2024年5月現在、公式の ” BE KOBE ” モニュメントは神戸市内に 5箇所設置されています。一番初めに設置されたのが JR の元町駅から真っ直ぐ南に下った辺りにある「メリケンパーク」のもの。先日耐震補強工事とお色直しを終えてリニューアルオープンしたばかりの「神戸ポートタワー」「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」「神戸海洋博物館」などがある人気のエリアです。ここはいつも人だかりが出来ているので写真を撮るのは一苦労なのですけどね。
続いて ポートアイランドの「しおさい公園」、北区の「衝原(つくはら)湖」と増えていき、今回訪れた「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」には 2023年の 7月に設置されたようです。ちなみに 5つ目は 明石海峡大橋を望む「アジュール舞子」のもの です。また、番外編(?)として キャンプ場を経営している方が市の許可を得て個人で設置されたもの も垂水の多井畑厄神の近くにもあったりします。
フルーツ・フラワーパークのモニュメントの存在もだいぶ前から知ってはいたのですが、うちから自走していくとちょっと距離があるのと山がちな地形なので躊躇していたのですよね。ですが、これから暑くなると益々行きにくくなってしまうので、ロングライドの練習も兼ねて行ってみることにしました。
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」はほぼ三田市に近い場所にあるので、衝原湖から有馬街道で「有馬口」まで行き、そこから北上するルートを取ることにしました。写真は三木や小野方面に行く時によく使う県道 65号線(神戸加古川姫路線)から櫨谷(はせたに)川沿いに北上して衝原湖へ至る峠道です。ここが結構キツいのよ(笑)。この先にも六甲国際ゴルフ倶楽部の横を通る峠も越えなくてはいけません。
衝原湖の近くまで来ればそこはもう里山サイクリングの世界。ただ、「神出山田自転車道」はすぐに終わってしまうので、箕谷までのしばらくの間は細い県道を往くしかありません。
谷上から有馬温泉の入り口にあたる「有馬口」までは片道 2車線化の工事が終わって自転車でも走りやすくなりました。ただ、ずっと登りが続いてスピードが出せないのと路側帯が広いわけでは無いので、歩道の方を走るようにしていたのですが、2026年に法律改正があるようなので「車道または交通の状況からみて、やむを得ない場合」という要件がどうなるのか一度確認しておこうと思います。ちょうど今年免許の更新で警察署に行かないといけませんからね・・・。写真は「有馬口」から有馬温泉方面を望む。
このまま有馬街道を北上して藤原台の方へ抜けます。
大沢西宮線(県道 82号線)に沿って「上小名田(かみおなだ)」という交差点(左の写真の少し先)を左折。合っているのか不安になる細い道を抜けて(笑)山陽自動車道と六甲北有料道路の交わる「神戸北IC」側の道から「道の駅 神戸フルーツフラワーパーク大沢」へ入ることが出来ました。
■ フルーツフラワーパークで「BE KOBE」!
「フルーツフラワーパーク」の名前は以前から聞いていましたが、ここまで来たのは初めてです。元々は「神戸ワイン城(現在は「神戸ワイナリー(農業公園)」となっている)」と同じ「株式会社神戸ワイン」が経営していたようですが、老朽化などもあって入場者は激減。一時は閉園の危機にも陥ったそうですが、2017年に「道の駅」の 1つとして生まれ変わりました。2021年には日経トレンディの「道の駅&サウナ 最強ランキング」で関西 2位に入るほどの人気施設になっているそうです。
山の中ではありますが交通の便は悪くないですからね。山陽自動車道と中国自動車道を結ぶ「六甲北有料道路」に直結しています。「フルーツフラワーパーク」の名が示すとおり梨狩りや葡萄狩りが楽しめたり、ミニ遊園地やゴーカート、猿回し(なぜ?)やライトアップイベントが行われていたりと、様々な催しなどもあるようなのでドライブがてら来るにもいいのでしょう。
昔の名残でゲートこそありますが、道の駅なので駐車料金は無料です。駐車スペースは 1,500台分もあるそうですよ。これでも GW期間中は入場制限が行われる程の混雑ぶりだったようです。園内は車両進入禁止とのことで、自転車も駐車場の方に停めないといけないようです。
” BE KOBE ” のモニュメントは駐車場の方から少し階段を上がり、門を潜ってすぐの場所に設置されていました。メリケン波止場や舞子のモニュメントほどではありませんが、ここも結構人気なようで、人の居ない写真を撮るには少し待つ必要がありますね。
真ん中に穴の空いた撮影台のようなものが設置されています。
穴からモニュメントを覗けるようになっているのですね。
こちらのモニュメント、神戸の里山地区ではちょくちょく茅葺きの古民家を見掛けることがありますが、それをイメージして「茅(かや)」で作られているそうです。茶色い茅の色居合いとメタセコイヤの緑が調和して美しいモニュメントになっていると思います。
目的は達成しましたが(笑)、奥にも何かあるようなので見に行ってみます。
立派な噴水広場がありました。
更にその先ではポピーが咲き誇っていました。ここの花壇は季節によって色々な花が楽しめるようです。
一番奥に見えていた洋館はホテルでした。ただ、ここまで来るとほとんど人が居ません。イベントなどがある時は賑わうのでしょうけどね。
多目的広場とされる場所には広大な芝生が広がっていました。とにかく道の駅とは思えない広大な敷地なので、園内を散策するだけでもかなりの運動になると思います。道の駅なので駐車場は 24時間開放されていますが、モニュメントのある庭園の方はイルミネーションイベントなどがある場合を除いて 17時には閉まってしまうようなのでご注意を。
併設の「FARM CIRCUS」で何か食べようと思っていたのですが、結構混んでいたので断念しました。帰りの時間も考えないといけませんからね・・・。なにか探しつつ帰路に付くことにします。
多分県道 506号線(市野瀬有馬線)のどこかだったと思います。一応帰りのルートも引いてはいたのですが、初っ端からカンで走って危うく西脇の方へ向かうところでした。途中で気がついて方向転換しましたが、おかげでこの様な美しい場所を走る事が出来ました。こういうのも怪我の功名?
■ 里山の風景広がる中にある純喫茶「カランコロン」で一息
結局昼食は食べ損ねてしまっていたわけですが、家まではまだまだ距離があるのでさすがに何か食べておかないと持たないなとは思うもののここは山の中。自販機すらほとんど無い中でどうしたものかと思いながら走っていましたが、サイクルラックの設置された喫茶店を発見!寄ってみることにします。
「純喫茶カランコロン」
住所 : 兵庫県神戸市北区淡河町野瀬721-1
電話 : 078-958-0991(予約可)
営業時間 : 11:00 ~ 17:00
定休日 : 火曜日、金曜日
席数 : 12席
駐車場 : 5台分程度?サイクルラック有り
備考 : 全席禁煙、各種カード不可(PayPay はOK)
だいぶ陽は傾いていましたが、看板は出ていたので「まだ大丈夫ですか?」と声を掛けてみたところ「どうぞ」とのことで助かりました。とりあえず一息入れられそうです。この時は営業が 17時までとは知らず、わりとギリギリに入る形になってしまったのですが、悪いことしちゃったな・・・。
テーブル席が 3卓ほどの小さなお店ですが温かみのある店内は非常に居心地が良かったです。御主人と奥様のお二人で切り盛りされているようでした。
食事しても大丈夫とのことでしたが、あまり長居しても悪いなと思いケーキセットをお願いしました。お店によってはアイスコーヒーを頼んでも氷ばかりでがっかりということがありますが、こちらではたっぷり入っていて私もニンマリ。ケーキはブルベリータルトにアイスクリームが乗っていて程よい甘さと酸味のお陰で疲れが取れた気がします。盛り付けもレストランデザートのそれですね。
美味しく頂いたので次は食事しに来ますねとお伝えしたところ、座席数が少ないのでランチタイムは完全予約制にしているとのこと。14時くらいからなら他の食事メニューをお出しできますとのことなので、15時くらいに来れるよう頑張ってみようと思います。ここまでそこそこの距離と峠越えがいくつかあるので、予約で時間指定となるとちょっと厳しいのですよね・・・。コースランチも非常に魅力的ですが、「ごろごろ野菜カレー」や「オムハヤシランチ」などもたっぷりの野菜がついているそうなので楽しみです。
それにしてもいいお店に出逢えました。最近はある程度事前に食事スポットなどを調べてから走りに出る事が多いですが、これだからルート開拓も兼ねたフリーライドはやめられない(笑)。
その後「三木三田線(県道 38号線)」を走って 18時少し前に「道の駅 淡河(おうご)」に到着。近くに牛舎があるせいか臭いが結構強烈ですが、ここのお蕎麦は結構美味しいらしい。今回は時間的余裕があまりなかったので写真だけ撮って退散しましたが、サイクルラックも完備されてますしこちらもいつか寄ってみよう。近くには「豊助饅頭」で有名な「満月堂」もあります。
さて、帰るかと走りだしてすぐに「淡河八幡神社」という良さげな神社を発見。帰れない(笑)。創建西暦 779年と、非常に由緒のある神社で、2月に執り行われる「御弓神事」が有名なのだそうです。こちらもいつかゆっくりお詣りしに来よう。
久しぶりに里山の中のサイクリングを堪能することが出来ました。これから水田に水を張ってくると更に美しい景色が広がりそうです。ただ、この辺りはちょくちょくとんでもない雷雨に見舞われているようなので、特に夏場の午後にこの付近を走る場合は天候に注意しておいた方がよいでしょう。回りに避難出来そうな場所なんてあまりありませんからね・・・。
実は既に公式 6箇所目となる ” BE KOBE ” モニュメントがスタンバっています。まだ周囲に柵があって近づくことは出来ませんが、「神戸須磨シーワールド」のオープンに合わせて公開されるのでしょう。こちらのモニュメントについても正式公開されたら改めてご紹介したいと思います。