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何かの参考にして頂ければ幸いです。

CAT EYE の充電式 LED ヘッドライト「VOLT400(HL-EL461RC )」レビュー

夜間に自転車に乗る場合は前照灯を点灯させねばなりません。これは道路交通法で定められた義務なので、無灯火でウロウロしていると警官に呼び止められて注意されます。注意だけで済めばいいですが、何度も繰り返したりして悪質と判断された場合は「自転車運転者講習」の受講が義務づけられ、従わない場合は 5万円以下の罰金が科せられます。それ以前に、何か事故を起こしたり巻き込まれたりした際には非常に不利な立場となりますので、必ずライトは点けて走行するようにしましょう。

■ 自転車用ライトの種類

自転車用のライトは実に様々な製品が販売されています。安価なものから高価なものまで、余りに多くの製品が売られているのでどれを買ったらいいのか迷ってしまうことでしょう。そこでまずは自転車用ライトにはどのような種類のものがあるのか、ちょっと整理してみたいと思います。

  • ダイナモ式ライト(リムダイナモ)

    ” ダイナモ ” とは発電機のことです。昔の ” ママチャリ ” には暗くなってくると足先でパタンとレバーを倒して車輪の側面(リム)にダイナモを直接接触させて発電させるライト一体型の小型発電機が付いていました。電池要らずで自転車を漕ぎさえすればいつまでも光ってくれますが、車輪にダイレクトに接触させるため回転抵抗が大きくなり、坂を登るのがかなりキツくなったのを覚えています。

    とにかく頑丈で、ライトに使われている豆球はちょくちょく切れるものの、ダイナモ自体が壊れたという話はほとんど聞いたことがない程でした。未だに販売もされているようですが、ダイナモ自体の重さがややある事と、車輪の回転エネルギーの一部を奪ってしまうという仕組みからスポーツバイクに取り付けている人はまず居ないでしょう。

  • ハブダイナモ式ライト

    ダイナモが進化して「ハブダイナモ」と呼ばれる、自転車の車軸部分(ハブ)の中に発電機を組み込んでしまったものが登場しています。見た目がスッキリとし、従来のダイナモに比べて摩擦抵抗が大きく減少しているそうで、現在は主にシティサイクルに採用されているようですね。周囲が暗くなると自動点灯してくれる ” オートライト ” 機能を持っている事が多いようです。

    それでもやはり自転車を漕ぐ力の一部を発電エネルギーに取られてしまう事に違いは無いため、こちらもスポーツバイクで使っている人はあまり居ないだろうと思います。とは言え、この「ハブダイナモ」は SHIMANO の ” DEORE ” ブランドのものなど、スポーツバイク向けの製品も発売されているようで、長距離ツーリングを行う方の中には使っている方も居られるようです(重量増加と費用への覚悟は必要ですが)。

  • 電池式ライト

    乾電池を交換するタイプのライトですね。以前はアルカリ乾電池以外では実用性が乏しかったですが、eneloop などの繰り返し使える充電式電池の普及と LEDライトの登場で随分使用継続可能時間が伸びたようです。明るさも 100ルーメン程度は期待する事が可能で、万一電池切れになってしまってもコンビニなどで代わりの電池を入手し易いという利点があります。

  • バッテリー充電式ライト

    今最も普及しているのがこのタイプでしょう。中国製を中心に安価なモノから高価なモノまで多種多様な製品が販売されています。比較的光量の大きい製品が多いようで、中には値は張りますが 1,000ルーメン以上の非常に明るいライトもあるようです。

スポーツバイクに取り付けるのであれば、やはり充電式のバッテリーを搭載したものが最適でしょう。明るさについては、街灯が密に整備された繁華街の中ならば 100ルーメン程度のライトでも大丈夫かも知れませんが、住宅街や車道を走る場合は少なくとも 400ルーメン以上の明るさはあった方が良いでしょう。バッテリーの持続時間も重要ですね。


■ 「CAT EYE VOLT400」を購入!

というわけで、「CAT EYE VOLT400」という製品を購入してみました。充電式のデバイスが寿命を迎えるとしたらバッテリーの劣化が一番多い理由だと思いますが、このライトはバッテリーがカートリッジ式になっていて、簡単に予備バッテリーと取り替えることが出来るのがポイントの一つです。長時間のサイクリングに出掛ける際は予備のカートリッジを持って出掛けるのも良さそうですね。


以前に下の記事で軽く触れていますが、もう少し詳しくご紹介してみたいと思います。

まずは主な仕様をチェックしておきます。

光源 高輝度白色LEDx1灯
明るさと使用時間 点灯(High) :400ルーメン、約 3時間
点灯(Middle):100ルーメン、約 8時間
点灯(Low)  : 50ルーメン、約 18時間
昼間点滅(High) :約 11時間
昼間点滅(Middle):約 60時間
バッテリー Li-ion 3.6V 2,200mAh(約 300回程度充放電可能)
防水性能 IPX4
サイズ 111.3x30.6x41.3 mm
重量 120g(バッテリーカートリッジ含む)

バッテリーカートリッジの型番は「BA-2.2」で、CATEYE の Webショップの他、在庫があれば Amazon などでも購入可能です。また、上位モデルの「VOLT800」に使用されている「BA-3.4(3,400mAh)」と互換性があるので、付け替えて使えばより長時間使用することが出来ます。

VOLT400 パッケージ パッケージ内容


ライト本体の他にブラケットと USBケーブルが付属していますが、USBケーブルは約 10cm と非常に短いので正直別のものを用意した方がいいですね。取扱説明書は「こちら」からダウンロードすることも可能です。スマホなどに入れておいてもいいかも知れません。

取付にドライバーやレンチは不要です。手回しできる樹脂製のロックを緩めればいくらでも角度調整が出来るので、夜間に実際に点灯させてみてから手軽に光軸の修正が行えるのはいいですね。

スイッチの操作は以下の通り。電源オン時は直近に使っていたモードで点灯します。

長押し 電源 ON / OFF
ダブルクリック どの点灯モードからも ” High ” へ
クリック 押す度に Middle → Low → Flash(強)→ Flash → High → Middle ・・・

バッテリー残量が 20% を切ると電源スイッチのランプが点灯して教えてくれるそうです。IPX4 の防水性能も持っているので、ゲリラ豪雨などでなければまあ雨中で使っても大丈夫でしょう。

充電端子部 さて、充電方法ですが、このようにライト下部の保護カバーをめくって Micro USB のケーブルを直接接続することになります。ただ、付属のケーブルが非常に短いので別途用意したものを使う方が多いかと思うのですが、この接続部分のクリアランスがかなりシビアなのですよね。付属のケーブルは当然問題ありませんが、端子部分がちょっとでもごついケーブルは奥まで挿すことができません。

また、この方法では満充電までに 6時間ほど掛かってしまいます。手持ちの USBテスターでいくつかの充電器と繋いで様子をみてみたところ、概ね 2W 程度で充電されているようでした。CAT EYE の製品は色々とオプション品が用意されているのが特徴なのですが、その中に急速充電に対応したクレードルがあるということなので買っておくことにしました。

クレードルキット ” For VOLT 300 VOLT50 " と書かれていますが、VOLT400 でも問題無く使用することができますし、ついでに言うと VOLT800 でも大丈夫です。ライトの後ろ半分の充電池をクルクル回して取り外してクレードルに付け替えるだけです。こちらも極短の USBケーブルが付属していますが、充電クレードルにこの長さのケーブルは無いでしょ(苦笑)。ここだけはマイナスポイント。

こちらのクレードルにバッテリーを取り付けて充電してみたところ、確かに 4.5~5W 程度で充電できていました。ただ、ちょっと判定がシビアなようで、バッテリー側とクレードル側の端子部分を綺麗にして置かないと通常の充電速度になってしまうようです。あとこのクレードル、バッテリーを挿していないときは端子部が剥き出しなのですよね。ホコリが溜まりやすそうなので蓋などがあると良かったのですが。

FX 3 Disc 取り付け例 TREK のクロスバイク「FX 3 Disc」に取り付けてみました。オプションパーツを買えばセンターフォークのタイヤの真上くらいに取り付ける事も出来るのですが、トンネルなどに入るときにさっと点灯させたいのでこのまま使う事にします。実際に夜間に走ってみましたが、ポツポツと街灯のある場所で使うには十分な明るさがあります。ただ、田舎や山中などの真っ暗な所で使うはもっと明るいものの方がいいだろうなとは思いました。
下は撮影条件を同じ(F 2.8、1/100秒、ISO 6400 )にして明るさを比べてみた様子です。左から Low、Middle、High となっています。全て未調整のまま画像サイズのみ落としています。ISO 100 で撮影したつもりだったのですが、シャッタースピードにしてしまっていました(苦笑)。配光は同心円状になっているので、ライトの向きを上げすぎると対向車や人が眩しいと思うので気をつけたいところです。

50ルーメン 100ルーメン 400ルーメン


400ルーメンとされている Highモードでは十分な明るさがある上に、100ルーメンに落とせば夜を越せるくらいのスタミナもあるので、災害時には取り外してマグライト的な使い方も可能です。案外自転車に乗らない人でも買っておいた方がいいかも知れません(笑)。