先日 TREK のクロスバイク FX 3 Disc に SP CONNECT のマウントシステムを取り付けて簡単にスマホの脱着が出来るようにしました。効果はてきめんで、それまではトップチューブバッグの中にスマホを入れて持ち歩いていたのですが、何か面白いモノを見つけて写真を撮ったりスマホの地図で道順を調べたりする際にいちいちバッグからスマホを取り出す必要がなくなったので非常に便利になりました。
反面、以前からライトやらベルやらをハンドルバーに取り付けていたため、ハンドル回りがかなりごちゃついてしまいました。
SP CONNECT ではスマホを脱着する際に 90° 回転させる必要があるのですが、ライトが邪魔になるので脱着の際は一旦ライトを外しておく必要があったりと地味にストレスも感じていたのですよね。
TREK のスポーツバイクでは、「Blendr(ブレンダー)システム」という、サイクルコンピューターやライトなどをすっきりマウントすることの出来るステムマウントシステムが採用されています。今回はこのシステムを使って CAT EYE の VOLT 400 という LEDライトを取り付けるようにしてみたいと思います。
※ Blendr システムのベースパーツを取り付けるためには一旦ハンドルバーを取り外す
必要があります。適正なトルクで締め付けを行っておかないと事故や破損に繋がる可
能性もありますので、作業に不安を感じる方は TREK 製品を取り扱っているショップ
で取付作業を依頼されることをお勧めします。本ブログでは一切の責任は負いかねま
す。ご了承下さい。
■ Bontrager の「Blendr システム」に対応したステムには種類がある!
最初は下の「Bontrager XXX/Pro/Elite Stem Blendr Duo Base」というベースパーツを取り付けるつもりでした。FX 3 Disc(2021)の仕様表 ではステムが「Bontrager Elite Stem」となっていたので、てっきりこれが取り付けられると思っていたのですよね。 このパーツなら上下どちらにでもライトなどが取り付けられそうでしたし、将来的に追加でサイコンなどを取り付けたくなったとしてもそのまま使えて便利だなと思っていました。
TREKストアでこれかなと思って手に取ってみていると店員さんが声を掛けてくれたので、手に持っていたベースパーツを取り付けられるか聞いてみたところ、走って駐輪してあった私のバイクの確認に行ってきてくれました。結果、薦められたのがこちら。
上下に Blendr システムに対応したライトやサイコンを取り付けたければ、上記の製品を 2つ買わないといけないそうです。お店で取付作業をお願いしても良かったのですが、自分でやってみたかったので取りあえず今回は 1個だけ買って帰ることにしました。今はライトさえ取り付けられればそれでいいので。
「Blendr システム」といってもステムによってベースパーツの種類は複数あるようです。ちゃんと聞いてから購入して良かった。。。Bontrager の製品は基本的に取扱店の店頭でしか買えませんから、もしオークションやフリマで調達しようとしている方が居られたらご注意下さい。よく調べてから買わないと、せっかく買っても取り付け出来ない場合があります。互換リストはこちら ⬇
どうやら私の FX 3 Disc に取り付けられていたステムは、上記の対応表で言う「Legacy Elite Stem」というものだったようですね。ちなみにお店の方の話では 2022年モデルの FX 3 Disc でも同じステムが使われているとのことでした。ただ、最近の世界的なパーツ不足の影響で変更されている場合もあるかも知れないので、購入前にきちんと確認されることをお勧めします。
ちなみに、TREK / Bontrager の製品には「30日満足保証」という保証制度が用意されています。万が一間違ったパーツを購入してしまって取り付け出来ない場合であっても、購入時のレシートか領収書があれば返品・交換可能です。もちろんこちらは非正規ルート(フリマなど)で購入した場合は適用されませんのでご注意下さい。
■ FX 3 Disc に「Blendr Base」を取り付け!
今回買ってきた「Blendr Comp & Legacy Elite Mono Base」は下の様な感じで販売されています。
残念ながら取付説明書のような気の利いたものはありません。図を見る限り差し込むだけで良さそうに見えますが、実際は一旦ステムからハンドルバーを外し、隙間にこのパーツを差し込む形になります。
マウントベースは写真の様になっています。赤〇印の部分をステムのハンドルバーをホールドする部分に差し込んで挟むような感じになります。
取付には六角レンチが必要になります。上記の様なセット品を購入しておくと普段の軽い整備にも使えて便利でしょう。尚、カーボンのフレームやステムを使っている方は必ずトルクレンチを使って下さい。締めすぎると破損させてしまう恐れがあります。
取付作業を行う前に、現在のハンドルバーの取付位置や角度を写真に撮っておきました。微調整は必要としても、こうしておけば組み立て時に手間をかなり省くことが出来ます。
上側に取り付けた場合はスマホと干渉するかも知れなかったので、下部に取り付ける事にしました。ベースパーツを先にステムにあてがっておき、ハンドルバーを乗せて固定ボルトを締めていきます。ある程度までは手でボルトを締めておき、ハンドルバーのセンターや角度を微調整してからステム前部の 4本の固定ボルトを対角締めで均等に締め付けます。先程の写真があるので調整はかなり楽でした。
以上でベースパーツの取付は完了です。この「Blendr システム」、ほんとよく出来ていますね。挟んでいるだけなのにとてもしっかり取り付け出来ていました。
■ REC-MOUNT のアダプターを使って CAT EYE のライトを取り付け!
先程取り付けを行ったのはあくまでも ” ベースパーツ ” です。このままではライトやサイコンを取り付ける事は出来ません。そこで必要になるのが「アダプター」と呼ばれるパーツ。
残念ながら Bontrager からは、自社製ライトやガーミンのサイコンを取り付けるためのアダプターは発売されているのですが、CAT EYE のライトに適したアダプターは発売されていないようです。
調べていると、レックマウント用のアダプターが Blendrシステム用のマウントパーツとも互換性がありそうだということが分かりました。そこで購入したのが上のパーツ。
大きさの割にちと高い気もしますが、アルミ削り出しですし他に良さそうなものもないので致し方ないですね。品質自体は非常にいいものでした。約 15.5g。
取付には一部 CATEYE のライトに元々付属していたパーツを流用する必要があります。左の写真の赤〇で囲った部分ですね。右に写真の黄○印のネジを外せば取り出すことが出来ます。
レックマウントのアダプターに付属していたボルトを使って CAT EYE のパーツを組み込みます。これでライトの脱着が出来るようになります。
最初はライトを吊り下げる形にしていたのですが、ハンドルを切るときにシフトケーブルやブレーキケーブルと干渉してしまうので写真の様に取り付けることにしました。レックマウントのアダプターを固定しているボルトを緩めれば角度の調節も簡単にできます。
VOLT 400 を取り付けてみました。これだと電源ボタンも上になってオンオフ操作もしやすいので、結果としてベストでした。VOLT 400 はライト下部に充電ポートがあるので、逆さにして吊り下げるより防水的にもこちらの方が良さそうです。ハンドルを切ってもケーブル類と干渉するようなこともありません。
SP CONNECT でスマホも取り付けてテスト走行してみましたが、ライトがスマホ脱着の邪魔になる事もありませんし、若干ライトの取り付けポジションも下がりました。ハンドル回りもかなりすっきり纏まりましたし、満足の仕上がりになりました。