サブPC用に使っていた CENTURY社 の「BLACK PAWN」というキーボードが壊れて認識すらしなくなってしまったので、代わりのコンパクトなキーボードを探していました。一部のキーが反応しないとかチャタリングが起こるなんて生やさしい壊れ方では無く、USBで接続しても認識すらしない(Caps Lockキー横の LED だけが激しく明滅)状態でした。そこそこ気に入ってはいたのですけどね。
まあ今時ミニUSBコネクタでしたのでコネクタ周りの耐久性の不安はありましたし、繋いだ時に壊れたようなので過電流でも流れたのではないかと思います。CENTURY からは「BLACK QUEEN」という後継機種が出ていますが、Bluetooth には非対応で特に安いわけでもありませんし、ああいう壊れ方をしたばかりなのでここのキーボードはもういいかなと(苦笑)。
愛用している東プレの REALFORCEシリーズにも勿論コンパクトサイズのモデルは用意されているのですが、ファンクションキーが独立した列で用意されているため少しサイズ(奥行き)が大きいのと、やはり2万円を超えてくる価格はサブで使用頻度の少ないキーボードとして使うにはちょっと高すぎます。
また、現状東プレの REALFORCEシリーズには Bluetoothモデルが存在しないので、同じ「静電容量無接点方式」のキーボードを買うとなると PFUの「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID」などになってしまい、2万円台後半から3万ちょっと掛かってきます。
どうせならクラウドファンディングで手頃な価格でなにか面白そうなものは無いかと探していたところ、CAMPFIRE の machi-ya にて以下の「Keychron K1」というプロジェクトが見つかりました。
JIS規格に対応した Windows / Mac 兼用のコンパクトな 87キーとテンキーの付いた 104キーのキーボードで、ファンディング期間は 6月末まで、予定通りいけば発送は 9月の予定となっています。
セミオーダー式となっており、バックライトを白単色か RGBカラーか、キースイッチをクリック感の得られる「青軸」か静音性に優れた「赤軸」かを選択して組み合わせられる様になっています。
キースイッチには「Gateron」のスイッチを採用。2,000mAh のバッテリーを搭載しており、USB Type-C の有線接続と Bluetooth(3.0)接続の双方に対応しています。Bluetooth の方は 3つの機器まで切り替えて使えるようですね。Windows/Mac の他、iOS(iPad OS)や Android にも対応しているそうです。
実は「Keychron K1」は米国の KICKSTARTER でプロジェクトを成功させたあと既に製品化されており、米尼で購入可能(現在は品切れ中)になっています。また、後継機らしき「K6」なども販売されており、KICKSTARTER では「Keychron K8」というキースイッチの交換が可能な新しい製品のプロジェクトが走っています。(バッテリーが大きい分厚く重くなっていたりもするようですが。)
ただ、このコロナ禍の中で順調に新規のプロジェクトを進められるのか(加えて米国と中国の関係などもあります)、実績があるとは言えプロジェクト自体のリスクに加えて配送のリスクまではちょっと今の時期に取る気になれないということで参加は見送りました。日本までの送料に18ドル掛かりますしね。
また、KICKSTARTERのプロジェクトの方は当然ながら英語配列ですがこちらは日本語版ということで JISキーに対応していることと、米尼での販売価格と送料などを考慮してみても妥協出来る価格かなとと思います。万が一初期不良品に当たってしまったとしてもやり取りは格段に楽でしょうしね。
プロジェクト終了まで残り 1週間ちょっとになっています。ストレッチゴールの支援者 500人という目標もクリアできているので、キーキャップの引き抜き工具もオマケでついてくるようです。クラウドファンディングなので原則として一旦支援したらキャンセルすることはできませんが、コンパクトなキーボードを探している方は一考の価値もあると思いますよ。
私は 87キーのバックライトが白単色、青軸スイッチのモデルを申し込んでみました。発送予定はまだちょっと先ですが、無事製品が届きましたら改めてレビューしてみたいと思います。
先行して蔦屋系の「GREEN FUNDING」で 2月末まで資金調達されていた「Keychron K1」は当初予定されていた 4月の予定からはだいぶ遅れましたが、6月に入ってぼちぼち支援者の手元に届き始めているようです。まあコロナの影響で工場がストップしていたとのことなのでこれは致し方ないでしょう。
ただ、実際に手にした方の中でいくつかの不具合を訴えておられる方が見受けられ、ちょっと気になったので CAMPFIRE のプロジェクト主催者の方に何点か問い合わせてみました。
問い合わせたのは以下の点について。
1. 日本語と英語のモード切替が正常に出来ないとの指摘について。
2. ファンクションキーとマルチメディアキーの切替ができないという指摘について。
3. 一部の交換用キーの爪折れがあるとの指摘。
4. GREEN FUNDING の案件の主催者だった「TS TRADE」さんと今回の案件の主催者である「ネクス
トキューブ」さんの関係について。
夜中に問い合わせたのですが、翌日の午前中には回答を頂けました。レスポンスが早いのはいいですね。回答の内容としては、不具合の把握は出来ておりメーカーでのソフトの再確認作業中、ロットの中で不具合が出てしまうことはある、machi-ya での発送品については対策されたものを届けられる予定でメーカーと十分調整するといったものでした。また、「TS TRADE」さんとは共同事業者みたいなもの(この辺り少し曖昧な感じではぐらかされました)とのことです。
爪折れの件に関しては工業製品なのである程度は運のようなものでしょう。まあ出荷前の検品はしっかりお願いしたいものですが。キー入力の不具合についてもとりあえずは対策中のようなので一安心ですかね。期待しつつ到着を待ちたいと思います。
(2020.6.23)
machi-ya のサイトに日本語版のサンプル画像が上がっていました。メディアの露出が多かったからか 1,200万円超も集まったそうです。machi-ya もクラウドファンディングサイトとしてはかなり手数料が高い方だと思いますが GIZMODE などでプロジェクトの宣伝を行ってくれるそうなので、ここで募集を掛けたのは成功だったようですね。
なかなか良さげな感じで届くのが楽しみです。
(2020.7.10)
本来発送が始まっているべき 9月に入ってから突然の延期報告があってからもズルズルと発送が伸びていましたが、ようやく国内に入ってきて税関検査の段階にまで来たようです。懸念されていたいくつかの不具合の方は既に GREEN FUNDING での出資者に対してはファームウェアアップデートが提供されて解消しているようなので、machi-ya のプロジェクトの出資者には修正済みのものが届きそうです。
10月29日付けの報告では「やっとここまでという感じですが、もうしばらくお待ちくださいませ。」などと書かれていますが、こちらの台詞ですよね、これ・・・。クラウドファンディングではスケジュールの遅延がちょくちょくあるものだと理解はしていますが、なかなかにヤキモキさせてくれました。
(2020.10.29)