神戸に住んでいれば眺望スポットとしての「ビーナスブリッジ」の名前を聞いたことくらいはあるんじゃないかと思います。ドラマや映画のロケ地としてもたまに使われているようですね。ですが、案外地元の名所(?)って知ってはいても住んでいると行ったことが無い場所って多くないですか?さすがに北海道にいた頃は休みの度に温泉を探してあちこちドライブに出掛けていましたが、京都に住んでいた大学生の頃なんてほんと京都の名所とかって行かなかったですからね。今思い返せば勿体の無い話です・・・。
今回の目的地「ビーナスブリッジ」も知ってはいたもののずっと行く機会の無かった場所なのですが、つい最近リニューアル工事が終わったばかりと聞いたので、先日購入したサイクルコンピューター のテストも兼ねて一度観に行ってみることにしました。「Climb Pro 2.0」とやらを試してみたかったのですよ。
■ 「再度公園」で軽くチェアリング
うちから「ビーナスブリッジ」へ自転車で行くには、三宮方面から「再度山ドライブウェイ」の急坂をアプローチするか、鈴蘭台方面から「再度公園」の横を抜けて南下(といっても結構なアップダウンがあります)するかなのですが、「再度公園」でチェアリングもしたかったので、ぐるっと北から回るルートを採りました。こちら方面へ出掛ける時の定番となりつつある北落合の「ベーカリーショップ ホルス」で美味しいパンも調達していきます。
「しあわせの村」横の坂を上り、鈴蘭台から「洞川湖」という湖を横に見ながら外国人墓地などのある「再度公園」へ。「修法ヶ原池」に到着です。紅葉のシーズン も格別ですが、新緑の今の季節もまたいいですね。それ程混むことが無い場所なので、湖を眺めながらゆったりと時間を過ごせます。
ここには ” BE KOBE ” ならぬ ” BE ROKKO ” のプレートがあります。まあこちらはモニュメントのような立派なものではありませんけどね。記念撮影には悪くない(笑)。
湖をぐるっと回って「修法ヶ原池」のお気に入りの場所でチェアリング!暑くも無く寒くも無く、虫もまだほとんどいないこの季節はやはりチェアリングのベストシーズンですね。イヤホンで音楽を聴きながら持参した珈琲とパンで 1時間ちょっと陽の光を浴びながら充電しちゃいました。
■ 「ビーナスブリッジ」へ到着!
既に充分満足してしまっていたのですが(笑)、今回の目的地はこの先にある「ビーナスブリッジ」!「再度山ドライブウェイ」に沿ってアップダウンを繰り返しつつ南下します。
この「ビーナスブリッジ」の ” ビーナス ” は「金星(Venus)」の意で、明治の初期にフランス人の天体観測隊がすぐ近くにある諏訪山公園内の展望台(金星台)で金星が太陽面を通過する様子を観測した事に由来して付けられた名前なのだそうです。
「ビーナスブリッジ」
住所 : 兵庫県神戸市中央区神戸港地方口一里山(諏訪山公園内施設)
訪問可能時間 : 終日
駐車場 : 15台分程度?(無料)
備考 : 23時~ 5時は「再度山ドライブウェイ」のマイカー通行禁止
アクセスですが、JR三宮駅からなら約 2km。急坂を上る必要はありますが、徒歩でも 30~40分程度で行けると思います。春~秋の土日祝日なら三宮~森林植物園の間で市バスの運行もあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。位置関係的には神戸ポートタワーやホテルオークラのあるメリケン波止場のちょうど真北辺りになりますね。神戸を代表する日本庭園の「相楽園」や異人館街からも近いので、観光についでに行ってみるのもいいんじゃないでしょうか。
車なら無料で通行出来る「再度山ドライブウェイ」ですが、片道 1車線で見通しの悪い急カーブが多く、23時から 5時の間はマイカー通行禁止になるのでご注意下さい。走り屋を締め出す狙いがあるようです。また、自転車の通行は出来ますが、バイクは終日通行禁止となっています。自転車で行く方も充分注意して下さいね。下りは速度が出やすい上に落ち葉などでスリップする危険もありますので・・・。
「夜景スポット」「ドライブデートスポット」としても有名なこの場所ですが、「心霊スポット」としての一面もあるようです。肝試しに行く方はお覚悟を・・・?この周辺には霊園や墓地があったり夜中には通りたくないタイプのトンネルもあるので、個人的に夜中にはあまり近付きたくはありません(笑)。
この螺旋状の橋が「ビーナスブリッジ」です。橋脚の修繕や再塗装などが行われたようですっかり綺麗になりました。右手の階段を降りていけば「諏訪山公園」や「諏訪神社」の方へ行くことができます。「諏訪神社」もかなり由緒のある神社ということなのでそのうちお詣りしに行ってみよう。
「ビーナスブリッジ」は多少階段の上り下りがありますが基本的にはスロープになっているので、自転車は押して渡ることが出来ます。
初めてこの場所を訪れて驚いたのですが、神戸の街並みがぐっと間近に迫っている様子がおわかりになれるでしょう。眺望スポットでこのような迫力のある景色はあまり他で経験がありません。都市部のすぐそばに山がある神戸ならではの景観と言えるでしょうか。確かにここから観る夜景は格別でしょうね。
これは解放感もあって気持ちがいい場所です。なるほどよく眺望スポットとして紹介されているわけだ。
「ビーナスブリッジ」を渡って上にある「ビーナステラス」に出るとこのようなモニュメントが。
「愛の鍵モニュメント」というそうです。ここに南京錠を掛けて愛を誓うのだとか。以前は手すりに鍵を掛けていたそうなのですが、錠前が増えすぎて問題になりこちらのモニュメントが設置されるようになったとのこと。改修工事を終えたばかりということもあってか、掛けられている鍵は少なめでした。
正面右手にホテルオークラのタワーとこれまた改修中の神戸ポートタワーが見えます。
こちらの正面は淡路島。ガスって無ければもうちょっとよく見えたのですけどね・・・。
望遠レンズ も持って行っていたので JR神戸駅付近も撮影してみました。
六甲アイランドの ” キリン ” の奥に見えているのは方角的にインテックス大阪辺りでしょうか。
「ビーナステラス」の上はこのううな広場になっていてゆったりと景色を楽しめるようになっています。改修工事のお陰なのかトイレも非常に綺麗でした。ベンチの前にある穴の開いた棒(?)、なんなんだろうと帰ってから調べていると、「針」のオブジェで針穴から景色を眺めるようになっていたらしい。
「ビーナステラス」には「ジャンカルド」というイタリアレストランが併設されていたのですが、今年の 3月一杯で閉店となってしまいました。建物が老朽化し、大規模な修繕工事が必要とのことで、そのまま西宮の方へ移転するそうです。既に文字通りの ” もぬけの殻 ” となっていました。
改修後は 2023年10月頃を目処に北野ホテル系列のお店が入ると聞いています。夜景の美しい場所ですし、花火大会を観ながらの食事なども出来たようなのでまあこのまま捨て置くには惜しすぎる場所ですからね。北野ホテル系列ということはフレンチになるんでしょうか。

このまま帰るには少し走り足りなかったので、和田岬の方まで降りてそこから垂水まで走ってから帰ってきました。地図上で山マークの付いているところが「Climb Pro 2.0」が発動した場所です。全ての坂道で反応するわけではありませんが、あとどれくらいで坂のてっぺんなのか分かるというのはなかなかの安心感(?)が得られますね。標高の落ち方からも逆から登るとヤバイのは伝わるかと思います。何人か上がってくるローディを見かけましたが、ヘタレな私にはもう無理(苦笑)。