ちょっと前のことになってしまいましたが、神戸の須磨港と淡路島を結ぶ新航路の実証実験「スマアワ Ship & Cycle 2023」を利用して淡路島にサイクリングに行って来ましたので、その時に淡路島を巡ったルートなどをご紹介しておきます。今回はルート探索と下見などが主な目的です。
「スマアワ Ship & Cycle 」の乗船受付締切が 8時15分だったので、早めに須磨港に着いて新しくできたスタバで軽く朝食を~なんて考えていたのですが、なんと営業開始が 8時から・・・。初っ端からいきなり計画が狂ってしまいました(苦笑)。下の写真はまだそうとも知らず余裕をかましていた頃のもの・・・。
須磨海浜公園から JR須磨駅付近にまで須磨海岸沿いに遊歩道が整備されて非常に綺麗になりました。
「須磨海浜水族園」のリニューアル工事に伴ってこの一帯は再開発が進められており、スタバの他にもカフェやロブスター料理の店など色々と新しいお店がオープンしています。
淡路島へは「boh boh KOBE」号に乗って渡りました。「Ship & Cycle」ということで、今回は輪行などせずとも自転車をそのままの状態で乗せることが出来ます(船内のサイクルラックに固定)。
「スマアワ Ship & Cycle 2023」参加時の様子については以下の記事からどうぞ。
「交流の翼港」を出た後は、国道 28号線沿いに南下。昨年淡路にサイクリングしに来た 時は「道の駅 東浦」付近で西に折れて山を登り、「あわじ花さじき」に向かいましたが、今回はそのまま洲本方面に向かいます。ちょうど「あわじ花さじき」ではコスモスが見頃を迎えていたようで後ろ髪を引かれましたが。
淡路島の東海岸沿いは非常に走っていて気持ちがいいですね。風景も美しく、飽きることがありません。
■ 「TAKAMURA COFFEE ROASTERS FACTORY AND CAFE」
淡路島東岸を「津名」まで走ってきました。まずは、「TAKAMURA COFFEE ROASTERS FACTORY AND CAFE」という、2022年4月にオープンしたばかりのコーヒーショップを探してみることにします。
「TAKAMURA COFFEE ROASTERS FACTORY AND CAFE」は、「生穂新島(いくほにいじま)」という淡路市役所のある人工島にあります。「スマアワ Ship & Cycle 2023」で津名港まで乗って来た場合はこの近くの「津名港ターミナル」が発着港になっていたようですね。
こちらがその淡路市の市役所。思いのほか立派な建物(失礼)で驚きましたが、2015年頃に増築されたもののようです。Google MAP ではちょっと場所が分かりにくかったのですが、この淡路市役所がある、その名も「市役所通り」を真っ直ぐに行くとすぐに見えてくると思います。
「TAKAMURA COFFEE ROASTERS FACTORY AND CAFE」
住所 : 兵庫県淡路市生穂新島5-8
電話 : 0799-64-0281(予約不可)
営業時間 : 10:00 ~ 18:00
定休日 : 水曜日
駐車場 : あり(100台分以上)
備考 : カード・電子マネー(Suica など)決済可、QRコード決済不可
私は Google MAP に欺されてぐるっと裏の方を回ってしまいました(苦笑)。裏の方からだと全然分からないのですよね・・・。駐車場はかなりの広さ。建物の外観だけでは工場と見分けが付きません。
今回は淡路島に上陸してからあまりまだ走っていませんでしたし、場所の確認が目的だったため店内には入りませんでした。残念ながらサイクルラックは設置されていないようですが、心配なら建物の周りに設置されている手すりの邪魔にならない所で地球ロックしておいて大丈夫だと思います。
店内は 2階建てになっていてかなり広々としているそうです。珈琲やジュース類などのほか、フードメニューも色々あるそうなので、無理に「boh boh KOBE」の船内カフェで割に合わないものを食べるよりこっちで食べた方が良かったかなと思ってみたり。次に淡路に来る時には寄ってみようと思います。
■ 「たこせんべいの里」へ
「TAKAMURA COFFEE ROASTERS FACTORY AND CAFE」の場所を確認した後、「市役所通り」から生穂新島を出て県道 28号線を跨ぎ、県道 66号線(コスモス街道)に沿って今回の主目的地であった「たこせんべいの里」を目指します。「たこせんべいの里」は工場に併設された直売所になっていて、美味しいおせんべいが安く手に入る場所と聞いてずっと気になっていたのですよね(笑)。
「たこせんべいの里」は、神戸淡路鳴門自動車道の「津名一宮 IC」を降りてすぐ、県道 66号線からは少しだけ北に入ったところにあります。もうモロに観光バスなどを狙った感じの場所ですね(笑)。産直市場なども周囲ににいくつかあり、実際、大型の観光バスがたくさん停まっていました。
「たこせんべいの里」
住所 : 兵庫県淡路市中田4155-1
電話 : 0799-60-2248
営業時間 : 9:00 ~ 17:00(大晦日は 15時まで)
定休日 : なし
駐車場 : あり
備考 : クレジットカード、交通系ICカード利用可
別途送料は掛かりますが、「こちら」から通信販売も利用出来ます。商品毎の「送料係数」の合計が 100 で 1箱という計算になるようなので、まとめて買えば結構お得になると思います。
左の写真、ガラス窓の奥はせんべい工場になっていて、製造工程を見学することが出来るようになっています。試食コーナーはありますが、紙ナプキンに試食したいせんべいを挟んで所定の場所に持っていき、立ったまま食べろという・・・。店内に休憩コーナーもあるのですが、そちらに持っていって食べるのは NG なのだそうです。新型コロナ対策のためとは書いてありましたが、まあ「無料」なんて言うと無茶苦茶する輩が居るからこんな形になっちゃったんでしょうね・・・。
以前に比べるとさすがに物価上昇の影響は受けているようですが、そうは言っても非常にリーズナブルな価格で提供されていることは間違い無いと思います。嵩張るのが難点ですが、軽いのでサイクリングに行ったついでのお土産としても最適でしょう。結局「いろいろ」という様々なせんべいがミックスされた徳用パックを 2袋買って来ました。また、「たこせんべいの里」のすぐ近くにある「海鮮料理きとら 津名店」も割と評判が良いようです。こちらにも是非寄ってみたい。
■ ランチは「IN THE HOUSE」さんでタコライスを
「たこせんべいの里」を出た後は、県道 66号線(大谷鮎原神代線)を五色町方面へ。神戸淡路鳴門自動車道を潜ってから県道 88号線(志築郡家線)に入れば「イザナギコース」というサイクリングルートになるのですが、こちらだとちょっと走行距離的に物足りない気がしたので、ちょっとアレンジしたルートを取ることにしました。
淡路島の中央を横切る形になるので少しだけ登りますが、お陰で美しい風景にも出逢えます。
道中で規模は小さいですがコスモス畑に遭遇。これぞ正に ” 行き当たりばっ旅 ” の醍醐味ですな。
この辺りは交通量も多くないのでのんびりとサイクリング。
「鮎原南谷」という地域にある「IN THE HOUSE」さんでタコライスを頂きました。「IN THE HOUSE」については以下の記事で詳しくご紹介していますので併せてお読み頂ければ。
■ 「石田の棚田」を探して
食事をした後は一旦五色町まで抜け、淡路島の西岸を通って岩屋へ向かいます。
「その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし・・・ 」などと呟いてみたり。
五色町に出たら淡路島西岸を通る県道 31号線(淡路サンセットライン)をひたすら北上して行きます。
ですが、この淡路島西岸は東岸に比べて景色の変化に乏しい気がするので、なんだかえらく距離を感じますね・・・。郡家から北は特にそう感じました。身軽だというのもあるのでしょうが、この道では ” アワイチ ” をしているらしいサイクリストに結構置いて行かれました。みなさんやっぱり速いですね・・・。巡航速度で 5km/h くらいは違う感じです。
海岸沿いを走る気持ちの良さはあるのですが、北に行くにつれて大型のトラックなども増えてくるので結構気を遣わされます。車両接近レーダー の便利さを改めて実感。ほんと、お勧めですヨ。
今回もう 1箇所どうしても確認しておきたい所がありました。「石田の棚田」と呼ばれる場所です。
今はもう明らかに季節外れだと思われますが、「日本の夕陽 100選」に選ばれる絶景なのだとか。
田んぼに水を張る季節ではありませんし、刈り取りも終わってしまっているのでアレですが、確かに時期が合えば素晴らしい景色になるのだろうと想像が掻き立てられます。来年の 6月頃にうまくタイミングを合わせて来られればいいのですけどね。取りあえず場所の確認は出来たのでヨシッ!
■ 帰りは岩屋港から「ジェノバライン」で
「石田の棚田」の確認をした後、また西岸の県道 31号線をひた走って岩屋方面へ。明石海峡大橋の淡路側アンカレイジのある「松帆アンカレイジパーク」でコーラを飲んで一休み。以前はコーラなんてあまり飲まなかったのですが、サイクリングを始めてから何かしら飲んでしまうのですから不思議です。やっぱり身体がカロリーを欲するのですかね?
舞子辺りから明石海峡大橋はよく見ていますが、淡路側からの景色もいいですね。こちらはさぞかし夜景が美しいことでしょう。「松帆アンカレイジパーク」には「道の駅 あわじ」が併設されているので食事をしたり土産を買ったりも出来ます。
岩屋港まで帰ってきました。岩屋の側には「絵島」という、国生み神話にも登場する景勝地があるのですが、ちょうどこの「絵島」がバックになるように ” アワイチ ” のモニュメントが今年の 3月に設置されました。” アワイチ ” はこの岩屋を起点・終点にする方が多いですからね。” アワイチ ” まではせずとも記念撮影スポットとしてサイクリストには嬉しい配慮です。
岩屋港でチケットを買って「まりんあわじ」で明石へ戻ります。残念ながら前の便が出たばかりだったので 30分ほど待つことになりましたが、朝の 5時台から夜は 11時台まで1時間に 1本から 2本は船が出ているのでやはり便利です。料金も自転車を持ち込んでも片道 880円(2023年11月現在)と格安です。今回利用した「スマアワ Ship & Cycle」では自転車持込で片道 2,000円ですから、多少走行距離が伸びてもジェノバラインの乗り場まで自走するというサイクリストが多いでしょうね。「津名港」への便なら需要はそれなりにあるかとは思いますが。
いやあ、満喫しました。やはり淡路島は走っていて楽しい。
ちょっとした船旅としても明石海峡大橋の下を潜ることの出来るジェノバラインは料金以上の価値があると思います。鳴門海峡の大鳴門橋の方は自転車で渡れるように整備が始まりましたが、明石海峡大橋は構造的にも無理そうなのが残念。計画の初期段階では新幹線を通すなんて話しもあったのですけどね。
今回の走行距離については、淡路~明石間のフェリーはサイコンをスリープにしていたので除外されているはずですが、須磨~淡路間が記録に入ってしまっていると思うので、正味 100km くらいだと思います。明石港で上陸してからは Checkpoint の定期点検の予約の相談をするため TREK 須磨店までひとっ走りしてから帰宅しました。淡路島の再訪はまた来年ですね。