自転車乗車時のヘルメット着用が ” 努力義務化 ” されましたが、着用率はなかなか上がっていないようですね。罰則規定の無い ” 努力義務 ” なんて中途半端なことしたのだからまあ仕方ないのかなと思います。人間どうしても楽な方、お金の掛からない方に傾きがちですからね・・・。
とは言え、自転車乗車中に事故で死亡に至る原因の半分以上は頭部への重度のダメージなのだそうです。別に交通事故に遭わなくても、路上の石を踏んでしまったりグレーチングで滑って落車ということも考えられるわけで、特にスポーツ車に乗る場合はヘルメットを着用しておくべきでしょう。
これまで OGK KABUTO の「REZZA-2」というヘルメットを着用していました。わりとスタイリッシュなデザインで被った時の ” キノコ感 ” も少なく、比較的手頃な価格で軽く、いいヘルメットだと思います。
ただ、使い始めてから 3年経過したことと、ちょうど TREK のセールでヘルメットも安くなっていたので買い換えることにしました。「REZZA-2」の方も処分してしまうのではなく、当面は盗られても痛くない買い物用として置いておくつもりです。メーカーは 3年でのヘルメット交換を推奨していますが、多少のマージンは織り込んでいるでしょうし、幸い落車で頭部を強打したこともありませんからね。
■ Bontrager の「Circuit WaveCel Road Bike Helmet」を購入!
Bontrager(ボントレガー)は、かつて TREK が買収した米国のバイクフレームメーカーのブランドです。長らく TREK のアクセサリーブランドとして知られていましたが、最近の TREK では徐々にその名が消えつつあります。今のところホイールやハンドルバーなどでブランドが残っていますが、既にライトやヘルメットなどの新製品は TREK ブランドの製品に置き換わって来ていますね。
今回購入したのはその消えつつある Bontrager ブランドのヘルメット。実は私が購入した「Circuit WaveCel Road Bike Helmet」についても、カラーリングが異なるだけでモノとしては全く同じであろう後継モデル が TREK ブランドで登場しています(価格も上がっていますが)。
購入するにあたって、やはりヘルメットは実際に被ってみないと合う合わないが分からない部分があるので TREK 須磨店の店頭でいくつか試させて頂きました。元々購入候補に入れていたのは以下の 2点。
Circuit WaveCel | Starvos WaveCel | |
定価 | ¥22,900 | ¥15,950 |
タイプ | グローバルフィット | アジアフィット |
サイズ | M(54~60 cm)、L(58~63 cm)、XL(60~66 cm) | S/M(51~58 cm)、M/L(55~61 cm) |
フィットシステム | BOA | Headmaster II |
パッド材質 | 透湿性パッド | 透湿性パッド |
重量 | M 335g、L 375g、XL 390g | S/M 310g、M/L 330g |
※ 価格は 2024年6月現在
最初は「Starvos WaveCel」の方にするつもりだったのですが、実際に被ってみると M/L サイズが頭に入らない(笑)。私の頭の周長は 58cm なので余裕でいけるだろうと思っていたのですが、” アジアフィット ” の形状が私の頭の形に合わなかったようです。やはりヘルメットは試着が大事ですね・・・。
他にもいくつか試させて頂きましたが、「Circuit WaveCel」の被り心地が一番しっくりきたのでこちらを購入することにしました。旧モデル扱いになる ” Bontrager ” ブランドで安くなっていたことも動機の 1つなのは言うまでもありません。
カラーはホワイトにしてみました。” Mulsanne Blue ” も気になっていて、なんなら在庫のある大阪の店舗までサイクリングがてら買いに行くのもアリかなと思っていたのですが、実物を見たところこちらでも全く問題無いなと。
横幅がやや広めなので、被った時にややキノコ感が出るのは否めないかも知れません。まあ私はもうその辺りのことは全く気にならなくなりました。実用性万歳(笑)。
「Circuit WaveCel」の特徴の 1つがこの着脱可能なアクセサリーマウント。Bontrager(TREK)のライトを装着することが出来るようになっています。後頭部のマウントは Bontrager のアクセサリー専用ですが、頭頂部の方は REC MOUNT のパーツを組み込むことで Bontrager のライト以外にも GoPro などを取り付ける事も可能です。ただ、強力と言えど所詮マグネットなので、落車などで吹っ飛んでしまかも知れないというリスクは頭に入れておいて下さい。
「Circuit WaveCel」のもう 1つの特徴がアジャスターに「BOA ダイヤル」を採用している点。まあここは一般的なダイヤルアジャスターと比べて明確なメリットを感じることは無いかも。格好いいのは確かですけどね(笑)。顎紐のバックルはもう少し大きい方が良かったかな。
そしてヘルメットのシェル内部に組み込まれたウネウネしたセル構造体が高い衝撃吸収性能を持つという「WaveCel」。頭部への衝撃をこの「WaveCel」が曲がり、潰れ、滑ることで吸収してくれる仕組みです。脳震盪、脳挫傷のリスクを大幅に軽減してくれるらしい。
頭頂部のアクセサリーマウントに Bontrager の「Ion Comp R Front Bike Light」を取り付けてみました。MTB で山道を駆け巡るのはさすがに厳しいかも知れませんが、普通にロードを走っている程度で外れることは無いかと思います。ただまあ、付けるなら「Ion 200 RT」などの小型のライトにしておいた方が無難ですね。GoPro も付けるとしたら mini の方が安全かと。とりあえずヘルメットのマウントは使う予定が無いので外して保管しておくことにします。
今まで使っていた OGK KABUTO の「REZZA-2」と見比べてみました。価格もだいぶ違いますが、さすがに「Circuit WaveCel」の方がかなりしっかりと作られているなと感じます。
重量を比べてみました。「WaveCel」は重いと聞いていましたが、160g ほどの差があります。ただ、実際に被ってみて特に頭が重くなったという感じは受けていません。通気性も上々です。少し前に新城幸也選手がレース中にヘルメットの開口部から蜂が入ってしまって頭を刺されるという事故(?)がありましたが、「WaveCel」の間隔ならそういう心配は無いでしょう(笑)。
私の Checkpoint ALR 5 が白と黒を基調にしたカラーということもあって一体感も出ているので、白にしておいて良かったです。TREK(Bontrager)のヘルメットには、購入後 1年以内に事故などでヘルメットが破損してしまった場合は「クラッシュリプレイスメントプログラム」によって新しいものと交換することが可能です。また、「30日満足保証」によって、少し使ってみたけどやっぱりしっくりこないと言った理由であっても購入後 30日以内の返品・交換が可能とのこと。
TREK(Bontrager)製品も通販で購入出来るようになりましたが、やはりヘルメットは実際に被ってみた方がいいと思うので、なるべく店頭で試着してから購入することをお勧めします。