実は今回レビューする TOPEAK(トピーク)の「エアロ ウェッジ パック」というサドルバッグ、昨秋に納車された TREK のグラベルロードバイク「Checkpoint ALR 5」に取り付けるつもりで予め用意していたものでした。「俺、Checkpoint が納車されたらこのサドルバッグ使うんだ!」今思うと死亡フラグ・・・。
納車されてから合わせてみたところ・・・なんということでしょう!リアキャリアに干渉してしまってサドルバッグを取り付けるスペースが無いではありませんか!FX 3 Disc で試してみた際はなんとか取り付けられそうだったのですが、「49」というフレームサイズの小ささや、私の低身長(足の短さ?)のせいでサドル高が稼げず、取り付けることが出来そうにありません。
リアキャリアは私にとって必需品です。既に返品可能な期間は過ぎてしまっていたので傷心のうちにほったらかしにしていたのですが、そのまま捨て置くのも勿体ないので FX 3 Disc の方に取り付けて使う事にしました。元々 FX 3 Disc の方には手持ちの適当なものを付けていたので、まあちょうど良かったと言いますか・・・。ということで改めてレビューしてみたいと思います。
TOPEAK(トピーク)は、1991年に「サバイバルギアボックス」なる携帯ツールセットを発売して以来、携帯ポンプや自転車用ラック類、各種バッグやボトルケージなどのサイクリングアクセサリーを 30年以上に渡って作り続けているブランドです。台湾で創業した会社で、日本では株式会社マルイという神戸にある会社が輸入代理店になっているようですね。
今回購入した「クイッククリック」というサドルに簡単に着脱することの出来る機構を備えたサドルバッグは 1992年の発売以来細かな改良を続けながら販売され続けているもののようです。私としては以前から「モジュラーケージ Ⅱ」というボトルの太さに応じてフィット感を調節する事の出来る TOPEAK のボトルケージを使っているので、馴染みのあるブランドと言う事が出来ます。
パッと持ってみて感じるのが全体的な作りの良さ。今回購入したのは「エアロ ウェッジ パック」の Lサイズですが、とても 3千円台とは思えない丁寧な作りです。バッグ後部がガバッと大きく開くので、荷物の出し入れも非常にし易く出来ています。後部にはクリップ式のテールライトを取り付ける事の出来るホルダーも付いていますね。蓋の裏側のメッシュ部分にもタイヤレバーなどを収納しておけます。
サイズ展開は L、M、S、マイクロの 4種類。各サイズの容量や大きさなどは以下の通り。ほぼ同じデザインで サドルレールもストラップで留めるタイプ のバリエーションもあります。
サイズ | L | M | S | マイクロ |
材質 | 1000 デニールナイロン(デュポン社テフロンコーティング) | |||
容量 | 1.48 ~ 1.97 ℓ | 0.98 ~ 1.31 ℓ | 0.66 ℓ | 0.41 ℓ |
サイズ(LxWxH mm) | 210x125x140 | 200x105x120 | 170x80x120 | 150x75x80 |
重量 | 176 g | 135 g | 105 g | 87 g | 備考 | シートポスト取付可能径:Φ25.4 ~ 34.9 mm |
Lサイズを選んだ理由は、Panasonic の U型ロック(SAJ080)がすっぽりと入りそうだったからです。鍵をどう持ち運ぶかって結構悩むのですよね。これだとチェーンロックも一纏めにしておけそう。Lサイズと Mサイズでは容量に幅がありますが、これはバッグの中間辺りにあるファスナーを開けることで容量の増減が出来るようになっているからです。
これが「クイッククリック」という、サドルバッグを簡単に着脱差せることのできる機構です。アタッチメント部分はサドルレールにがっちり取り付けておくことが出来るので、一般的なストラップだけで固定するサドルバッグと比べてダンシング時の揺れが起きにくいというメリットもあります。
取り付けですが、まずアタッチメントをサドルレールの上下から挟み込む形で差し入れ、アーレンキーで締めてしっかりと固定します。このパーツは「F25 Fixer」という商品名で Amazon などで買うことが出来ますので、万が一破損してしまっても取り替える事が可能です。また、このパーツだけ別で買って用意すれば同じサドルバッグを複数のバイク間で使い回す事も出来ますね(実はこれも狙っていた・・・)。
後はこのようにバッグをアタッチメントに取り付けてシートポストにバッグ先端のベルクロを巻き付けるだけです。・・・って、リアキャリアの先っちょが当たってますね・・・。ま、まあ中の荷物にはちゃんとアクセス出来ますから・・・(苦笑)。うちの FX 3 Disc は Sサイズなので、どうしてもこういうところで制限が出てきてしまいます。身長の高い人が羨ましい・・・。
FX 3 Disc に取り付けた後、合計 1kg ちょっとの鍵(U字ロックと ABUS のチェーンロック)を入れて試走してきましたが、アタッチメントでしっかり固定されているだけのことはあってダンシング等を行っても以前使っていたサドルレールからベルトでぶら下げるタイプのサドルバッグと違って走行中にバッグが左右に偏ったりしませんね。
フレームサイズに対してサドルバッグがちょっと大きいので、若干無理矢理取り付けた感はありますが、リアキャリアを取り付けていない方なら気になるようなことはないかと思います。鍵の持ち運びには非常に具合がいいので、このまま常用することにします。予備チューブもこちらに入れておこう・・・。
Checkpoint に取り付けられなかったのは残念ですが、先走って買ってしまっていたので仕方ありませんね。私のサイズは昨秋になるまで全く日本に入ってきていなかったようですから・・・。まあリアキャリアを取り付けている場合はこういったことになる可能性もあるということで。当たり前のことですが、サドルバッグを買う際はなるべく実車でサイズ感を確かめてから購入するようにしましょう(苦笑)。