(新)タイトルいつ決めるのさ

何かの参考にして頂ければ幸いです。


▼ 当ブログはアフィリエイトサービスを利用しており、リンクにはプロモーションが含まれます ▼
当ブログではアフィリエイト広告により得た収益をブログの運営・維持に充てさせて頂いております。提携しております ASP につきましては「プライバシーポリシー」よりご確認下さい。
尚、企業様より商品またはサービスの提供を受けて掲載した記事につきましては、別途「PR・プロモーション」カテゴリに分類し、記事冒頭にその旨を分かりやすく記載するよう心掛けております。
当ブログ記事の記載内容や広告の掲載方法に関するご指摘がございましたら「こちらのフォーム」よりお問い合わせ下さい。

公道走行時のリスク軽減に!Garmin のドライブレコーダー機能付きリアビューレーダー「VARIA RCT715」レビュー!

Varia RCT715 -1 自転車で車道を走行していると、後方から迫ってくる車両にギリギリ横を通過されて怖い思いをすることもあろうかと思います。また、山道を登っていたりすると道幅が狭かったりして避けるに避けれず、意図せず自分が渋滞の原因となってしまうこともあるでしょう。後ろが詰まってきたなと早めに分かれば適当な場所で避けて先に車を行かせることで自分の安全確保も出来ますし、車のドライバーとも良好な関係を保つことが出来ます。
最新の自動運転車両には「LiDAR」という周囲にレーザー光を照射して対象物までの距離や位置、形状などを正確に測定することのできるセンサーが搭載されていますが、ちょっと前までは「ミリ波レーダー」と「カメラ」を組み合わせたものが主流でした。「ミリ波レーダー」は現在でも衝突被害軽減ブレーキ(AEB)や、クルーズコントロール(一定の車間距離を保って巡航してくれる)のためのレーダーとして搭載している車両も結構あるようです。

「ミリ波レーダー」は、周波数 30GHz ~ 300GHz というマイクロ波よりも短い波長の電波を照射し、対象物に反射して戻ってくる電波を計測することで対象物までの距離を測定するものですが、Garmin がこの技術を「リアビューレーダー」という形で自転車用に応用しました。

こういうものは実際に使ってみないとなかなか効果の程が分からないものなのですが、以前に TREK と Garmin の共催による「GarminxTrek セーフティキャンペーン」が開催された折に私も実際に試用させて頂いたことがあります。その時は 20分程度と短い時間でしたが、はっきり言って目から鱗でしたね。 当時はまだクロスバイクに乗り始めたばかりでサイクルコンピューターも持っていなかったので購入するには到りませんでしたが、接近してくる車両を事前に知ることの出来る安心感や、路駐している車を避けるタイミングが取りやすくなるなど、メリットはかなりあるなと実感した次第です。

それ以来いつかは自分でも手に入れたいなと思っていたデバイスですが、先日 Garmin のサイクルコンピューター「Edge 840」を導入したこともあり、思い切ってドライブレコーダー機能も搭載した「VARIA RCT715」という製品を購入してみました。今回はコイツをレビューの俎上に上げてみることにします。

■ 現在入手可能な自転車用「リアビューレーダー」

長いことこの分野では Garmin の独壇場だったのですが、ここ最近 Magene、BRYTON、iGPSPORT と、新規参入する企業が相次いで登場してようやく選択肢が増えてきました。競争が生じることで価格が下がる可能性もあるので消費者としては大歓迎なのですが、さすがにまだレーダーの検知精度など性能面では Garmin に一日の長があるようですね。現在入手可能な製品についてちょっと整理しておきましょう。


まずは今回私が購入した Garmin の「VARIA RTC715」。こちらの製品は、後方から迫ってくる車両を感知して報せてくれる「リアビューレーダー」機能に加えてテールライトとドライブレコーダー機能が合わさったものになっています。こちらの製品については後ほど詳しくレビューさせて頂きます。


こちらも同じく Garimn の「VARIA RTL515」。Garimn のリアビューレーダーの中では標準モデルとして位置する製品で、リアビューレーダー機能とテールライト機能を持っています。こちらは以前に私が TREK のショップで試用させて頂いたもの ですね。最大 16時間の稼働時間の長さは魅力的です。


こちらは「VARIA RVR315」。テールライト機能も省き、機能をリアビューレーダーに絞ったことで低価格化を図った製品です。レーダーの検知性能自体は上位モデルと遜色ないようですよ。バッテリー保ちがもう少し良ければこれはこれで魅力的なのですけどね・・・。カメラもライトも無いのに 7時間程度しか保たないのは残念。


昨年の秋頃に販売が開始された Magene(マージーン)の「L508」。Magene は中国で 2015年に設立されたサイクルスポーツ機器を開発・販売している企業で、日本では「GROWTAC(グロータック)」さんが輸入代理店になっているようです。Garmin の「RVR315」より安価でテールライト機能も付いているので使っている方の評判は悪くない模様。車両の検知精度もまずまずのようです。


こちらは BRYTON(ブライトン)の「Gardia R300L」。BRYTON はサイクルコンピューターでもお馴染みのメーカーでしょう。日本では 3月末頃から「Gardia R300L」の販売が始まりました。ただ、こちらの製品は車両の検知精度がまだまだ発展途上のようですね。何度かのファームウェアアップデートで良くはなってきているそうですが、Garmin にはまだまだ水をあけられているようです。


iGPSPORT からも「SR30」というスマートレーダーテールライトの販売が 7月末頃から始まるようです。未発売品ですから性能はまだ分かりませんが、Magene や BRYTON と同じ価格帯での販売になりそう。

こうして見てみると自転車用リアビューレーダーも 1つのジャンルとしてしっかり根付いてきたようですね。競合製品も出てきましたし、今後更なる低価格化とバッテリー性能の向上を期待したいところです。


■ Garmin「VARIA RCT715」をチェック!

それでは Garmin のドライブレコーダー機能付きリアビューレーダー「VARIA RCT715」をチェックしてみましょう。昨年 6月に発売された「RCT715」は、日本で購入可能な Garmin のリアビューレーダーの中では一番新しいモデルになります。先日海外では「eRTL615」というモデルが発表されましたが、あちらはバッテリーを搭載しておらず、e-bike から電源供給を受けるモデルとなるようですね・・・。

さて、事前にある程度分かっていたことではありますが、届いたパッケージを手にしてまず一言目に発したのは「重っ」「でかっ」でした(笑)。

Varia RCT715 -2

「Varia RCT715」本体のほかにマウントキット(円形、エアロ、D字型のシートポストへシムの交換で対応可能)、充電用の USBケーブル(Type-A to C)と数本の結束バンドが付属していました。容量 16GB の microSDカードは予め本体に差し込まれています。固定用のゴムバンドは恐らく スピードケイデンスセンサー に付属しているものと同じものでしょう。

「クイックスタートマニュアル」も入っていますが、6カ国語分が 1冊になったものですし、字も小さく見にくいので、Web から PDF のマニュアルをダウンロードしておいた方が良いでしょう。

VARIA RCT715 操作マニュアル(PDF)


シートポストマウントキット」は別売もされているので、用意できれば複数のバイクで簡単に「Varia RCT715」を共用することが出来ます。ただ、重量のある「RCT715」を確実に固定するためにちょっと独特のマウント接合部となっていて、他の Garmin 製品のマウント器具と互換性がありません。また、特許とかの関係もあるのか互換品の発売は今のところ無いようなので、やや割高に感じざるを得ない純正品を用意するしかありません。マウントごと付け替えるのであればそれはそれで構いませんが。

「VARIA RCT715」の主な仕様は以下の通り。

カメラ 解像度 1080P / 720P(30 FPS)、音声収録可能、画角 140°、mp4 型式で記録
レーダー 照射角 40°、最大 140m 後方から接近する車両を検知可能
ライト 点灯 20㏐、ナイトモード 29㏐、デイモード 65㏐、プロトンモード 8㏐
稼働時間 最大 4時間:「点灯モード + 録画オン」or「ナイトフラッシュモード + 録画オン」
最大 5時間:「プロトンモード + 録画オン」
最大 6時間:「点灯モード」or「デイフラッシュモード + 録画オン」
最大 10時間:デイフラッシュモード
接続方式 ANT+、BLE、Wi-Fi(ローカルのみ)
防水等級 IPX7
サイズ 106.5x42.0x31.9 mm
重量 147.0 g

「プロトンモード」というのは、集団走行時に使うことを想定したライトの発光モードで、暗めに点灯し、車両接近時のみゆっくりした点滅モードに変わって後続車に注意喚起をするモードのようです、

カメラは電源オンと同時に録画を開始するようになっていますが、後述の専用アプリの設定からレーダーで車両を感知した時のみ 1分間録画をするというモードに変更可能です。恐らくバッテリー保ちはこちらにした方が良くなるでしょう。

Varia RCT715 -3Varia RCT715 -4
Varia RCT715 -5Varia RCT715 -6


デバイスボタンの長押しで「VARIA RCT715」が起動し、短く押すとライトモードが手動切替されます。またカメラボタンは 1秒間押せば録画中の映像/静止画を保護フォルダに移動させ、4秒間の長押しで録画モードの切替(連続/オフ)が出来るようになっています。まあ操作に関してはペアリングさせたスマホやサイコンから行う方が便利でしょう。

Varia RCT715 -7 Varia RCT715 -8


充電ポートは最下部に、その上の蓋をコインなどで開ければメモリーカードスロットにアクセスする事が可能です。メモリーカードスロットは、一般的な microSDカードを直接差し込むタイプでは無く、端子の上に microSDカードをセットし、カバーでロックを掛けるという形になっています。

購入した時点で Transcend の 16GBの microSDカード(恐らく組込用途向けの ” USD220I ” というシリーズモデル)がセットされていました。産業用のそれなりに耐久性もあるもののようです。

Varia RCT715 -9 Varia RCT715 -10


本体自体が 147g と軽めのスマホ並の重量があるので、マウントもレバーロック式の非常にがっちりしたものになっています。厚みもあるので Edgeシリーズなどのマウントと共用するのは無理そうですね。

Varia RCT715 -11 Varia RCT715 -12


レーダー本体の重量は 147g と公称値通りでした(microSDカード含む)。これにマウントパーツの重量が加算されます。一般的な丸形のシートポストに付属のマウントキットを使って取り付ける場合で約 53g、エアロ型のシートポストに取り付ける場合が一番重く、約 85g の重量が加わります。合計で 200g は越えてきますからやはりスマホ 1台分は重くなりますね。

Varia RCT715 -13 充電ポートは USB Type-C ですが、さすがに USB PD による急速充電にまでは対応していないようです。バッテリー残量 50% 辺りの状態では左の写真のように 5.1V 1.3A(6.6W)程度での充電となりました。最大 10W での充電が可能といったところでしょうか。USB Type-C での充電ではたまに相性のようなものが生じることがありますが、「VARIA RCT715」では特に充電器による相性などは無いようです。手持ちの充電器は全て問題ありませんでした。

バッテリー充電中は、「VARIA RCT715」のデバイスボタン(電源ボタン)直下にあるデバイスLED が緑色で点滅し、充電が完了すると緑色での点灯状態に移行します。また、稼働中にバッテリー稼働時間が残り 60分を切ると、デバイスLED が赤で点滅するようになるほか、サイクルコンピューターの方にも警告が出るようです(もちろん無視してバッテリー切れまで使い続けることも出来ます)。

「VARIA RCT715」は IPX7 の防水性能を持っています。雨中の走行も可能ですが、充電ポートのカバーや、microSDカードスロットのカバーが適切に閉じられていることが条件となりますのでご注意下さい。

■ TREK Checkpoint ALR 5 のリアキャリアに取り付けてみた

リアビューレーダーはシートポストに取り付けるのが一般的なんだろうと思いますが、私の場合はリアキャリアにトランクバッグを積んだりするのでレーダー波照射の障害になるかも知れません。そこで、リアキャリアの後部、今まで「AirTag」を取り付けていた反射板 の代わりに REC MOUNT のパーツを組み合わせて取り付ける事にしました。


「VARIA RCT715」のマウント部分は強度確保のためかレバーで固定する特殊な構造になっているので、いかに REC MOUNT と言えどポン付けで付け替えることは出来ません。このため、純正のマウントパーツの一部を取り外して組み合わせて使う必要があります。

マウント改造-1 マウント改造-2


固定レバーの付いた純正マウントパーツをひっくり返すと 2つのネジが見えますので、まずはこやつらを外してやります。と言っても、このネジは ” T10 ” のトルクスネジになっているので、別途工具の用意が必要です。安いのでいいのでトルクスビットの入った精密ドライバーセットなどがあるとなにかと便利。

マウント改造-3 マウント改造-4


トルクスネジを外して初めから付いているシムを外し、代わりに REC MOUNT の「GP-RCT」をはめてネジを締め込むだけです。これで「RCT715」のマウントが GoPro互換になります。

マウント改造-5 REC MOUNT の「GP-RCT」を取り付けたマウントとレーダー本体の重量を計測してみました。純正のマウントキットで丸形シートポストに取り付ける場合より若干軽くなりますね。この状態でサドルの後部に取り付けたりするのもアリでしょう。

私の場合は先程も書いたように「AirTag」を取り付けていた反射板兼マウントホルダーのレールに取り付ける事にしてみます。

RCT715 取付-1 RCT715 取付-2


左がこれまで取り付けていた AirTag ホルダー兼反射板。AirTag の方は先日 KNOG の「SCOUT」という防犯アラームが一緒になった製品に取り替えているので外してしまっても問題ありません。

REC MOUNT のパーツが AirTagホルダーのレールに取り付けられるかぶっつけ本番でしたが、杞憂に終わったようで無事取り付ける事ができました。よかった・・・。

RCT715 取付-3 RCT715 取付-4


「VARIA RCT715」本体も装着してみましたが、強度を含め問題無さそうです。レーダー自体が大型なのでタイヤとのクリアランスも少し心配でしたが、こちらも大丈夫でした。レーダーの性能をフルに発揮するには地面に対して直角になるように取り付ける必要があるそうです。そこのところもこのような角度調節が可能なマウントなら問題ありませんね。

■ 専用アプリ「Varia」を使ってセットアップ!

一応スマホとのペアリングを行わなくても「VARIA RCT715」を使う事は出来るのですが、ファームウェアアップデートや、一部スマホとペアリングさせたアプリを使わないと変更出来ないデバイス設定項目があるので、スマホとのペアリングもほぼ必須と言ってよいでしょう。

Garmin には「Garmin Connect」というアプリがあるのでそちらを使って「VARIA RCT715」のセットアップ等も行えるのかと思っていましたが、「Varia」という専用のアプリを使わなけらばならないようです。もちろんダウンロードは無料。


「VARIA RCT715」とスマホの「Varia」アプリとのペアリングは Bluetooth接続で行います。スマホの「Varia」アプリを立ち上げたら Bluetooth接続の許可を求められるので従って下さい。続いて「VARIA RCT715」の電源がオフの状態でデバイスボタンを 2秒間長押しするとデバイスLED が紫色で点滅し、ペアリングモードに移行します。

Varia アプリ-1

ポチポチしていくだけでほぼ勝手にペアリングしてくれます。一番右が「Varia」アプリの基本画面。

Varia アプリ-2 一度スマホとペアリングさせると、次からは「VARIA RCT715」とは「Varia」アプリさえ立ち上げれば自動的に接続してくれます。バッテリー残量が少なくなると警告が出ますし、車両が接近してくると右側のように車のアイコンで近づいてくる車との大まかな距離や台数を教えてくれます。バッテリー残量は画面左上の電池アイコンで示してくれるのですが、ここは %表示にして欲しかったですね・・・。どうにもバッテリー残量が分かりにくいです。
左右のカメラアイコンとビデオカメラアイコンをタップすると手動でそれぞれ写真撮影とビデオ撮影を行うことが可能です。通常自動録画されている間は 30秒毎に新しいファイルが作られるようになっていて、この録画時間を変更することは出来ないようですが、手動で録画する場合は 90秒 ~ 5分間の間で設定から録画時間を変更することが可能です。

録画された映像や撮影した写真をスマホで確認する際は、「VARIA RCT715」自身が Wi-Fi基地局となってスマホと直接接続するようになっています。さすがに映像データの転送には Bluetooth では帯域不足でしょうからね。「Wi-Fi Analyzer」で PC から電波状況を見てみたところ、2.4GHz帯の IEEE 802.11n で接続されていました。WPA2 で暗号化もされていたので他人に覗き見される心配はありません。

スマホで映像を確認する際だけで無く、ファームウェアアップデート時も一旦スマホにダウンロードしたアップデーターを Wi-Fi 経由で接続して「VARIA RCT715」に転送するという形になるようです。

「VARIA RCT715」購入時点のファームウェアバージョンは「v 4.40」でした。恐らく発売当初のものだろうと思われます。「Varia」アプリとペアリングしてすぐにアップデートの案内が出ていたので、速やかに適用しておきました。この 5月に「v 5.10」がリリースされ、録画時に接近してくる車両の速度データをオーバーレイして記録してくれるようになったのですが、これは万が一事故などに遭ってしまった場合には大きな助けとなるでしょう。

■ ストラップ付きの保護ケースも購入しておきました

「VARIA RCT715」本体に落下防止用のストラップホールが付いていればよかったのですが、残念ながらありません。レバーロック式のマウントなので早々本体が脱落してしまうようなことは無いだろうと思うのですが、念のためストラップ付きの保護ケースも取り付けておくことにしました。


取付は簡単。「VARIA RCT715」の上から被せるだけです。

Varia ケース-1Varia ケース-2
Varia ケース-3Varia ケース-4


ロゴが若干気になりますがまあいいでしょう。黒で塗りつぶしちゃってもいいかも知れません。各ボタンやインジケーターの表示にも干渉しませんし、充電や microSDカードの交換も問題ありません。厚みの分だけちょっとはレンズ面を保護してくれることも期待出来るでしょうか。重量増は約 10g です。

このケース、ネジ止めなどの必要は無く、本体にはめ込むだけなのですが、かなりがっちりとホールドされるので、一旦ケースを取り付けると外すのが大変です。逆に言えば滅多なことで外れる心配は無いとも言えますが。ストラップをリアキャリアにくくりつけておけば万全です。

■ microSDカードを大容量のものへ差し替え

「VARIA RCT715」では、録画時に「GLV」と「MP4」という 2つの拡張子のファイルが 30秒毎にセットで生成されます。「MP4」ファイルは映像データそのものですが、「GLV」ファイルの方はシステムデータとかですかね?録画データ 1つ辺りの容量は 720P で撮影した場合にちょうど 20MB です。

先日サイクリングに出掛けた際で、途中の休憩時には電源を切っていましたが およそ 6時間ほど走り回ったところ、メモリーカード内に 1254個のファイル(録画データは 627個)が生成され、17.2GB の容量が消費されていました。一応最初から付属していた microSDカードでも 720P なら概ねバッテリーが切れる位までは上書きされること無く録画データの記録は出来るようです。

「VARIA RCT715」は最大 128GB までの microSDカードに対応しているそうなので、先日以下の記事でレビューした Transcend の高耐久モデルに差し替えておくことにします。 これで容量も 16GB → 128GB となりたっぷり。SDカードの耐久性は書き換えた回数にも依存するので、上書きの回数を減らすと言う意味でも大容量のものに交換しておくメリットはあると思います。

メモリーカード交換

microSDカードはスロットに差し替えるだけですが、そのままでは破損したメモリーカードと認識されて使う事が出来ません。交換後は必ず「Varia」アプリを使ってフォーマットを掛ける必要があります。フォーマット完了後は無事 microSDカードを認識し、録画することが出来ました。

■ 外に出て実際に使ってみました

サイクルコンピューターを持っていない場合は、「Varia」アプリをスマホに表示させておくことで車両接近レーダーの機能を利用することが可能です。但し、当然ながらスマホ側のバッテリー消費は激しくなりますし、Google Map でナビさせながらというわけには生きません。

Garmin のサイクルコンピューターならエントリーモデルの「Edge 130 Plus」から対応していますし、他社製品でも ANT+ か Bluetooth に対応していればペアリングさせてレーダー機能を利用することの出来るモデルも数多くあるようなので、可能な限りサイクルコンピューターも用意することをお薦めします。

一応 Garmin のスマートウォッチでもレーダー機能を利用出来るそうなのですが、う~ん、これはどうなんでしょう。さすがにあまり使い勝手がいいとは言えないんじゃないでしょうか。まあ気が向いたらそのうち検証してみることにします(笑)。

Edgeシリーズとのペアリング方法は、電源オフの状態からデバイスボタンを 2秒間長押ししてペアリングモードにしたの「VARIA RCT715」を横に置いておき、Edgeシリーズの方でスピードケイデンスセンサーなどを追加する時と同じ操作をするだけです。ペアリング完了後、Edge の右上に電波マークと録画状態を示す「REC」表示が追加されます。

Edge 840 とペアリング

「VARIA RCT715」の車両検知性能はかなり優秀ですが、警告文にもあるように最終確認は必ず自分の目で行う必要があります。駐車車両を避けたりする際は必ず振り返るようにしましょう。

「Edge 840」とペアリングさせて動作させている間は、「Edge」に表示される「Varia」のウィジットでライトの点灯モードを変更したり、手動で写真や動画クリップを撮影したりすることが可能です。Edge のホーム画面を上から下にスワイプして表示される「設定」ウィジットを左右にスワイプし、「ライトモード」「Varia カメラ制御」のウィジットにて操作して下さい。

「VARIA RCT715」のレーダーセンサーの挙動やカメラの映り具合については実際に見て頂いた方が分かりやすいでしょう。なのでサンプル映像を掲載しておきます。レーダーの挙動に関しては同じ Garmin の「VARIA RTL515」や「VARIA RVR315」でも同じです。まずは「Edge 840」とペアリングさせて車両が接近してくる様子を撮影したものからどうぞ。

停車しているので画面に大きく一時停止マークが表示されていますが、こちらは気にしないで下さい。車両が接近してくると警告音がなって画面右端に白い点で近づいてくる車両が表示されているのがお分かりになるでしょう。車両が通過して安全になったら再び「ピポッ」と鳴って報せてくれます。後ろに車両が連なっている時は白丸がたくさん表示されます。
接近してくる車両は最大 8輛まで検知してくれるようなので、白丸が連なって来ると自分が邪魔になっているんじゃないかと自覚することが出来ます。交通状況にも拠りますが、このような時は横に避けて先に行ってもらった方がお互いのためですね。

次は実際にドライブレコーダーで撮影することの出来た映像のサンプルです。本来は 1ファイル辺り 30秒間映像が記録されるのですが、ブログ掲載にあたって 10秒間の映像を抜き出し、画質も録画時の 720p から 480p に落としています。映像は「VARIA」アプリを使ってスマホでも確認することができますが、PC と USBケーブルで接続して取り込むことも可能です。というか、こちらの方が確実。


まずこちら。撮影時刻や現在位置、自車の速度に加えて近づいてくる車両の速度までが画面下部にオーバレイで記録されているのがお分かりでしょう。480p に落としてもこの画質です。ドライブレコーダーとしては充分に機能してくれるでしょう。


こちらはグラベルを走行した時のものです。こんなとこほとんど車なんて入ってきませんが(笑)。GoPro のような手ぶれ補正機能は付いていないので結構揺れますが、これだけ映れば十分かな。


かなり暗くなった時間帯の映像です。まだ真っ暗になった中では試していませんが、案外綺麗に映っているものですね。明るさは自動でコントロールされるので、トンネル内などでもよく映っていました。

欠点としてはやはり 30秒毎に新しいファイルが作られていくので、目当ての映像があったとして探すのがちょっと大変ということくらいでしょうか。始めてカメラ機能の無い「VARIA RTL515」を使った時も画期的なデバイスだと感じましたが、こうして映像の記録も出来る「VARIA RCT715」を使ってしまうと更にもう元には戻れない感じです。

■ Garmin「VARIA RCT715」を使ってみて

「リアビューレーダー」がいかに使えるかは既に以前参加した TREK と Garmin 共催の「RTL515」体験キャンペーンでよく分かっていたのです、実際に使い始めてみて改めてその有り難みが身にしみます。何よりレーダーの検知精度が抜群なので、安心感が半端ないですね。

レーダーは公称値で時速 10km ~ 160km までの車両を検知する性能を持っているとのことですが、停車して休憩しているとランナーや歩行者にも反応するようです。確かに 5分/km 程度で走っていても時速 12km 程度にはなりますからね。

休憩中にピコピコうるさい時は VARIA の電源を切るなどした方が良さそうです。その方がバッテリーの節約にもなりますし・・・。自転車走行中は自分と同じ速度で走っている車や自転車には反応しません。1台何かが迫ってきているなと思っていたら検知対象から外れ、居なくなったかと振り返ったらぴったり付いて風除けにされていたということはたまにあります(笑)。走行中に自車より速度の遅いランナーや歩行者に反応することはありません。

Varia RCT715xCheckpoint

心許ないのはバッテリーの保ちですが、【720p、録画常時オン、デイフラッシュモード】の状態で 4時間半ほど走った後のバッテリー残量が 40%程度、同じ条件で 7時間近く走った後が残り 9% でした。録画を車両を感知した時のみにしたり、休憩中に電源を切るなどでもう少しは伸ばせそうな感じです。

ちなみに充電しながら使えるかも試してみたのですが、一応 モバイルバッテリー から ” 給電 ”(さすがに充電までは無理っぽい)しながら使用することは出来るようです。バッテリー接続後一旦電源が切れて充電モードに入りますが、その状態から再度電源を入れたところ、レーダーも録画機能も動作しました。

モバイルバッテリーから給電している間はバッテリーカバーを開けておかなければならないので、カバーの紛失や防水性能の低下には注意が必要ですが、ロングライドに出る際の緊急手段としてはアリじゃないでしょうか。録画データも大容量の microSDカードに換装しておけば上書きの心配もありません。

高価なのは確かですが、私のようにソロで走る事が多いライダーの方には特にお薦め出来る製品だと思います。重量増が気になる方は「RTL515」や「RVR315」を使う手もあります。レーダー機能だけでも充分に安全性向上に役立ってくれるでしょう。是非購入を検討してみて下さい。

あまりに語りたいことが多く、ついつい長々とした記事になってしまいました。最後までお付き合い頂きありがとうございます!それではみなさま、ご安全に!