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雷対策グッズをいくつか入れてみました

雷シーズンはそろそろ終わりますが、古くなってきた電源タップをいくつか取り替えるついでに雷対策グッズを入れてみました。実際にどの程度効果があるかは雷が落ちて誘導雷(雷サージ)が来るまで分かりませんし、仮に来たところで雷対策が効果を発揮して被害が回避されて気付かないかも知れません。ここがこの種のグッズを購入する際に悩ましいところですが、特に PC関係とオーディオ関係は万が一にも被害に遭うと損害が大きくなるので保険として取り付けておくことにしました。

一口に雷対策グッズと言っても実に様々な製品が販売されています。基本的にはタップ内部に「バリスタ(Voltage Variable Resistor)」と呼ばれる銀電極と酸化亜鉛が組み合わされた素子が内蔵されていて、通常使用する際の 100V程度の低い電圧の場合は絶縁状態にあるものの、雷が落ちて誘導雷などが発生すると瞬時に電気抵抗が低くなり他の機器に影響しないよう大電流をバイパスさせて逃がす役目を持っています。どれ程の効果が期待出来るかは正にこの素子の性能に依存し、「最大サージ電圧」や「エネルギー耐量」としてパッケージなどに書かれていますが、中にはバリスタの性能について全く書かれていないものも存在します。

しっかり情報が書かれていた製品の中で最大サージ電圧 60,000V と同種の製品の中で飛び抜けていたオーム電機の「HS-A1234W」を買ってみました。誘導雷の電圧は 1,000V から数万V に及ぶそうです。バリスタの性能を上回る誘導雷の場合は素子が破壊されてしまうそうなのでこの最大サージ電圧の高さは大いに魅力的です。


ちなみに↓が後継機になるそうですが基本性能に違いはなさそうです。耐熱性アップくらい?


同社からはコンセント差し込み口が 2つあって集中スイッチの付いた「HS-A1240W」というモデルも発売されていますが、こちらは最大サージ電圧が 6,000V と一桁性能が落ちてしまいます。

プラグに極性はありません。なので壁のコンセントに上下どちらの向きにも差し込むことができます。ただしこの雷ガードタップに極性によって長さの異なるプラグ(一部のスマートプラグなど)を直接差し込むことはできませんので、そうした場合は極性分けに対応した延長タップなどを間に入れてやる必要があります。

HS-A1234W 「HS-A1234W」の仕様は以下の通り。
   最大サージ電圧:60,000 V
   最大瞬時電流 :20,000 A
   制限電圧   :650 V
   反応時間   :1 ナノ秒
   エネルギー耐量:720 ジュール

プラグに差し込める機器の消費電力合計は 1,500W まで。
一般的な家庭用コンセントと同じです。
バリスタが作動可能な状態にある場合はコンセントに差し込むと上部の LEDランプが赤く点灯するようになっているので故障している場合は一目で判別可能です。また、ホコリの付着などによるトラッキング火災防止の為にプラグ根元には絶縁カバーが付いています。こちらを壁のコンセントに差し込んで大元の雷ガードとして使うことにしました。



もう一点、エレコムの「ECT-0103BK」です。こちらのタップは上で触れたように「雷ガード」とは書かれているもののバリスタの性能については全く記述の無い製品にあたります。エレコムの雷ガードタップは最大サージ電圧 12,500V のものがほとんどのようなのでこの製品もそれくらいの性能は期待したいところですがなんとも言えません。今回は「HS-A1234W」の下流に入れるのでまあ問題無いでしょう。「HS-A1234W」の制限電圧がやや高いことはちょっと気になっていたので「無いよりはマシ」程度には役立ってくれるかと。


頭が三角形になった特殊なネジが使われていましたが、分解自体は簡単だったのでちょっと中をチェックしてみました。電源コードは二重被覆になっていてそれなりの太さもあってしっかりしているのですが、ちょっとタップへの接合部が雑ですね・・・。根元部分も曲げへの保護がされていないので場所を決めてしっかり固定してあまり動かさないようにした方が良さそうです。気休めですが組み直すときにタップの根元のコードとケースが接する部分にビニールテープを少し巻き付けて養生しておきました。

また、バリスタ(品番については確認出来ませんでした)や他のパーツとの接合部に何カ所かハンダが使われていたのも少し気になる点ではあります。バリスタ以外にはノイズフィルタなどは入っておらず、導電に使われている素材は一般的な黄銅でした。プラグ根元にはトラッキング火災防止の為の絶縁カバー、差し込み口にはほこりシャッターとこの点は万全です。まあ価格なりの品質といったところでしょうか。

ECT-0103BK

タップ裏の両サイドが可動パーツとなっていて、脚を広げて床置きしたときに倒れないようにしたり引っかけて吊り下げたりネジで固定したりできるようになっています。こちらのタップも極性はありません。極性指定付きの一部のスマートプラグなどで物理的に差し込めないものがあります。

10個口の電源タップというのはあまり見かけませんし、手前側 2つのコンセントは大型のACアダプタでも接続できるようかなり広めの間隔が取られているのは便利ですね。徐々にコンセントに差す機器が増えて 2~3口の小型タップがいくつか繋がっているような形になっていたので配線をかなりすっきりと整理することができました。ただしこちらも接続できる機器の消費電力合計は 1,500W までなのでたくさん差せるからといってオーバーしないように。これらのグッズが万が一の場合に役立ってくれることを祈ります。


※ 追記 ※


安かったので追加で下記の 2点も購入してみました。


T-KST02-22420WH 「T-KST02-22420WH」の方を開けてみました。電源コードの根元はしっかり保護されていましたがハンダが何カ所か使われていますね。こちらも導電に使われている素材は黄銅でした。最大サージ電圧は 12,500V と書かれていました。
トラッキング防止プラグとユリア樹脂の差し込み口が使われており火災への配慮もされているようです。使われているバリスタの型番も分かったので調べてみたところ Vitrohm というメーカーの「241KD07」という製品でした。バリスタの生存を示すLEDやタップ背面に壁面固定用のネジ穴などはありません。

一方、スイッチ付きの「T-KTR02WH」の方は「ラインヘッド」という特殊ネジが使われていた為工具が無くて分解できませんでした。LEDが付いているので故障していないかどうか判別し易い点は良かったですが、最大サージ電圧が 2.500V と低かったので気休め程度と思っておいたほうが良さそうですね。こちらを使う場合は割り切って使うか他の製品と併せて使うなどした方がよいかと思います。まあでも安いですし・・・。
(2019.9.30)


※ 追記 ② ※


更に別の製品も追加購入してみました。こちらはホコリシャッターも付いたタイプです。


T-NSLK-2620BK

「T-NSLK-2620BK」は 6個口の電源タップですが、正面には間隔を開けて配置された 4個口と縦に配置された 1個口、ケーブルの反対側のサイドに 1個口がレイアウトされています。

T-NSLK-2620BK-2 ただ、背面にはマグネットやネジ穴などがないので、そのままでは壁掛にすることは出来ません。そこで両面テープで固定しようとしたのですが、ACアダプタの重さでしばらくすると剥がれてきてしまったので、結束バンド と「ステンレスヒートン」という金具を使って壁に固定してみました。外すときは結束バンドを切るだけですし案外いい方法だったかも。
正面 4個口の間隔は約 58mm。大型の ACアダプタを差したために隣が使えなくなってしまう心配がありません。 最大サージ電圧は 12,500V と一般的なレベルで、電源コードの先は 180度のスイングプラグとなっていて壁際の設置でも邪魔にならないようになっています。
(2021.3.3)