(新)タイトルいつ決めるのさ

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UPS( APC BR550SE )と NAS( Synology DS218j )を連携させて停電時に自動シャットダウンするようにさせてみました

さて、先日購入した UPS を NAS と連携させて停電発生時に NAS が安全に自動シャットダウンするようにしてみます。これこそが今回 UPS を設置した本来の目的です。HDD はアクセス中に停電に遭うと致命的なダメージを負ってしまう危険性がありますからね。このようにしておければかなり安心できます。

連携させるのは下の 2機種。


「Synology DiskStation DS218j」については「こちら」、「APC RS 550(BR550SE-JP4W)」については「こちら」でそれぞれ簡単にレビューしているのでよろしければ併せてご覧下さい。

設定自体は非常に簡単です。DS218j背面の USB端子と RS 550 を UPS に付属している USB → RJ45 の専用ケーブルで接続したら DS218jの DSM(Disk Station Manager)にログインして「コントロールパネル」上で以下のように設定するだけでOKです。特に何か別のソフトウェアをインストールする必要すらありません。

UPS NAS連携

設定手順は以下の通り。

  1. 「ハードウェアと電源」から最初の「全般」タブで「停電後自動的に再起動する」にチェック
     → これで停電から商用電源が復帰したら NAS も自動的に起動してくれるようになります。
  2. 「UPS」タブで「UPSサポートの利用」にチェック
  3. 「DiscStation がセーフモードになるまでの時間」で UPS がバッテリー運転に切り替わってから
     DS218jがシャットダウンするまでの時間を設定
  4. 「システムがセーフモードになったら UPS を停止します。」で DS218jの電源が切れたと同時
     に UPS の電源も切るかどうか(UPS の節電の為)を設定

設定を保存する為に最後に「適用」を押すのを忘れないように。下にある「デバイス情報」のボタンをクリックすると接続されている UPS の情報を見ることができます。「ステータス」が「接続されました」となっていることを確認しておいてください。


設定が終わったら必ず想定通りの動作をするか確認しておきましょう。UPS の稼働状態から電源ケーブルを抜いて停電をシミュレートして挙動を見てみます。

実際に試してみたところ、コンセントから抜いてすぐに UPS がバッテリー運転に変わり、3分「後」から NAS のシャットダウン作業が始まりました。シャットダウンまでの時間設定を「3分」としていても実際にシャットダウンが始まるのは 3分「後」からだということは少し注意が必要です。というのも NAS のシャットダウン作業は 1分程かかるので、その間にバッテリーが尽きてしまうと最悪で、何の為に UPS を設置したのか分からなくなってしまいます。実際 3分ではちょっと長すぎる気がしたので設定値は 2分としておくことにしました。こういった挙動はやはりテストしてみないと分かりませんね。

また、コントロールパネルの「通知」で「電子メール通知を有効にする」にチェックを入れてメールアドレスを設定しておくとシステムイベントが発生した際に以下のようにメールで通知してくれます。

・ 電源が遮断されてUPSがバッテリー運転に切り替った直後

[system notificarion] DS218j に接続してある UPS デバイスがバッテリー モードに戻りました

お客様各位

DS218j に接続してある UPS デバイスがバッテリー モードに戻りました。
DS218j は UPS デバイスのバッテリーが消耗すると、シャットダウンします。
できるだけ早く DS218j-1 の電源を手動で切るか、外部電源につないでください。

敬具
Synology DiskStation

・ そのままバッテリー残量が少なくなると自動で NAS のシャットダウンに移行

[system notificarion] DS218j に接続されている UPS のバッテリー残量が少なくなっています

お客様各位

DS218j に接続されている UPS のバッテリー残量が少なくなっています。
すべてのサービスをシャットダウンします。
UPS が復旧したら、サービスも再開されます。

敬具
Synology DiskStation

・商用電源復帰後

[system notificarion] DS218j は UPS に接続されています。

お客様各位

DS218j に接続してある UPS デバイスが AC モードに戻りました。

敬具
Synology DiskStation

メールでのシステム状態の通知を設定しておくと、他にも HDD 異常や NAS の自己診断実行時にも送られてくるので便利です。

DS-218jとBR550SEの連携 RS 550 背面の UPS 連動コンセントに Synology DS218j、HGW、Yamaha の RTX830 と NVR500(IP電話用)、NEC の Aterm WG1800HP2(無線LANアクセスポイント)と電話機を繋いだ状態で消費電力は 40W 後半から 50W 程度でした。この状態での稼働時予測時間は 40~50分といったところで、しばらくの間は電話やネットが使えそうです。ただ、注意が必要な点として UPS と NAS を連動させていると NAS が自動的にシャットダウンしたタイミングで UPS 自体も電源OFF となり、連動コンセントに繋いでいる機器全ての電源が落ちてしまいます。

DSM の設定の所で触れたように「システムがセーフモードになったら UPS を停止します。」のチェックを外しておけば NAS だけがシャットダウンされるようになりますが、非常時にバッテリーを節約するという観点から見ても UPS自身も一旦自動的に電源を落とさせた方がよいでしょう。RS 550 の警告音は切る設定にしていてもバッテリー運転時は鳴るようになっているのですが、これがちょっとうるさいのですよね。ここはせめてボリュームの設定が欲しかったです。

NAS をシャットダウンさせた後、使わない機器を取り外してコールドスタートした UPS からスマホやタブレットPCへの充電や LED照明器具の点灯などが可能なことも確認出来ていますし、万が一の際には大いに役立ってくれるだろうと期待しています。