タブレットはスマホと共に私たちの日々の生活を変えた画期的なガジェットです。日本では 2023年3月の時点で iPad OS を搭載した iPadシリーズが 50.2% のシェアを抑えており、Android OS を搭載したタブレットが 26.3%、Windows を搭載したタブレットの 23.5% と続いているようです(MM総研調べ)。
Androidタブレットは、Google、サムスン、NEC、Lenovo など多くのメーカーから発売されており、派生OS の Fire OS を搭載した Amzon の Fireタブレットや、今回レビューする ColorOS を搭載した OPPO の製品など、数多くの機種がひしめき合っています。GMS(Google Mobile Service)に対応していない HUAWEI や Xiaomi のタブレットも Androidベースではありますが、アプリストアの「Google Play」が使えないので日本で使用するには難があります。
そんな中、2023年10月に一般販売が始まった OPPO の新型タブレット「OPPO Pad 2」を試用させて頂く機会を得ましたので、使い心地などをリポートしておく事とします。
本記事を執筆するにあたり、株式会社ファンコミュニケーションズ様よりレビュー記事作成のため「OPPO Pad 2」及び「OPPO Pencil」の貸出をして頂いております。公平・公正な観点から記事を執筆するよう心 掛けておりますが、ご留意頂いた上でお読み下さいますようお願い申し上げます。
【 PR 】
OPPO の製品を触るのは、同社の Androidスマホ「OPPO Reno A」を使って以来となるので非常に楽しみです。それでは早速レビューしていくこととしましょう。
■ 「OPPO」について
「OPPO」は、2004年に中国の広東省で設立されました。当初はフィーチャーフォンの製造・販売をしていましたが、後にスマホ市場に参入。レオナルド・ディカプリオを広告に起用するなど思い切った戦略で一気に知名度を高め、今では 60カ国以上の国と地域でスマホや IoT機器を販売しています。2023年には中国のスマホ市場で 1位、世界でも第 4位に着け、8.8% のシェアを持つに到っているようです。
既に撤退してしまいましたが、OPPO ブランドの AV機器事業を行っていた「OPPO Digital」の製品も非常に高い評価を受けていました。高音質DAC の「Sonica DAC」や Blu-ray Disc の再生にも対応したユニバーサルプレーヤーの「UDP-205」などの生産終了を惜しむ声が数多く上がっていた事を覚えています。さすがに価格が高すぎて私は「UDP-205」などには手を出すことが出来ませんでしたが、中古品にもかかわらず今でもなお販売時の価格以上で取引されていることもあるようなのは驚きですね。
日本では 2017年に「オウガ・ジャパン」を設立し、翌 2018年に「R11s」を引き下げて日本のスマホ市場に参入してきました。以来、低価格帯の「A シリーズ」、価格を抑えて多くの機能を盛り込んだ「Reno シリーズ」、ハイエンドモデルの「Find シリーズ」を軸に確実にシェアを伸ばし、2022年には日本でも SIMフリーの Androidスマホ販売台数シェアで 1位となったそうです。
現在は、スマホの他にスマートウォッチや Bluetoothイヤホン、そして今回レビューさせていただく Androidタブレットなども製造・販売しています。また、日本で使っている方はあまり見かけないかと思いますが、傘下に「OnePlus」や「Realme」というスマホメーカーも抱えています。
■ 「OPPO Pad 2」のスペックを iPad と比べてみる
それではまずは、「OPPO Pad 2」のスペックを確認しておくことにしましょう。恐らく競合機種として意識しているのであろう Apple の iPad(第10世代)と、私が現在使っている 11インチ iPad Pro(第3世代)とも比較してみます。
機種 | OPPO Pad 2 | iPad (第10世代) |
iPad Pro 11 inch (第3世代) |
---|---|---|---|
ストレージ容量 | 256GB | 64GB / 256GB | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
OS | ColorOS | iPad OS | iPad OS |
SoC | MediaTek Dimensity 9000 | A14 Bionic | Apple M1 |
RAM | 8 GB | 4 GB | 8 GB (記憶域 128GB/256GB/512GBモデル) 16GB(記憶域 1TB/2TBモデル) |
ディスプレイ | LCD(LTPS) 2,800x2,000 pixel 296 ppi 500ニト リフレッシュレート 144Hz |
Liquid Retina(IPS) 2,360x1,640 pixel 264 ppi 最大 500ニト リフレッシュレート 60Hz |
Liquid Retina(IPS) 2,388x1,668 pixel 264 ppi 最大 600ニト リフレッシュレート 120Hz |
カメラ | 前面 800 万画素 背面 1300 万画素 |
前面 1200 万画素 背面 1200 万画素 |
前面 1200 万画素 背面 1200 万画素 |
スピーカー | 4箇所(Dolby Atmos) | 4箇所(Dolby Atmos) | 4箇所(Dolby Atmos) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 (802.11 a/b/g/n/ac/ax) |
Wi-Fi 6 最大 1.2Gbps (802.11 a/b/g/n/ac/ax) |
Wi-Fi 6 最大 1.2Gbps (802.11 a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 |
Bluetooth Codec | SBC,AAC,aptX,aptX HD,LDAC | SBC、AAC | SBC、AAC |
バッテリー容量 | 9,510 mAh (36.99 Wh) |
7,730 mAh (28.6 Wh) |
7,743 mAh (28.65 Wh) |
生体認証 | 顔認証 | Touch ID | Face ID |
LiDARスキャナ | ー | ー | ○ |
コネクタ | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C(Thunderbolt / USB4 対応) Smart Connector |
スタイラスペン | OPPO Pencil | Apple Pencil (第1世代、USB-C) |
Apple Pencil 2 |
サイズ (mm) | 約 259x190x6.6 | 248.6x179.5x7 | 247.6x178.5x5.9 |
重量 | 約 552 g | 477 g | 466 g |
発売開始 | 2023年10月20日 | 2022年10月26日 | 2021年5月21日 |
OPPO Pad 2 には単体で通信可能なセルラーモデルは用意されていないようですが、iPad の Wi-Fi専用モデルでは省かれていた衛星測位モジュールが搭載されているようです。バリエーションは無く、RAM 8GB、ストレージ 256GB のモデルのみとなります。
スペック面では第10世代 iPad と比べてやや重量が増えているものの、メモリが倍になっていたりバッテリー容量にかなりの余裕があったり、ディスプレイの解像度やリフレッシュレート、Bluetoothコーデックは aptX HD に加えて LDAC にも対応するなど、第10世代 iPad を上回っているところが見受けられます。Apple の「A14 Bionic」と OPPO Pad 2 で使われている MediaTek の「Dimensity 9000」の差がどの程度あるかという点が気になりますね。
■ 「OPPO Pad 2」ハードウェアチェック!
それでは「OPPO Pad 2」のハードウェアからチェックしてみることにしましょう。「OPPO Pad 2」は、当初クラウドファンディングの案件としてスタートし、その後一般販売が開始された製品です。先行販売が行われた「GREEN FUNDING」では 142名の出資者から 860万円以上を集めたようです。最近よく見掛ける、クラウドファンディングをテスト販売の場として利用した形ですね。ガジェット系のクラウドファンディングでは遅延する案件もままありますが、「OPPO Pad 2」に関してはスケジュール通りの発送も行われたそうです。
パッケージデザインは Apple の iPad をかなり強く意識したものとなっているようです。洗練されたデザインで、価格に見合った所有欲は満たしてくれるかと。同梱物は、USB Type-C to C ケーブルとクイックガイドくらいです。充電用の ACアダプターは自分で用意する必要があります。
クイックガイドだけではとてもじゃないですが機能の把握は無理だと思うので、下記「便利な使い方ガイド」をダウンロードしておくことをお勧めします。PDF なので、「OPPO Pad 2」自体に入れておくのが良いでしょう。
画面解像度は 2800x2000 pix と、iPad系よりも広くなっています。画面の縁は全周約 6.7mm。アスペクト比 7:5 の所謂「白銀比」と呼ばれる、書籍などで使われる縦横比が採用されているため、電子書籍が非常に読みやすくなっているそう。大型のパネルなので 画面保護フイルム は貼っておいた方がよいでしょう。フロントカメラはボリュームスイッチのある側の長辺の縁の部分の中央にあります。
インパクトが強いのがこのアウトカメラの配置。なんとタブレットの中央上部にかなりの大きさのカメラが鎮座しています。最初に見た時にまず置いて操作している際にガタつかないのか気になりましたが、こちらに関しては杞憂でした。むしろ僅かにチルト角度が付いていて悪くない感じです。背面はカメラのレンズを中心に水の波紋のようなヘアライン処理が美しい。
厚みは 6.6mm と、iPad系よりは若干分厚いですが、気になるほどでは無いでしょう。バッテリー容量が大きい分重量はやや増えていて、持つと結構ずっしりとした感じを受けます。スピーカーは 4箇所で Dolby Atmos にも対応しています。
アウトカメラは約 1300万画素。タブレットのアウトカメラを使う人がどれくらい居るのかは知りませんが、十分な画素数だと思います。但し、逆光耐性にはかなり難があるようなので、太陽や電球など強い光源がある場合は注意して撮影した方が良いでしょう。あ、でも Android系のタブレットなら「Google Lens」が使えるのでやっぱりアウトカメラも必要ですね(笑)。
また、「OPPO Pad 2 Smart Touchpad Keyboard」という専用のキーボードケースを使う場合は大丈夫だと思いますが、そのまま使う場合はカメラレンズが剥き出しになってしまうので、特に置いて使う場合は レンズ用の保護フィルム などを貼った方がよいかも知れません。
手持ちの Anker製 USB-PD対応充電器 で充電してみたところ、10V=1.5A(15W)程度の早さで充電出来るようでした。「OPPO Pad 2」は、「SUPERVOOK FLASH CHARGE」という超高速充電規格に対応しているようですが、こちらは OPPO の独自規格らしく、専用の充電器の購入が必要となります。但し、67W でたった 81分程度で満充電に出来るというのですから驚きです。
「OPPO Pad 2」でどうしても気になってしまう点が 1点。「OPPO Pad 2」を充電ポートを下に、電源スイッチを上になるように置いた時に、背面にあるアウトカメラの位置が右側になってしまうのですが、だいたいのスマホ・タブレットでは左上辺りに来ると思うので違和感が凄い。まあこれは慣れの問題かも知れませんが・・・。
■ 「OPPO Pencil」もチェック!
続いて一緒にお借りしている「OPPO Pencil」の方も見ていきましょう。
こちらも Apple Pencil とよく似たパッケージですね。付属物は各国語版のクイックガイドだけでした。Apple Pencil 同様、ペン自体にもタッチセンサーが仕込まれていて、ペンと消しゴムの切替が簡単に出来るようになっています。
左が Apple Pencil 2 の重量、右が OPPO Pencil の重量です。OPPO Pencil の方が僅かに軽いですが、手に持った感じはバランスも含めてほとんど違いを感じませんでした。太さもほぼ同じだと思います。
OPPO Pencil の充電は Apple Pencil 2 と同じ方式です。OPPO Pad 2 のボリュームスイッチのある側面にマグネットが仕込まれているので、そこに OPPO Pencil を持っていくとパチンと引っ付いて充電が始まります。この辺り、特許とか大丈夫なのかなと思いましたが、なにか訴えられたというような話も聞きませんし、ちゃんとクリアしているのでしょう(笑)。
「OPPO Pencil」は Bluetooth接続しているようなので、もしや Apple Pencil の代わりに使えるのでは?と思って試してみましたが、さすがに認識もされませんし充電も出来ませんね(苦笑)。
標準でインストールされている「メモ」や「Keep メモ」などのアプリで直接「OPPO Pencil」を使って手書きメモを取ったり簡単な絵を描く事が出来るほか、一般的なスタイラスペン同様、スワイプしたりスクロールに使ったりする事が可能です。Apple Pencil 2 と比較すると遅延はやや大きめな感じ。メモ書き程度なら気にならないでしょうが、イラストを描いたりする方にはちょっとストレスになるかも?
■ 「ColorOS」について
「OPPO Pad 2」には「ColorOS」という、同バージョンの Android OS を基に OPPO が独自のカスタマイズを施した派生 OS が搭載されています。以前から Apple の iOS・iPad OS をかなり意識しているらしく、Android系の OS でありながら UI に iOS・iPad OS に似たところを持つという特徴がある一方、ベースはあくまでも Android OS なので、 Google の「Play ストア」にあるアプリはほぼそのままインストールして使用することが可能です。
セットアップで詰まるところは特に無いでしょう。但し、Wi-Fi の接続環境は必須です。また、Android系の OS なので、全ての機能を使うためには Googleアカウントでのログインが必要になります。「ナビゲーション」では「ボタン」を選択すれば一般的な Androidスマホに近い操作感に、「ジェスチャー」を選択すれば iPad ライクな操作感に近くなります(後でも変更可能)。
ColorOS のセットアップ直後の画面がこちら。OPPO 独自のアプリもいくつかプリインストールされていますが、特に邪魔になるようなものは入っていないと思います。
ColorOS のバージョンは「14」となっていました。私がお借りした個体は既に何名かの手を経ているようなので、どなたかがアップデートした可能性はあります。ちなみに、左の画面で「Android バージョン」の下にある「バージョン」という項目を 7回連続でタップすると「開発者向けオプション」が有効になります(「開発者向けオプション」は「その他の設定」の下部に出現)。
右側は、画面上端から下方向にスワイプした時に表示されるコントロールセンター。概ね分かりやすく配置されていると思いますが、音声を再生するデバイスを切り替えるには画面上部 アイコン横の「・・・」の「メディア出力」で切り替える必要があるようです。
ファイルの管理は標準でインストールされている「ファイルマネージャー」アプリで行うことが可能です。ただ、PC から「OPPO Pad 2」に楽曲ファイルや写真データなどを転送しようとする場合、単純に PC と OPPO Pad 2 を USBケーブルで接続しただけでは駄目なようですね。ドライバが Windows側に無いのか、認識すらされませんでした(OPPO Pad 2 の OTG は有効化済み)。
だいたいの Androidデバイスは PC と USB接続すると記憶ストレージとして認識されて直接ファイルの移動などが行えるのですが、「OPPO Pad 2」の場合は、Bluetooth によるファイル転送機能を使うなり、USBメモリを使う(USBハブも使用可)なり、Google Drive を経由するなどの必要があるようです。
■ 周辺機器の接続について
「OPPO Pad 2」は USB Type-C を搭載しているので、USBメモリや SDカードなどを読み込んだりすることが出来るのかどうか、いくつか手持ちの周辺機器を接続して試してみました。
まず、USB Type-C の USBハブは使用できるようです。USBハブの中には、SDカードリーダーなどを内蔵したものもありますが、Aukey の「CB-C55」という多機能 USBハブ を接続してみたところ、USBメモリや SDカードの読み書きが可能であることを確認しました。
次に試したのが外部USB DAC の「ONKYO DAC-HA200」。「OPPO Pad 2」には 3.5mm イヤホンジャックは搭載されていませんので、有線でヘッドホンを繋ぐにはこのような DAC を挟む必要があります。「DAC-HA200」には USB Type-A と Micro USB の端子しかありませんので、USB Type-C to A か USB Type-C to microB の変換ケーブルが必要になりますが、こちらに関しては、USB Type-C to microB のケーブルを使った場合のみ使用可能でした(ONKYO HF Player のロックも解除されます)。
但し、「OPPO Pad 2」から「DAC-HA200」への給電が行われてしまい、こちらを止める手段は無いようです。また、「OPPO Pad 2」の設定画面から「OTG(USB On-The-Go)接続」を許可してから「DAC-HA200」の電源を投入しなければなりません。この「OTG 接続」なのですが、タブレットを操作せずに音楽を聴いていると 10分程で自動的に切断されてしまうことがあります。このため、正直外部DAC の常用は厳しいですね。
そもそも「OPPO Pad 2」にヘッドホンを有線で繋いで音楽や映画の視聴をしたいという需要があるのかどうかは分かりませんが、「OPPO Pad 2」からいい音で映画や音楽の視聴をしたいのであれば「LDAC」や「apt-X HD」などの高音質コーデックに対応した Bluetooth イヤホン・ヘッドホンを利用することをお勧めします。先日レビューした「SONY WF-1000XM5」とは LDAC で接続出来る事を確認しました。
■ 「OPPO Pad 2」を使ってみて
画面は画質も良く、非常に見易いですね。7:5 というアスペクト比のおかげもあると思いますが、雑誌やコミックなどの電子書籍を見開きで表示するのに適しています。これは Android のスマホ・タブレットに共通の点ですが、Google Play ストアのアプリは Apple の App Store と比べてセキュリティにやや不安があるので、常用するなら何らかのウイルス対策アプリはインストールしておいた方が良いでしょう。
「OPPO Pad 2」は Dolby Vison と Dolby Atmos に対応しているので、映画や音楽ライブ映像などを非常に快適に楽しむことが可能です。4箇所に配置されたスピーカーからの音は広がりが良く音質もまずまずですが、せっかく「LDAC」や「apt-X HD」などの高音質 Bluetooth コーデックに対応しているので、それらに対応したヘッドホンなりイヤホンで視聴するとより堪能できるでしょう。
「Geekbench 6」を使ってベンチマークを計測してみました。
「OPPO Pad 2」の SoC は台湾 MediaTek製の「Dimensity 9000」。TSMC の 4nm級プロセス向けに設計されており、3.05GHz で動作する「Coretex-X2」を 1基、2.85GHz 動作の「Coretex-A710」コアを 3基、省電力コアの「Coretex-A510(1.80GHz で動作)」コアを 4基搭載した 8コア構成となっています。
さすがに最新の Snapdragon 8 Gen 2 を搭載した機器には大きく水を開けられていますが、Multi-Core では Google の Pixel 7 辺りといい勝負になっています。第 10世代 iPad に採用されている「A14 Bionic」ではシングルスコアが 1584、マルチコアが 3988 程度らしいので、やや差があるでしょうか。
ちなみに「OPPO Pad 2」には「高パフォーマンスモード」という、バッテリー消費と発熱の増大と引き換えに性能を引き上げる機能があるのですが、こちらを有効化した状態ではシングルスコアが 1744、マルチコアが 4514 まで数値が大きく伸びました。負荷の大きいアプリを使う場合などは検討しても良さそうです。「高パフォーマンスモード」のオンオフは、「設定」→「バッテリー」→「その他の設定」から変更する事が可能です。
GPU には「Mali-G710 MC10」を搭載。先代の「Mali-G78」から 35% 程度パフォーマンスが向上しているそうです。とりあえず「ミリシタ」をプレイしてみましたが、ステージの登場人数を増やしても本体が熱くなるようなことも無く、最高グラフィック設定でも快適にプレイすることが出来ました。こちらの「高パフォーマンスモード」時のスコアは 6378 と、そこまで伸びたわけではありません。
また、「OPPO Pad 2」には「RAM の拡張」という、ストレージの一部を仮想メモリに充てて RAM容量を拡張する機能もあります。こちらの機能を利用すれば最大 16GB の RAM 領域を確保することが出来るようです(変更には再起動が必要)。高画素の写真データや動画編集時には有用でしょう。
「OPPO Pad 2」の発売時点で搭載されていた OS は「ColorOS 13」。既に「ColorOS 14」の提供は行われてるようですが、Android 15 をベースにした次期「ColorOS」が「OPPO Pad 2」に提供されるかどうかは現時点で不明です。
OPPO の製品は、中国国内に於いては最長 4年間の OS アップデートが公約として出されているそうですが、日本語カスタマイズまでしてくれるのかどうかはちょっと不安なところもあるのが事実。Apple の製品はとにかく OS のサポート期間が長いことが魅力なので、OPPO もどれくらいまで OS のバージョンアップが保証されるのかを公開してくれれば安心して購入することが出来るようになるでしょう。
酷な言い方にはなってしまいますが、既に iPad、iPhone、Mac など Apple製品を使っているユーザーに「OPPO Pad 2」を訴求できるかと言われると、正直かなり厳しいかなと思います。Apple のエコシステムは強力ですからね・・・。ただ、iPad の次期モデルはまた円安などを理由に値上げされそうな気もするので、そこで競争力のある製品を発売する事が出来ればある程度のシェアは奪い取れるかと思います。
配信されている映画や音楽の視聴、インカメラを利用したテレワークやリモート会議、OPPO Pencil を使った創作活動と、一通りの使い方をストレスなく達成することの出来るタブレットには仕上がっています。「OPPO Pad 2」は単体で GPS などの衛星測位システムを搭載していますが、屋外でナビゲーション的な使い方をするためにもセルラーモデルくらいのバリエーションはあっても良かったかも?
中国では低価格モデルの「OPPO Pad Air」の後継機にあたる「OPPO Pad Air2」が発売されたそうですが、RAM 6GB に 128GB のストレージを備えたモデルが 3万円を切ってくるかも知れないとのこと。こちらは日本国内で発売されれば低価格タブレットを探している方には相当魅力的な選択肢となりそうです。機会があれば是非使ってみたい機種ですね。
【 PR 】