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Garmin「Edge 840」で ” サイコン ” デビュー!

Garmin のサイクルコンピューター「Edge」シーリズに待望の新製品が投入されましたね。待ち望んでいたという方も多いでしょう。今回新たに加わったのは「Edge 840」シリーズと「Edge 540」シリーズで、それぞれ連続稼働時間を延ばすことの出来るソーラーパネルを搭載したモデルも用意されています。昨年辺りからそろそろ出るんじゃ無いかと囁かれていましたが、ようやくの発売となりました。

これまでは Garmin のスマートウォッチをサイクリング時の走行データの記録に使っていました。記録だけならこれでも充分だったのですが、やはり走行中に速度や斜度の確認はしづらいのですよね。遠出したり GPS機能を使ったイベントなどに参加するようになると、ナビゲーション機能もスマホ任せではバッテリーの減りが激しすぎることもあって、「Edge」シリーズの次世代モデルが発売されたらすぐに買おうと心に決めていました。

予約してしっかり発売日にゲットすることができましたので、初めてサイクルコンピューターを使う身としての目線で実際の使い心地などをレビューしておきたいと思います。


■ まずは今回新たに発売された製品の特徴を見比べてみる

今回新たに発売されたいずれの機種でも各種センサーとの接続は ANT+ と Bluetooth の双方に対応しています。Wi-Fi は、2.4 GHz帯の Wi-Fi(IEEE 802.11 b/g)にのみ対応しているようですね。

まずは「Edge 840」を旧モデルの「Edge 830」、昨年6月に発売済みの上位機種「Edge 1040」とともに比べてみることにしましょう。太陽電池パネル搭載の有無による機能の差は、販売価格と稼働可能時間、僅かな重量の差くらいのようですね。

機種名 Edge 840 Edge 830(販売終了) Edge 1040
発売日 2023.4.20 2019.7.12 2022.6.16
参考価格(税込) SOLAR 単品 ¥74,800
非SOLAR セット ¥74,800
セットのみ ¥74,800 SOLAR 単品 ¥109,800
非SOLAR セット¥99,800
サイズ 57.8x85.1x19.6 mm 50x82x20 mm 59.3x117.6x20.0 mm
重量 84.8 g(ソーラーは 89.9g) 79.1 g 126 g(ソーラーは 133g)
画面解像度 246x322 pixel 246x322 pixel 282x470 pixel
タッチ操作
稼働時間 約 26時間
(ソーラーは +6 時間)
最大 20時間 約 35時間
(ソーラーは +10時間)
防水等級 IPX7 IPX7 IPX7
測位衛星 GPS、GLONASS、みちびき(補完)、Galileo
GNSSマルチバンド
内蔵地図 日本詳細道路地図(CityNavigator Plus)自転車道入り
内蔵ストレージ 32 GB 非開示 64 GB
充電端子 USB Type-C microUSB USB Type-C
ClimbPro ◎(フリーライド対応)

後継機が出るまで約 4年ですか・・・。新型コロナの影響は当然あったでしょうが、それにしても随分と間が空きましたね・・・。Edge 830 シリーズは既に Garmin のサイトでは販売終了となっており、流通在庫でのみ入手可能な状態だと思われます。

Edge 8xx シリーズ以上のグレードの製品にはソーラーパネル非搭載の機種にセンサーセット(スピード・ケイデンス・心拍)が付属しない単品販売がありません。他の国では販売されているのですけどね・・・。一番需要がありそうなところだけに、なかなかエグい売り方をしますな・・・(苦笑)。

Edge 830 から Edge 840 への進化のポイントとしては、SoC の更新やタッチパネルの感度などといった基本的な性能の向上のほかに、タッチパネルとボタン操作の併用、バッテリー持続時間の強化、「GNSS マルチバンド」への対応、ClimbPro の進化といったところでしょうか。

若干大きく重くなりはしましたが、バッテリーの保ちの良さがそれを補って余りあるメリットとなっているでしょう。USB Type-C 対応も嬉しいポイントです。予算が許すのであればよりバッテリーに余裕のある「Edge 1040」を選ぶのもアリでしょう。


続いて「Edge 540」を旧モデルの「Edge 530」、同じく昨年9月に発売済みの「Edge Explorer 2」と共に比較してみましょう。「Edge Explorer 2」は少し機能を削った代わりに画面を大型化し、レジャー向けにナビゲーション機能を充実させた、これまでのサイクルコンピューターとはややベクトルの異なる製品です。地図によるナビゲーションを重視する方には非常に魅力的なモデルでしょう。

機種名 Edge 540 Edge 530(販売終了) Edge Explorer 2
発売日 2023.4.20 2019.7.12 2022.9.22
参考価格(税込) SOLAR 単品 ¥69,800
非SOLAR 単品 ¥54,800
単品 ¥52,800 単品¥52,800
パワーマウント対応 ¥60,800
サイズ 57.8x85.1x19.6 mm 50x82x20 mm 106.1x55.7x20.6 mm
重量 80.3 g(ソーラーは 84.9g) 75.8 g 104 g
画面解像度 246x322 pixel 246x322 pixel 240x400 pixel
タッチ操作
稼働時間 約 26時間
(ソーラーは +6 時間)
最大 20時間 約 16時間
防水等級 IPX7 IPX7 IPX7
測位衛星 GPS、GLONASS、みちびき(補完)、Galileo
GNSSマルチバンド
内蔵地図 日本詳細道路地図(CityNavigator Plus)自転車道入り
内蔵ストレージ 16 GB 非開示 16 GB
充電端子 USB Type-C microUSB USB Type-C
ClimbPro ◎(フリーライド対応)

「Edge 840」と「Edge 540」の大きな違いはやはりタッチパネルの有無です。「Edge 830」の場合もタッチパネルを搭載していましたが、物理ボタンが省略されていたため、雨中での誤動作などを嫌って敢えて「Edge 530」を選ぶという方も居たようですが、「Edge 840」に物理ボタンも搭載されたことにより、このような理由で妥協する必要は無くなりました。

一方、「Edge 540」では上記タッチパネルの有無とストレージ容量の違いを除けば上位機種の「Edge 840」と機能的に大きな遜色はありません。太陽電池パネルを搭載したモデルもラインナップされていますので、タッチパネルが不要な方にとっては非常にコストパフォーマンスに優れた製品と言えるでしょう。また、「Edge 540」は「単品購入が可能」です。「Edge 840(ソーラーパネル非搭載モデル)」のセンサーとの抱き合わせ販売に嫌悪感を抱いている人は多いのではないでしょうか。


以前の「ClimbPro」は、予め走行予定のコースを設定しておく必要がありましたが、Edge 840 / 540 では更に進化し、走っている場所の近くにある程度の坂道があるとアラートが表示され、登坂区間に入ると自動的に「ClimbPro」が発動するようになりました。これ、正に私がそうなったらいいなと思っていた機能です!こちらの機能については近日中に「Edge 1040」もアップデートで実装されるようです。

私の場合、既に同社のスマートウォッチの「Forerunner 955」を使っていて、タッチパネル操作とボタン操作が併用できることのメリットを実感してます。一方、杞憂なのかも知れませんが、太陽電池パネルの搭載はバッテリーの寿命を短くしはしないかという懸念を持っているのですよね。結局公称 26時間もバッテリーが保つなら充分だろうということで、「Edge 840」を購入する事に決定しました。

■ 「Garmin Edge 840」とご対面!

今回は ガーミン楽天市場店 で予約購入しました。ガジェットを予約で購入するなんて初めてかも知れません。予約を入れた段階では2日後には届くような表示になっていましたが、翌日訂正メールが。まあ 4月20日に一斉発売とされていたので仕方ありませんね。配送はクロネコさんでした。

Edge 840-1 Edge 840-2


販売解禁日の 20日に無事到着。価格が価格だけにパッケージはもうちょっと頑張ってくれてもいいのよ?まあ実用性重視なのは Garmin らしいところですね。

Edge 840-3 Edge 840-4


センサーバンドルパッケージだけのことはあって、付属品がどっさり。マウントはハンドルバー用の金属製のものの他にバンドで固定するものが 2組入っていました。マニュアルらしいマニュアルは付属しません。Web から PDF を入手しておいた方がよいでしょう。

Garmin Edge 840 操作マニュアル(PDF)


Edge 840-5

本体には脱落防止用のストラップを取り付ける事が出来るようになっています。

Edge 840-6

マウント部は金属製ではなく樹脂製のままとなりましたが、交換が容易なタイプに変更されているようです。昨年発売された「Edge 1040」や「Edge Explorer 2」が金属マウントを採用していたので、てっきり Edge 840 / 540 シリーズもそうなるものと思っていただけにここはちょっと意外でした。

マウントの裏面には電極が配置されていて、「拡張バッテリーパック」を接続出来るようになっています。ただ、拡張バッテリーに対応した専用の「アウトフロントマウント」というマウントアームを使用する必要があるようなのでご注意下さい。まあ私の場合は Edge のバッテリーに不安が出るような距離では先にスマホバッテリーが尽きてしまいますので、モバイルバッテリー を持っていくことにします。

Edge 840-9Edge 840-8 Edge 840-7Edge 840-10


各ボタンの割り当ては以下の様になっています。

短押し:スリープモード 移行 / 解除
長押し:電源 ON / OFF、タッチスクリーン ロック / ロック解除
短押し:トレーニングページ / オプション / 設定スクロール(上方向)
ホーム画面で押した時:ステータスページを表示
短押し:トレーニングページ / オプション / 設定スクロール(下方向)
ホーム画面で押した時:ウィジット一覧を表示
短押し:決定
長押し:メインメニューを表示
短押し:前の画面に戻る
長押し:ホーム画面へ戻る
ラップ取得(アクティビティ実行中)
アクティビティのタイマー 開始 / 停止

Edge 840 充電 充電端子は USB Type-C になりましたが、USB PD(USB Power Delivery)には対応していないようです。とは言え 5V・1A 程度では充電出来るようでした。自転車用品もだいぶ USB Type-C に対応したものが増えて来ましたが、まだ microUSB を使っているものも多いので、出先に充電器やモバイルバッテリーを持っていく場合はケーブルを忘れないよう注意しなくてはいけませんね。

※ 追記です ※


充電に関してなのですが、USB PD(USB Power Delibery )対応の充電器では、最初のうちは問題無く電流が流れているのですが、しばらく放っておくと途中で充電が止まってしまうかも知れません。当方、Anker の充電器 で USB Type-C to Type-C のケーブルを使って充電した際にそのような症状が出ました。

一方、USB Type-A to Type-C のケーブルを使って充電する場合は大丈夫なようです。また、AUKEY の充電器 (こちらは充電器そのものが USB PD 非対応)では問題無く充電することが出来ました。USB PD 対応の充電器は、どうも相性のようなものが発生する可能性があることは以前に POCKETALK の端末 でも確認しています。今後のアップデートで改善される可能性もありますがご注意下さい。
(2023.4.30)

※ 更に追記です ※


Garmin Edge 840 も発売以来、何度かファームウェアがアップデートされてきましたが、2023年12月現在で利用出来る「v19.22」では USB PD 対応の充電器と組み合わせても充電に関する不具合は起きなくなっているようです。
(2023.12.14)

■ TREK Checkpoint に「Blendrシステム」を使って取り付けてみます!

早速愛車のグラベルロード「Checkpoint ALR 5」に取り付けみましょう。TREK のバイクには、ハンドルステムに直接ライトやサイクルコンピューターなどを取り付けることが出来る「Blendrシステム」が採用されているのですが、Checkpoint が納車される際に予めショップの方で「Bontrager XXX/Pro/Elite Stem Blendr Duo Base」というベースマウントを取り付けてもらっていたので、こちらを使う事にします。

Garmin のサイクルコンピューターを取り付けるには、ほかに以下の 2つのパーツが必要になります。これらは先日リニューアルオープンした「TREK Bicycle 神戸須磨」のセールで予め調達済み。 コンピューターマウントには樹脂製のものもありますが、アルミ合金製のものを購入しておきました。

Blendr-1 Blendr-2


コンピューターマウントに「パック」と呼ばれる交換可能なパーツを取り付ける事でサイクルコンピューターを固定する事が出来るようになります。「パック」には Garmin用のもののほかに Wahoo用のものも用意されていて、どちらのサイクルコンピューターにも対応出来るようになっています。万が一破損しても交換可能というのは心強いですね。保証外となりますが、Bryton のサイコンも一応 Garmin用のマウントを使って取り付ける事が出来るそうです(もしやるなら自己責任で!)。

Blendr-3 Blendr-4


ベースマウントの下側にはライトを取り付けているので、空いている上の方に取り付けてみました。別途 SP CONNECT のシステムを使って取り付けているスマホとの干渉も大丈夫なようです。

Blendr-5 Blendr-6


脱落防止用のストラップは SP CONNECT のマウントの方に括るようにします。Edge 840 の下側が少しスマホに隠れてしまうように見えるかも知れませんが、ライドポジションを取った状態では問題ありませんでした。ただ、私が使っているのは iPhone 13 mini なので大丈夫でしたが、スマホのサイズが大きいと隠れてしまうかも知れませんので、延長アダプター などを挟んだ方が良さそうです。

今回は付属のスピード・ケイデンスセンサーは使用せず、以前に別で買って Checkpoint に取り付けていたものをそのまま使用します。この時に Edge 840 が発売されていたらセンサーをダブらせずに済んだのですけどね・・・。取り付けや設定については以下の記事も参照頂けると幸いです。

■ セットアップ

「Edge 840」のセットアップですが、既に何らかの Garmin デバイスを使用していてスマホに「Garmin Connect」がインストール済みであれば驚くほどあっけなく終わります。「Garmin Connect」は無料で使う事が出来ます。Garmin のガジェットにはほぼ必須のアプリなので用意しておきましょう。


ペアリング-1 ペアリング-2


「Garmin Connect」を立ち上げたスマホを横に置いて「Edge 840」の電源を入れ、言語を選択すればスマホとのペアリングを確認するメッセージが表示されるかと思います。後は「Edge 840」に表示されている PIN がスマホに表示されているものと一致していることを確認し、スマホの通知を「Edge 840」で受け取るかどうか選択すればペアリング完了です。

スマホと連携させることで、トレーニング終了時に自動的にデータを Garmin Connect にアップロードさせたり、バイクアラームの利用、事故検出や援助要請などのセーフティ機能の利用や天気予報を「Edge 840」の方で表示させたりすることが出来るようになります。

ペアリング-3


何らかの原因で「Edge 840」が上手く検出されない場合は、電源を入れた「Edge 840」の近くでスマホの「Garmin Connect」を操作し、「Garnin デバイス」のところで「デバイス追加」をタップしてみてください。接続可能なデバイスが検索されて表示されるはずです。

ペアリング-4

「現在のセンサー情報を転送」を選択すれば、既に使用中のスピードセンサーやケイデンスセンサーなどのペアリング情報が「Edge 840」の方にも転送されます。これはいちいちペアリングする手間が省けてとても便利。アクティビティプロフィールの選択はあとでいくらでも変更出来るので、この時点で深く考える必要はありません。「Edge 840」との同期が済めば完了です。

Wi-Fi設定

他の設定はあとからいくらでも出来ますが、Wi-Fi の設定だけはさっさと済ませておいた方が良いでしょう。「Garmin Connect」からなら Wi-Fiネットワークのパスワード入力にスマホのキーボードが使えるので非常に楽です。

Garmin のスマートウォッチ同様、「Connect IQ」というアプリからデータ項目やウィジット、アプリを追加することが可能です。一部有料のものもありますが、多くは無料で提供されています。気に入ったものがないか探してみるのもよいでしょう。


ストア内をざっと見てみたところ、パワーメーターに対応したものが多いようですね。今のところ私はパワーメーターを導入する予定は無いのですが、なにか面白そうなものが見つかったらまた改めてご紹介してみたいと思います。

■ ケースと保護フイルム

「Edge 840」には純正のストラップが付属しています。万が一バンプなどの影響で激しい衝撃を受けたり、マウントが破損してしまったりしてもサイコンが外れて飛んでいかないよう配慮されているのですが、脱着時にアスファルトの路面に落とす可能性もあるので、やはりケースと画面保護フイルムは付けておくことにしました。


保護ケース ケースの方は、ちと高すぎる気もするのですが、純正のシリコンケースを購入しておくことにしました。早速装着してみましたが、これはほぼ必需品と言ってよいでしょう。純正品なだけのことはあってボタンの位置などもバッチリですし、手に持った時の感覚も滑りにくくなり非常にしっくりと来ます。シリコンケースの厚みの分だけ画面の周囲が高くなるので、もし落としてしまったとしても画面に傷が付く可能性も減らせるでしょう。


保護フイルム 画面保護フイルムは、スマートウォッチの方でずっとお世話になっている「PDA 工房」の反射低減タイプで衝撃吸収機能も併せ持ったものを選んでみました。光沢タイプのフイルムはぱっと見は綺麗なのですが、屋外で使うものですからね・・・。個人的にはアンチグレアタイプの方が向いているのではないかと思います。「衝撃吸収機能」の方は効果の判定がし難いかと思いますが、まあ保険です。

ケース&保護フイルム装着-1ケース&保護フイルム装着-2ケース&保護フイルム装着-3 ケース&保護フイルム装着-4ケース&保護フイルム装着-5ケース&保護フイルム装着-6


ケースと保護フイルムを装着してみた様子です。さすが純正の保護ケースなだけあって、Edge 840 に非常によくマッチしています。ストラップの出るところだけはちょっと残念。そのうち半田ごてでも当ててスペース広げてみましょうかね・・・。色は ” グリーン ” にしてみましたが、緑は緑でもミリタリー調の緑だったので、ハンドルバーバッグの色とも合ってなかなかいい感じになっています。画面保護フイルムを貼り、シリコンケースとストラップを装着した状態での重量(実測値)は、99.9g でした。

■ 最初のライドは再度山へ!

ナビゲーション機能はそのうち使うとして、まず気になっていた機能「Climb Pro - フリーライド」なる機能を試すべく、コースの設定はしないまま 昨秋紅葉を観に行った再度山 へ登ってみることにしました。走行ルートは前回とほぼ同じ。再度山公園の居心地が非常にいいので、もちろん道中で買ったパンと チェアリング用の椅子 も持って上がります。荷物になりますが気にしない(笑)。

テスト走行-1

テスト走行-2

新緑が非常に気持ちいい季節です!さて、「Climb Pro - フリーライド」ですが、これが非常に面白い!全ての坂で反応する訳ではありませんが、走っている場所の近くにおあつらえ向きの(?)坂があると報せてくれたり、「Edge 840」がデータを持っている坂道を上り始めると自動的に「Climb Pro」が発動します!確かに事前に走行ルートの設定を行っていなくても機能してくれますね。

Climb Pro 動作中 左は今回の目玉機能の 1つ、「Climb Pro」が Edge 840 で動作している時の画面例です。

特に走り慣れていない場所を走っていると、「どこまで続くんだ、この坂は?!」ということもあるかと思いますが、そうした際に勾配の状況や残りの距離が分かるので、私個人としてはかなり助かる気がします。まあ逆に心を折られることもあるかもしれませんけどね(苦笑)。
また、「フリーライド」モードでは走っている場所の近くに坂があると反応してそこに連れて行こうとします(笑)。もちろん無視することも可能で、その場合はしばらくすると通常の画面表示に戻ります。

Garmin Connect

上は PC版の「Garmin Connect」で走行データを確認してみたものですが、地図上に ”山アイコン ” が何カ所か付いているのが分かるかと思います。これが「Climb Pro - フリーライド」によって坂と認識されていた場所で、この ” 山アイコン ” をクリックするとそれぞれの坂の情報が右のように表示されます。

今までは「Forerunner 955」の「自動クライム」という機能を使って上っている坂の斜度とかをチラ見していましたが、キツい登りになれば腕を上げて斜度を見る余裕なんて無くなるわけで、リアルタイムに斜度やケイデンス、速度などを確認することの出来るサイクルコンピューターは、やはり買って良かったと心から思いました。「Climb Pro」が目安を示してくれるおかげで、あとどれくらいでてっぺんに辿り着けるのか分かると言うのも心強いものです。

この日は約 50km 程走行し、再度山公園でチェアリングしていた時間も含めて 6時間ちょっとウロウロしていましたが、家に帰ってきた時点でのバッテリー残量は 78% でした。スマホ(iPhone 13 mini)の方は残り 13% 程度になっていましたから、やはり「Edge 840」はよく保っている印象ですね。今後ナビゲーションも任せた場合にどのようになるかなど、少しずつ検証していきたいと思います。

サイクルコンピューターは、全てのサイクリストに必ずしも必要なものとまでは言えませんが、レースに出たり本格的なトレーニングを行ったりする方以外でも各種センサーの数値を参考に効率の良い走り方を目指したり、測位衛星による正確な走行ルートを後で見返したりと、新しい楽しみ方を提供してくれるデバイスです。ソーラー充電機能までは無くても 1日走り回るくらいなら充分にバッテリーも保つと思いますので、未体験の方は是非検討してみて下さい。


※ 追記 ① ※


先日、ゲリラ豪雨の中を走行する羽目に陥りましたが、雨中でも走行中の水滴によるタッチパネルの誤動作は無いですね。スマホの方は雨の水滴でカメラが起動して勝手に写真を撮りまくったりと(笑)誤爆しまくって使い物になりませんでしたが、しっかり走行中のデータを表示してくれていました。USBコネクタの防水キャプをしっかり締めておけばとりあえずは大丈夫だと思います。
(2023.9.1)


※ 追記 ② ※


やはりライド中にスマホとサイコンを 2段にセットしているとサイコンの下部が見にくい事があるので、延長アダプターを取り付けてみることにしました。


今回私が購入したのは「GP-GP-S35A」という、30mm ほど取付位置を伸ばすことの出来る GoPro用の延長アダプターですが、「GP-GP-S50A」「GP-GP-S75A」というアダプターも販売されています。あまり延ばしすぎるのも強度面で不安が出てきますが、サイコン程度の重量ならまあ大丈夫でしょう。

GP-GP-S35A-1GP-GP-S35A-2


アルミ製で重量は 13g。Blendrシステムのベースマウントは樹脂製なので、締め付けすぎには要注意。

取付前取付後


左が延長アダプターの取付前、右が取付後です。スマホの上部とサイコンの下部が被らないようになったのがお分かりかと思います。関節が 2ヶ所になったので、サイコンの角度調節もし易くなりました。空気抵抗を考えるなら地面と平行にするのが良いのでしょうが、私の場合ハンドルバーバッグなど空気抵抗の塊を着けてますからね。空気抵抗より見やすさ優先です。
(2023.12.14)