まだまだ映画館での興業も続いていた日本では BD の発売やネット配信開始に関する情報が全く出ていなかったので当分先のことかとも思っていましたが、4月17日に発売・配信開始予定ということで唐突な予約が始まりました。17日になったのは、クィーンが 1975年の 4月17日に初来日した事を記念してこの日が「クィーンの日」とされていたからなのだそうです。実は私、そのような記念日が出来ていることすら知りませんでした(汗)。まあ記念日として制定されたのは 2015年(来日 40周年記念に作ったらしい)なのだそうですが。
私が Queen と出会ったのは中学生だった頃でした。ちょうど洋楽なんかを聴き始めて間もない頃で、当時の友人が勧めてくれたのがきっかけでした。映画のタイトルにもなっている「Bohemian Rhapsody」は長い曲だった為か、FMラジオなどで曲が流されてもほとんどの場合後半の曲調がガラッと変わる辺りでフェードアウトされてしまっていたことを覚えています。最後がまた正気に戻ったかのような物悲しくも美しい終わり方なのにね・・・。
今でもあちこちで流されている「We Will Rock You」「We Are the Champions」などの皆で一体になることの出来る曲や「Don't Stop Me Now」「The Show Must Go On」「Radio Ga Ga」など好きな曲はいくらでもありますが、4人のメンバー全員が作曲出来たということもあって多様性が本当に凄いですね。これまでも何度も日本でブームを巻き起こしてきたバンドですが、今まで知らなかった方や新しい世代の方にも映画をきっかけに新たに知って頂くことができて一ファンとしても嬉しい限りです。
さて、冒頭で触れたとおり、既に各店で様々な特典が付いたものや 4K 版などの予約が始まっていたわけですが、私は iTunes Store で配信版を購入することにしました。と言いますのも、iTunes Storeで購入した場合 Tシャツやポスターなどの物理的な特典こそ付きませんが、Apple TV 4K を持っていればたった 2,500円で 4K 映像版に Dolby Atmos 音声という豪華仕様で楽しめてしまうからです。4K UHD 版はディスクで買うと通常版ですら倍以上の価格になってしまいますし(そもそも UHD BD を再生できる機器を持っていません)、iTunes Extra として特典映像も付いています。買切り型の配信版も Amazon や PlayStation Video、Google Play など色々なところで購入することができますが、現状日本で 4K+Dolby Atmos という環境で視聴することができるのは Apple TV 4K くらいじゃないかなと思います(違っていたらごめんなさい)。
映画と同様、下のリンクのサウンドトラックアルバムも 1985年の Live Aid で披露された 5曲の音源も収録されていてかなりの人気になっているようですね。
特典 Tシャツや BD/DVD のディスクが必要な方は店舗で予約するのがよいでしょう。他にもポストカードやポスター、タンクトップなど店舗によって様々な特典が用意されているようです。
配信版の内容ですが、映画本編以外の iTunes Extra による特典映像は、
☆ スペシャル映像特典
■ 「ボヘミアン・ラプソディ」製作秘話(5分49秒)
☆ 製作の裏側
■ “ライヴ・エイド” パフォーマンス映像(未公開映像込みの完全版:21分55秒)
■ ラミ・マレック:フレディになるまで(16分13秒)
■ よみがえるレガシー(21分44秒)
■ “ライヴ・エイド”をもう一度(19分56秒)
☆ オリジナル劇場予告編集(3種)
と盛りだくさんの内容でした。BD版の特典映像と同じ内容に製作秘話が追加された形ですね。
伝記映画を成功させるのはとても難しいだろうと思います。特にミュージシャンの伝記映画となる場合は 2時間ちょっとという時間的制約の中で元から居るファン層を納得させるものでなければなりませんし、今まで知らなかった人達にもすんなり受け入れられる内容でなくてはいけません。その点、この映画の出来がいかに傑出しているかは全世界での興行成績と評判の高さから言うまでもありませんが、特に主演のラミ・マレックの歩き方、マイクパフォーマンスなどの「なりきり」が完璧すぎてフレディがそこに居るとしか思えませんでした。歌声についてもフレディの音源が主にに使われていたそうですが、一部で使われていたというカナダ出身のマーク・マーテルの再現度がまた凄い!
マーク・マーテルのカヴァーについては YouTube に色々動画が上がっているので興味を惹かれた方は探してみて下さい。驚かざるを得ないはずです。
本作をきっかけに新たに若い世代のファンも随分増えたそうです。ジェネレーション・ギャップを感じさせない音楽の素晴らしさを改めて教えてくれた素晴らしい映画でした。1人でも多くの方に観て頂きたい作品ですね。この機会にホームシアター環境も整えてしまいましょう(笑)!