常に簡単で、キノコや野菜を炒めて「いためのこ」を振りかけ、フライパンを煽って混ぜるだけと書かれていました。が、味の濃さにばらつきが出る事があるので、ドサッと掛けてしまわないよう満遍なく振りかけるようにした方が良さそうです。お味はまずまず。忙しい時に 1品増やしたり、お酒のおつまみをササッと作ったりするのにも悪くないと思います。
こちらは 2022年3月期の株主優待で頂いた品の内容紹介となります。3つのコースの中から 1つを選択する形式なのはこれまでと変わっていません。この年も「Cコース」のレトルト製品とキノコのセットを申し込んでみました。
いつも通り味のある外箱で送られて来ました(笑)。キノコは前年と同じ「霜降りひらたけ」と「エリンギ」の 2種類です。前年分からレトルトカレーが 1つ減った代わりに炊き込みご飯の素が 3合用に戻っていました。この炊き込みご飯が非常に美味しかったので私的には嬉しい変更。キノコを使ったレシピ集と優待販売(通販)の案内などが入っているのはいつも通りです。
この年は追加で図書カードも頂くことができました。こちらはホクトの株主優待というわけではありませんが、株主総会の議決権行使をスマホなどで行い、追加のアンケートに答えたら抽選で何人かに当たるというアレです。当選すると登録したアドレスに景品の送付先を入力するようメールが送られてきます。ちょくちょく見かけていましたが、初めて当たりましたよ(笑)。
こちらは 2021年3月期の株主優待で頂いた品の内容になります。毎年恒例、3つのコースの中から 1つを選択する形でした。カレーは食事を作るのが面倒な時の非常食(?)としてストックしておきたかったので、いつも通り「Cコース」のレトルトカレーとキノコのセットを申し込んでみました。キノコはここ最近定番となっている「霜降りひらたけ」と「エリンギ」の 2種類です。
レトルトカレーが 1つ増えた代わりに炊き込みご飯の素が 3合用から 2合用になっていました。この炊き込みご飯は非常に美味しかったのでちょっと残念です。まあ調味料とキノコを足して好きな分量で炊けばいいだけですが・・・。他にキノコを使ったレシピ集と優待販売(通販)の案内などが入っているのはいつも通りでした。
2021年度は新型コロナ禍が続き、断続的に発出される緊急事態宣言の影響で外食関連は厳しい状況が続いたようですが、代わりに内食志向が継続したこともあってキノコの需要自体は堅調な推移をしたようです。ただ、概ね天候が良かったことから野菜の供給が潤沢となり、野菜相場全体が安値で推移した影響がキノコ価格も及んだようで、売上高は計画未達という状況が続いたようですね。
こちらは 2020年3月期分の株主優待リストの中から「きのこ・レトルトセット」の内容になります。3種類のリストの中から 1点を選択する形でした。
「きのこ・レトルトセット」の内容ですが、前年のエリンギ工場被災の影響で代打登場となったブナシメジに代わってまたエリンギが復活したようです。最近はきのこのパックにも QRコードが付いていて、読み取らせると生産者情報(生産地や工場からのメッセージなど)も見れるようになっているのですね。株主優待内容の写真を撮ろうとして気付きました(笑)。
2019年秋の台風の影響で、主力工場の 1つや研究開発施設が被災するなど大変な被害に見舞われましたが、2020年6月中旬には出荷を再開できるところにまで復旧しました。また、2019年 9月からは「一番採り 生どんこ」の商品名で新たに椎茸の出荷も始まりました。
2020年3月期については、新型コロナの影響から内食志向が強まったことや免疫力向上への関心の高まりなどからきのこ価格も堅調に推移し、業績も順調に推移したようです。2020年10月14日には三重県に新たな工場の建設を発表しています。
こちらは 2019年分の優待になります。3点のリストの中から 1点を選択する形でした。
前年と同じ「Cコース」のレトルトカレーとキノコのセットを申し込んだのですが、昨年のエリンギの代わりにブナシメジが入っていました。霜降りヒラタケは株主優待として頂いて食べてなかったら美味しさを知らないままだったでしょうね。
2019年はホクトにとっては大変な年となりました。台風 19号の影響で千曲川の堤防が決壊し、長野北部に甚大な被害が生じたニュースに衝撃を受けた方は多かったと思いますが、ホクトでもエリンギ生産工場の主力のひとつである「赤沼きのこセンター」が水没して生産中のエリンギが全滅してしまったという事が大きく報じられました。この工場以外にも、きのこ総合研究所シイタケ栽培技術研究棟と、子会社であるホクト産業(株)の豊野工場が浸水被害を受けたそうで、2020年2月の第3四半期決算に於いて 特別損失として約 24.6億円を計上しています。
この影響で優待品の内容がエリンギからブナシメジに変更になったのかどうかまでは分かりませんが、食品の生産に関わる設備なので流れ込んだ泥を掻き出した後も徹底的な洗浄と消毒などは必須でしたしょうし、復旧には相当な時間と費用が掛かることと思われましたが、連日復旧作業を進められた甲斐もあって 2020年の 6月頃から収穫と出荷を再開できるところまで漕ぎ着けられたようです。 大変な状況の中、迅速な復旧作業に当たられた方々には本当に頭の下がる思いです。
こちらは 2018年分の優待になります。下記から 1点を選択する形でした。内容としては 2017年のものとほぼ同じです。
A.健康セット(アガリクスエキス、青汁等の詰合せ)
B.レトルトセット(レトルトカレー、炊き込みご飯の素、ミートソースの詰合せ)
C.きのこ・レトルトセット(きのこ2種、レトルトカレー、炊き込みご飯の素詰合せ)
(申込をしなかった場合はBのレトルトセットが送られてきます。)
このような感じのユニークな専用の箱に入れて届けてくれます。どうでもいいですけどこのパッケージには「きのこ組」なるホクトのきのこのイメージキャラクターが描かれています。ちなみにャラクター達の名前や性格については「こちら」で紹介されています。いや、ほんとどうでもいいんですけどね(笑)。なにやら色々とグッズも発売されているようです。
私は健康食品というものが嫌いなのでアガリスクなどは興味すらありませんが、炊き込みご飯の素は美味しかったので買ってみてもいいかなとは思います。キノコの半分はパスタの具として使い、もう半分は炊き込みご飯の素に追加で投入しました。霜降りヒラタケはこれがまたほんとにいい出汁が出るんですよ。新たに生産を始めという椎茸なんかも入ってないかなと期待していたのですが、さすがにそれは叶いませんでした。
こちらは 2017年分の優待になります。前年までは各種キノコの詰め合わせのみでしたが、2017年は総会の頃に送られてくる申込書(6月頃)で下記から 1点を選択する形になりました。
中身は、
霜降りヒラタケ(約100g) x1パック
エリンギ(約100g) x1パック
キノコ入り炊き込みご飯の素 x1回分
キノコ入りカレー x2食分
(デュクセルソースとトマトソース
が1箱ずつ)
他にキノコを使ったレシピ集と優待販売(通販)の案内などが入っていました。
霜降りヒラタケはとりあえず味を確認してみたかったので、早速エリンギとシメジも併せてホイル焼きにしてみました。縦半分に切って芽を取り除いた後包丁の腹で軽く叩き潰したニンニク一片、適当な大きさに切って塩胡椒をした鶏もも肉とキノコ達にオリーブ油を振りかけ、軽く馴染ませてホイルに包んで焼くだけです。初めは魚用のグリルで焼こうとしたのですが、うちのコンロは頭がいいんだか悪いんだか勝手に火を落としたりするので温度が上がらないので諦めてオーブンレンジを使うことにしました。250度に余熱して 10分程放り込んだところキノコの水分が出ていい感じに蒸し焼きになりました。ホイルを開けるとホワッとキノコのいい香りが漂います。美味い!肉厚のヒラタケはとてもジューシーで酒の肴にももってこいです。そして残ったスープがまた旨みたっぷりで絶品でした。
霜降りヒラタケはパスタや中華餡を使った料理(焼きそばや八宝菜など)によく合うだろうなと思いました。存在感もあるのでフレンチのガルニなどにも使いやすいかも知れません。天ぷらなんかも良さそうです。
後日炊き込みご飯の素も使ってみました。炊き上がりの色が薄かったので味も薄味なのかと思いましたが、たっぷり入っているキノコの香りが口中で広がり、適度な歯ごたえもあってとても美味しく頂くことができました。追加で霜降りヒラタケを入れれば更にいい出汁がでて美味しくなりそうです。この炊き込みご飯の素も売っているのを見つけたらストックしておこうかと思います。